夏の犬散歩 時間は何時が適切? アスファルトに手を触れてみよう!

100 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ
「夏の犬散歩」。イメージとしてはとても快適な、幸せな時間のように感じますね。
ところが実際には、犬に危険が及ぶくらい、深刻な暑さになることもあり、注意が必要です。

1. 犬の散歩、夏は行かないほうがいい?

犬にとって散歩はとても大事なものなので、暑い夏にも行ってあげるほうが良いようです
ただし、体力がない子犬や老犬、病み上がりの場合などは無理に連れていく必要はないと思います。犬のほうが嫌がる場合も行かなくて良いのではないでしょうか。

2. 夏の散歩が危険なのは?

犬って平熱が38度くらいですよね。さらに体は毛が生えていて、体温が上がってしまったときに体表では放熱できません。わずかに口を開けてはあはあとパンティングすることでしか体温を下げられないんです。つまり暑さに弱いんですよ。
さらにアスファルトの暑さが危険です。
気温が30度の時は、アスファルトの表面温度は57度なんて言われますからね。
42度で肉球に火傷する危険がありますから注意が必要です。
「DOCDOG」の調査では肉球の火傷について1割程度の飼い主しか意識していないそうです。
調査結果のグラフ

3.犬は5~15分で熱中症になる

犬は人間より地面に近いため、人間が感じるよりも、5−17度高い温度の中を歩いていると考えられています。

人間がちょっと暑いなと思った時には、犬には本当に暑い状態になっているということは忘れないようにしたいですね。

犬は頻繁にパンティングしているので、体内の水分が足りなくなるので、水分補給をすることがとても大切なのです。ちょっとでも暑いなと飼い主が感じたなら、犬の水分補給は頻繁にしてあげてください。

犬の熱中症は急激に症状が進みます。高音多湿の状態が続くと5~15分程度でも熱中症になってしまうそうです。

暑い日の散歩もそうですが、エアコンをつけない部屋での留守番も危ないです。また、部屋ではいつでも新鮮な水を飲めるようにしてあげてください。

特に暑い季節は外気温、室温では犬の様子をいつも注意しておくことが大切です。

次のような症状が出てきたら、熱中症を疑ってみてください。

  • 呼吸が荒い
  • よだれをダラダラ垂らす
  • おもちゃで遊ぼうとしない
  • 涼しいところに行きたがる
  • 歩きたがらない
  • ふらつく

いつもと違うな、元気ないなと思ったら熱中症を疑ってみましょうね。

※くわしくは「犬の熱中症予防! 症状やグッズを知っておこう!

4. 絶対に散歩に行ってはいけない時間帯

だから、夏場の散歩は日中の時間を確実に避ける必要があります。
絶対に行ってはいけない時間帯は11時から15時。
これは経験上も分かりますよね。1日のうちで一番気温が高くなる時間帯です。この時間に散歩を強行すると、犬の体のなかに熱がこもってしまい、熱中症の恐れもあるそうです。

5. 散歩に適した時間は早朝6時台

ではいつ散歩に行けばいいか? 朝だと6時台がいいようです。早朝は夜の間に気温が下がり、また気温が上昇する前の時間帯。熱せられてたアスファルトも冷え切った状態になりますからね。
7月–8月の横浜の実感では7時台になるとすでに暑い。27度から28度になってしまいます。この時間の散歩になってしまった場合は、ひなたの歩道はこちらも辛いので歩道を外れ、家の影を縫って歩くようにします。忍法のようです。

6. 夜は21時以降が最適

21時以降というとすでに酔っ払っている人もいるでしょうけれど、夏は日没が遅いのでなかなかアスファルトの熱が取れないんです。21時以降が良いと思います。が、ここで問題が。夏といってもさすがに21時以降では暗いんです。他者や車から犬が見えなくなりますからなにかしら光り物をつけて行った方がいいですね。

7. アスファルトを自分の手で触ってみる

夏場は散歩に行く前に必ず自分の手でアスファルトを触ってみましょう。
5−10秒触っていて手を離したくなる暑さの場合は、犬の肉球にダメージを与える可能性があるので、もう少し涼しくなる時間まで待ちましょう。

8. アスファルトではなく、土や芝生、日陰を歩かせる

アスファルトは65度程度まで温度が上がってしまうこともあります。できるだけアスファルトではなく、芝生などを歩かせる、アスファルトを歩かせる場合でも日陰を選ぶなどの配慮をしてあげましょう。

