子犬のブラッシングはいつから? トリミングはいつから?

スリッカーでグルーミング中の柴犬 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ

子犬のブラッシングはいつからOKなのでしょうか?

Modified on: 2022/01/30

子犬のブラッシングはいつからが良いのでしょうか? それは子犬がお家にやってきて、家族に慣れてから。日数でいうとおうちに連れてきてから1週間後くらいが良いようです。

ブラッシングは、ブラシに慣れさせるため、始めたら毎日してあげてください。子犬の場合は毛並みを整えるというよりも、ブラシに慣れさせることが優先です。ですので、ながながブラッシングをせずに10秒ほどで1回を短く終えて、がんばったらおやつをあげるなどして習慣化してください。

体に触れることに慣らす

体に触れることも嫌がる子犬もいます。まずは体全体をやさしく触れるようにしてください。それに慣れたら、手足やしっぽなど犬が敏感なところに進んでいきましょう。

おやつなどを使ってご褒美をあげながら行うとうまくいきます。

子犬のブラッシングはいつから?

ブラッシングする

まずはどの犬種にも使える「コーム」の目の荒い方を使って軽く毛並みを溶かしてあげましょう。長持ちするおやつを噛ませながらブラッシングしてみます。

パーツごとに行う

全体を一度にブラッシングしようとすると、怒り出してしまうことも。

そんなときはパーツに分けて、時間をあけてブラッシングしてあげましょう。

背中

手足

お尻

しっぽ

などをそれぞれ10秒。できたらおやつを少しあげて、時間をあけて別のパーツに、と進んでください。

犬は末端部分が敏感です。ブラッシングのときには、体の中心から始め、犬の様子を見ながら足などの末端をとすように進めましょう。

子犬のブラッシングはいつから?フサフサのしっぽ

慣れてきたらこの手順

背中から腰~後ろ足をブラッシング。

次に体の側面にコームを進め、ブラッシングします。

続いて、首・胸・前足など、体の前面をブラッシングしましょう。

終わったら、仰向けか、立たせて抱えるかして、お腹をブラッシングしてください。

最後に顔や頭をブラッシングし、耳をとかしたら終了ですね。

ブラッシングはどのくらいの頻度で?

ブラッシングを始めた当初はブラシに慣れるために毎日行いましょう。

慣れてきたら週2、3回は行って毛が絡まないようにしてあげてください。

唸ってきたらやめる

ブラッシングを習慣化させるには、おやつのご褒美と共に、うなる前、噛んでくる前にブラッシングをやめるのがポイントです。

長毛種の場合

長毛種は、毛が絡まりやすくもつれや毛玉になりやすいので、毎日ブラッシングをしてあげましょう。

短毛種の場合

長毛種に比べるともつれや毛玉になりにくいのですが、最低でも週2~3回はブラッシングをしてあげましょう。

また、柴犬やラブラドールなど換毛期のある犬種は、その時期には抜け毛処理として、積極的にブラッシングを行うことをおすすめします。

子犬のトリミングサロンはいつから行くの?

子犬はトイレトレーニングが完全ではなかったりするので、家の中にいても体が汚れやすいですね。

いつでも清潔にしてあげたいのですが、グルーミングをしてくれるトリミングサロンはいつ頃から連れていけばよいのでしょうか?

お店によって多少の違いはあるのですが、

  • 生後4ヶ月以上(シャンプーのみでしたら3ヶ月でも相談可)
  • ワクチン接種前後から1週間以上

とされているところが多いようです。

ただ、健康な状態であればお家でお尻だけを洗ってあげるなどは問題なさそうです。

その場合にもワクチンの摂取前後は避けてくださいね。

おうちでグルーミングしてあげよう

グルーミングとは

一般的に愛犬のケアを指す「グルーミング」とは、シャンプー、ブラッシング、耳掃除、爪切りなど体の衛生を保ち機能維持のために行うこと全般のことをいいます。

一方「トリミングサロン」などで使う「トリミング」とは被毛を可愛らしいデザインにカットすることなんですね。
トリミングサロンでグルーミングもしてもらうので、ちょっとこんがらがってしまいますよね。

