1. 犬が散歩好きな理由や必要性
我が家のノーフォークテリア は「散歩だよ」と声をかける前から、雰囲気で察するのでしょうね。
尻尾をぶりぶり振って、「早く行こうよ!」とばかりに玄関に突進していきます。
犬って散歩が大好きです。
その昔、犬の先祖の狼は群れで生活をしており、仲間と一緒に自分たちのテリトリーを偵察して回る日常だったと言われています。
その性質を引き継いだ現代の犬たちにとって、仲間=飼い主と一緒に偵察に行くことはDNAに刻まれた、争い難い欲求なのでしょう。
大好きな飼い主との時間 信頼関係を強める
もちろん、一番の理由は飼い主と一緒の時間を過ごせることでしょう。飼い主とコミュニケーションが取れる瞬間が犬にとっての幸せなのですから。
試しに一緒に歩くだけではなく、途中に名前を呼んで話しかけたり、体を撫でてあげたりしてみてください。それまでにも増して元気いっぱいで歩き始めるはずです。犬にとってはそれが一番嬉しいことなんですね。
外部からの刺激で脳を活性化 社会性も高められる
なにより、現代の犬は室内や庭などの狭い範囲に閉じ込められて過ごします。
散歩の時に外に出られるのを喜ばないわけはありません。
外に行けば室内とは違ったいろいろな匂いがします。いろいろな音がします。他の犬もいます。犬の五感が刺激されるわけです。その刺激が犬の脳を活性化させるそうですよ。気持ちいいと感じているはずです。
また、頻繁に散歩に行き、いろいろな経験を積んだ犬は問題行動が少ないのです。犬の社会性を高める上でも散歩はとても大切なんですね。
広い場所で思い切り走れる
ドッグランや公園などを思い切り走れることも犬にとっては散歩の醍醐味ではないでしょうか。
散歩もずっと歩いているよりも途中でジョギングを入れたりすると、刺激にもなりますし、なにより筋力アップやストレス解消にもなりますよ。
2. 犬種ごとの必要な散歩の時間
犬ってどのくらい散歩しないといけないのでしょうか? 絶対犬種によって違いますよね。ジャパンケンネルクラブが発表している、2018の登録件数トップ10のワンコたちの散歩の必要時間を調べてみました。
トイプードル73,046頭
日本で最も人気があるトイプードル。2018も堂々の第一位でした。
トイプードルってちっちゃくって可愛い室内犬のイメージですから「散歩って必要あるの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。
実はトイプードルは鴨猟のために作られたれっきとした猟犬なんです。
そのためどんなに可愛く見えても、はかなく見えても部屋の中だけでは一日の必要運動量に不足してしまうんですね。
なんだかんだで活発なトイプーですから運動が足りないとストレスをためてしまいます。目安としては1日1回30分程度の散歩をしてあげると良いようです。もちろん目安ですから、個々のワンコの性質や室内での活動量、健康状態をみながら決めてあげると良いですね。
→(トイプーについて詳しくは)トイプードルってどんな犬? 特徴を調べてみた
チワワ49,689頭
チワワは超小型犬ですね。その大きさから室内を自由に歩き回れればそれで十分と言われますね。
それ故に共働きなど散歩につれていく時間がなかなか取れない人に最適ともいわれます。
ですが、チワワくんのストレス発散や気分転換、社会化のために他の犬と挨拶する、遊ぶことはやはり必要です。できるだけ時間をとって散歩に連れて行ってあげましょう。
距離にして子犬なら約1km、成犬でも2kmくらい。時間にすると1日1回15分くらいで十分ですね。
→(チワワについて詳しくは)チワワってどんな犬? 特徴を調べてみた
ミニチュアダックス25,705頭
