- 犬のおならに関するよくある5つのQ&A
- 食べたものが硫黄臭に直結!?
- 腸内フローラの乱れは臭いでわかる?
- 空気の飲みすぎがガス製造マシンに?
- 年をとると臭いもベテラン化?
- ストレスが原因ってホント?
- 病気のにおいはごまかせない
- 僕らにできる“臭くない生活”革命
- まとめ
- おならが臭い犬種
- キャバリア 膵外分泌不全、慢性膵炎
- キャバリアキングチャールズスパニエルの体の特徴
- ミニチュアダックス 出血性胃腸炎
- ミニチュアダックスの体の特徴
- ミニチュアダックスの性格
- トイプードル 出血性胃腸炎
- トイプードルの体の特徴
- フレンチブルドッグ 組織球性潰瘍性結腸炎
- フレンチ・ブルドッグの体の特徴
- ボーダーコリー コバラミン(B12)選択的吸収不良(まれに)
- ボーダーコリーの体の特徴
- ミニチュアシュナウザー 出血性胃腸炎、膵炎
- ミニチュアシュナウザーの体の特徴
- ヨークシャテリア 出血性胃腸炎、リンパ管拡張症通称ヨーキー。
- ヨークシャーテリアの体の特徴
- 犬のおならのにおいを改善する
- 食事の内容を見直す
- ストレスを解消する
犬のおならに関するよくある5つのQ&A
Q1. なぜ犬のおならが硫黄臭くなるの?
A. 硫黄臭の正体は「硫化水素」などのガス成分で、主にたんぱく質の摂りすぎや消化不良、腸内の悪玉菌の増殖によって発生します。
とくに肉や魚を多く摂取した場合、腸内で発酵が進み、温泉地のようなニオイが発生することがあります。
また、早食いや空気の飲み込みもガス発生の一因になるので、注意が必要です。
Q2. フードを変えたらおならが臭くなったのはなぜ?
A. 急なフードの切り替えは、腸内細菌のバランスを崩す原因になります。
新しいフードに含まれる成分に体が慣れていないと、消化が追いつかずガスが増えてしまうことがあるのです。
理想は1〜2週間かけて徐々に切り替えることで、腸内環境の変化を穏やかにし、悪臭のリスクを軽減できます。
Q3. 特定の犬種はおならが臭くなりやすいの?
A. 犬種による体質の差はありますが、消化器系にトラブルを起こしやすい犬種(キャバリア、ミニチュアダックス、トイプードル、フレンチブルドッグなど)は、結果的におならが臭くなる傾向があります。
また、短頭種は構造的に空気を飲み込みやすく、それもガスの原因になりやすいですね。
Q4. 犬のおならが臭くて病気かと心配しています。受診の目安は?
A. おならの臭さだけでなく、「いつもと違うにおい」や「下痢・嘔吐・血便・体重減少」などの症状が併発している場合は、早急に動物病院を受診してください。
腸閉塞、腸炎、膵外分泌不全、寄生虫感染などの病気が関与している可能性もあるため、注意深く観察することが大切です。
Q5. おならの臭いを改善するにはどうすればいい?
A. 改善方法としては、①早食いを防ぐ専用食器の使用、②ストレスの軽減、③運動習慣の見直し、④乳酸菌などのサプリメント導入、⑤フード内容の調整などがあります。
食物繊維や乳製品を減らすなど、個体に合った対策を行うことが臭いの軽減につながりますよ。
「ぷぅ〜」と聞こえた瞬間、なんとも言えない温泉地のようなにおいが漂ってくる。
愛犬のおなら、あまりに臭くて目が覚める夜もあるかもしれません。
でも、ただの笑い話で済ませていいものなのでしょうか。
じつはその硫黄のようなニオイには、犬の健康状態や生活環境が色濃く反映されていることがあります。
この記事では、なぜそんな「臭い爆弾」が発生してしまうのか、その原因から対策まで、ユーモラスに、でもしっかりと解説していきます。
おならの「におい探偵」になったつもりで、最後まで読み進めてみてくださいね。
食べたものが硫黄臭に直結!?
