犬につけてはいけない名前とは?まず知っておきたいこと

犬の名前に、法律や決まりとして「絶対につけてはいけない名前」の一覧があるわけではありません。
ただし、毎日の呼びかけやしつけ、散歩、動物病院などで困りやすい名前はあります。
大切なのは、かわいいかどうかだけではなく、犬が聞き分けやすく、家族が無理なく呼び続けられるかです。
名前候補を広く探している段階なら、男の子・女の子の名付けと犬にわかりやすい名前の考え方もあわせて読むと、候補を整理しやすくなります。
犬の名前で避けたい9つのポイント
「この名前はダメ」と単語だけで決めるより、なぜ困るのかを知っておくと判断しやすくなります。

人前で呼ぶのをためらう名前
家の中ではおもしろくても、散歩やドッグランでは少し離れた愛犬を大きな声で呼ぶことがあります。
動物病院でも「○○ちゃん、診察室へどうぞ」と名前を呼ばれます。
下品な言葉や侮辱的な言葉など、飼い主自身が人前で呼ぶのをためらう名前は避けたほうが安心です。
「マテ」「オイデ」などコマンドと紛らわしい名前
名前としつけの合図が近すぎると、呼びかけなのか指示なのか分かりにくくなることがあります。
特に「マテ」「オイデ」「ハウス」「ノー」など、家庭で実際に使うコマンドそのものを名前にするのは避けたほうが分かりやすいでしょう。
呼び戻しは安全にも関わる大切なしつけです。
名前との使い分けは、子犬の呼び戻し「オイデ」の教え方も参考になります。
日常会話で何度も出る言葉と同じ名前
「ゴハン」「オヤツ」「サンポ」など、毎日の会話で頻繁に使う言葉と同じ名前は、犬が反応する場面が増えすぎることがあります。
食べ物の名前がすべてダメという意味ではありません。
たとえば「モカ」「マロン」「チョコ」は実際に人気の犬名です。
問題は、その家庭で頻繁に使う言葉と同じかどうかです。
家族や同居犬と聞き分けにくい名前
家族と同じ名前だけでなく、多頭飼いでは「ココ」と「モコ」、「ハナ」と「ナナ」のように響きが近すぎる名前にも注意したいところです。
また、家族がそれぞれ別の愛称で呼ぶと、名前を覚え始めた犬には分かりにくくなります。
しつけの方針も含め、子犬のしつけについて家族で話し合うポイントを一度そろえておくと安心です。
長すぎて毎回別の愛称になる名前
長い正式名そのものが悪いわけではありません。
ただし、家族が毎回違う略し方をすると、犬にとって分かりにくくなります。
長い名前をつけたい場合は、普段使う短い呼び名を一つ決めておきましょう。
子犬の今だけにしか合わない名前
小さいから「チビ」、子犬の毛色だけを見て名前を決めるなど、成長すると印象が変わる特徴だけで名付けると、あとで違和感が出ることがあります。
名前を決めるときは、今のかわいらしさだけでなく、5年後、10年後の愛犬を呼ぶ場面も想像してみましょう。
人気の名前は「NG」ではない
「ココ」「モモ」「ソラ」など、人気の名前だから避けなければならないわけではありません。
人気になるのは、短くて呼びやすく、親しみやすい名前だからでもあります。
ただし、ドッグランや動物病院で同じ名前の犬に会う可能性は高くなります。
犬種ごとの名前の傾向も見たい場合は、少し古いデータですが犬種別の子犬の名前ランキングも候補探しの参考になります。
外国語は意味を確認してから
響きだけで外国語の名前を選ぶと、別の国では思わぬ意味を持っていることがあります。
とはいえ、海外風の名前そのものを避ける必要はありません。
意味と発音を確認し、家族が自然に呼べれば十分です。
候補を探すなら、イギリスで人気の犬の名前と呼びやすい海外風ネームにまとめています。
性別が分かりにくい名前は問題ない
以前は「オス・メスが名前から分かるほうがよい」と考えられることもありましたが、中性的な名前を避けなければならない理由はありません。
ドッグランや病院で性別を伝える必要があれば、飼い主が言葉で伝えれば十分です。
「ムギ」「ソラ」「ココ」のように男女どちらにも使われる名前も、ごく自然に選ばれています。
名前を決める前に「3つの場面」で呼んでみよう

候補が2〜3個まで絞れたら、紙の上で考えるだけでなく実際に声に出してみましょう。
家の中で家族全員が呼んでみる
発音しにくくないか、家族によって別の略し方にならないかを確認します。
散歩中に少し離れた犬を呼ぶつもりで声に出す
小声ではかわいく感じても、大きな声で呼ぶと印象が変わる名前があります。
毎日外で呼べるかを確かめましょう。
動物病院で「○○ちゃん」と呼ばれる場面を想像する
受付や診察室で何度も名前を伝えることになります。
聞き返されにくく、自分でも気持ちよく名乗れる名前なら安心です。
最後に「名前+コマンド」で呼んでみる
「○○、オイデ」「○○、マテ」と続けて声に出します。
名前とコマンドが紛らわしくなければ、日常でも使いやすいでしょう。
つけてはいけない犬の名前は「理由別」に考える
名前を50個、100個とNG扱いするより、避けたい理由を知っておくほうが実用的です。
| 避けたい理由 | 例 | 考え方 |
|---|---|---|
| コマンドそのもの | マテ、オイデ、ステイ | 名前と指示を分ける |
| 否定語・叱る言葉 | ダメ、ノー | 名前を明るい呼びかけに使う |
| 家庭で頻繁に使う言葉 | ゴハン、サンポなど | 日常会話との混同を避ける |
| 人前で呼びにくい言葉 | 下品・侮辱的な表現 | 散歩や病院で呼ぶ場面を想像する |
| 同居犬と似すぎる | ココ/モコ、ハナ/ナナ | 語頭や響きを変える |
2025年の人気名を見ても「人気=つけてはいけない」ではない