愛嬌のある胴長のルックスの小型犬ですが、あの胴長の体型は、アナグマの巣の中にスムーズに入っていけるように改良された結果です。つまりミニチュアダックスもまごうことなき猟犬ですから、散歩もそれなりの時間が必要になるんですねー。
1日1時間を数回に分けて活動するぐらいが必要量ですから、1日2回いくなら30分、3回行くなら20分づつと目安にしましょう。
→(ミニチュアダックスについて詳しくは)ミニチュアダックスってどんな犬? 特徴を調べてみた
ポメラニアン 19,148頭
ポメラニアンは遠い先祖はそりを引くための犬だったと言われていますが、貴族の愛玩犬という形で改良されており、猟犬ではないんですね。
なのであまり散歩の必要は無いと言われています。
散歩は毎日2回、それぞれ15分程度が目安にすると良いでしょうね。
→(ポメラニアンについて詳しくは)ポメラニアンってどんな犬? 特徴を調べてみた
柴 10,553頭
柴は世界の犬の中でも非常に古い犬種の一つで、あの可愛さからは意外かもしれませんが狼にとても近い犬種なのです。
また低い木々をくぐり抜けて猟に使われたことから「柴」と名付けられたことからも分かる通りれっきとした猟犬ですから、見た目以上に体力があります。散歩量もそれなりの時間が必要です。1日に約30分のお散歩を2回、あわせて1時間以上が必要ですね。
→(柴犬について詳しくは)柴犬ってどんな犬? 特徴を調べてみた
ミニチュア・シュナウザー 10,071頭
牧場や厩の番犬として飼育されていたのがミニチュアシュナウザー。 だから体力があります。あまり激しい運動は必要ないですが、好奇心旺盛で活発な犬なので、散歩にはこまめに連れていってください。
1日2回30分づつ、合計1時間以上のお散歩はさせてあげたい犬種です。
→(ミニチュア・シュナウザーについて詳しくは)ミニチュアシュナウザーってどんな犬? 特徴を調べてみた
ヨークシャー・テリア 9,948頭
もともと愛玩犬ではなく、ネズミを捕るための犬だったんですよね、ヨークシャー・テリアって。
その頃は労働者階級に飼われていましたが、次第に貴族など上流階級でも飼われるようになったんですね。
はじめは猟犬でしたがサイズがなんたって小さいですからね。それほど運動量を必要としないようです。
1日朝夕の2回で、1回の時間はおおよそ5分~10分程度が適当で気分転換ができればいいようですね。
→(ヨークシャーテリアについて詳しくは)ヨークシャーテリアってどんな犬? 特徴を調べてみた
フレンチ・ブルドッグ 9,905頭
ブルドッグと名前が付いてますから、闘犬の血統を引いていますが、それに平和な気質のパグや、陽気な小型テリアを交配して、穏やかで愛すべき存在になったのがフレンチブルですね。
フレンチブルドッグは太りやすいので、一日2回30分程度散歩させられればいいそうですよ。
→(フレンチ・ブルドッグについて詳しくは)フレンチ・ブルドッグってどんな犬? 特徴を調べてみた
シー・ズー 9,417頭
ずっと貴族や僧侶の犬として形作られてきたシー・ズーはそれほど運動量を必要としないようです。ただ、シー・ズーは小型犬としてはがっちりしています。運動をしないと太りやすいため、1日1~2回程度 20分づつの散歩が適当のようです。
→(シー・ズーについて詳しくは)シー・ズーってどんな犬? 特徴を調べてみた
マルチーズ 8,034頭
マルチーズは古くから貴族の愛玩犬で、「世界最古の愛玩犬」とも呼ばれます。長時間の散歩や激しい運動は必要なく、散歩は20分くらいの気分転換程度です。どのくらいがそのワンコにとってちょうどよいのか、散歩中の息遣いや表情から読み取ってあげてください。
→(マルチーズについて詳しくは)マルチーズってどんな犬? 特徴を調べてみた
※詳しくは→犬の散歩でダイエットは効果的?犬種別の飼い主の消費カロリーは?ジョギングもやってみよう!