9. 昼間に出かけるとき、持っていくもの

それでも昼間に連れていかないといけない場合があると思います。その場合は以下の用意をしていきましょう。

・水

トイレの処理用と飲水用を一緒に使えるボトルキャップを使っています。

ペットボトルでも2本は重いので1本にまとめられると楽です。

トイレ用にはキャップを手前に引く、飲むときにはベロを出すなどそれぞれ簡単なアクションで実行できるので重宝しています。

・暑さ対策グッズ

犬は体表で汗をかきません。なので、扇風機やうちわなど、汗を蒸発させて気化熱で冷やすことができませんよね。なので直接体を冷やす「冷たい」洋服などが良いと思います。

・霧吹き

犬は汗をかきませんが、霧吹きで吹いてやると、それが乾くときに体温を下げてくれます。わたしは使っていませんが、これ、飲料用、トイレ用と合わせて3WAYのキャップになりませんかね。

・ 靴

肉球を守るために有効です。人間だって靴を履いているから暑いアスファルトの上を歩けるわけですから。ただ、いきなり靴をはかそうとしても履かないですねー。
普段から慣らしておくことが大切です。
お出かけ中はこめまに水を上げましょう。普段より給水の回数を増やすし、それによって体温の上昇を抑えられるように気を配ってください。
なるべくならアスファルトはさけたいですね。照り返しが強く、温度が高いのでアスファルトの熱で肉球を傷めることもあります。

10. どのくらいの水分を与えればいいの?

この時期に気になるのはやはり熱中症ですね。

とくに犬は飼い主が用意しない限り、涼しいところで休んだり、水を飲むことができません。ちょくちょく体調を気にしてあげたいものです。

ところで、犬はどのくらいの量を水分補給したらいいのでしょうか?

人間と同じように、犬の体は6−7割が水分でできています。

水分の15%を失うと命の危険があるので、水分は犬にとってもとても重要なものだとわかります。体温の調節や老廃物の排出などができなくなってしまいますからね。

犬に必要な水分補給量は大体で言っちゃうと体重1キロあたり50mlと覚えておけばいいと言われています。

正確には132×体重kgの0.75らしいのですが、あまり細かくしても覚えられませんからね。

11. フードの種類によっても違う

ドライフードを与えている犬は、この計算で良いのですが、缶詰タイプのフードは80%が水分です。

その場合、犬が必要としている水分量は計算式よりも少なくなります。

水が足りないとおしっこの色が濃くなります。これは尿が濃縮されるためですね。この夏場はおしっこの色に注意した方がいいですね。

犬のほうが水を飲もうとしない場合があるかもしれません。

容器が汚れていたり、水を飲む場所が気にくわない、また、水道水はカルキくさいなどの場合があります。原因を取り除いてあげましょう。

水分を多く含んだ「ゼリー」もあります。

例えば「ペットスエットゼリー」は犬の体液に近い、浸透しやすい成分で作られていて、水分や電解質を素早く補給できるようになっています。

一回分ごとの個別包装なので、一緒に外出した時に持っていると便利かもしれませんね。

※詳しくは「犬の夏散歩に大切なのは水分補給!

12. 熱中症にかかってしまったときの対処法

さまざまな対策をとっても熱中症にかかってしまうことがあるかもしれません。そんなときには焦らずに次のように対処すると良いようです。

・意識がある場合

① 直射日光を避けて、風通しのよい日陰に移動。
② 十分に水分補給。
③ 飲まない場合は口の周りを濡らす。無理に飲まようとして誤嚥させるのも良くありません。
④ 体に水をかけて体を冷やし、こもった熱を逃がしてください。
⑤ 頭や脇の下、脚の付け根など動脈が通っている部位に濡れたタオルを当ててあげましょう。
⑥ 動物病院へ電話をし、愛犬の症状や状態を伝え、獣医師の判断を仰ぎましょう。

・意識がない場合

① すみやかに体を冷やして、すぐに動物病院へ向かいます。
② 移動中も冷やし、とにかく熱をとってあげます。

13. まとめ

今年の夏も猛暑ですよねー。
それでも飼い主と一緒に行動したい、散歩したいというのが犬のいじらしいところ。
だから飼い主がしっかりケアしてあげなくちゃいけませんね。

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