アニコム損保が発表した「犬の名前ランキング2025」では、0歳の犬約15万頭を対象に集計し、「ムギ」が5年連続で総合1位でした。
| 順位 | 名前 |
|---|---|
| 1位 | ムギ |
| 2位 | ココ |
| 3位 | モカ |
| 4位 | ラテ |
| 5位 | モコ |
| 6位 | ソラ |
| 7位 | マロン |
| 7位 | レオ |
| 9位 | モモ |
| 10位 | コムギ |
人気名には「短い」「呼びやすい」「親しみやすい」という利点があります。
名前がかぶることを気にしないなら、人気だからという理由だけで候補から外す必要はありません。
もう名前をつけてしまったけれど、変えたほうがいい?
この記事を読んで「うちの犬の名前、少し当てはまるかも」と思っても、すぐに改名する必要はありません。

問題なく反応しているなら慌てて変えない
今の名前に愛犬がよく反応し、暮らしの中で困っていなければ、その名前を大切にしてよいでしょう。
コマンドと完全に同じなら愛称を決める方法もある
しつけで使う言葉と完全に同じで困る場合は、似すぎない短い愛称を一つ決めて、少しずつその呼び方に慣れてもらう方法があります。
新しい名前は「呼ばれるといいことがある」で覚えてもらう
名前を呼んでこちらを見たら褒める、おやつや遊びにつなげるなど、名前をよい出来事と結びつけていきます。
具体的な練習方法は、子犬に名前を覚えさせる方法で詳しく紹介しています。
後悔しない犬の名前の決め方

短く呼びやすい名前を基本にする
毎日何度も呼ぶものなので、飼い主が自然に発音できることが大切です。
長い正式名なら、短い愛称を一つ決めておきましょう。
家族で呼び方をそろえる
名前を覚えるまでは、家族で同じ呼び方を使うのがおすすめです。
反応が安定してから自然な愛称が増えることは問題ありません。
名前を叱る言葉にしない
名前を呼んだ直後にいつも叱ると、犬にとって名前が嫌な合図になってしまうことがあります。
名前は「こちらを見てね」という明るい合図として使うと分かりやすいでしょう。
名前が決まったら次は「覚えてもらう」
名前選びはゴールではなく、犬とのコミュニケーションの始まりです。
子犬期のしつけ全体を整理したい場合は、子犬のしつけを16週で考えるまとめも次に読みやすい記事です。
犬につけてはいけない名前に関するFAQ
犬につけてはいけない名前に法律上の決まりはありますか?
一般的な犬の呼び名について、特定の名前を禁止する一覧があるわけではありません。
この記事で紹介しているのは、生活やしつけの中で避けたほうが困りにくい名前です。
5文字以上の名前はダメですか?
文字数だけで決まるものではありません。
長い正式名でも、普段使う短い愛称を家族で統一すれば使いやすくなります。
「ココ」「モモ」「チョコ」のような人気名は避けるべきですか?
避ける必要はありません。
ドッグランなどで同名の犬に会う可能性はありますが、呼びやすく気に入っているなら立派な候補です。
オスとメスで名前を分ける必要はありますか?
ありません。
中性的な名前でも問題ありません。
必要な場面では、飼い主が性別を伝えれば十分です。
2匹に似た名前をつけても大丈夫ですか?
テーマをそろえるのは楽しい方法ですが、呼び分けやすさを優先しましょう。
語頭や響きがはっきり違う名前のほうが日常では使いやすくなります。
保護犬や成犬の名前を変えても大丈夫ですか?
必要があれば新しい呼び名に慣れてもらうことはできます。
急に何度も変えるのではなく、一つの呼び方を決め、呼ばれたらよいことが起こる経験を重ねていきましょう。
まとめ 「NGリスト」より毎日の生活で呼べる名前を
犬につけてはいけない名前を考えるとき、単語だけを見て「これはダメ」と決める必要はありません。
コマンドと紛らわしくないか、家族が同じように呼えるか、人前でも自然に呼べるか。
そこを確認するだけで、失敗はかなり減らせます。
最後は、散歩、動物病院、家の中という3つの場面で実際に声に出してみてください。
それでも「この名前がいい」と思えたなら、その気持ちは大切にしてよいと思います。
名前が決まったら、次は愛犬に覚えてもらう番です。名前を楽しく覚えてもらう練習へ進んでみてください。
そして、名前を決めた記念を残したいなら、子犬の名前が決まったときに作る銀のドッグタグという楽しみ方もあります。


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