愛犬のおならがまるで火山の噴気孔のように臭うとき、真っ先にチェックすべきは「食べたもの」です。
たんぱく質や脂質が多めのご飯、消化に時間がかかる繊維質な食材、さらには急なフードチェンジなど、食事の内容が硫化水素という臭い成分の発生と深く関係していることがわかっています。
肉・魚タンパクが多すぎると臭いも強烈
たんぱく質は筋肉や毛づやに大切な栄養素ですが、摂りすぎると腸内で発酵してガスが大量発生します。
とくに牛肉や魚の成分は、分解の過程で硫黄系の成分が出やすく、悪玉菌が好む環境をつくってしまうんです。
その結果、硫化水素という強烈な悪臭ガスが発生し、まさに“温泉臭”となって鼻をつくというわけですね。
消化の遅い野菜や炭水化物に注意
キャベツ、ブロッコリー、豆類などの食物繊維が豊富な食材も要注意です。
これらは便通を助ける一方で、犬の胃腸では消化しにくく、腸内で発酵してガスを発生させる傾向があります。
おならの回数が増えたり、匂いがきつくなる原因になってしまうこともありますから、量や調理法を見直すことが大切です。
乳製品は個体差あり、様子を見て判断
ヨーグルトやチーズが好きなワンちゃんも多いですが、乳糖不耐症の犬は消化がうまくできず、お腹を壊したりガスが溜まりやすくなったりします。
症状としては、下痢や嘔吐、そして例の硫黄臭が強くなるケースも。
「ちょっとあげたら異様に臭くなった」という経験があれば、乳製品の摂取は控えた方が安心かもしれませんね。
急なフード切り替えで腸内が混乱することも
新しいフードに変えたとたん、おならが増えて臭くなったという話もよくあります。
腸内細菌は変化に敏感なので、突然の食材チェンジに体がついていかないことがあるのです。
できれば1〜2週間かけて、徐々に切り替えることで腸内のバランスを保ち、ガスの産生を防げる可能性がありますよ。
腸内フローラの乱れは臭いでわかる?
犬のおならのにおいは、腸内細菌たちの活動状況を物語っています。
善玉菌が元気なら、おならも控えめであっさり系。
でも悪玉菌が増殖すると、まるで火山の噴火のような硫黄臭を放つこともあるんです。
腸内フローラのバランスは、食事、年齢、体調、そして生活環境によって変わります。
悪玉菌が増えると硫化水素発生率UP
悪玉菌の代表格はウェルシュ菌など。
これらはたんぱく質の分解で硫化水素やアンモニアといったガスを産生します。
しかも、においは強烈。
腸内での分解が進むほど悪臭は増し、腸の環境が酸性寄りになってしまうこともあります。
おならが頻繁かつ臭いなら、腸内細菌のバランス崩壊を疑うべきかもしれません。
善玉菌が頑張ってると臭いはおとなしい
善玉菌、たとえば乳酸菌やビフィズス菌が優勢な腸内は、悪臭の元になる成分の発生を抑える傾向があります。
ガスの発生量自体が少なく、仮に出ても「ん?気のせい?」レベルで済むことが多いのです。
つまり、おならの匂いは腸のコンディションを示すサインのようなものなんですね。
年齢・体質・食生活で菌バランスは変わる
腸内フローラは日々変化しています。
加齢にともない善玉菌は減少しやすく、食事の影響も受けやすくなります。
フードの質、運動の頻度、そして生活リズムが腸内細菌の構成にダイレクトに関わってくるのです。
同じフードでも年齢によってガスの匂いが変わる、というのはそういう理由からですね。
プレ・プロバイオティクスの効果は実証あり
乳酸菌やオリゴ糖など、腸内環境を整える食品やサプリメントはすでに多数販売されています。
実際に研究でも、これらが腸内フローラの改善や便のにおい軽減に効果を示していると報告されています。
毎日のフードに混ぜるだけで、おならの「悪臭問題」が軽減されるケースも多いんですよ。
空気の飲みすぎがガス製造マシンに?
