ツノがある狛犬がいるわけは? 日光 二荒神社の狛犬はどう見てもライオン 

日光というともちろん東照宮ですね。

誰もが小学校の修学旅行で訪れたことがあると思います。

最近陽明門が修復されてオリジナルの輝きを取り戻しました。

これは一見の価値があると思いますので、色が退色する前に是非ともご覧になってください。

そして、その横にあるのが「二荒(ふたら)神社」です。「二荒(ふたら=にこう)」は「日光」の語源だそうで、東照宮同様、世界遺産の建築などを擁します。

驚いたのは、この二荒神社の狛犬が「まるでライオン」なことです。

1. 狛犬ってどういうもの?

そもそも神社にいる狛犬についてどのようなイメージを持っていますか?

狛犬の起源は諸説あるようですが、「拒魔(こま)犬」、すなわち魔を退ける犬と言われています。

「犬と言われています」と書きましたが、起源である古代インドでは、仏の両脇に守護獣として「ライオン」の像を置いたそうです。

百獣の王であるライオンを守護とする思想はインドから中国に伝わり、日本に入って来たようです。

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2. 古くは「獅子・狛犬」 狛犬って左右で同じものが向き合っていると思っていませんか? 実はそもそも左右で違う生き物なんですよ。

向かって右側が「獅子」、左側が「狛犬」。獅子は黄色で口を開け、ツノはなし。狛犬は白色で口を閉じ、ツノがある像が一般的でした。呼び方も「獅子・狛犬」だったらしいですね。

狛犬に角?とびっくりますが、京都の仁和寺の狛犬には角がありますよね。古い時代に作られた狛犬にはツノがあるものが多いようです。

昭和以降は左右が同じ「狛犬」が一般的となりましたが、仁王像と同じく口の形だけは左右で「阿・吽」の別になっているのです。

3. 狛犬が「まるでライオン」なそのほかの神社は?

どんな犬か調べてみた

ということで、狛犬の右側は「獅子=ライオン」なわけですから、日光の二荒神社にある「狛犬」はもちろん間違いではないのでしょうが、その「ライオン」っぷりに驚きます。

しかし、このライオンっぷりの良い狛犬は二荒神社だけではないんですね。

愛知の五軒家神明社や金沢駅前、日航ホテル裏にある白髭神社もライオンの狛犬です。

また、狛犬じゃないのですが墨田区向島の三囲(みめぐり)神社には神社境内の狛犬のそばにライオン像がおかれています。

これはかつて池袋三越店頭におかれていたもので、その閉店に伴い2009年に三越から奉納されたものです。

三囲神社は三越と強い縁を持っていることから実現したようですね。

二荒神社に話を戻すと、この神社のご利益は「えんむすび」でして、奥の方に「えんむすび」のパワースポットを集めた有料ゾーンがあります。

ちょっと商魂たくましすぎて「いいの? これで?」と思うところもなきにしもあらずですが、境内は犬を連れていても入れるので、世界遺産だから、などと深く考えず、散歩気分で拝観するのが良いと思います。

 

koinunokinenbi

子犬の記念日 管理人

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