前回トリミングに行ってからちょうど4週間。
一ヶ月たったのでもう一度行ってきました。
体重は「太り過ぎ」宣告から1週間目に6.6→6.4に落ちたのもの、それ以降停滞気味。
今週トリミングとともに測ってもらったら6.3でした。
フードを5分の3に減らして、ビタミンなどの補給のために馬肉を加える食事で効果が出てきたのでしょうか。
たかが0.3キロというものの、60キロの人間だったら、3キロに当たるわけです。そう考えると結構減量しています。一ヶ月で3キロですからね。
見た目も多少スッキリしてきて飼い主としては満足なのですが、トリマーさんからは「このコは6キロ以内がいいですね。お腹をなでたときに肋骨を感じるくらいが理想です」
ハードル上げましたね。
1. ボディコンデションスコア(BCS)はダイエットの指標
トリマーさんは意地悪でハードルを上げているのではなく、犬の体型に関してはアメリカ動物協会が「ボディコンディションスコア(BCS)」という指標を出しています。
1 遠距離からでも、肋骨、腰椎、骨盤、及びすべての骨ばった隆起がはっきりと見える。体脂肪が全く認められない。
2 肋骨は用意に触知でき、体脂肪が触知できず肋骨が見える場合がある。腰椎の上部が見える。骨盤が骨ばって見え、腰がはっきりとくびれている。
3 肋骨を覆う余分な体脂肪はなく、肋骨に容易に触知できる。上から見たときに肋骨の後ろに腰のくびれが見え、腹部が引き締まっている。
4 肋骨の触知は困難だが可能。かなりの脂肪に覆われている。腰椎部及び尾の付け根にはっきりとした脂肪沈着がある。腰のくびれはほとんど、またはまったくない。腹部ひだが存在することもある。
5 胸部、脊椎、及びおの付け根に大量の脂肪沈着がある。腰のくびれ腰のくびれ、及び腹部ひだはない。首と四肢に脂肪沈着がある。腹部の防虫尾が明らかである。
※出典 アメリカ動物病院協会(AAHA)栄養評価 犬・猫に関するガイドライン
https://www.aaha.org/public_documents/professional/guidelines/nag_japanese_color.pdf
1は痩せすぎ。5は太り過ぎで、3になるようにするというのが、このガイドラインの見方なんですね。
うちのノーフォークは3と4のあいだだと思います。激しい肥満ではないものの、トリマーさんの言う通り肋骨がわかるぐらいにはやせていないので、適正の3に戻す必要がやはりありますね。
2. 運動ではない犬のダイエット法
そこでいくつかのダイエット方法を調べてみました。
必要のある方は実践してみてはいかがでしょうか。
今回は運動以外のダイエット法です。
愛犬のフードの適正量を疑ってみる
ドッグフードの袋にはたいてい犬種別体重別の適正量が書いてあります。
それを疑ってみましょう。
同じ犬種でも、体の大小や、運動量の違いがあります。
そのとおりに与えていても太ってしまうなら、与えすぎと考えたほうがいいですよね。
どのくらい減らすべきか、はいつもかかっている獣医さんと相談してみましょう。
フードを3食にする
犬は一度にもらえる食料の量よりも、もらえる回数ごとに喜ぶ習性を持っています。とはいえ、いきなり激減すると、要求吠えの原因になったりするので、コントロールは必要です。
たいていの犬は2食となっていると思います。
それを3食にして、一度の食事を減らし、1日あたりの総量をコントロールすると不満を持ちにくいようですよ。
野菜でかさあげする
カロリーの高いフードを減らし、茹でたキャベツや人参などの野菜でかさあげしましょう。いきなりこれまでのフードと違うものを与えると、食べなくなったり体調を壊したりすることがあります。
フードを変えるときには少しづつ混ぜていくなど与える工夫をしてください。
低カロリー高タンパクの鹿肉・馬肉に変えてみる
総合栄養フードを減らして低カロリーの生肉でダイエットする方法もあります。
どの種類の肉がいいのでしょうか。
「鶏肉」は、栄養満点で安いのですが、高カロリー。
ええ? 鶏肉で高カロリー?
同じく「シシ肉」も高脂肪、高カロリー。スタミナ補給にはいいですが、ダイエットには向いていません。
一方「鹿肉」や「馬肉」は、高タンパク、低脂肪、低カロリー。とくに「馬肉」は牛や豚などより体温が5℃くらい高く、寄生虫がつきにくいといわれています。生食できるのです。馬刺しは人も食べますもんね。
つまりダイエットには「鹿肉」「馬肉」が適しているのですが、問題は価格です。流通量が少ないので手に入れること自体が難しいし、単価も高く「鹿肉」「馬肉」だけで食事させようとすると、月に数万円のコストがかかる場合があります。
そう考えると総合栄養食のフードと組み合わせて与えることで、コストを押さえながら、低カロリーかつ満足度が高いダイエット用の食事にするのが良い方法ではないでしょうか。
「鹿肉」や「馬肉」は大体体重の1%くらいを目安にして、その重量分をいつも与えるフードから差し引いて与えると良いです。
トリマーさんには、たんにフードを減らしてダイエットさせると毛ヅヤが悪くなってしまうと言われました。
そこで馬肉です。
馬肉は寄生虫の心配がなく生食できるので、消化吸収がよいのです。
継続して与えると毛ヅヤがよくなったという声のほか、涙やけや便の不調などが改善するようですね。もちろん鹿肉でも同じように改善するようです。
「鹿肉」「馬肉」の注意点は?
まず野生の鹿肉には注意が必要です。
それはE型肝炎ウイルスです。ウイルスに汚染されたシカ肉・レバーなどの内臓を加熱不十分な状態で食べると感染の危険性が高まります。(豚やイノシシも同様)E型肝炎から劇症肝炎になると死に至ることもある恐ろしい病気です。
E型肝炎の感染の原因は、動物別ではブタ、イノシシに次いで多いのがシカなのです。信頼できるショップから手に入れる以外に気をつけようがないですけどね。
また、肉類を過剰に取ると、尿路結石の原因にもなります。
馬肉はカルシウムの含有率が高く、この結石のリスクが高いとも言われています。与えすぎはよくありません。
3. 動物病院で医師と相談しながらダイエットを進めよう
いかがですか。
犬の肥満は年取ってからの健康の心配に繋がります。
若いときからキチンと調整してあげましょうね。
自分の思い込みで進めず、獣医さんと相談しながらダイエットさせてあげるといいですよ。
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