ラブラドールとゴールデンレトリバーの違いを一覧表で比較
ラブラドールとゴールデンレトリバーは、どちらも人との共同作業を得意とするレトリーバーです。
友好的で賢く、大型犬として世界中で親しまれている点も共通しています。
ただし、実際に並べてみると被毛だけでなく、体つきや毛の手入れ、暮らしたときの印象にも違いがあります。

| 比較項目 | ラブラドール | ゴールデン |
|---|---|---|
| 被毛 | 短く密なダブルコート | 長めで飾り毛のあるダブルコート |
| 毛色 | ブラック、イエロー、レバー/チョコレート | ゴールドからクリーム |
| 体つき | 幅広く力強い印象 | 均整がとれた優雅な印象 |
| 性格の傾向 | 明るく行動的な印象を持たれやすい | 穏やかで柔らかな印象を持たれやすい |
| 運動 | 十分な運動が必要 | 十分な運動が必要 |
| 毛の手入れ | 比較的シンプルだが抜け毛は多い | もつれ防止を含め、こまめなブラッシングが必要 |
| 向きやすい暮らし | 一緒に外遊びや活動を楽しみたい家庭 | 運動と日常の密なコミュニケーションを楽しめる家庭 |
ゴールデンは毛の長いラブラドールではない
名前に同じ「レトリーバー」が付き、性格にも共通点が多いため、ゴールデンを「毛の長いラブラドール」のように感じる人もいます。
しかし、両者は別の犬種です。
ラブラドールはニューファンドランド沿岸で漁師と働いた犬をルーツに持ち、ゴールデンはイギリスで発展した犬種です。
どちらも人と一緒に働いてきた犬
共通しているのは、人の指示を理解し、何かを回収して持ち帰る仕事を得意としてきたことです。
その賢さや人との協調性は、現在の家庭犬としての人気にもつながっています。
盲導犬や介助犬、捜索・救助などで活躍する犬がいるのも、こうした資質を生かしたものです。
ラブラドールレトリバーとは
ラブラドールレトリバーは、ニューファンドランド沿岸で漁師と働いていた犬をルーツに持ち、イギリスで犬種として発展したレトリーバーです。
気立てがよく、人に喜ばれることを好み、水を好む性質も犬種の特徴として知られています。
家庭犬としてだけでなく、人と協力して働く犬としても高い適性を持っています。

ラブラドールの大きさ
JKCの犬種標準では、理想体高はオス56〜57cm、メス54〜56cmです。
幅広い頭部や胸、力強い腰と後肢を持つ、筋肉質でしっかりした体つきが特徴です。
体重は体格や性別、コンディションによって幅があるため、数字だけでなく体型を見ながら適正体重を保つことが大切です。
ラブラドールの特徴
被毛は短く密なダブルコートで、毛色はブラック、イエロー、レバー/チョコレートがあります。
ラブラドールらしい特徴のひとつが、根元が太く先に向かって細くなる「オッターテイル」と呼ばれる尾です。
水を好み、活動的で、人と一緒に何かをすることを楽しみやすい犬種です。
ラブラドールの歴史
ルーツはカナダのニューファンドランド沿岸にあり、漁師を手伝って魚や網を回収する犬が祖先と考えられています。
その後イギリスに渡り、回収犬としての能力が評価されて現在のラブラドールへ発展しました。
「ラブラドール」という名前でも、犬種としての原産国はイギリスとされています。
ラブラドールの性格
友好的で、人とのコミュニケーションを好み、理解力が高い犬種です。
一方で、賢いからといって何もしなくても落ち着いた犬になるわけではありません。
特に若い時期はエネルギーがあり、運動だけでなく、遊びやトレーニングで頭を使う時間も必要です。
使役犬として活躍する理由
ラブラドールは、人と協力することを好む性格、優れた嗅覚、物を傷つけにくく運ぶ能力などを生かし、さまざまな仕事で活躍しています。
盲導犬、介助犬、捜索犬などで見かける機会が多いのも、その適応力と訓練性の高さが生かされているためです。
ゴールデンレトリバーとは
ゴールデンレトリバーは、ゴールドからクリームの美しい被毛と、優しい表情が印象的な大型のレトリーバーです。
人に対して友好的で、賢く、作業能力にも恵まれています。
家庭犬として人気が高い一方、運動や被毛の手入れにはしっかり時間をかける必要があります。