3. 散歩好きになるためには4か月までの社会化期が大切
まれに散歩を怖がる犬もいるんですよね。ちょっとにわかには信じられませんけど。
じつは犬が「社会に順応する力を養う」ことを社会化といいます。
そして、生後3週間~14週間(生後3カ月半)までに体験するとすんなり順応していく傾向があるのです。これを「社会化期」といいます。
犬が散歩を怖がらないようにするには、この社会化期に「外の世界は怖くない」と理解させることが大切なのだそうです。
首輪をする練習をしよう
おうちの中で練習します。
いきなり散歩用のがっしりとした首輪ではなく、まずはリボンなどを使って首に巻いてやり、違和感に慣れさせましょう。
徐々につけている時間を長くしていき、慣れたところで散歩用の首輪に切り替えてみましょう。
外の世界に慣れさせよう
縁側や庭でおやつを食べて過ごしてみましょう。まずは外の空気に慣れてもらいます。縁側や庭に出るだけで、様々なにおいや音がします。怖がらせないようにお菓子などで誘導しゆったり過ごしましょう。
抱っこしたまま近所を回ってみる
次におうちの周りを抱っこして回ってみます。子犬の場合、ワクチン接種後が社会化期と重なってしまう場合もあるので、その意味でも地面に触れさせず抱っこして外の世界に接することは有効です。長い時間行く必要はありません。本当に一回りで、おうちの周りを子犬に見せてあげてください。
公園などに連れていき、散歩ではなくのんびり過ごしてみる
クルマなどで公園に行き、草原に寝転がってのんびり過ごしましょう。
とくに散歩をするのではなく、おうちの庭ではない、外にいることに慣れさせましょう。
ほんのちょっとした用事でも外へ連れ出す
たとえ郵便ポストまで3分の行き帰りでも子犬を連れて行ってください。
そのくらいの短い時間の散歩なら怖がらず周囲の様子を学習していくはずです。
※詳しくは→子犬を散歩嫌いにさせないためには、4か月までの「社会化」が勝負
4. 犬との散歩にジョギングを取り入れてみよう
いつも歩いてばかりではなく、犬の散歩にジョギングを取り入れてみるのも良いアイディアです。
ジョギングは有酸素運動 脂肪燃焼の効果があります。また、いつもと違う場所やペースで走ることでストレス解消になることなどがメリットですね。
なによりも一人で黙々と走るよりも、一緒に走ってくれるパートナーがいるわけですから、長続きしますよ。
ジョギングのインターバルを考えよう
散歩のあいだ中ジョギングする必要はないです。
少し走って、歩いて、また走るなど短い距離をゆっくり走ります。
毎日やらなくてもいいのではないでしょうか。週末だけ、とか週に2,3日やってみようかな、で十分な感じです。
犬とのジョギングの注意点
犬の適性
飼い主がコントロールできないほど興奮してしまう犬はジョギングは難しいと考えたほうが良いですね。
歩くのと違い、走り出すと興奮しがちですよね。そうなっても落ち着かせることができるしつけが入っていることが条件になりますね。
周りを観察する
散歩と違い、スピードが出ています。
普段は避けられたことも、より短い時間で判断しないと避けられないこともありますよ。例えば周りの人間や犬。いつもならリードで制御できても、走っている間はそうはいかないかもしれません。
いつもより距離をとってセーフティーをかけるようにしましょう。
飼い主が主導権を持つ
犬のスピードに飼い主が合わせるのではなく、飼い主のスピードに犬が合わせるように注意してください。普段歩く散歩のときから飼い主のスピードに合わせるしつけが必要です。
ジョギングの際には歩く、小走り、止まるなどを繰り返し、それでも上手に併走できるかが大切。
犬の動きを捉えておく
飼い主もジョギング中ですが、それでも犬の動きはしっかりとらえる努力をしてください。
飼い主が走るのに集中してしまうと、犬が落ちているものをパクリと食べてしまうなども考えられますよね。それはとっても危険ですから、走りながらですが犬に不穏な挙動がないか目の端でとらえるようにしましょう。
いろんな場所を走ってみる
いろいろな場所を走るのがいいですね。
犬にも豊富な情報量が入り、ストレス発散できます。
様々な状況のもとでの犬のコントロールに気をつけてくださいね。
休息する
自分自身や犬の体調をよく観察して、適度に休息を入れましょう。
天気や気温に注意
普段の散歩と同じ時間で走れるのかどうか考えてからスタートしましょう。
歩きならOKの気温でも走るとつらい、ということはよくあります。人間も犬もです。夏の日中などは避けて、早朝などを利用しましょう。
応急処置ができる装備を
怪我や事故などのアクシデントに対応できるように簡単な救急用具を乗っていくといいですね。
※詳しくは→犬とのジョギングを散歩に取り入れる
5. 散歩好きな犬には雨の日はどうする?
犬の散歩の時間に雨が降っていると気分は憂鬱ですよね。
こちらもブルーになりますが、犬も所在なげです。犬はこの雨の中、散歩に行きたいのかなー、行きたいんだろうなー、と犬の顔をみてさらにブルーになる悪循環になっていませんか?