おならの匂いは食べ物だけが原因ではありません。
じつは「空気の飲み込み」も大きな要因になるんです。
早食いの子や興奮しやすい子ほど、知らぬ間に空気をゴクゴクと飲み込み、そのまま腸に送り込んでしまいます。
そして、あとで「ぷぅ〜」と出てくるわけですね。
早食いで空気ゴックン→おなら直結
ドッグフードに突進し、数十秒で完食してしまうワンちゃん。
そんな子は食べ物と一緒に空気もたくさん飲み込んでいます。
この空気が腸内に届くと、ガスとなってお腹に溜まり、やがて肛門から排出されます。
匂いもさることながら、回数も増えて、まるで「歩くガス製造機」。
ゆっくり食べさせる工夫が必要ですね。
短頭種はとくに飲み込みやすいので注意
パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、構造的に呼吸が浅くなりがちで、食事中にも空気を吸い込みやすい犬種です。
だからガスが溜まりやすく、おならが多くなる傾向があるんですね。
しかも、それが硫黄臭だった日には…飼い主さんもなかなか覚悟が必要かもしれません。
食器や食べ方で空気量を減らせる
早食い防止用の食器や、トレイ型の浅い器を使うと、食べるスピードが自然に落ち着きます。
また、おやつをトリーツボールに入れて与えるなど、遊びながら食べる工夫も有効です。
空気の飲み込みが減るだけで、おならの回数や臭いがかなり軽減することもあるのです。
ただの「音あり屁」と「臭い屁」は別物!
おならには「音あり」と「音なし」がありますが、厄介なのは後者。
すかしっ屁には硫化水素などの臭い成分が多く含まれる傾向があり、まさに沈黙の攻撃。
逆に「ブッ」と派手に鳴るタイプは空気由来が多く、においはそれほどでもないことが多いのです。
においの強さ=腸内環境のサインとして見逃せませんね。
年をとると臭いもベテラン化?
「うちの子、最近やたら臭いんだけど…」
そんなときは、加齢による消化力の低下が原因かもしれません。
年齢を重ねると、腸内細菌のバランスや臓器の働きが変化し、ガスの発生量や質にも影響を与えるのです。
胃腸の働きが落ちると発酵ガスも発生
シニア犬になると、食べたものをしっかり分解・吸収する力が衰えてきます。
すると未消化のたんぱく質や炭水化物が腸まで届き、腸内で発酵。
その結果、ガスが発生しやすくなり、硫黄系のニオイが強くなるというわけです。
消化の負担が少ないフード選びが必要になります。
年齢に応じたフード選びがカギ
若いころと同じご飯をシニア期になっても与えていると、胃腸に負担がかかりすぎてしまうかもしれません。
シニア用の消化にやさしいフードに切り替えることで、ガスの発生量や臭いが軽減することもあります。
体重管理や栄養バランスを見直すチャンスでもありますよ。
老化とともに腸内環境も変化する
加齢とともに善玉菌は減り、腸内環境は乱れやすくなります。
便秘になったり、逆に下痢っぽくなったり、腸の動きそのものが安定しないケースもあります。
においが強くなるというサインは、そんな体内の“変化”を教えてくれているのかもしれません。
膵臓や腸の病気も疑ってみること
とくに年を重ねた犬は、膵外分泌不全などの消化器系の病気を発症しやすくなります。
この病気になると、たんぱく質や脂質をしっかり分解できず、おならだけでなくうんちの匂いも強烈に。
体重の減少や元気がない様子が見られたら、早めに動物病院で検査してもらいましょう。
ストレスが原因ってホント?