ゴールデンレトリバーの大きさ
JKCの犬種標準では、体高はオス56〜61cm、メス51〜56cmです。
均整がとれ、活動的で力強さがありながら、全体としてバランスのよい体つきをしています。
ラブラドールと同じく大型犬なので、成犬になったときの大きさまで考えて生活環境を整える必要があります。
ゴールデンレトリバーの特徴
被毛はゴールドまたはクリーム系で、胸や脚、尾などに豊かな飾り毛があります。
ラブラドールより毛が長いため、見た目の印象はかなり違います。
長い毛は美しさの大きな魅力ですが、そのぶんブラッシングや毛玉対策も日常のケアになります。
ゴールデンレトリバーの歴史
ゴールデンレトリバーはイギリスで発展した犬種です。
19世紀に黄色のレトリーバーを基礎として改良が進められ、獲物を回収するガンドッグとして能力を高めていきました。
1920年には「ゴールデンレトリバー」という名称に統一されています。
ゴールデンレトリバーの性格
従順で利口、優しく友好的な性格が犬種標準でも特徴として挙げられています。
家族と過ごすことを好み、人との距離が近い犬になりやすい一方、当然ながら性格には個体差があります。
穏やかな見た目だけで「運動が少なくても大丈夫」と考えず、十分に体を動かす時間を確保することが大切です。
使役犬としても活躍している
ゴールデンレトリバーも、人と協力する力や訓練性を生かして、介助、捜索、救助などさまざまな場面で活躍しています。
家庭では、その能力を特別な仕事に使わなくても、持ってこい遊びやトレーニングなどを通して「人と一緒に何かをする」楽しさを満たしてあげることができます。
ラブラドールとゴールデンは性格がどう違う
どちらも友好的で人懐っこく、家族と一緒に過ごすことを好む犬種です。
そのため性格だけを一言で分けるのは難しいのですが、暮らしてみると行動の出方やテンションに違いを感じる飼い主もいます。
犬種の傾向は参考にしつつ、最後は一頭ごとの性格を見ることが大切です。

ラブラドールは明るく行動派に見えやすい
ラブラドールは活動的で、水遊びや持ってこい遊びなど、人と一緒に動くことを楽しむ犬が多い犬種です。
若い時期は特に元気いっぱいで、嬉しさが全身から飛び出してくるようなこともあります。
その明るさは大きな魅力ですが、毎日の運動と基本的なしつけは欠かせません。
ゴールデンは穏やかな印象を持たれやすい
ゴールデンは優しく友好的で、落ち着いた表情から「ラブラドールより穏やか」と感じられることがあります。
ただし、ゴールデンも本来は活動的なガンドッグです。
子犬や若犬の時期は十分にやんちゃですし、毎日の運動が必要な点ではラブラドールと大きく変わりません。
賢い犬でも勝手にいい子になるわけではない
両犬種とも賢く訓練性に恵まれていますが、それは「放っておいても飼いやすい」という意味ではありません。
体が大きく力も強いため、飛びつきや引っ張りが習慣になると暮らしにくさにつながります。
子犬のころから、人と暮らすルールを楽しみながら教えていくことが大切です。
犬種差より個体差が大きいこともある
同じラブラドールでもおっとりした犬もいれば、同じゴールデンでも非常に活発な犬がいます。
性別、年齢、育った環境、経験、個体の気質によって性格は変わります。
「ゴールデンなら必ず穏やか」「ラブなら必ず陽気」と決めつけないほうが、その犬らしさを理解しやすくなります。
見た目と抜け毛はどう違う
一番わかりやすい違いは毛の長さですが、よく見ると頭部、体つき、尾にもそれぞれの犬種らしさがあります。
そして飼い始めると、見た目以上に実感するのが抜け毛の違いです。
「短毛のラブラドールなら毛の掃除がラク」とは限りません。

顔と体つきはラブラドールのほうが力強い印象
ラブラドールは幅広い頭部と胸、力強い腰や後肢を持ち、全体に骨太でがっしりした印象があります。
ゴールデンも大型で力強い犬ですが、長い被毛や飾り毛もあって、より柔らかく優雅に見えやすいでしょう。
毛を隠して見比べても、体の輪郭や頭部の印象には違いがあります。
尻尾にも犬種らしさが出る
ラブラドールの尾は根元が太く、短い毛に覆われた「オッターテイル」が特徴です。
水中で泳ぐときにも役立ってきた、ラブラドールらしい部分です。
ゴールデンの尾は長い飾り毛があり、動いたときの華やかさがあります。
ラブラドールは短毛でもかなり抜ける
ラブラドールは短毛なので、長毛犬より抜け毛が少なそうに見えます。
しかし実際はダブルコートで、換毛期を中心に短い毛がたくさん抜けます。
短い毛は服やソファ、カーペットの繊維に入り込みやすく、掃除機をかけたのにまだいる、という地味な粘り強さがあります。
ゴールデンの毛はタンブルウィードになる
ゴールデンは長い被毛が抜けるため、床の隅で毛がまとまりやすくなります。
まるで西部劇のゴーストタウンに転がるタンブルウィードのような大物に育つこともあります。
そのぶん見つけやすいとも言えますが、ブラッシングの回数や毛玉への注意はラブラドールより増えます。
抜け毛の違いをざっくり言うと
- ラブラドールは短い毛が布やカーペットに入り込みやすい
- ゴールデンは長い毛が床や部屋の隅でまとまりやすい
- どちらも「抜け毛が少ない大型犬」と考えないほうがいい
ラブラドールとゴールデンはどちらが飼いやすい
どちらが飼いやすいかは、犬種の優劣ではなく、飼い主の生活との相性で変わります。
両犬種とも大型で運動量が多く、人とのコミュニケーションを必要とします。
毛の長さだけで決めず、散歩、遊び、留守番、手入れ、食事管理まで含めて考えるのが現実的です。

