1. 横浜のエッセンスが詰まった山手地区を犬と一緒に散歩してみよう
マップを見るだけでも山手の一帯って観光名所がこれでもかってくらい集まっています。
犬の散歩でぐるっと回れる距離なので、天気の良い日に改めて足を伸ばしてみてください。
意外な発見があるかもしれません。
2. 外人墓地の募金公開日は犬連れでもOK!
●山下公園の5月は薔薇が満開 犬と芝生に寝っ転がろう
●マリンアンドウォーク横浜で犬の冬散歩! カフェはカカアコ一択!
●山下公園周辺の観光名所を犬と一巡できる「開港の道プロムナード」
横浜の有名な観光スポットの「外人墓地」。
もちろん、行ったことがあると思います。
縁故者以外には基本的に非公開で、通りから垣根越しに見ることができるだけ。それだけでも異国情緒たっぷりなんですが、実は2月〜7月、9月〜12月まで毎週土・日・祭日(雨天を除く)12時00分~16時00分に募金公開を行っています。
墓所の約8割が遺族と連絡の取れない無縁仏のお墓だそうで、老朽化を防ぐために修繕が必要となっても、その費用の捻出が難しいとのこと。
財団法人という形で運営されていますが、ボランティア活動でも維持していくのは限界だそうで、1970年代に募金という形で財源を確保するため一般開放になったそうです。
さらに、思い切って聞いてみたところ「ワンコも同伴OK!」なんですねー。
11月の24日に犬連れで行ってみることにしました。
入り口で外国人墓地の維持管理のための募金(200円)を払って入苑。犬は無料です。
入り口でどこに誰の墓所があるのかを書いたプリントをもらえます。
また、外人墓地の門構えをデザインしたかっこいいスタンプが用意されているので、しっかりプリントに押してくださいね。
3. ホーンテッドマンション感満載ですが…
さて、歩きだすとまんま「ホーンテッドマンション」です。
外人墓地の始まりは開国交渉のために訪れたペリーの艦隊で墜死した二等水夫の「ロバートウィリアムズ」の埋葬地をペリーが江戸幕府に要求したことがはじまりですから、1850年代から続いていることになります。
170年ぐらいの歴史ってことですね。
墓石の中には風雪で欠けたり折れたりしているものもあり、適度に荒れています。もう縁者のいない墓なんでしょう。
これが「ホーンテッドマンション」感を醸し出しています。
墓石数は3000程度。順路にそって歩くと、最初の方の墓所の大きさに圧倒されます。たぶん、初期の埋葬は土葬で、その人間の大きさ分が必要なので、墓石も大きくしたのだと思いますね。順路の最後の方の墓は小さく、火葬になり、骨壷が収められている大きさなんでしょう。
妻として日本人の名前が記されていることも多いですね。
日本語での追悼文や、卒塔婆のある墓もありました。
普通の日本の墓所では親類縁者が途絶えると「無縁仏」として集められ、墓所は没収になります。もう一度整地して新しい墓所として売り出されると思います。
「約8割が無縁仏」でも外人墓地がそうならないのは、ここには日本文化の礎を築いた偉人たちが納められているからですね。
日本YMCA初期の功労者やフェリス女学院の第3代校長などが紹介のプリントに書いてあります。
4. 生麦事件のリチャードソンはプリントに載っていない
さらに、生麦事件で島津藩士に殺害されたチャールズ・レノックス・リチャードソンの墓所もあり、幕末を描いた大河ドラマなどが放映されているときは、視聴者から問い合わせがよく来るそうですよ。
史跡としての価値が高いってことですよね。
ところが配られたプリントには「リチャードソン」の墓所は載ってない(笑)。
ええー? もったいない! って感じですよね。
観光地といってもお墓ですからね、日本の礎を築いてくれた先人を思って散策するのが良いと思います。
うちの犬も神妙にしていましたよ。
5. 港の見える丘公園に向かってみる
順序でいうと逆の気がしますが、外人墓地から港の見える公園に向かいます。
公園に行った後、その脇にある「DOGDEPT」で休むため逆順にしてみました。
「港の見える丘公園」といえば横浜観光の定番ですねー。
外人墓地や山手西洋館に向かうコースの入り口にあることから、いかにもヨコハマな観光地として人気です。
2016年にバラ園あらため「イングリッシュローズの庭」ができたので、本当はバラが咲き乱れる季節のほうがふさわしいと思うのですが、ワンコをつれて行ってまいりました。
「港の見える丘公園」とはこりゃまたしゃれた名前でヨコハマっぽいと感じますが、実は、終戦直後の1948年(昭和23年)にヒットした歌『港が見える丘』にちなんで名付けられたんですねー。
同じように考えたのか、岡山県にも「みなとの見える丘公園」があるんですよ、知ってました?