「ストレスでおならが臭くなる?」
ちょっと信じがたいかもしれませんが、腸と脳は意外と密接につながっているんです。
ただし、その影響はまだ完全には解明されていない部分もあります。
それでも、心の状態が腸内フローラやガスの発生に関与している可能性は十分にあると言えるでしょう。
「ストレス=おなら増」説は科学的根拠薄め
ネット上では「犬はストレスでおならが増える」といった説が散見されますが、これはまだ確定的な研究結果が乏しい分野です。
直接的な因果関係は不明ですが、間接的な影響、つまりストレスで食欲が落ちたり、運動不足になったりすることで、結果的に腸内環境が乱れるというのは考えられます。
少なくとも「ストレス=すぐに臭い屁」とは言えないでしょう。
とはいえ腸の動きには確かに影響あり
交感神経が活発になると、腸の蠕動運動(うねうね動くこと)が低下します。
その結果、便秘になりがちで、ガスが溜まりやすい状態になるのです。
逆に、副交感神経が優位になるとお腹が緩くなることもあり、その際のおならは、やはり独特のにおいを放つことがありますね。
環境の変化や運動不足も見直してみよう
引っ越し、家族構成の変化、長時間の留守番。
そんな環境ストレスは犬の消化器に影響を与えることがあります。
また、運動不足による腸の機能低下も、ガスが溜まりやすくなる要因の一つ。
日々の散歩やリラックスタイムを大切にしたいですね。
飼い主の不安は、犬にも伝染する!?
犬はとても敏感な生き物です。
飼い主がイライラしていると、その空気を感じ取ってしまうことがあります。
ストレスが連鎖して、愛犬の胃腸にも影響を及ぼすというケースもあるかもしれません。
犬との暮らしは「心身一体」と言っても過言ではないでしょう。
病気のにおいはごまかせない
「これはさすがにおかしい」と感じるほどの悪臭には、病気が隠れている可能性もあります。
ただの食べ過ぎや空気の飲み込みと片づけず、他の症状が出ていないかもチェックしてみましょう。
においは、からだからのSOSサインかもしれません。
腸閉塞や消化不良が原因になることも
食べ物の通り道が詰まる「腸閉塞」や、食べたものがうまく分解されない「消化不良」は、強烈なおならを引き起こすことがあります。
とくに、排便がなかったり、腹部が張っていたりする場合は注意が必要です。
場合によっては命に関わる緊急の症状ですので、動物病院での早期診療が重要になります。
膵外分泌不全は臭いおなら+体重減少
膵外分泌不全という病気では、膵臓が十分な消化酵素を分泌できず、たんぱく質や脂肪の消化が不完全になります。
これにより腸内で異常発酵が起き、悪臭のガスが多量に発生。
さらには体重が減ったり、便が柔らかくなったりと、複数のサインが現れます。
においとともに、体型や食欲の変化にも目を向けてください。
下痢・嘔吐・血便を伴う場合はすぐ相談
臭いおならに加え、下痢や嘔吐、血便といった症状が見られる場合は、腸炎や寄生虫の感染、さらには大腸がんといった深刻な疾患の疑いも。
人間と同じように、犬も消化器トラブルを抱えることがあります。
「ただのガスでしょ」と軽視せず、獣医師の診断を受けるのが最善です。
「いつもと違う臭い」が最大のサイン
おならの回数や音ではなく、「いつもと違う匂い」が重要な判断材料になります。
硫黄臭が突然強くなったり、便臭に似たにおいが混ざったりする場合、体内で何かが起きている可能性があります。
においの変化は、言葉を話せない愛犬の“ことば”でもあるのです。
僕らにできる“臭くない生活”革命
おならが出るのは自然なこと。
でも、できることなら「臭くない方向」に改善したいですよね。
愛犬の健康を守りながら、飼い主の鼻も守る。