毎日しっかり運動できることが前提
ラブラドールもゴールデンも、十分に体を動かす時間が必要です。
散歩だけでなく、持ってこい遊び、水遊び、トレーニングなど、人と一緒に楽しめる活動を取り入れると満足しやすくなります。
「庭があるから散歩は少なくていい」というより、一緒に外へ出て刺激を受ける時間を作ることが大切です。
毛の手入れだけならラブラドールがシンプル
ラブラドールは短毛なので、ゴールデンに比べると毛のもつれや飾り毛のケアは少なくて済みます。
ただし抜け毛そのものは多いため、ブラッシングと室内の掃除は必要です。
ゴールデンは長い毛の美しさを保つためにも、よりこまめなブラッシングが欠かせません。
ラブラドールは食欲と体重管理にも注意
ラブラドールは食べることへの意欲が強い犬が多いことで知られています。
研究では、ラブラドールの一部に食欲や体重と関係する遺伝的要因があることも報告されています。
食いしん坊はトレーニングの味方にもなりますが、「その目で見つめられたから、もう一個」は積み重なるので、食事量と体型の管理は大切です。
留守番が長い家庭はどちらも慎重に
どちらも人との関わりを好む犬種なので、運動不足や刺激不足が続けば退屈しやすくなります。
長時間の留守番が日常になる場合は、朝夕の運動や家族の協力、留守番中の環境を具体的に考えておきましょう。
大型犬を迎えるときは、犬種選びより先に「毎日の世話を誰が続けるか」を決めるほうが重要です。
子犬の価格は犬種名だけでは比べにくい
ラブラドールとゴールデンでは、子犬の価格が比較されることもあります。
ただし価格は、血統、月齢、地域、ブリーダー、健康検査の内容などによって大きく変動します。
購入時の金額だけでなく、フード、医療、用品、移動、トリミングやケアなど、大型犬を生涯飼育する費用まで含めて考えるほうが現実的です。
どちらを迎えるか考えるチェックポイント
- 毎日しっかり散歩と運動の時間を取れる
- 大型犬が過ごせる室内スペースを確保できる
- 抜け毛と日常のブラッシングを受け入れられる
- 留守番が長くなりすぎない生活を作れる
- 購入費だけでなく大型犬の生涯費用まで考えられる
ラブラドールとゴールデンの寿命とかかりやすい病気
どちらを迎えるか考えるなら、見た目や性格だけでなく健康面も確認しておきたいところです。
Royal Kennel Clubでは、ラブラドール、ゴールデンともに寿命の目安を「10年以上」としています。
もちろん実際の寿命は、遺伝、体重、食事、運動、医療、生活環境などによって一頭ごとに異なります。

ラブラドールで確認したい健康検査
ラブラドールでは、股関節形成不全、肘関節形成不全、眼の疾患などに関する検査に加え、犬種に関連する複数の遺伝子検査が推奨されています。
子犬を迎える場合は、かわいさや毛色だけでなく、親犬がどのような健康検査を受けているか確認することも大切です。
ゴールデンで確認したい健康検査
ゴールデンでも、股関節形成不全、肘関節形成不全、眼の疾患などを対象とした検査が推奨されています。
さらに犬種に関連する遺伝性疾患の検査項目もあります。
健康リスクがあるから怖がるのではなく、迎える前に確認できる情報を確認し、日常では体重や歩き方、目や皮膚の変化を見ていくことが大切です。
大型犬だからこそ体重管理を大切にする
両犬種とも大型で、関節には日常的に大きな負担がかかります。
食べすぎによる肥満は体への負担を増やすため、フードの量と運動のバランスを整えましょう。
特に「食べたがるから必要量も多い」とは限らないので、体型を見ながら獣医師と相談して調整するのが安心です。
ラブラドールとゴールデンの違いを知ればどちらの魅力も見えてくる
ラブラドールとゴールデンレトリバーは、どちらも賢く友好的で、人と一緒に活動することを好む魅力的な大型犬です。
ラブラドールは短毛で力強い体つきと活動的な印象、ゴールデンは長めの被毛と飾り毛、柔らかな印象が大きな違いです。
一方で、どちらも運動量が多く、抜け毛があり、十分なコミュニケーションとしつけが必要という共通点があります。

「どちらが上」「どちらが飼いやすい」と単純に決めるより、自分の生活で毎日続けられることを考えると選びやすくなります。
外でたくさん一緒に活動したいのか、被毛の手入れも含めて密に付き合いたいのか。
そして何より、実際に出会った一頭の性格や健康状態まで見て、その犬との暮らしを想像してみてください。


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