散歩が楽しい季節になってきましたね。
犬も楽しみにしている散歩ですから毎日連れて行ってあげてくださいね。
でも、散歩中の油断は禁物です。アニコムの調査によると、犬のケガの23%はその散歩中の事故によるのです。
一番怖いのは交通事故ですね。散歩に連れていくときにはしっかりリードを握って離さないでください。
1. 犬の怪我は散歩中が23%
交通事故も含めて、犬が怪我をする場所は「散歩中」が23%となっています。
私の子供のころに比べれば犬の交通事故も減ったように思いますが、それでも時々見かけますね。
いろいろ調べていくと、たいていは飼い主との散歩中の脱走や、リードをつけていない状態からの駆け出しのようです。
2. 大型犬と小型犬で事故による損傷は違うのか?
イメージでは体が大きく丈夫そうな大型犬のほうが万が一のときにも大丈夫、な感じがします。ところが実際に事故に遭って生きている確率が高いのは小型犬なんだそうです。
なぜなら大型犬は車と衝突すると、その大きさから、衝突エネルギーを全身で受けてしまいますが、小型犬は車の下に潜りこみ、衝突を避けられるからです。
もちろん、タイヤに踏まれて骨や内臓が損傷することは避けられませんが、「生存率」という数字でいうと大型犬の方が悲観的なものになるようです。
3. 轢かれた犬を助けるときには噛まれないように注意
大きな事故などにあった場合、慣れている犬でも意識が混濁したり、パニックを起こして飼い主に噛みついてくることがあるそうです。相当な痛さなので、意識がしっかりしていても噛む場合があるとのこと。だから事故にあった犬を助けるとき、素手で触れるのは飼い主でも危険です。厚手の手袋をしてから毛布やタオルにそっと全身を包んで動物病院へ連れて行きましょう。暴れるようであれば、カゴやキャリーバック、洗濯ネットなどの中に入れてから運びましょう。
4. 何よりもすぐ動物病院へ
動物の交通事故の場合、その場で応急処置できることはあまりないそうです。とにかくすぐに動物病院へ運びましょう。
そのときにあまり体を動かさないようにしてください。
5. 損傷部位による症状
・頭部
頭に強い衝撃を受けた場合はまず脳への損傷を心配します。
脳への損傷がひどい場合は数日で死亡することも十分にあり得ます。
また嘔吐などの症状が見られることがあります。
顎の骨を骨折している場合は食べることが難しい状態になる場合があります。
・胸部
肺に穴が開いてしまうと、肺の外側の胸腔内に空気が漏れ、肺がしぼんだ状態になってしまいます。肺が正常に膨らまないため呼吸困難になります。
また肺呼吸に関わる筋肉である横隔膜が損傷すると、腹部の内臓が胸部に入り込み、肺や心臓を圧迫、そのために呼吸困難などの症状になることがあります。
・腹部
肝臓や腎臓などの内臓から大量に出血すると、ショックにより、すぐに死亡してしまうことも。また、損傷を受けた内臓によってさまざまな症状がみられます。
・骨折
交通事故によって首や頭、胸や腰、骨盤を骨折する可能性もあります。体を動かす重要な神経が走っている部位を骨折してしまうと、麻痺や排便、排尿の困難などの症状が出ることがあります。
6. 自転車による事故
交通事故というとまずクルマが思い浮かびますが、近頃は自転車との交通事故もニュースになりますね。
たいていは、イヤホンをしてスマホを見ながら自転車に乗っていて事故を起こしているようです。ニュースになるのは人間相手ですが、犬と自転車の事故もニュースにならないだけで結構起きているようですよ。
自転車は本来車道を走るので、犬と事故を起こすことはなさそうですが例外があります。
・「普通自転車通行可」の標識があるとき
・13歳未満の子どもや70歳以上の人、身体の不自由な人
・道路を安全に通行するためにやむを得ないとき
免許を取得して乗っているわけではないので、自転車を使う人すべてがこんな細かいルールを知っているとは思えません。
「歩道が広くて自転車が走れそう」だから歩道を走っている人が大半ではないでしょうか。
そしてそこには犬がいるわけです。
自転車はクルマと違ってトリッキーな動きをしますし、安全意識がまだ高くない子供が乗っている場合も多いですから近づいてきたらリードを強く引き、犬の行動を制御してください。
7. 散歩中の事故に対策を取っておこう
・適切な大きさの首輪を使う
散歩中の脱走でありがちなのが「サイズが合っていない首輪が抜けた」ですよね。
首輪の適切なサイズはどう測ればいいのでしょうか?