そんな“平和的ガス対策”は、意外と今日から始められるのです。
食材・フードを個体に合わせてカスタム
犬も人間と同じで、体質や消化力には個性があります。
一概に「このフードがいい」とは言い切れません。
たとえば脂質の高いフードや、炭水化物が多すぎるメニューが合わない子もいれば、魚系のたんぱく質でガスが増える子もいます。
食事内容を観察しながら微調整していくことで、においの変化を感じ取れるはずですよ。
空気の飲み込み対策でおならの回数も減る
早食い防止の食器や、フードを小分けにして与える方法は、空気の過剰摂取を防ぐのにとても効果的です。
また、食事前に興奮しないように声かけをする、食べる前に少し落ち着かせるといった工夫も有効です。
その積み重ねが、「ぷぅ」の頻度減につながることもあるんです。
サプリや善玉菌でお腹にいいことしよう
最近では、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含んだ犬用サプリメントが豊富にあります。
毎日のフードに混ぜるだけで腸内のバランスが整い、ガスの量や匂いが軽減されたという声も多数。
体調や便の様子を見ながら、相性のいいものを取り入れてみるのもいいかもしれません。
運動と生活習慣が実は一番の特効薬
食べ物やサプリも大事ですが、腸の働きを活発にするにはやっぱり“動くこと”。
毎日の散歩、軽い遊び、飼い主とのふれあいは、腸の蠕動運動を助けるだけでなく、ストレス解消にも役立ちます。
「運動+愛情」が、臭いおならにサヨナラする最強タッグなのではないでしょうか。
まとめ
犬のおならが臭い理由は、本当にいろいろあります。
食事の内容、腸内フローラのバランス、年齢や体質、空気の飲み込み方、そしてストレスや病気まで。
「たかがオナラ」と思いがちですが、その匂いは愛犬の体調や消化機能、時には深刻な病気のサインであることもあるんです。
臭いを感じたら、まずは食べ物や生活環境を見直してみましょう。
フードの種類や量、運動の頻度、サプリメントの活用など、改善できるポイントはたくさんあります。
そして何より大事なのは、飼い主が“変化”に気づくこと。
いつもと違うにおい、便の様子、体調の変化。
それらを観察する力こそ、犬との信頼関係を深める第一歩になるのではないでしょうか。
おならが臭くても、愛犬のことが嫌いになるわけじゃありません。
むしろ「健康に長生きしてほしい」という願いがあるからこそ、臭いに向き合う勇気も必要になるんですね。
おならが臭い犬種
おならの臭いについては腸内環境によるので、犬種よりも個人差が大きいようです。
一方で消化器系に疾患を起こしやすい犬種はおならが臭くなりやすいようですね。
いくつかの犬種をピックアップしてみます。
キャバリア 膵外分泌不全、慢性膵炎
被毛に覆われた長い耳や大きな目が特徴の犬種ですね。
「キャバリア」っていうのは、なんと「騎士」という意味なんですねー。こんなに可愛らしいのに騎士ってのも違和感ありますが。
また、「キングチャールズ」とは、イングランド王チャールズ1世・チャールズ2世がこの犬を愛していたことにちなんでつけられたそうです。
チャールズ2世はスパニエルを溺愛していて犬以外と遊んでいるところを見た事が無いといわれているほどでした。
溺愛をし過ぎた結果、国務を疎かにして国民から糾弾されましたんですね(笑)。
いやー、由来を知ると、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、なおさらすごい名前ですよね。
イギリス王室の愛玩犬として愛されてきた歴史がありますが、当時の流行によってチャールズ2世時代の犬種から形を変えて来たんですね。
