最近、ペット飼育人口が増える中、ペットに与えてはいけない食べ物についての情報が注目されています。今回は、あたりめに焦点を当て、犬にあたりめを与えてはいけない理由について解説します。
あたりめとは
あたりめとは、イカの足を塩漬けにして乾燥させた食品のことを指します。
一般的には「スルメ」と呼ばれることが多いですが、スルメは主に東アジアで生産されたものを指し、日本で生産されたものはあたりめと呼ばれます。
日本では、乾燥したあたりめをそのまま食べたり、煮物や炒め物に使ったりすることが一般的です。
犬にあたりめを与えてはいけない理由
塩分を摂り過ぎて腎臓に負担をかける
あたりめには、塩分が非常に多く含まれています。
犬が大量に塩分を摂ると、腎臓に負担をかけ、腎臓疾患を引き起こす可能性があります。
犬は人間と比較して塩分に対する耐性が低いため、注意が必要です。人間用に味付けされている食べ物全般にいえることですが、犬にとっては塩分の過剰摂取となるので気をつけましょう。
膨張して危険
あたりめは、犬の胃腸に大きな負担をかけます。あたりめは感想した食物なので、胃腸で水分を吸って膨張し、食べた量の何倍にもなることがあります。
大量のスルメが胃の中で膨らんでしまうと、胃痛などを起こすことも考えられます。
嘔吐や下痢をしてしまう
イカはそもそも消化が悪いため、大きい状態のまま飲み込んでしまったり、一気に大量に食べたりしてしまうと消化不良を起こします。そのため、嘔吐や下痢を引き起こす場合があります。
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生のイカも危険
あたりめと同様に、犬に生のイカを与えることは危険です。
生のイカに含まれるチアミナーゼという酵素は、犬にとって有害な成分となります。また、生のイカにはアニサキスという寄生虫も含まれており、犬にとっても危険です。
チアミナーゼが危険
チアミナーゼは、生のイカやタコに含まれる成分で、ビタミンB1を分解する酵素のことです。犬にとっては非常に危険です。犬にとって、ビタミンB1は重要な栄養素の1つでありこのチアミナーゼを摂取することで、犬は麻痺やけいれん、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。チアミナーゼは犬にとってはまったく必要のない成分であるため、生のイカやタコは与えてはいけません。
アニサキスが危険
さらに、生のイカを食べることによって、アニサキス感染のリスクもあります。アニサキスは、イカや魚介類に付着している寄生虫で、食べることによって感染することがあります。イカは、アニサキスの寄生が多い食材の一つであり、特に生のイカはアニサキスの感染リスクが高くなります。
アニサキス感染は、消化不良、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を引き起こすことがあります。重症化すると、腸閉塞や虫垂炎などの合併症を引き起こすことがあり、手術が必要になることもあります。
したがって、イカを与える際には、必ず加熱処理をしてから与えるようにしましょう。また、イカを生で食べる習慣のある地域や文化がある場合は、適切な予防策をとることが重要です。
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まとめ
愛犬にあたりめを与えることは避け、生のイカも与えないようにしましょう。
あたりめや生のイカを食べることによって、消化不良、腎臓への負担、嘔吐や下痢などの症状、アニサキス感染などのリスクがあるためです。
キチンとフードをあげていれば、とくに栄養素が不足することはないはずです。
犬が食べたがってもあげる必要はありません。無用な危険はさけていきましょうね!
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