「アイペット損害保険ペット保険雨の日のお散歩に関する調査」によると、61%の飼い主が雨でも散歩に行くと答えているそうです。
半数以上の飼い主が雨をものともせず、散歩に行ってあげてるわけですね。
犬種で分けてみると大型犬・中型犬の飼い主では77%が雨でも散歩に行き、小型犬の飼い主の54.1%を大幅に上回っています。
私もラブラドール を飼っていた時は雨でも行きましたが、ノーフォークではそこまで散歩に拘っていません(だから太ってしまうのですが)
雨の日はトイレをどうするかが大問題
私の場合でお話ししましょう。
以前飼っていたラブラードールは家の中ではうんちをしませんでした。子犬のときにはできたのですが、外でトイレを覚えてからは、絶対家の中でしないのです。家を出て目の前の公園にいかないとトイレをしないので、雨の中、少なくともそこまでは連れ出す必要がありました。
普通の雨なら問題ありませんが、大雨や嵐、台風になると、そこまでも出られません。駐車場に屋根があるので、クルマを動かしてトイレシートを敷いてそこでさせていました。
いつもと違う場所だとなかなかしないのですけれどね。
ノーフォークは逆でして、2歳くらいまでは家の中でしかしなかったのです。
外では全くしませんでした。
いまでもプラッキングで4時間トリミングサロンに居ても、そこのトイレを使わないようです。そういう意味では、「外でできない」ではなく、「家のトイレでしかできない」ですね。
ようやく最近外ですることも覚えてきましたが、やはり基本は室内です。
室内オンリーの犬の場合はあまり問題はありませんが、外オンリーの場合ですね。大変なのは。トイレを我慢させすぎると犬に負担になりますから、どうしても外でしかできないなら連れていくしかないですものね。
さらに、決めているトイレポイントが家から遠い場合も大いに困ります。
そこまでずぶ濡れになっていかなければなりません。
そんな時はクルマでポイントまで連れて行っちゃう手もあります。
トイレポイントまで連れて行ってサッと済ませて帰ってきましょう。
ちょっとそこまでだとしても車内にはドライブシート を敷いて濡れることを防ぎましょう。
また、ポイントは決まっていないけど、外でしかやらないという場合は道路の高架下にクルマで連れていく手もあります。でも、高架下などは大雨の場合、浸水して危険な状況になることもありますから注意して選んでくださいね。
※詳しくは→犬の散歩に行けない時 雨などの時はどうする?
6. 散歩の前に吠えて困る犬はどうしたらいい?
毎日犬の散歩に行きますよね。
その時に、あなたのワンコはどんな様子でしょうか?
嬉しくて嬉しくてがまんできなーい! ってカンジでワンワン吠えていますか? 子犬のときには可愛く思えても、成犬になると声も野太くなるし、なによりいつもいつも吠えられては参ってしまいますね。近所迷惑も心配です。
なぜ、犬は散歩前に吠えるのでしょうか?
普段の行動が犬が吠えることを強化している
実は子犬の時から飼い主の接し方が「犬を吠える」ようにしているんですね。
ええ? そんなバカな! と思うかもしれません。でもこんな心当たりはありませんか?
子犬がお腹が空いてきて、キャンキャン吠え出した。
「はいはい、お腹が空いたね」と食事の準備をして出した。
これで子犬は「吠えるとご飯がもらえる」と学習してしまうわけです。
クレートやケージから出て遊びたいときも「遊んでー!」と吠えますよね。
そこで出してしまうと、「吠えると外に出して、遊んでくれる」と学んでしまうんですね。
散歩も同じ理屈です。犬は散歩に行きたい生き物ですから、散歩の時間になったら「行きたい行きたい」と大騒ぎですよね。
その直後に散歩の要求に応じてしまっては、「吠えれば散歩に連れて行ってくれる」と学習してしまうんですよ。
吠えさせないためには無視
つまり、散歩の前に大騒ぎをさせないためには、「大騒ぎをしても散歩には連れて行ってもらえない」ことを分からせると同時に「おとなしくしていたら散歩に連れて行ってくれた」と学習させることです。
これをあなただけではなく、家族全員のルールとしてください。
初めは要求に答えてくれなくなったことで、さらに激しく吠えるかもしれません。でもそこでくじけないように。
犬が吠えるのに疲れたところで、散歩に連れて行ってやるようにしましょう。
ここ、飼い主のがまんがいるところですよー。
もちろん、散歩前に限らず様々な場面で犬の要求吠えを無視して、行動の主権を飼い主に取り戻していきましょう!