それを19世紀はじめ、チャールズ2世時代の絵画を見たアメリカ人が、もともとの姿の復活を画策します。
懸賞金がかけられ、ブリーダーたちはキング・チャールズ・スパニエルから時折産まれる先祖返りした個体からチャールズ2世時代の絵に近い個体を固定化することに成功します。
その犬種を「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」と命名したということです。
キャバリアキングチャールズスパニエルの体の特徴
体高が31~33cm、体重が5~8kg。骨格ががっしりとしている犬種ですね。
毛色は
ホワイトにレッドの斑があるブレインハム
ブラック&タン
トライカラー
ルビー
の4種類
大きな目、大きな垂れ耳、シルクのような被毛を持っています。
ミニチュアダックス 出血性胃腸炎
スタンダードのダックスフントって以前はニッチな犬でしたよね。
それがミニチュアダックスが市場に出て大人気になった印象があります。
ダックスフントは原産国のドイツで、古くは16世紀ごろから「アナグマ」を狩る狩猟犬だったようですね。
名前のダックスフントは「アナグマ犬」という意味で、狭い巣穴の中にいるアナグマ猟のために穴の中で活動できるように手足が短く改良されています。
で、ああいう体型なんですねえ。
ミニチュアダックスは19世紀以降にイタチやウサギなどの狩猟用により小型の犬が必要になり誕生したようですよ。
ミニチュアダックスの体の特徴
体長が体高の2倍という短足胴長体型、垂れ耳で中くらいの長さのマズルを持つ小型犬ですね。
体高21〜24cm。体重は4~6kg、胸囲は30〜35 cm前後になります。平均寿命は12~16年。
毛色はバリエーション豊富で、黒、チョコレート、ブラック&タン、クリーム、チョコレート&クリーム、レッド、ブルー、タン。
たくさんありますねえ。
ミニチュアダックスの性格
これは知らなかったんですが、ミニチュア・ダックスフンドは毛質によって「スムースヘアード」「ロングヘアード」「ワイヤーヘアード」の3つのタイプに分けられているそうです。
それぞれ狩猟の目的によって使い分けられてきましたんですね。
なぜ毛質が3種類あるのかというと掛け合わせた犬種がそれぞれ違うからなんです。
そして、それを聞けば納得なのですが、被毛の種類によって性格が異なると言われています。
トイプードル 出血性胃腸炎
とにかく大人気のトイプードル。その秘密は飼いやすいこと(毛が抜けない、臭いがない、賢い)と、やはりテディベアカットじゃないでしょうかね。
調べてみると2000年代に登録犬種の第1位になったってことですが、日本での飼育は1949年(昭和24年)にアメリカから黒のミニチュア・プードルが輸入されたのが始まりだそうです。
プードルの名前の由来はドイツ語の「pfudel(プデル:水たまり、水がバチャバチャはねる)」からきてるそうです。
その名の通り泳ぎが得意で、古くから鴨狩りの猟犬だったそうですね。
その後小型化されていき、今日の形になったそうです。
カールした毛は抜けにくく、体臭もほとんどないそうです。これは飼いやすいですよね。
ただ、被毛がほつれたり、ダマになったりするので月1回以上の定期的なトリミングが必要なんですね。
いろいろなカットが楽しめるのでそれもまた楽し、ですかね。
トイプードルの体の特徴
ミニチュア・プードルで体高28~35cm、トイ・プードルで26~28cm。体重はミニチュア・プードルで5~8kg、トイ・プードルで3kg前後だそうです。
平均寿命は12~15年ですね。