まず首回りと頭周りのサイズを巻尺で測ります。
犬をお座りの体勢にして測定してください。寝そべっていては正確に測ることはできません。
耳の付け根から指2本分うしろぐらいにメジャーをあてて地肌に密着させて測ります。
首の太い部分で測ってしまうと、首輪が抜けてしまうことがありますから測る位置に気をつけてください。
測った長さに1センチから1.5センチ足した長さ(装着時に指2本くらいの余裕)が、首輪のサイズになります。
装着した首輪を耳の下で、頭の方向に強く引っ張ってみましょう。首輪が大きすぎたら、首からスポッ!と抜けてしまいます。
逆に首輪が小さすぎるとストレスで体調を崩してしまうこともあります。
正確にサイズを測り、必ず試着をして選んであげてくださいね。
※くわしくは→「子犬の首輪 いつから?嫌がったら?サイズは?ハーネスは?リードはどうつなぐ?おすすめ商品は?」
・ひっぱりグセを治す
ひっぱりグセは、何かの拍子で首輪が外れてしまうなどの事故につながりやすい行動です。
そこで大型犬の場合は「ツイテ」「ヒール」などの練習をすることが多いですが、小型犬の場合はあまりしないかもしれません。
散歩のとき、飼い主の横についているという訓練ですので、愛犬が散歩中に強くひっぱるクセがあるなどの場合は小型犬の場合でもこの訓練は有効ではないでしょうか。
しつけ方を簡単に言うと、犬が飼い主よりも前に出たら、強引に方向転換して別のほうへ歩く。犬が飼い主よりも後で座ったら、おやつをやって褒める、の繰り返しです。
・夜の散歩には光り物を使う
これからは夜の散歩も気持ち良い季節。でも夜の散歩では車や自転車から昼間にも増して犬がよく見えません。
そこでなにか犬が目立つようなものを探したのですが、ペンダント型のアクセサリーしかありませんでした。
ペンダント型のアクセサリーは光っても小さすぎるし、光る位置も低すぎるのでいまひとつですよね。
いっそリードそのものが光ればいいのに と思ってアマゾンを検索すると、あるんですねえ。いいじゃーん、と思いましたが、コメントを見ると、「やたらに太くて、小型犬には合わない」とのこと。
そんな中、駅前を歩いていた時に、首輪全体がちかちか光っている犬がいたんですよ。
ほら、ディズニーランドの屋台でよく売っているような感じで。
これなかなかいいジャーンと思い、アマゾンで検索、ありました! LaRoo です。
・Dopet 新型 犬用リード 伸縮式リード LEDライト付き
先ほど懐中電灯を用意して と書きましたが、リードも片手に持っているわけで、両手が塞がっちゃいますね。それでは安全ではないので、伸縮性リードのボディに懐中電灯をくっつけちゃったアイディア商品。なるほどですねー。
ユーザーボイスとしては
「何よりライト付きが嬉しいです。冬場はすぐに暗くなってしまうので夜道も安心です」
「夕暮れが早くライト付き初めて買いましたが とても便利です しっかりした作りで安心できます」
「夜のお散歩用にこんな便利なものを見つけたので安かったので試しに購入してみました。LEDライトがついているので夜のお散歩には重宝しそうです。ライトがあるのとないのではやっぱりお散歩しやすいです。」
と上々の反応ですね。
同じアイディアのものが結構出ています。自分に合うやつを探してくださいね。
・Mosmee LEDネックライト 夜間読書用 ブックライト ウォーキングライト
実はこれは犬の散歩用じゃありません。純然たるリーディングライトなんですね。でも「地震緊急用」との表記があって、実際これつけて歩くと周囲がぼうっと明るくできるようです。
リード以外の片手が空くのも犬の散歩に適しているし、是非手に入れてみたいというところでのご紹介です!
※詳しくは→「犬の散歩を夜に!ライトや光る首輪などのグッズで夜中のトラブル回避!」
8. まとめ
犬は飼い主との散歩が大好きですが、外出には危険もあります。こちらが準備できるものはしっかり準備をして散歩を楽しんでくださいね!
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