犬がお尻をスリスリする! かわいいけど心配 

犬 お尻 すりすり 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ
犬のお尻をスリスリする仕草は、飼い主にとっては少し気になる行動ですよね。
では、なぜ犬はお尻をスリスリするのでしょうか? 
今回は、犬がお尻をスリスリする4つの主な原因について解説しましょう。

犬がお尻すりすりする原因

 

犬がお尻を床に擦り付けるのは、主に以下の4つの原因が考えられます。

お尻にかゆみがある

 

まず、犬がお尻をスリスリする一番の理由は、かゆみです。犬のお尻がかゆいと感じると、それをかくためにお尻を床に擦り付けることがあります。この場合、お尻の周りに炎症が見られることもありますので、注意が必要です。

肛門腺が溜まっている

 

次に考えられる原因は、肛門腺の溜まりです。犬は肛門腺から分泌物を排出するため、通常は排便時に自然に絞り出されますが、時には肛門腺の分泌物が十分に排出されず、腺が溜まってしまうことがあります。
この状況が続くと炎症を起こし、犬はお尻をスリスリするようになるのです。

便の異常

 

犬の便に異常がある場合も、お尻をスリスリする原因の一つとなります。
例えば、下痢が続いているとお尻周辺が汚れてしまい、違和感を感じることがあります。
そのため、犬はお尻を床に擦り付けることで、不快感を和らげようとするのです。

寄生虫がいる

 

最後に考えられる原因は、寄生虫の感染です。寄生虫が犬の体内にいる場合、お尻周辺にかゆみや違和感を引き起こすことがあります。
この場合も、犬はお尻をスリスリしてかゆみを和らげようとするのです。

犬のお尻すりすりを予防するには?

 

犬のお尻をスリスリする行動を予防するためには以下の方法があります。

お尻をこまめにチェックしよう

 

犬のお尻を定期的にチェックすることは重要です。
お尻周辺に異常がある場合、早めに気づくことができます。例えば、炎症や腫れ、排泄物の異常などを確認しましょう。
お尻をチェックする際には、獣医師の監修を受けることをおすすめします。

お尻を気になっているようなら肛門腺絞りを行う

 

肛門腺の溜まりが続く場合、犬のお尻をスリスリする行動が見られることがあります。
そのため、お尻を気になっているようなら肛門腺絞りを行うことが必要です。
肛門腺絞りは、動物病院やトリミングサロンで行われることが一般的です。専門家の手による絞りは、正確かつ安全に行われますので、自己処理せずに専門家に相談しましょう。

肛門腺絞りのやり方

 

肛門腺絞りは獣医師やトリマーによって行われることが多いですが、一部の飼い主も自宅で行うことがあります。肛門腺絞りを行う際は、以下の手順に従って行ってください。

 

1. 犬を落ち着かせる: 犬がリラックスした状態で行うことが大切です。必要に応じて犬のお気に入りの場所やおやつを使用して、犬を落ち着かせましょう。

 

2. 手袋を着用する: 肛門腺の絞り出しを行う際は、手袋を着用することで衛生面を保ちます。

 

3. お尻を清潔にする: 温水や専用の洗浄剤を使って、犬のお尻周辺を清潔にします。これによって、絞り出しの際の感染リスクを軽減します。

 

4. 肛門腺を絞り出す: 犬の肛門腺は、お尻の穴を時計の 中心に例えると、4時と8時の位置にあります。肛門線に溜まった分泌物を親指と人差し指を使って、下からすくい 押し上げるようにして、肛門に向かって優しく絞り上げます。

 

5. 肛門腺のなかの分泌物を全部出す必要性はありません。ある程度残っていても問題ないそうです。月に1度くらいの間隔で絞ってあげるとよいですね。

 

6. 獣医師やトリマーから正しいやり方を学んでおくといいですよ。

 

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肛門絞りを嫌がる時は

 

一部の犬は肛門絞りを嫌がる場合があります。その場合は、以下のポイントに注意して対処しましょう。
• 非常に神経質な犬や過度に痛みを感じやすい犬は、絞りを行う前に獣医師に相談しましょう。必要に応じて鎮静剤や麻酔を使用することがあります。
• 犬のストレスを最小限に抑えるため、絞りを行う際はソフトな声で優しく話しかけ、褒め言葉やおやつを使用してリラックスさせましょう。
• もし犬が激しく抵抗する場合は、無理に絞りを行わず、専門家に相談しましょう。獣医師やトリマーは経験豊富であり、適切な方法や代替手段を提案してくれるでしょう。
• 犬の肛門腺の絞り出しは専門的な技術が必要な場合がありますので、飼い主が自己処理する場合でも、事前にトレーニングや指導を受けることをおすすめします。誤った方法で行うと、犬にけがをさせる恐れがあります。
犬のお尻のスリスリは、いくつかの原因が考えられますが、定期的なケアや適切な処置によって予防や対処が可能です。犬の健康と快適な生活のために、飼い主は注意深く観察し、必要なケアを行うよう心がけましょう。

 犬の肛門の病気

 

犬のお尻のスリスリには、肛門の病気が関与している場合もあります。以下に代表的な肛門の病気をご紹介します。

肛門嚢炎

 

肛門嚢炎は、肛門周囲にある嚢(袋)が炎症を起こす病気です。
肛門腺の分泌物が正常に排出されず、嚢内に膿が溜まることが原因だということです。
下痢や便秘などの消化器症状、加齢、肥満など、様々な要因で分泌物の性状の変化や排泄不良が起こると、肛門腺が過剰に溜まっていきます。
この状態が続くと細菌が感染して炎症を起こし、痛みや腫れが出ます。さらに悪化すると肛門嚢が破裂し、穴が開いて、そこから出血とともに膿状の肛門腺が排出したりします。
肛門嚢炎の場合は、獣医師の診察を受け、適切な治療を行う必要があります。

条虫症

 

条虫症は、寄生虫である瓜実条虫が犬の腸内に寄生することによって引き起こされます。排便時に条虫の節片が見られることもあります。
症状は、肛門周辺に違和感をおぼえるため肛門を舐める、肛門からひも状のもの(条虫)が出てくる、下痢を起こす、食欲がなくなり体重が減る、軟便になる、栄養不良のため毛のツヤが悪くなるなどが挙げられます。
飼い主がすぐわかる症状としては肛門部分に白いものが動いて見えるので、その場合は、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
条虫症の場合も、獣医師の診断と適切な薬物療法が必要です。

まとめ

 

犬がお尻をスリスリする行動には、かゆみや肛門腺の溜まり、便の異常、寄生虫感染などの原因が考えられます。
予防や対処法としては、定期的なお尻のチェックや肛門腺絞り、適切な獣医師の診察と治療が重要です。
また、肛門の病気として肛門嚢炎や条虫症がありますので、これらの病気にも注意が必要です。
犬の健康を守るために、適切なケアと定期的な獣医師の受診を心がけましょう。

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