1. ハウスに慣れさせる
2. トイレトレーニング
3. 上下関係を教える
ハウスに慣れさせる

現代社会に生活して入れば、いつでも犬の横に、というわけにはいきません。
誰だって働いたり、買い物に行ったり、遊びに行ったりするものですよね。
すると犬は必然的に「ひとりでお留守番」ができる必要があります。
部屋の中を自由に歩かせている場合もあるでしょうが、サークルやクレートの中でお留守番させることが多くなりますよね。
このなかで静かに待つことができるようになる子犬のしつけがハウストレーニングです。
これができていれば家庭の中で家族も犬も無理なく快適に暮らしていくことができます。
ハウストレーニングのポイントは犬にとってハウスが「閉じ込められる場所」ではなく「お気に入りのプライベートルーム」と感じてもらうことが大切です。
だからいたずらしたり、失敗した子犬への罰としてハウスに閉じ込めることはやってはいけません。
それではハウスは「嫌なことが起こる」場所として認識されてしまいます。
ハウスには良い印象を持ってもらうようにしましょう。
まず、温度、湿度などに気を配り、快適な環境にします。
夏の暑さ対策も考慮しなくてはいけませんね。
ハウスの場所を決める
子犬が1日の大半を過ごす場所ですから、外が見えたり、ぎやかすぎたり、ドアのすぐ近くで開けるたんびに目を覚ますようなところは避けましょう。
必要ならハウスを布でおおい、視界や音をさえぎってあげるなどしてあげましょう。
ただし、まったくひと気がないのも困りものです。
子犬は家族とのコミュニケーションでいろいろ学んでいくからです。
飼い主の気配が常にある部屋の角などが最適ですね。
夜はできればハウスをベッドのそばに置いてください。
ハウスの中にはタオルケットなどを敷きましょう
ハウスがなるべく心地の良い場所として子犬が理解すると、自分から入っていきますし、何より「ハウスに入りたがらない」ということが起きません。
清潔にすることはもちろんですが、タオルケットや毛布を用意して快適な環境を作ってあげてください。
基本的にハウスの中で過ごさせる
子犬を迎えた日からできるだけハウスの中で過ごさせましょう。
ケージの中にはトイレも設置してありますよね。
子犬の時期は排泄の回数も多いですから、トイレでのミスを避けるためにも、できるだけハウスにいさせてください。
鳴いても出さない
子犬が鳴いてもハウスから出さないでください。
遊んでもらいたくて鳴くのですが、ここでハウスから出してしまうと「鳴けばdられる」と学習してしまいます。
ハウストレーニングのためには、心を鬼にしてハウスから出さないようにしてくださいね。
6ステップのハウストレーニング
慣れないうちは、扉をあえて閉める必要はありません。
開けたままでハウスの中でじっとしているようであればOKです。
これに慣れてきて、扉を閉めても騒がない。長時間ハウスの中に居られるようになれば、お留守番もしっかりとできるようになりますよ。
ハウスから出す場合ですが、子犬は好奇心旺盛です。
あなたが持っているもの、家具などあらゆるものに興味を示し、匂いを嗅いだり、前足で触れたり、口に入れてかんでみます。
だから子犬が物をかむ、というのは当たり前のことなのですが、家庭の中ではいろいろな被害が生じることがあります。
まずはこのことを理解して、かんではいけないものを整理する、かんでもいいものを決めて与えてあげるを実行しましょう。
子犬は生後3か月~7か月の間にかむことを覚えます。
その時に噛んでいいものといけないものを教えます。
中でも家庭にやってきた最初の一週間では、あなたが子犬を見ていられる時以外は無駄にいたずらをさせること防ぐためにハウスを中心とした生活習慣をまずはつけるようにしましょう。
同時にガムやコングなど子犬がかじってもいいものを与え、かじっている間は声をかけてほめてあげましょう。
歯の生え変わり時期に何を噛ませればよいか迷ったら、子犬の歯がかゆい時期のおもちゃ選びも参考になります。
ハウストレーニングでつまずいたときの対処

