犬にチョコレートはだめ!その症状は? 中毒の危険は?

チョコレート 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ

1. 犬にチョコレートが危険な理由は?

実は犬が食べてはいけないものがいくつかあります。

そのうちの一つが「チョコレート」なんです。

え? チョコレートって犬にはいけないの? 

犬も食べたがるのに・・・

そう思われるかもしれませんね。

実際、犬は甘いものが好きで、ミルクを含んでいるチョコレートの匂いはとても気になるようです。ある調査では4歳以下の若い犬にチョコレートの誤飲が多いです。人間の食べているものに対しての好奇心が強いことの結果でしょうね。

でも、人間なら小さな子供が食べても問題無いチョコレートが犬には強い毒になってしまうんです。

2. チョコレートに含まれるテオプロミンは犬に危険な強い毒性

チョコレートが犬に毒になる理由は、チョコレートに含まれる「テオプロミン」という物質です。

テオプロミンはニコチンやカフェイン、モルヒネ等と同様の「アルカロイド」という化合物の一つ。眠いときにカフェインを取ると神経が興奮して目が冴えたり、集中力が増したりしますね。人間はそのようにプラスに効果を出すことができますけど、これは「テオプロミン」に対して鈍感だからなんですね。反対に犬はテオプロミンにとても敏感なので、この作用が危険なくらい大きく出てしまいます。

また、犬の場合、一度体に取り入れたテオプロミンを分解したり、体の外に出す能力が低く、一度食べてしまうと体内に長くとどまってしまうそうです。

テオプロミンを肝臓で分解する時間が、犬は人間の3倍かかるともいわれていて、その間中、下痢や嘔吐という症状が長く続くようです。

3. どんな種類のチョコレートが危険なの?

つまりテオブロミンが多く入ったチョコレートが危険なんです。テオブロミンは苦味が強いチョコレートほど多く含まれていて、どちらかといえば大人向けの本格的なチョコレートに多く含まれています。

例えば

  • ビターチョコレート
  • カカオ〇〇%のチョコレート
  • チョコレートパウダー
  • チョコレートシロップ
  • ココア

などはカカオの量が多いため、テオブロミンが多く含まれています。

一方、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートはカカオの含有量が圧倒的に少ないです。

犬が食べても安全と言われていますが、個体ごとの健康状態やその時の体調にもよるので、食べさせないほうがいいですね。

食べてしまって様子がおかしい場合は、必ず獣医師に連絡して指示をもらいましょう。

4. 犬がチョコレートを食べるとこんな中毒症状が出ます

下痢や嘔吐などは体内にあるテオプロミンを排出しようとする動きでもあります。

それ以外にも、頻尿やそれに伴う失禁、痙攣、ふるえなどを起こす場合があるようです。とくに大量にチョコレートを食べてしまうと心臓の鼓動が過度に激しくなり、その結果として死に至ることもあるそうです。

5. どのくらいのチョコレートが致死量なのか

致死量は犬の体重1キロ当たり90mg-100mg。ただ、これは「チョコレートの量」ではなく、「チョコレートに含有されているテオプロミン」が犬の1キロ当たり50mg-100mgになってしまったら、ですね。

テオプロミンの含有量はチョコレートの種類によっても違い、例えばホワイトチョコレートでは、犬に危険を及ぼすレベルでの含有はないそうです。

板チョコ1枚単位でいうとミルクチョコレートでは150-180mg、ビターチョコレートで450-600mg、ブラックチョコレートでは1,000-1,200mgくらいの含有だそうです。

すると、5キロぐらいの小型犬では500mgで危ないわけですから、ビターの板チョコ1枚食べたらまずいという計算になりますね。

もちろん、チョコレートと銘打っていなくても菓子パンやアイスクリームなどにチョコレートを使っている製品は多くありますから同様に気をつけてくださいね。

6. 万が一犬がチョコを食べてしまったときの対処法

症状がはっきり出ていない場合は獣医につれていくことをためらわれるかもしれません。でも「テオプロミン」は24時間は体内に残留しますし、家庭ではできることは限られます。だってうまく吐き出させることなんかできないじゃないですか。それを試行錯誤している間にどんどん重篤になってしまうこともあるでしょうから、なるべく早く獣医に連れて行くことが正解だと思います。

また、「食べた量が少しだから」と判断することも危険です。「様子を見よう」と時間を経過させることがまずいんですね。

獣医であれば血液検査などで問題があるのか無いのかを判断できますから、その意味からも、まず獣医です。

そのときに、「どんなチョコレートをどれだけ食べたか」をしっかり獣医師に伝えられることが大切です。食べてしまったチョコレートのパッケージや、食べ残したチョコレートを獣医にわたすようにしましょう。

7. 飼い主が注意しなければいけないこと

犬が取れるところに危険物を置かない

犬は利口です。

ダイニングテーブルの上においておいたものも、椅子に乗り、そこを伝ってテーブルの上で探しものをするくらい朝飯前です。

犬が食べると危険なものをそんなところに置いてはいけません。

引き出しや、蓋付きの中に入れるなど、完全に安全なところにしまうようにしてくださいね。

また、そのような癖がついている犬を留守番させる場合はクレートに閉じ込めていくことが有効です。

可愛そうな気がしますけど、本当に可愛そうなのは事故を起こして体調を崩したり、死んでしまうことです。緊急避難的にはゲージやクレートに閉じ込めてください。

それから時間を使ってしつけをし直し、危険なものを食べないようにしていきましょう。

8. 犬用チョコレートケーキは大丈夫?

でも愛犬にバレンタインのチョコを贈りたい! という方もいらっしゃるでしょう。犬用にバレンタインチョコや、チョコケーキも売られています。

成分を見ると「チョコ」は入っておらず、チョコを模しているだけのようです。これなら安全ですね。

 

馬肉で出来たチョコレート ドッグ フード

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※出典 アマゾン

9. まとめ

犬がチョコレートを食べて体調を崩してしまう責任は100%飼い主にあります。食べてしまった犬の責任ではありませんよね。

大切な愛犬をそんな目に合わせないために、日頃から犬が食べてはいけないもののコントロールをしっかりやっていきましょうね!

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