子犬が名前を覚えるには「飼い主から呼ばれたら嬉しいことが起こる」が鉄則!

スキンシップ中の犬 子犬に名前をつける

子犬の名前を決めるには、その子犬が覚えやすい名前にする必要がありますね。
どんな条件があるのでしょうか?
また、名前が決まったら、どうやって子犬に覚えてもらうのでしょうか?

1. 愛犬は飼い主の言葉を理解できるか

名前を覚えるかどうかより先に、犬は人間の言葉を理解できるのでしょうか?

最近の研究では犬は、人間の2−4歳時程度の知能を持っていて、人間の言葉の「単語とイントネーション」に反応していることがわかっています。
飼い主の「楽しそうな声」「怒っていそうな声」「悲しい声」「呼んでいる声」を聞き分け、特に日常の中で何度も出てくる言葉を覚えていくそうです。

つまり、長文の読解のようなことはできないが、シンプルな言葉は「話すときの感じ」でわかると考えれば良いと思います。

2. 子犬にシンプルな名前をつける

「アルフォンヌ・ルイシュタインベック・3世」
デビルマンの不動明の担任の先生の名前です(笑)。

長い。

犬の名前には、当たり前ですが向きません。長くて複雑な名前は犬には理解が難しいです。

さらに飼い主だって「アルフォンヌ・ルイシュタインベック・3世、ワンツー、ワンツー」なんて言えません。「アル、ワンツーワンツー」と略称を使ってしまいがちです。

この場合には犬は「アル」を自分の名前だとして認識しますよね。

だったら、本名(?)の「アルフォンヌ・ルイシュタインベック・3世」はいらないわけです。
いろんな呼び方をされては犬も混乱します。
シンプルな名前にするのが、犬に名前を覚えさせる第一ステップです。

3. 子犬にわかりやすい名前をつける

犬にとってよく聞こえる母音は、あ(A)、う(U)、お(O)。
反対に聞き取りづらい音は、い(I)、え(E)だと言われています。

だとすると、名前をつけるとき、あ(A)、う(U)、お(O)を使うと、犬にとって聞きやすい名前になります。

聞きやすいということは、名前+コマンドがよく入るということですね。
なるべく短くてシンプル。そしてあ(A)、う(U)、お(O)の母音に絡んだ名前が機能的に考えると最もいいかもしれないなと思います。

4. 身近な人や犬の名前に似た音は避ける

近所に可愛い犬がいて、それにちなんで似た名前に。

これも犬にとっては迷惑な話です。
似た音で呼ばれては、自分が呼ばれたのか、別の犬が呼ばれたのかわからないためです。

さらに家族の名前と近い音も困りものです。
家の中では始終一緒にいるわけですから、犬はしょっちゅう混同してしまいます。

多頭飼いのときにも基本は同じ。

発音したときの響きが明らかに違う名前を子犬に贈ってあげましょう。

5. 犬は名前を覚えているのか

名前として記憶しているのかどうかはわからないそうです。
名前は、飼い主が犬にかける言葉の中で一番回数が多く、さらにおやつや食事、散歩など、犬にとって嬉しいイベントが起こる事が多いため、条件反射で反応してしまうのかもしれません。
つまり、犬が「自分の名前」としてその名前を覚えているかどうかはわからないのですが、呼びかけられると嬉しい言葉として理解している犬は多そうですね。

6. 子犬が名前を覚えてくれないと困ること

とっさの危険から守れない

庭から道路に飛び出るところを名前を呼んだら一瞬こちらを見て動きが止まったので捕まえられた。ありそうなシーンですね。
子犬の行動をとっさに止めたいときに名前が効き目を発揮します

アイコンタクトが取れない

犬がこちらを見て飼い主と目を合わす、いわゆるアイコンタクトはコマンドを出すときに大切です。名前を覚えていないと、呼びかけができず、アイコンタクトが取れませんね。

信頼関係が結べない

犬は飼い主と主従関係を結んでこそ安定します。
名前を呼んで犬が反応しないと、この主従関係が成り立たなくなってしまいます。

7. 飼い主から名前を呼ばれたら嬉しいことが起こる

犬に名前を覚えさせる大きなやりかたは
「名前を呼ばれたら嬉しいことが起こる」
と犬に認識させることです。
とすると、名前を覚えていない段階で「名前を呼んで叱る」ことはできるだけ避けたほうが良いということですね。
名前を呼ばれたら嫌なことが起こるでは、たとえ名前を覚えたとしてもアイコンタクトや信頼は結べなくなりますよね。
必ず名前と嬉しいことがイコールなるように根気強く教えてあげることが大切ですね。

8. 子犬に名前を覚えさせるやりかた

フードの前にまてをするコーギー

子犬に名前を覚えさせるには、普段の生活から名前を呼びながら褒めてあげたり、名前を呼びながらカラダを撫でてあげるなどをしてあげましょう。
子犬は名前を呼ばれると嬉しそうに駆け寄って来てくれるようになります。

フードを使って名前を呼ばれると嬉しいことが起きることを刷り込みます。

① 犬の名前を一度だけ呼びます
② ご褒美のフードを与えます

 

単純ですが、この繰り返しです。室内で行うほうが子犬が集中できるの思うので、まずは室内で行います。
その場合でも、あまり広すぎたり、子犬の集中力を散らすおもちゃなどは妨げになります。適度な広さ、おもちゃの整理を行いましょう。子犬が集中していないのに名前を連呼するのもNG。それを続けると、名前を呼ばれても反応しないという行動が強化されてしまいますよ。

名前を呼ばれてご褒美を探すようになってきたら、次の段階に進みましょう。次は名前を「アイコンタクト」につなげます。

① 子犬と正面で向かい合います
② 犬の名前を一度だけ呼びます
③ アイコンタクトを2~3秒待ちましょう
④ アイコンタクトできなければ、ご褒美を持った手を自分の目先に持っていき、誘導します
⑤ アイコンタクトをしたらご褒美をあげます

待つ時間は2~3秒くらいまで。待ってみてアイコンタクトができなければすぐに誘導してください。
正面で向かい合ってできるようになったら、少しずらして横の位置からも挑戦してマスターさせましょう。

名前を覚えさせるコツはイントネーションです。
犬はイントネーションで雰囲気を察するので、名前を嬉しいことにつなげようとするなら、少し高い音で呼んであげると効果的だそうです。
そうですよね。嬉しいことをぼそぼそ言われても伝わりませんよね。

また、「ちゃんづけ」は、名前を覚えたあとは構わないと思いますが、その前に「ちゃんづけ」してしまうと、本当の名前とちゃんがついた名前で混乱するかもしれませんから、控えたほうが良いそうです。

9. まとめ

聞き取りや認識の点からも、子犬にはその子に唯一の名前をつけてあげることが大切ですね。
時間を使って、頭をひねって素敵な名前を考えてあげてくださいね!

そして、名前が決まったら、銀製のドッグタグを子犬に贈ってあげてください。

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