毛色は、驚くぐらい多くてホワイト、ブラック、シルバー、シルバーベージュ、シルバーグレー、グレー、ブルー、ブラウン、レッド、アプリコット、カフェ・オ・レ、ベージュ、シャンパン、クリーム。
さらに同じ色でも濃淡による違いがあるそうです。
フレンチブルドッグ 組織球性潰瘍性結腸炎
がっしりとした体つきに、ユーモラスな表情。
フレンチ・ブルドッグって「憎めない犬」ですよねー。
フレンチ・ブルドッグはもともとイギリス産の闘犬だったブルドッグが、フランスに渡り、パグやテリアとの交配で誕生したそうです。
ブルドッグってみるからに怖そうですよね。
だって「怖い犬」のイメージにもよく使われますもん。
それに平和な気質のパグや陽気なテリアを混ぜて、家庭向きの穏やかな性格とユーモラスな姿形を与えるって、これはちょっとした発明ですよねえ。
はじめは、パリの市場でネズミを撮るために飼育されていました。
その愛らしい風貌によって上流階級で人気を集めるようになったようですね。
日本に入ってきたのは早く、大正時代に紹介され、昭和初期には結構な数が飼育されていたようです。
その後は一時人気が衰えましたが、ご存知の通り、2000年代に入ってから復活しましたね。今では安定の人気犬種です。
フレンチ・ブルドッグの体の特徴
フレンチ・ブルドッグといえば、ピンと立った大きな耳ですよね。
コウモリが羽を広げたような耳なので、「バット・イヤー」と呼ばれています。
実はフレンチ・ブルドッグがキチンと認知されるまでは、もともとのブルドッグの耳である「ローズ・イヤー(耳先が巻いている)」も認められていたのですが、アメリカのブリーダーらの働きかけでフレンチ・ブルドッグは「バット・イヤー」とされたそうです。
体高28~33cm、平均体重11kgくらいになります。
頭が大きく、下顎が突き出てしゃくれています。しっぽは根元が太く先細で、らせん状によじれた「スクリュー・テイル」です。体は筋肉質で、短毛で全身が覆われています。
毛色の種類はとても多いですねー。
タイガー・ブリンドル、ブラック・ブリンドル、ブルー・ブリンドル、クリーム、フォーン、パイド、ハニー・パイド、ブルー・パイド、ティッキング・パイド、ブラウン、ブラック&タン
などがあります。
ボーダーコリー コバラミン(B12)選択的吸収不良(まれに)
「ボーダー」の意味、知ってます?
そもそもボーダーコリーはイギリスが原産なんですが、その原産地がイングランドとウェールズの国境(ボーダー)のエリアであることから名付けられています。
「コリー」とはスコットランドの方言で牧羊犬全体を意味します。実際に牧羊犬として世界で最も使われている犬種だそうですよ。
イギリスでは羊毛生産を支える重要な役割を果たしたと言われています。
そして、すべての犬種の中で最も賢い、知能が高い犬。それがボーダーコリーなんですよね。
歴史は古く、8世紀にスカンジナビアからバイキングによってスコットランドに持ち込まれ、もともとそこにいた牧羊犬と交雑が繰り返されて、現在のボーダーコリーの形になったようです。
牧羊犬としてだけでなく、非常に優れた運動能力や・訓練性能を持っており、アジリティ、ディスクドッグ競技などいろいろなスポーツを一緒に楽しめる犬種ですね。
ボーダーコリーの体の特徴
体高は53 cm、体重:14 – 22 kg。
毛色はブラックアンドホワイトが基本で最もよく見かけますよね。
でも実はレッド、チョコレート、ブルーなど様々な毛色があるんです。
毛質は長毛のダブルコートのイメージですが、(もちろんこれが基本なんですが)短毛(スムースコート)もいるそうです。
ミニチュアシュナウザー 出血性胃腸炎、膵炎
髭面がいかにもいかめしいシュナウザー。番犬や猟犬のイメージがありませんか?