横浜の「港の見える丘公園」は1962年に開園したのですが、開園式は同曲が流れるなかおこなわれたそうです。
もちろん園内には『港が見える丘』の歌碑が建っているんですよね。
有名な観光地なんで、いろいろな歌のなかにも登場します。
いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」では「街の灯りがとてもきれいね」という部分が「港の見える丘公園」からの景色と言われています。
作詞の橋本淳によると「港の見える丘公園から見た横浜と川崎の工業地帯の夜景とカンヌの夜景の美しさを重ね合わせたもの」とコメントしています。
川崎はともかく、カンヌですか!
オフコース(小田和正)の『秋の気配』のでも「港が見下ろせるこだかい公園」と歌われ、B’zの『TIME』でも「港が見渡せる丘」として登場しているんですね。
小田和正は横浜市金沢区の出身ですし、稲葉浩志は出身は岡山の津山市ですが、大学が横国大ですから、きっとウキウキしながら「港の見える丘公園」にきたことでしょうね。
どの歌でも「港の見える丘公園」が登場する部分は冒頭です。
冒頭に置くことで、ヨコハマを強烈に印象づける歌になってますよねー。
港の見える丘公園にいくには、本当は観光資源のショールーム「開港の道」を歩いて入るのがおすすめです。
→(続き)横浜 赤レンガ倉庫→元町まで犬散歩 開港の道をいく
「開港の道」とは、桜木町駅前から新港地区、「赤レンガ倉庫」を通り、そこから遊歩道で山下公園へ。
さらに「横浜人形の家」の横を抜けてフランス橋から「港の見える丘公園」へ至る散策ルートです。
これが中区の観光資源をひとまとめにしたショーケースのような道なんですね。
桜木町から歩くとしんどいので、赤レンガ倉庫あたりから歩いてみてください。
港の見える丘公園ではイングリッシュローズの庭(150品種、 1,100株)・香りの庭(100品種、 500株)・バラとカスケード(80品種500株)と、330品種・2,100株のバラを楽しめるそうです。
いや、もうどれがどれだかという感じなんでしょうけど、シーズンオフに行ったので咲いているのは限られていましたねー。当たり前ですけど、残念!