扉を閉める練習は短い時間から始める
自分からハウスに入れるようになっても、すぐに長時間扉を閉める必要はありません。
まずは子犬が不安にならないほど短い時間から始め、落ち着いていられることを確認しながら少しずつ時間を延ばします。
留守番まで進めるときも、いきなり長時間にせず、短時間から始める留守番トレーニングの考え方で進めるとわかりやすいでしょう。
扉を閉めると鳴く・吠えるときは一段階戻す
ハウスには入れるのに、扉を閉めた途端に鳴いたり吠えたりする場合は、練習を急ぎすぎていることがあります。
扉を閉める時間を短くし、飼い主が近くにいる状態で落ち着けるところまで戻してみましょう。
鳴き声には要求だけでなく、不安や排泄など別の理由が隠れていることもあります。
子犬がなぜ鳴くのかを考えるときは、子犬が吠える理由と対処法も合わせて確認してみてください。
飼い主が少し離れる練習をする
扉を閉めても落ち着いていられるようになったら、次は飼い主が少し離れる練習です。
最初はハウスのすぐそばから始め、数歩離れる、短時間だけ別の場所へ移動するというように段階を細かくします。
飼い主が見えなくなっても落ち着いて待てるようになると、留守番につながりやすくなります。
ハウスに入れるのはかわいそう?
ハウスを罰として使ったり、嫌がっている犬を無理に押し込んだりするのは避けたいところです。
一方で、自分から入り、安心して休める場所になっていれば、ハウスは犬にとって安全な居場所になります。
「長く入れておけば慣れる」と考えるのではなく、犬が落ち着いて過ごせることを目安にしましょう。
ハウストレーニングの5段階
ハウストレーニングは、入れるか入れないかの二択ではありません。
今どこまでできているのかを段階で見ると、次に何を練習すればよいかがわかりやすくなります。
| 段階 | 犬の様子 | 次にすること |
|---|---|---|
| 1 | ハウスに近づける | おやつで中へ誘う |
| 2 | 自分から入れる | 中で楽しく過ごさせる |
| 3 | 中で落ち着ける | 扉を短時間閉める |
| 4 | 扉を閉めても平気 | 時間を少し延ばす |
| 5 | 飼い主が離れても平気 | 留守番へつなげる |
次の段階へ進んでいい?チェック
- 自分からハウスに近づく
- おやつなしでも中をのぞく
- 中でおやつを食べられる
- ハウスの中で伏せられる
- 扉が動いても怖がらない
- 短時間扉を閉めても落ち着いている
- 飼い主が少し離れても慌てない
ひとつ前の段階で不安そうなら、無理に次へ進まず、その段階をもう少し練習しましょう。
ケージ・サークル・クレートの違いと活用場面

ケージ・サークル・クレートはどう違う?
犬用品では似た言葉が並ぶので、最初は違いがわかりにくいものです。
使う目的をざっくり分けておくと選びやすくなります。
| 種類 | 主な使い方 | 特徴 |
|---|---|---|
| ケージ | 室内で過ごす場所 | 屋根や床があるタイプが多い |
| サークル | 生活スペースを囲う | 広さを取りやすくトイレも置きやすい |
| クレート | 休む・移動する | 周囲が囲われていて安心しやすい |
「ケージ」と「ゲージ」の言葉の違いも気になる場合は、ケージとゲージの違いも参考にしてください。
ハウストレーニングは留守番以外にも役立つ
ハウスやクレートに慣れておくと、留守番だけでなく、動物病院への移動、車でのお出かけ、旅行、来客時、災害時の避難などでも役立ちます。
いつも使っている安心できる場所が移動先にもあると、環境が変わったときの負担を減らしやすくなります。
子犬との外出時期や準備については、子犬との旅行はいつからも合わせて確認してみてください。
トイレトレーニング

