犬がコーヒー飲んだ! カフェイン中毒は大丈夫? エナジードリンクや牛乳・炭酸水は〇?それとも×?

コーヒーとコーヒー豆 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ

私たちが日ごろ飲んでいるものって、犬にとって安全なんでしょうか? テーブルのコーヒーをちょっとの隙にペロっとなめられちゃう、なんてことは往々にして起こりえますよね。日頃何の気なしに飲んでいる飲料について、犬が食べてはいけない(飲んではいけない)の? を調べてみました。

1. コーヒーは絶対にダメ

一日に何杯コーヒー飲みますかね? 某メーカーでは「1日3杯飲みましょう」とキャンペーンを行ってますが、確かに私も3杯は飲んでますね。それだけ身近な飲料ですし、人間には集中力や眠気覚ましの効果があるありがたいものですね。

ところが、このコーヒー、犬にとっては危険な飲み物とされています。

2. コーヒーの問題はカフェイン

コーヒーが犬によくないのはカフェインを含んでいるからです。カフェインはアデノシンという鎮静作用を持つ化合物に似た構造を持っていて、細胞のアデノシン受容体に取りつき、アデノシンの結合を阻害します。その結果、鎮静作用が阻害され、脳が覚醒されるそうです。犬がカフェインを摂取すると、体の小ささや、耐性のなさから劇的な影響を与えてしまいます。

もちろん、ほかにもカフェインを含むものがありますよね。

例えば、緑茶、ココア、栄養ドリンク、エナジードリンクに入っています。

チョコレートや眠気防止のガム、風邪薬や鎮痛剤、強心剤もカフェインを含んでいる場合が多いです。これらは同じく犬に影響を与えますから、与えてはいけません。

3. コーヒーのカフェインを摂取したらどうなるの?

犬がカフェインを摂取してしまうと、30分から1時間で中毒症状が現れます。

症状は体の大きさや摂取量に関係するので、小さな犬には少量でも危険があるということですね。

症状としては、興奮し頭をぶるぶる振ったり、息苦しいように喘いだりします。心拍数や血圧が上がり発作を起こす可能性もあるようです。

カフェインの犬用の解毒剤はないので、吐かせることになるのですが、家庭で実行は難しいので獣医に連れていくことが最善ですね。

その場合、犬が何をどのくらい飲んだのか、獣医師に伝えられるように、飲料のパッケージを持っていくとよいようです。

4. カフェインの致死量

犬の体重1kgあたり150mgが致死量になります。

コーヒーの重量ではなく、含有しているカフェインの量だと思うので、現実的に致死量に達することはそうそうないと思いますが、少量でも危険は危険ですから、甘く見てはいけませんね。

5. 緑茶はカフェイン以外にも危険

緑茶

緑茶といったら日本人には「体に良い」というイメージしかありませんよね。

でも、やはりカフェインを含んでいますし、犬にとっては有害です。

緑茶はカフェイン以外にもカテキンやシュウ酸などを含んでいます。

そのうちカテキンは犬にも有効で、血中コレステロールや体脂肪を低下させるなど多様な効能があるといわれますから、これは嬉しいですね。

もう一つ、シュウ酸です。こちらは人間に対しても結石の原因になる物質として知られていて、それは犬に対しても同じなんですね。摂取しすぎるとシュウ酸カルシウム尿結石の原因になるそうです。

とくにこの病気は再発率が高いため、シュウ酸カルシウム尿石症になったことがある犬には緑茶を与えることは避けたほうがよいようです。

ウーロン茶や紅茶も元をたどると、緑茶と同じ茶葉であることはよく知られています。ということは犬にとって有害ですから与えちゃいけませんよね。

6. カフェイン中毒の危険があるそのほかの飲料

人間の生活周りでは、そのほかにもカフェインの入った飲料が多いのです。

例えば、コーラ、エナジードリンク(眠気覚ましの効果があるもの)など、どこの家でもありそうですよね。

この中でもとくに危険なのがエナジードリンクで、相当量のカフェインが含まれます。目が覚めるのがエナジードリンクの効用なので、大量にカフェインが使われているのです。

人間にもどうかと思うので、犬についてはもちろん上げないほうが良いですね。

7. 犬に牛乳をあげてはいけないの?

牛乳 ミルク

捨て犬を拾ってきて牛乳をあげる、みたいなイメージがありますよね。犬に牛乳は付き物なのかと思っていましたが、実は牛乳は犬に良くない影響を与える場合があるんですね。

牛乳に含まれる乳糖という成分を犬は分解できないのです。

子犬のうちは母犬の乳を飲むため、まだ能力があるらしいのですが、そのあとには能力がなくなってしまうので、牛乳をあげると下痢しちゃうんですよね。

おじさんが牛乳飲むとおなか下すじゃないですか。まんまあれと同じ現象です。

また、カルシウムが多いため尿結石の原因になったり、カロリーが高いので肥満につながったりするそうです。

一方、犬用のミルク、売られていますね。

あれは下痢の原因になる乳糖そのものが取り除かれていたり、乳糖を分解する成分があらかじめ入っています。なので、犬用ミルクで下痢になる、ということはなさそうですね。

8. 炭酸水は大丈夫?

最近生活の中に炭酸水が入ってきましたよねー。

以前は「ペリエ」くらいしかなかったと思いますが、需要が増えたためか、いろんな銘柄から出されていますし、値段も買いやすくなりました。生活の中で普通に飲んでいるものなので、犬が舐めてしまうことも多いんじゃないかなと思います。

これは犬にあげてもいいのでしょうか?

じつはこれは意見が二つに分かれていましたね。

あげても問題ない派は大まかにいうと「別にメリットはないけど、毒にもならない」としていますが問題ある派は「含まれるミネラルやカルシウムが尿路結石の原因になる」と言っています。

炭酸水の特徴である炭酸についてもあげても問題ない派は「おなかが膨れて食事や水が取れなくなる恐れもあるがげっぷしてしまえば問題なくなる」としていますが、問題ある派は「そもそも四つん這いの犬は人間のようにうまくげっぷができない」とのことでした。

うーん、両方に一理ありそうですねえ。

私は炭酸水を犬にあげるメリットがないなら、わざわざあげませんね。あげなければ問題ある派のいうデメリットもおこらないわけですし、お金もかかりますし。水道水でよいのではないでしょうか。

問題ない派の主張も「積極的にあげるべき」ではなくて「舐めてしまっても害はない」ということだと理解しています。

9. まとめ

いかがですか? 特に暑い夏の散歩で飼い主が自動販売機で飲み物を買っちゃったとき、じーっと見つめる愛犬にちょっと一杯あげちゃうなんてこともありそうですね。

お茶ならいいんじゃない? いやいや、人間の飲み物は犬にとってなんらかのリスクがある、と思いとどまっていただければと思います。

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