ルールを守れない犬は徐々に飼い主も負担を感じてきます。
結果どこかに連れて行ってもらえるチャンスが減り、大好きな飼い主との時間が少なくなってしまうのです。
かわいそうに感じるかもしれませんが、人間社会のルールを守らせることが、その犬の生活を豊かにするものなんです。
スマートに家を出て吠える隙を与えない
散歩に行くよ、とサインが出てしまうとワンワン吠えられてしまうので、できるだけそのサインがわからないように散歩に出られる工夫をするのはいかがでしょうか。
散歩に行く時間をランダムに
いつも同じ時間に出発してますよね。
時間が固定すると、犬もその時間になるとそわそわ。要求吠えを始めます。
毎日散歩に行く時間をランダムにしてみましょう。
犬が思ってもいない時間に意打ちで散歩にでれば要求吠えは少なくなってきます。
散歩前に疲れさせておく
ひょっとすると、散歩だけでは運動量やストレス発散ができていないのかもしれませんよね。
散歩の前に室内で一通り遊ばせて疲れさせてみましょう。
ボールを取ってこさせるなど、体を使う遊びがお勧めですね。
段取りをしておく
散歩にでるサインを見せてから家を出るまでの時間が長いと、犬に吠える時間を与えてしまいます。できるだけさっと家を出たいものですね。
玄関に散歩バッグを用意しておき、必要なものはその中にセットしましょう。
上着なども決まったところに置いておくといいですね。
玄関に散歩バッグの置き場やフックを作っておくと、これらの準備がスムースにできますよ。
リードに注意を向かせない
リードは明確に散歩のサインになります。これを見せると吠えますよね(笑
だったらリードに注意を向かせない作戦はどうでしょう。
犬は食いしん坊です。こういう時はトリーツですよね。
トリーツを使って玄関まで誘導し、与えて食べている隙にすばやくリードを繋いでしまいましょう。
※詳しくは→犬が散歩前に吠えるのをやめさせたい
7. 散歩中に突然動かなくなる理由
犬が散歩中に突然動かなくなる。よくありますよね。それまでは散歩も大好きだったのに、なぜ突然動かなくなるのでしょうか。
行きたくない方向だ
飼い主が行こうとしている方向が自分の生きたい方向と違う。
そんな勝手な! でも犬は勝手なものなんですよね。
疲れている
若いころは無尽蔵のエネルギーを持っていますが、年を取るとだんだん疲れやすくなるのは、人間と同じ。以前はへっちゃらだった散歩コースも最近はつらいのかも。散歩中のスピードが遅くなっていないか、はあはあと荒い息遣いになっていないかをチェックしてください。
怖い
以前散歩をしたときに、嫌な経験をしたことを覚えていて、行きたがらない。これもよくありますね。
まだ社会性が育っていない子犬や、音や振動に敏感なシニア犬などにこの傾向があるようです。
けがをしてしまった
ちょっと心配なのはどこかに怪我をしてしまった場合です。基本犬は裸足で歩いていますから、何かを踏んで怪我して歩けない、は十分考えられることです。
対処法
原因が特定できるなら対処法は簡単ですよね。
行きたくない方向ならルートを変える
散歩はそのルートだけしかないわけではありません。
犬が嫌がるならルートを変えてみましょう。
ルートだけではなく、時間帯を変えるなどして、「嫌な理由」が見つけられるといいですね。
ただ、方向を変えるにしても、犬が行きたいほうに行ってはダメだそうですよ。
「わがままいえば聞いてもらえる」と学習してしまい、ことあるごとに止まってしまうようになります。
その場をとにかく何とかしたいのであれば、もう犬を抱っこしてやり過ごすという手もありますね。
シニア犬は散歩ルートを考え直す
以前の距離を歩けなくなっているシニア犬には、散歩の時間や距離をもう一度考え直してあげてください。
例えばコンクリや砂地、草原など、足の感触がちがうシチュエーションを混ぜるなど、単純に短くするだけではなく短くしても新鮮な刺激を受けられるようにすると、リフレッシュしてくれます。
怪我の有無を確認
立ち止まって足や肉球に怪我がないか確認しましょう。ぱっとみるだけではなく、指、肉球の間を開いて確認してくださいね。
※詳しくは→犬が散歩中に止まる。怖がる。怒らずに原因を確認しよう
8. 散歩ルートを変えてみよう
毎日の犬の散歩、楽しんでいますか?