6. 冬はやっぱり寒いから、オープンテラスよりインドアのドッグカフェ
港の見える丘公園のすぐ横に「DOGDEPT」のドッグカフェがあります。
良い季節なら「えのき亭のテラス席で」というのが王道でしょうけど、いかんせん、寒い。
流石にオープンテラスは絵にはなっても鼻水が垂れるので、無理せずにインドアのカフェに行きましょ〜。
→(続きは)寒い冬にはテラス席はツライから DOG DEPT GARDEN 横浜港の見える丘公園
7. 元町「ウチキパン」でおみやげを買う
「Dog Dept」以外であったかいところを探すなら、「元町」がおすすめです。
犬に優しい街で、表通りはそれほどテラス席はないのですが、一本脇道に入ると、ワンコOKのテラス席を備えたお店がとても多いんですよねー。
とくに寒い季節に嬉しいのは、テラス席用にブランケットやストーブなどを用意してくれていること。目にした「あったかテラス席」をご紹介しましょう。
道行く人も犬連れが多いので、気兼ねせずにワンコ連れできますよ。
「スタージュエリー」のペットバー。リードをつなぐカラビナと、給水ができます。店舗前に2箇所設置されていますよ。「犬に優しい元町」の象徴ですね。
表通りは人間の移動を優先しているためか、テラス席のある店舗はないですね。
犬連れの人は大変多いのですけど。
表通りから脇道「元町仲通り」に入ると・・・
ね。暖房設備を整えたテラス席がそこここにあるんですよ。
ちなみに、ここは「EXPLORERS CAFE」。アウトドア用品と釣具のセレクトショップを併設したカフェという変わり種なんですね〜。
EXPLORERS CAFE | |
住所 | 神奈川県横浜市中区元町4丁目167-4 |
電話 | 045-305-6995 |
営業時間 | 火~土:11:30~22:30(L.O.10:00) 日:11:30~20:00 |
定休日 | 月曜日 |
ペット | テラス席 |
次は「KANDY」カジュアルなイタリア料理のお店です。紅茶の専門店でもあります。
KANDY(キャンディー) | |
住所 | 神奈川県 横浜市中区 元町 3-143 ヒルサイド元町 1F |
電話 | 045-633-3301 |
営業時間 | 11:00~14:30(14:00 L.O) 17:00~23:00(22:00 L.O) |
定休日 | 水曜日 |
ペット | テラス席 |
こちらは店内もOK。最高峰のコーヒーが飲めるお店だそうです!
MiCafeto | |
住所 | 神奈川県横浜市中区元町2-93 ZALETTA元町2 1F・2F |
電話 | 045-319-6667 |
営業時間 | [火~金] 11:00~18:00 (17:30L.O) [土日祝] 10:00〜19:00 (18:30L.O) |
定休日 | 月曜日 |
ペット | 1F店内 テラス席 |
写真を撮り忘れたんですが、「Star Jewelry Cafe & Chocolatier」のテラス席にはどでかいストーブがありまして、ことさら暖かそうですよ!
Star Jewelry Cafe & Chocolatier | |
住所 | 神奈川県横浜市中区元町2-97 |
電話 | 045-212-5946 |
営業時間 | 11:00~19:30 (L.O 19:00) |
月曜日 | |
ペット | テラス席 |
ここはタイスィーツのカフェ「チャイディーカフェ」。店舗内ワンコOKのようですよ!
チャイディーカフェ (CHAIDEE CAFE) | |
住所 | 神奈川県 横浜市中区 元町 1-38-2 Le Noir ヨコハマモトマチ C-1 |
電話 | 04-5884-7606 |
営業時間 | 11:00~19:00(L.O 18:30~) |
月 ※祭日の場合は翌日休業 | |
ペット | 店内OK |
紹介したところ以外にもテラス席はとても多い感じです。
ブランケットが席にかかっていなかったとしてもお店に用意があるかもしれませんから、ひと声かけてみてはいかがでしょうか?
さらに、元町に行ったらおみやげとしたいのが「ウチキパン」ですね。
表のウィンドウにも大書きされている通り、1888年の創業で130年の歴史があるそうです。どれも美味しそうなんで目移りしますが、今日は
「イングランド」360円
「アップルパイ」190円
「メロンパン」180円
「ティークリーム」220円
を買って帰りました。
基本的にはどれも素朴な味わいです。
イングランドはトーストすると、ものすごく軽い食感ですね。朝食用のパンとしては主張があまりない分食べやすく感じました。
アップルパイは生地部分が割と厚めで、しっかり歯ごたえを感じます。
りんごジャムがあふれるほど入っているわけではないですが、この生地と相まってレトロな味です。
メロンパンはメロン果汁があと味に感じられておいしい。
ティークリームは茶葉を練り込んで作った割に紅茶の風味を感じられませんが、クリームがとても美味しいですね。
そしてなんと言っても、このアールヌーボー調の袋じゃないでしょうか。
これだけでなんだか嬉しいですね。
●葉山 犬と森戸海岸に入るには、ルートが肝心 「ブレドール」でフレンチトーストも!
●午後の食パン これ半端ないって! 青葉台店で犬散歩の途中で食パンを買う
8. 外人墓地にいくには、クルマどことめる?