シュナウザーは大きさによってジャイアント・スタンダード・ミニチュアの3種類に分けられるそうです。
ジャイアントシュナウザーとミニチュアシュナウザーでは体重で約10倍、体高に約2倍の差にもなりますねー。
シュナウザーは第一次世界大戦では、ドイツの軍用犬として用いられたほど、賢さ、忠誠心に秀でた犬ですが、もともとは14世紀にネズミの駆除や、荷車を引くなどの使役犬として使われていました。
シュナウザーの「ヒゲ」は獲物の反撃から身を守るためのものと言われているようですね。
ドイツからアメリカに渡り、人気になったミニチュアシュナウザーですが、ブルース・リーの愛犬だったことも有名なんですねー。
ミニチュアシュナウザーの体の特徴
体高は30〜35センチくらい、体重は5〜7キロくらい。
ミニチュアシュナウザーといえば威厳のある?まゆ毛やひげのような顔の毛が特徴的です。
「シュナウザー」はドイツ語で「ヒゲ」の意味ですね。
筋肉質で四角い骨太な体型を持っています。
最近はあまりやらないと聞いていますが、断尾や断耳をしてシャープなイメージを作ってきたようですね。
毛色で最もポピュラーなのがグレーと白。このグレーと白の毛色のことを「ソルト&ペッパー」といいます。
次いで多い色は「ブラック」です。全身が真っ黒な被毛で、胸にホワイトの班があるものが多いです。
体全体はブラックで口周りやまゆ毛、胸、足などにホワイトの毛色が入る「ブラック&シルバー」。
そして珍しい毛色としては「ホワイト」があります。
さらにスタンダードとしては認められていない他の色のシュナウザーも存在します。
被毛の上毛は硬くてワイヤーのようですね。
ヨークシャテリア 出血性胃腸炎、リンパ管拡張症通称ヨーキー。
別名は「動く宝石」。「動く宝石」ですよ! 当方のノーフォークテリアの「草原の悪魔」と大きく違いますね(笑。歴史を紐解いてみると、ヨークシャーテリアはその愛らしい外観に似合わず、イギリスのヨークシャー地方の工業地帯でネズミを捕る狩猟犬として飼育されてきたそうです。
狩猟犬だけあって賢く勇猛なようですね。
当初労働階級に飼われていたのですが、小さな体や被毛の美しさ、活発で明るい性格が評判になり、上流階級でも人気になった犬種だそうです。
ヨークシャーテリアの体の特徴
体の大きさはチワワについで犬種のなかで2番目に小さく、成長しても2、3キロ程度らしいです。
平均身長は28センチ、尾は本来長いのですが、生後間もなく3センチ程度に断尾されます。
ここからが「動く宝石」っぽいのですが、ヨークシャーテリアといえばその被毛の美しさですよね。
子犬の頃は全身がほぼ黒い毛で覆われているのですが、長じるに従い少しずつタン色が増え、黒い毛は灰色やシルバー、金色に変わっていきます。
最終的にはヨークシャーテリアの特徴でもある細くてしなやかな直毛のダーク・スチール・ブルーとタンの2色になるそうです。
とっても美しい光沢感のある被毛なので、地面まで伸ばしている飼い主も多いですよね。
毎日のブラッシングが大切ですね。比較的抜け毛が少ないと言われるシングルコートですが、毛は細く絡まりやすいので、ブラッシングは毎日してあげる必要があるそうですよ。
犬のおならのにおいを改善する
まず、おならそのものが気になる場合には犬の早食いをやめさせる必要がありますね。
「早食い防止食器」というものがあって、これを使ってみてはどうでしょうか。
※詳細は画像をクリック!
おならは早食いによって空気も一緒に食べてしまうことからおきます。食べるスピードが遅くなればそれが防げるわけです。さらに早食いによる吐き戻しや消化不良にも対応できますね。
それから運動を増やしてみる方法もあります。運動によって腸の蠕動運動が促進され悪玉菌が減少するそうです。
犬のストレスを取り除くことも大切です。そのためにも散歩の時間を長くするというのは解決になるかもしれません。
最後はサプリメントを与えることで腸内環境を改善することです。
善玉菌そのものをサプリとして摂取することと、さらに善玉菌が定着しやすくなるサプリを与えることもあります。
※合わせて読みたい「犬にビオフェルミンは効果ある?その使い方と注意点」
さらにバイオジェニクスといって、生体に直接作用し、免疫機能の促進、抗酸化作用、ガンや老化を予防、コレステロールや血圧、血糖を低下させる成分です。また、おならの臭いの成分も減少することが分かっています。
食事の内容を見直す
乳製品を与えているなら、頻度を見直す、食物繊維の多く入った食事も減らしてみるのはどうでしょうか。
フードを変える場合には時間をかけて少しづつが基本です。焦らず改善していきましょう。
ストレスを解消する
留守番が多くなると、犬もストレスを抱えてしまいます。時間を作って散歩をしてあげる、部屋の中で一緒に遊ぶ、体を撫でてあげるなどコミュニケーションをしっかりとってくださいね。
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