グルーミングは成犬になってから習慣づけようとしてもなかなかうまく行きません。子犬のときからブラッシングや耳掃除に慣れさせておくことが大切です。

グルーミングにはいくつかの目的があります。

  • 健康管理

犬を清潔に保つことが第一の目的です。犬の毛に付着したゴミやホコリ、汚れをしっかりと洗い落とすことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。また、ブラッシングで定期的に皮膚をチェックすることは皮膚の病気を早期発見できる可能性を高めます。腫瘍(しゅよう)やノミ、ダニなどの寄生虫の発見につながります。

  • 信頼関係を築く

できるだけ小さい頃からグルーミングをしてあげることによって人間とのスキンシップに慣れ、社会性が身につきます。

2週間から1ヶ月に1回、グルーミングのためにサロンに行くことになると思います。

グルーミングの費用や時間

では、トリミングサロンなどでグルーミングを行った場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか?

定期的に行わなければならないとすると気になりますよね。

私の経験からいうと、もうショップによって、また、犬種によってまちまち。

大型犬では洗う面積も労力もかかるし、長毛種なら小型犬だってそうかも知れません。料金は手間に応じてということだと思います。

たとえば チワワ などの小型犬であれば3,000円から4,000円くらいでしょうか。

柴犬 や ビーグルなどの中型犬では5,000円から6,000円。

大型犬になると場合によっては10,000円を越す場合もあるようです。

さまざまなオプションも

さらに様々なオプションを用意しているサロンもあります。

必要時間ですが、シャンプーとトリミング、爪切り、肛門腺などでだいたい1−2時間くらいでしょうか。

以上の値段と時間を一応の目安に、行こうと思っているトリミングサロンに、「何をしてもらいたいか」を伝えて予め確認してくださいね。

また、お店によっては施術できないこともあります。

たとえばテリア種に必要な「プラッキング」(不必要な毛を抜いていく)はやってくれるお店が極端に少ないです。

ちなみに、横浜市内では9店舗しかないので予約がなかなか取れないのが現実です。

※詳しくは→横浜市でテリアをプラッキングができるトリミングサロンは9店だけ!神奈川県内では?

「4ヶ月後なんてまだまだ先」なんて思っていると慌ててしまいますから、予約などもしっかり準備しておきましょう。

グルーミングに必要なブラシは?

トリミングサロンとは別にお家でもグルーミングをしてあげましょう。

そのためのブラッシングの用品は犬の毛質によって揃えるものが違います。

子犬を迎える準備で代表的5つのブラシの特長をまとめました。

スリッカーブラシ

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犬用ブラシで最もポピュラーなのがこのスリッカーブラシ。ロング、ショート、ワイヤーコートとほとんどの犬に使えます。

密集した細いピンで、一度にたくさんの抜け毛が取れます。

ソフトとハードタイプがありますが、家庭で使用する場合はソフトタイプを選びましょう。ハードの方が素早くブラッシングできるのですが、力加減が難しく、犬の肌を痛める心配もあります。弾力性のあるソフトタイプはその心配がありません。スリッカーのサイズはSS・S・M・Lと分類されていることが多いです。大型犬以外はM,Sサイズのような小さめが使いやすいと思います。

ピンブラシ

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主に長毛の犬のブラッシングに適したブラシです。

ピンが太く、また密集率が低いため、被毛のもつれをほどいたり、抜け毛、ホコリ、フケを取り除くことができます。

スリッカーブラシに次いで、2番目に広く使われています。

クッション性があるので手首への負担が少ないため、毎日ブラッシングする必要があるロングコートの犬の場合などには重宝します。

長い期間使用するとピンがクッションに埋もれてしまい、柔らかさが失われます。毎日使用するような場合は、2~3年を目安に買い替えましょう。

ラバーブラシ

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ラバー素材のブラシで、ショートコートやワイヤーコートなどの短毛の犬種に使います。

ラバーが毛を吸着するので、簡単にお手入れができます。また、そのままシャンプーやドライヤーに使用することもでき重宝します。

ゴムでできているので非常に柔らかく、皮膚を傷つけることがありません。

ただし、ゴムの引っ掛かりで毛を取り除くので使いすぎは毛を痛めてしまうので注意してください。

獣毛ブラシ

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獣の毛を使ったブラシです。

主に豚やイノシシの毛が使われていて、毛の艶を出す仕上げ用として使用されます。

獣毛100%のものや、ナイロンが混合したものがあります。

犬の毛に静電気が起きやすかったり、フケが出ていたりする時には、獣毛100%を選びましょう。獣毛の油分が、付着したフケや埃を除去します。毛玉や抜け毛を処理する用途には使えないので、ピンブラシやラバーブラシなどと合わせて使います。