トイレの場所を頻繁に変えてしまうと、子犬がトイレの場所を覚えられません。
一度決めたら変えないようにしてください。
子犬に早くトイレを覚えてもらうには子犬の行動をよく観察ことが大切です。
くるくる回りだしたり、床のにおいをかいだり、腰を低くするようなそぶりをします。
それがトイレのサインですから、素早くトイレに連れて行き、おしっこウンチを促します。うまく排泄できたら思いっきり褒めてあげます。
サインが見られない場合も1時間おきくらいにトイレに誘導しておしっこやウンチの機会を作ってあげましょう。
排泄のサインは以下をタイミングで出やすいですから注意してください。
・ 朝の目覚めどき
寝起きはおしっこが溜まっている状態です。
・ 遊んだあと
体を動かした後はおしっこが出やすいと言われています。
・ 水を飲んだあと
子犬はおしっこを溜めることができません。
水を飲むとおしっこが出やすくなります。
・食後
満腹になり、腸が動き出すと便が出やすくなります。
ウンチのトレーニングは食後が良いでしょう。
トイレの失敗で子犬を叱ってはいけません。
何も言わずすぐに片付けてください。
臭いが残っていると、同じところにまたウンチやおしっこをするかもしれません。
消臭剤などを使って臭いを消してください。
失敗を見つけて大声をあげたり騒いだりすると、子犬は排泄そのものを叱られていると感じ取ります。
気をつけてくださいね。
上下関係を教える

他人や他の犬に吠えたり、かみついたりする犬は飼い主と一緒に行動することが徐々に減ってきてしまいます。
あなたの犬が幸せに生活していくためにはしっかりと人間社会のルールを守らせないといけません。
そこで大切になるのが飼い主との上下関係です。
犬は自分より強いリーダーでないと指示に従いませんから、飼い主はしっかりした上下関係を作る義務があるのです。
母犬と子犬の関係を見ていると、子犬が排泄をするたびに母犬が子犬をひっくり返しお腹をなめています。
そうされている間子犬はじっとその姿勢を保っています。
子犬にとって絶対的な存在の母犬に何度もこの行為を繰り返されることでお腹を見せる服従の姿勢の習慣付けができます。
子犬が家庭にきて一週間目では、子犬とスキンシップを取りながら、このレベルの上下関係作りをしていきましょう。
無理にこの姿勢をとらせるのではなく、自然なふれあいの中でゆっくりお腹を上にするようにします。
子犬のお腹をマッサージしてやると気持ちが良くてじっとしているうちに眠ってしまう子犬もいます。
家族全員でこの行為をしてやることで子犬が家族の中で一番下であることをわからせてあげましょう。
ハウストレーニングのFAQ

ハウストレーニングは何日くらいかかる?
慣れるまでの速さは犬によって違うため、「何日で完成」とは決められません。
日数よりも、自分からハウスに入り、扉を閉めても落ち着いて過ごせるかを目安にしましょう。
成犬からでもハウストレーニングできる?
成犬からでも練習できます。
ただし、すでにハウスに苦手な印象がある場合は、扉を開けた状態でおやつを食べるところなど、できるだけ簡単な段階から始めるとよいでしょう。
夜もハウスで寝かせたほうがいい?
必ずハウスで寝なければならないわけではありません。
ただ、夜も安心して休める場所として慣れていれば、旅行や環境の変化があったときにも対応しやすくなります。
ハウスから出てこないのは大丈夫?
ハウスを気に入っていて、落ち着いて休んでいるだけなら問題とは限りません。
ただし、食欲がない、元気がない、呼びかけへの反応がいつもと違うなど、ほかにも変化がある場合は体調にも注意してください。
まとめ

ハウストレーニングは、子犬をハウスに閉じ込めるための練習ではなく、安心して休める自分の場所を作るためのしつけです。
自分から入る、扉を短時間閉める、飼い主が少し離れるという順番で、犬が落ち着いてできる段階を少しずつ増やしていきましょう。
うまくいかないときは先へ進むより、一段階戻ることが近道です。
ハウスに慣れておけば、留守番だけでなく、移動、旅行、災害時などにも役立ちますよ。


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