犬ってキャベツ、好きじゃないですか?
なんだかばりばり食べるのでつい1,2枚あげてしまいます。
基本的にはキャベツを犬にあげるのは問題無いそうなんですが、芯はあげないほうが良いですよ。
1. キャベツの芯には硝酸イオンが含まれている
とうもろこしの芯でもありましたけど、まずは芯の硬さですね。犬に芯をあげて、体のどこかの器官に詰まってしまったら手術でしか取り出せなくなってしまいます。うわっ、こわっ! そんなことは避けるほうが賢明ですよねー。
そこまでじゃないにしてもキャベツの芯は犬の胃に負担をかけます。消化不良や嘔吐、下痢などを起こす危険もありますからあげないでください。
また、キャベツの芯には硝酸イオンが含まれています。これも通常は問題ないのですが、胃酸が少なくなっていたりすると、アミノ酸と結びついて発がん性の物質が生成される恐れがあるそうです。
別の不安としてはキャベツの芯は根の一部で、土から吸い上げた農薬が凝縮されやすい場所だということです。そう聞くと一層芯には注意しないといけませんね。
2. それならキャベツは結石や腎不全の原因になるの?
また、キャベツは結石の原因になるのでは? との検索も多いですが、それは結石の原因になるシュウ酸が多く含まれているからです。シュウ酸はカルシウムと結びつくとシュウ酸カルシウムとなります。それが結晶化すると腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に結石となってしまいます。それが尿管や尿道につまってしまうと、排尿ができず、腎不全になる場合があるんですね。
でも、これはキャベツを長期間、大量に与えた場合です。少量の場合には問題ではないようです。
もちろん、すでに結石を患っている場合は避けたほうがいいですね。
できれば「生」ではなく加熱したキャベツをあげるほうがいい
「生」よりも茹でたり、電子レンジでチンしたほうが柔らかくなり、犬の胃に負担をかけません。「生」で与えると吐いてしまうこともあるようですから、加熱して与えましょう。
ただ、茹でたキャベツを多く摂取するとおならがよく出ることもあるそうなので、注意してください。
一方、茹でると栄養が出てしまうというデメリットもありますが、調理したキャベツには次のメリットもあります。
・熱を通すことで栄養素を吸収しやすくなる
・少食な犬に対して食べる量を増やせる
・油で炒めることで脂溶性ビタミンを摂取できる
・キャベツに含まれているシュウ酸を減らすことができる
メリットデメリットを考えてどちらであげるかを決めてくださいね。
一方、キャベツを「生」であげるのは、栄養価が失われないという利点もあります。でも消化されにくいので、細かく切ってあげるといいかもしれませんね。
3. ところで、キャベツの栄養素とは?
ビタミンU
キャベジンという薬がありますよね。これの元になっているのがビタミンUです。胃や十二指腸の潰瘍の予防や治療に高い高価があります。
ビタミンC
風邪の予防や疲労の回復、さらに肌荒れに効果
ビタミンK
骨の形成や血液の凝固促進に効果
カルシウム
骨や葉を作ったり、骨を丈夫にする効果
ジアスターゼ
消化を助け、胃酸過多、胃もたれや、胸やけなどに効果。
人間にとって健康に欠かせないキャベツですからね。犬にとっても良い影響がありますよね。
4. 便秘解消の効果も
キャベツの食物繊維は、ほかの食物に比べて殊更に多いわけではないですが、適量を食べることで便秘の解消効果を期待できるようです。
その効果に期待しすぎて過度に与えてしまうと、消化器官に負担をかけてしまいます。あくまで適量を守って与えるようにしましょう。
5. キャベツを使った「犬ご飯」
なんと「クックパッド」には「犬ご飯」のカテゴリーがあるんですね。
その中で犬にとっても良さそうなレシピを紹介すると・・・
犬のレシピで気をつけることは味付けをしないことです。
犬のご飯には塩こしょうでの味付けは不要なんですね。
また、キャベツを与える目安は、犬が1日に必要なエネルギーの10%程度だそうです。
メインではなく、ほかの野菜などと組み合わせて副菜として与えてあげるのがよいですね。手作りのレシピを参考にする場合も気をつけましょう。
6. キャベツを与えたら吐いてしまった場合は
体が痒そうだったり(アレルギーの症状)下痢や嘔吐をした場合はキャベツを与えるのをやめて、症状に応じて獣医に相談しましょう。
どのような症状だったか、獣医師に正確に伝えられるように、下痢や嘔吐の回数や状態を記録をしておくと良いですね。
下痢をしている以外は元気、ということであれば、2、3日様子をみましょう。下痢の場合、脱水の心配もあるので、常に水を切らさないようにしてください。
7. まとめ
キッチンで料理していると、キャベツを使うところでいつも「くれくれくれ」となってしまううちのノーフォーク。ついあげてしまうのですが、問題なくてホッとしました。
つぎはレシピを参考に「犬ご飯」にも挑戦してみようかなー。
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