静電気が起きにくいので、ロングコートにオススメですが、その分ホコリがブラシに溜まるので、洗い流す必要があります。

獣毛は水に弱い物が多いですから、必ずぬるま湯を使用して洗い流します。アンダーコートまでブラッシングしたい場合は、硬くて弾力があるイノシシの毛根付きの獣毛ブラシを選びましょう。

コーム

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コームは金属製のピンが均一に並んでいる、主に毛の流れを整えるための道具です。

他のブラシとセットで持っておきましょう。コームは主に長毛犬種でブラッシングした後に多用します。

使用目的によってクシ目の間隔が異なっています。通常、目の粗い部分と細かい部分が一体になっていますが、粗目はクシ目の間隔が広いので使いやすく、小型犬から犬型犬、また被毛の柔らかい犬から堅い犬まで使われます。

細目はそのあとににさらに抜け毛を取るときに使います。とくに換毛期や、下毛の多い犬種に便利です。

コームを選ぶ際には高価でも毛切れを起こしたり、皮膚を痛めたりすることのない、目の先端が丸くなったものがよいでしょう。静電気を避けるために必ず金属製のものを選びましょう。

クリッパー

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これはブラシではなく、いわゆるバリカンです。足の裏や肛門まわり、腹部の毛を刈ったり体全体を短く刈りそろえるときに使います。

犬用バリカンを選ぶときは、刃の長さの調整ができるかどうかや水洗い可能かなど、機能面を見ておきましょう。

機能面で重要なのは、まず犬を怖がらせないこと。バリカンの音や振動が大きすぎると、怖がってしまいますからね。低騒音や低振動仕様タイプのものがいいでしょう。また、毛が散らばるので屋外で使いたい場合はコードレスタイプが便利です。

ブラシ類はどう使うの?

ブラッシングは被毛をとかすだけではなく、抜けた毛を取り去ったり、フケを落としたり、という役割があります。
また皮膚に刺激を与えて新陳代謝を活発にするという効果もあります。
子犬のうちから毎日ブラッシングをする習慣をつけると、成犬になってから嫌がりません。
また、体を触られることにも自然と慣れることができ、飼い主とのコミュニケーションを密にすることができます。コミュニケーションがキチンと取れている犬は大きな問題行動を起こさないものです。
はじめはあまり力を入れず、体を軽くなでるくらいで構いません。ブラッシングをしながらノミやダニが付いてないかも確認してくださいね。

スリッカー→コームの順序で

スリッカーはあまり強く押し付けて使わないでください。
全体の被毛をほぐすくらいの力加減でやってみましょう。
大きな毛玉を取ったり、毛についた汚れをある程度取るのがスリッカーの役割になります。
だからスリッカーが地肌にさわってしまうような使い方はしないこと。

とくに関節や胸など段差がある部分をスリッカーで強くこすると肌が赤くなりやすいです。優しくグルーミングしてあげましょう。
スリッカーである程度とかせたら、次はコームを使います。
最初は毛先からくしを入れて流れをつくるようにしながら、だんだん根元の方へととかして行ってください。
最後に毛艶を出したいときに獣毛ブラシを使います。
ピンブラシやラバーブラシは犬の毛質や長さなどに応じて用意してくださいね。

 

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グルーミングの時間を楽しく

グルーミングにはブラッシング以外にも、耳掃除や歯ブラシ、爪切りなどいろいろやらなければいけないことがあります。

でも子犬のときは「一日に一つ」が原則です。

子犬はもちろん飽きっぽいので、飼い主が義務感にかられてとにかく終わらせよう、と意気込むと、グルーミングが苦手になってしまうことがあります。

一般的に犬はグルーミングが嫌いです。これを「楽しいもの」に感じてもらいたいですよね。

そこで、慣れるまでは、ブラッシングをした日はもう何もせず、翌日に歯磨きをするなど、徐々ににおこなうことが肝心です。

グルーミングの時間があなたの子犬との幸せなひとときになると良いですね!

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