その散歩のルートはいつも同じでしょうか?
実はその散歩のしかたをほんのちょっと変えるだけで、犬にとっては大きなメリットがあるんですよ。今日から実践してみませんか?
それは「散歩のルート」を変えるということです。
散歩のルートを変えるメリット
「ええ? 毎日同じルートじゃいけないの?」そう思われたかもしれません。
それがいけないというよりも、犬がより元気になれる工夫と考えてもらえば良いと思います。
そのメリットは
脳が活性化される
いつも同じところを回っているだけでは、犬の脳は刺激を受けないんですよね。
犬も認知症になりますから、それを避けるためには脳に新しい刺激を与え続けないといけません。
散歩のルートを変えることで、いつもと違う景色、匂い、すれ違う犬などが脳を活性化してくれるそうです。
縄張り意識の強化を逃れられる
犬は縄張り意識の強い動物ですよね。
ただでさえそうなのに、同じルートを辿るということは「パトロール」している意識づけをしてしまい、縄張り意識を強化してしまいますよね。すると、新しい犬がいると、警戒して吠えたりすることがあります。違うルートにすることで、そういった意識づけを避けることができます。
新しい刺激がストレスを軽減する
犬は留守番などが多いものです。加えて散歩コースもいつもと同じでは、ストレスが溜まってしまいます。毎日ランダムにコースを変えればいつも刺激を与えられ、ストレスを発散できるそうです。
※詳しくは→
9. 散歩から帰ったらしっかり足を拭いてあげよう
毎日の犬の散歩から帰ったら、玄関に犬を待たせておいて、濡れた雑巾で足を拭いてやる。大抵そうですよね。
雨の日や特に汚れちゃった時はともかく、晴れた日の散歩はそれでOK!
それ、本当でしょうか?
その足拭きのしかたは正しいの?
普段なんの気無しに行っている犬の足拭きですが、それぞれのやり方で問題はないのでしょうか?
濡れた雑巾で拭く
汚れや細菌が付きやすく炎症を起こすことがあるようです。
ええ? と驚いちゃいますよね。
濡れた雑巾などで拭く場合、指の間、肉球の間に湿り気が残りがち。これが不衛生なんですね。
濡れた雑巾で拭いて終わり、ではなく、さらに乾いた雑巾や吸水性の高い布で指や肉球の間の湿り気を取ってあげましょう
※詳細は写真をクリック!
ウエットティッシュで拭く
これも濡れた雑巾と同じ問題がありますね。
さらにウエットティッシュにはアルコール成分が含まれたものがあり、これを使うと肉球にダメージを与えてしまうことも。
ウエットティッシュには犬用の足拭きシートがあります。アルコール成分は入っていませんから、舐めたりしても安心です。
※詳細は写真をクリック!
乾いた雑巾で拭く
なんかイメージ的には汚れが落ちない気がしますが、肉球を濡らさないので細菌などの心配がありません。
汚れを吸着するドライシート(クイックルワイパーなど、フローリングを拭くシートです。1枚あたりの価格はウエットティッシュなどよりも安いことが多く、経済的。乾いていてペタペタしません)などを使えば、肉球を濡らさずにきれいにすることができます。
※詳細は写真をクリック!
風呂場で洗う
汚れが目立つ時は風呂場に連れていき、足を洗ってあげるという方も多いのでは。たしかに汚れは落ちますが、被毛を含めてびちょびちょになります。しっかり乾かしてあげることが大切ですね。
※詳細は写真をクリック!