外人墓地にワンコと行くなら、やっぱりクルマでしょうか。
パーキングは割合たくさんあるのですが、おすすめは「港の見える丘公園駐車場」「山手パーキング」「タイムズ港の見える丘公園」「元町第一駐車場」の4つです。
ご存知の通り、外人墓地、港の見える公園は結構きつい坂を登ったところにありますから、できれば公園の横までクルマで行っちゃいたいところですね。
そのためには
「港の見える丘公園駐車場」「山手パーキング」「タイムズ港の見える丘公園」のどれかになります。
収容台数が少ないので、ハイシーズンには注意が必要ですね。
「タイムズ港の見える丘公園」は平日と休日の料金が同じですから、休日に訪れるなら「港の見える丘公園駐車場」よりも安いですよ。
坂を登ったって構わない、あるいは元町でショッピングも楽しみたいという方は「元町第一駐車場」がおすすめです。
立体式のパーキングですが、背の高いクルマや3ナンバーにも対応しています。収納台数も90台と余裕があるので、こちらを選ぶのも良いと思います。
横浜西洋館の方面は駐車場がないので、ご注意ください。
港の見える丘公園駐車場 | |
住所 | 横浜市中区山手町254-10 |
料金 | 平日30分250円 土日祝日30分300円 |
収容台数 | 17台 |
山手パーキング | |
住所 | 神奈川県横浜市中区山手町254-1 |
料金 | 平日30分250円 土日祝日30分300円 |
収容台数 | ー |
タイムズ港の見える丘公園 | |
住所 | 神奈川県横浜市中区山手町254 |
料金 | 平日 08:00-21:00 30分 200円 土日祝日 |
収容台数 | 25台 |
元町第一駐車場 | |
住所 | 横浜市中区元町1-14-2 |
料金 | 10:00~22:001時間 500円 1時間超30分毎 250円 |
収容台数 | 90台 |
9. 山下公園はバラが咲く時期がおすすめ
元町まできたら山下公園も犬連れで散歩したいですね。
横浜のエッセンスが一望できるのはここですからね。
氷川丸
ベイブリッジ
大さん橋
マリンタワー
ホテルニューグランド
山下公園に行くなら(港の見える丘公園も同様ですが)バラが咲く時期がいいですよ。
公園の中央の薔薇園ですが、2016年に再整備された「未来のバラ園」という名前で約190品種、2650株の薔薇が栽培されているそうです。
横浜市の「市の花」が薔薇なんで、実は観光名所のいたるところに薔薇が栽培されているんですね。
サイトにも
「薔薇と氷川丸」
「薔薇とマリンタワー」
「薔薇とランドマークタワー」
のテーマの写真が多いです。これに犬を足したらいいんじゃないかと思うんですが。
この時期に一番嬉しいのはワンコと一緒に芝生に寝転がれることですかね。山下公園の芝生はしっかり整備されて、かつ立入禁止とは書いてないんですよね。
ディズニーランドの人工的なまで綺麗な芝生も素晴らしいですが、やっぱり芝生は寝転ぶためにあるんですよ。
犬が入ってもお咎め無しです。
たくさんのワンコが飼い主と一緒に寝転んでましたから。
ごろんと寝転んで、海をぼーっと見る。
でも平日に行くのがいいかも。
休日の山下公園は相当賑やかですからね。
よく晴れた5月の平日に有休をとって、山下公園に犬と一緒にいってごろんと横になる。
ビールが欲しくなりますねえ。
もちろん冬もイルミネーションがきれいですからそれはそれで素敵ですよー。
アクセス
住所 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町279電話番号 045-671-3648
電車
・JR京浜東北・根岸線
「関内駅」より徒歩20分
・横浜高速鉄道みなとみらい線
「元町中華街駅」より徒歩3分
・横浜市営地下鉄ブルーライン
「関内駅」より徒歩20分
駐車場
休日になるとだいたい30分300円くらいですね。
周辺の駐車場の比較は以下のサイトを参考にすると良いかも。
このあたりは「山下公園」だけ行くことはなく、他のスポットにも足を運びますよね。例えば中華街にも行くのであれば、飲食で割引があるなどを確認すると良いですよ。
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