1. 犬・猫の飼育頭数は人間の子供より多い
ちょっと古い話になってしまいますが、2014年の全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人 ペットフード協会調べ)で、日本における犬猫の飼育頭数が書かれておりまして、犬が1034万6000頭で猫が995万9000頭となっています。
一方、「国勢調査」による人口及び「人口推計」(2014年4月1日現在)によると、日本の15歳未満の子供数は1633万人。
そうなんです。
2014年の時点で、犬猫の飼育頭数は人間の子供の数より多くなっているのです。これは“犬猫を飼う”という関係から、“犬猫は家族・パートナー”という存在に変化してきたといえるのでしょうね。
もちろん、犬を飼っているあなたにはそんなこと自明の理なんですが。
さてこういう状況になってくると、「ペット市場」が作られてきます。
犬の飼育頭数はここのところ少しずつ下がって来ていますが、一頭にかける費用は上がっている状況ですから、高付加価値の、いってみればこれまで「人間のため」に用意されたサービスが、犬のために用意されて行きますね。
さまざまな新サービスの中で、目を引いた三つをご紹介します。
2. ペットシェアサービス
旅行に行くとき、できればワンちゃんを一緒に連れて行きたいけど、宿の関係で無理。
こういう場合、今まではペットホテルで預かってもらうことが一般的でしたね。
もちろん、獣医さんが併設しているホテルなどは、安心感があります。
でも、散歩に連れていってくれるとはいえ、クレートや、ゲージの中で過ごす時間が多いんだろうな、と愛犬が不憫になっちゃいますよね。
自分の体験では、ラブラドールを飼っていたとき、海外旅行でペットホテルに預けたのですね。
そこは毎日「日誌」をつけてくれていて、ある日の日誌に「好きな場所が決まったようです。いつも窓辺で外をみてますよ」とあったのです。
それは、窓辺が好きなのじゃなくて、我々が迎えにくるのを一日千秋の思いで待ってたんだよな、と切なくなりました。
閑話休題。
このペットシェアというサービスは、「預かってもらいたい飼い主」と「犬を預かってもいい愛犬家を結びつける」サービスです。
ペットホテルのサービスが無機的だなと思っているなら、一度利用したいですね。
3. ペット信託
ペットを飼いたいと思っても、自分の方が先に亡くなってしまうかもしれないから、飼えないという話を高齢者のかたからよく聞きます。
もちろん、財産を贈与するかわりにペットの世話を頼むということもできますが、ひょっとしたらお金だけ受け取ってペットの世話はまったくしないなんてリスクも考えてしまいますね。
そこで登場してきたのが「ペット信託」。
相続財産からペットにかかる費用を分離して管理してもらえます。
「ペット信託」の大きな特徴は、飼い主が生きていても利用できる点です。
たとえば飼い主が死亡はしていないが、ペットの世話ができなくなった状況(不慮の事故、大病の発症、長期入院、老人ホーム等の施設に入居)に契約を開始することができるのです。
さらに「ペット信託」では、ペットの世話を個人にお願いする場合などには、その人がきちんとそのお金をペットのために使っているかを監視する「信託監督人」を任意でおくこともできます。
「信託監督人」は、ペット信託契約を作成する弁護士や行政書士、司法書士などにお願いすることになります。第三者としてしっかりチェックをしてもらうことができるそうですよ。
4.ファシリティドッグ
三つ目は犬のための新サービスではなく、犬を使った新サービスです。
病院と犬というと「セラピードッグ」のように、巡回でやって来て癒してくれるサービスもありますが、「ファシリティドッグ」は
「ファシリティドッグは、ストレスを抱えた人々に愛情と安らぎを与えるよう専門的なトレーニングをつんだ犬です。
ファシリティドッグの主な仕事は、知らない人に自分の体を触ってもらい、それを楽しんでもらうことです。特に子どもは動物を抱きしめることが大好きで、このスキンシップには子ども達のストレスを減らし元気づける効果があることが、研究により明らかにされています。
ファシリティドッグの大きな特徴は、病院など毎日同じ施設に勤務し、その施設での個々のニーズに合わせた活動を行えること、時々訪問して触れ合うという短い時間ではなく、多くの時間を同じ犬と繰り返し過ごしていただけることです。
勤務する施設のスタッフとして扱われ、患者との交流などを業務として行います。」(シャイン・オン・キッズHPより)
シャイン・オン・キッズ様のサイトを読むと、恒常的に病院にいるからこそ、できることがあるのですね。
セラピードッグとファシリティドッグの差ですが、
- セラピードッグが常勤ではないのに対して、ファシリティドッグは1つの病院に毎日出勤するフルタイムワーカー。
- セラピードッグの多くは基本的なしつけを受けた家庭犬。ファシリティドッグは専門的なトレーニングを経た使役犬。
- セラピードッグの場合はハンドラー(犬をコントロールする人)が飼い主であるケースが多い。ファシリティドッグのハンドラーは医療従事者であり、ファシリティドッグとともに専門的なトレーニングを受けた人である。
- セラピードッグの役割が”動物介在活動”=人を癒すこと であるのに対して、ファシリティドッグの役割は”動物介在療法”=医療行為にかかわる部分にまで踏み込んで活動を行うこと
医療行為まで犬が関わってくるってすごいことですね。
こういったことにはよくありがちですが、動物介在療法は欧米ではかなりポピュラーなのですが、日本では静岡と神奈川の病院2拠点でのみ実施されているとのことです。もっといろいろなところで実施してくれたらと思います。
もっともっと新しい犬向けのサービスが出て来てほしい! 犬好きとしては期待しちゃいますね!
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