写真の商品は犬を乾かすときにドライヤーを引っ掛けておくドライヤーホルダーです。こういった物があれば両手で犬を押さえたり、足の指を開いて乾かすことができますね。
お湯を使う時は人間が「ぬるい」と感じるくらいの温度が良いようですよ。
犬と人間では温度の感じ方が違うためです。
シャンプーを使う場合があると思いますが、薬剤が残ると皮膚にアクシデントを起こしてしまうことがあるので、すすぎに十分時間をかけてましょう。
ドライヤーはやけどの原因になることがあるので、冷風を使うといいそうです。
※詳しくは→犬の散歩から帰ったら、足・肉球を正しく拭くをグッズ紹介
10. 犬友とのトラブルはどうする?
私はとてもシャイなので(笑、グループで犬の散歩をしたことはないです。
はためからも、あんなにいつも一緒じゃ大変だろうなあ、と思いますが、実際犬友とのコミュニケーションで悩まれている方も多いようです。
犬は犬の友達はいらない だったらいなくてもいいじゃない
結論から言っちゃいます。犬友は必要ないのではないでしょうか。必要ないとしたら、必要ないもので悩むというのも時間の無駄という気がしませんか?
悩むくらいならキッパリひとりと1匹で散歩に行きましょう。
なぜなら、犬にとって犬友は必要ないですよね。
厳密にいえば子犬の時の社会化期に兄弟のように戯れて遊ぶ友達がいると、成長に役に立つ部分もあると言いますが、それ以外友達は必要ないのですね。
※詳しくは→子犬のときこそ犬友だちを作ろう
なぜなら、犬にとっては飼い主家族がいれば十分に満足だからです。
珍しい犬の飼い主の場合、同じ犬種に巡り合うことが少ないため、ドッグショーなどに足を運ぶ人もいると思います。ノーフォークテリア を飼っている私にも気持ちはよくわかります。でもドライにいえば、犬にとっては関係ないのです。その行為は飼い主が「同じく珍しい犬種を飼っている飼い主と話してみたい」だけです。
とすると、犬友は飼い主側だけの問題なので、気まずくなったら離れればいいし、なによりそのような事態にならないように、表面上のお付き合いでいい。そう思います。犬の方も、ドッグラン などを使ってうまく社会化期を過ごし、道で会ったら挨拶できる、くらいで十分ではないでしょうか。
犬友トラブルにはこんなことが多い
トラブルはだいたい以下のものに集約されるようですね。
逆に言うと、このようなシチュエーションになることを避ける行動を取れば避けられますよね。
愛犬が怖がっているのに、近づけてくる
自分の犬がそれほど社交的ではない、とか、あまりにも大きさが違う、などの場合に無遠慮に近づけられるのは困りますね。
近づいたら問題が起こると分かっている場合は、遠目で見つけたら避けるなどの対策をとってください。
飼い主の許可なく勝手におやつをあげてしまう
善意であげているのだと思いますが、飼い主に一言もなくいきなりおやつをあげられてしまうとびっくりしてしまいますね。
こちらの犬にアレルギーがあったり、ダイエット中ということもあるでしょう。
犬の飼い方として「あげない」と決めている飼い主もいるかもしれません。
そのような時は相手がおやつを出したら「ダイエット中で獣医に止められている」と言っておきましょう。権威ある人の後ろ盾(嘘かもしれませんが)は効きますよ。
公園などでノーリードで遊ばせる
基本的にルール違反です。
公園はいろいろな人がいますから、ノーリードではいつ他の人に怪我をさせてしまうか、また犬自体が危険に巻き込まれてしまうかわかりません。
誰もいないから、とノーリードにしてしまうことも、公園から脱走して車にはねられる危険だってあります。そのような人や犬に巻き込まれないようにしてください。
トイレの処理をしない
ドッグカフェやドッグラン で犬がトイレをしてしまった場合、飼い主が片付ける必要があります。最近では散歩中のマーキングでさえ、水をかけていくことがマナーになっています。カフェなどではマナーベルトを使ったり、事前に犬用トイレの設置があるか確認が大切ですね。
マナーベルト
※詳しくは→犬友とのトラブルはこう回避しよう
11. 犬の散歩を充実させることが、幸せに繋がる
犬の散歩を充実させるノウハウをまとめてみました。
飼い主はひょっとすると「今日は勘弁してほしい」なんて日もあるかもしれませんが、そんな時はあなたの犬の顔をよくみてみましょう。
「行きたいよ、行きたいよ」と言う顔をしています。絶対にしています。
その期待を裏切ることのないように、今日も元気に散歩に行ってみましょうか!
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