たしかに家のノーフォークテリアも1歳くらいまでペットシーツの上でとんとんはねてからうんちしていました。
なにか宗教的な儀式なのだろうか? とも思いましたが、信心深そうには見えないので別の理由がありそうですね
1. 排便の際、腸が動く違和感が理由?
犬を散歩させていて後ろから肛門がまるきり見えているのを眺めると「間抜けだなー」って思うのは、私だけではないはずです(笑。
四足歩行の犬の場合、肛門を隠すほどお尻の筋肉が発達しておらず、また立ち上がった時には肛門は水平方向を向くだけなので、肛門も内蔵も力を入れて保持する必要がありません。
そういった構造から、うんちをするときに直腸の一部が飛び出す事ができるため、肛門の周りが汚れず、お尻を拭く必要がありません。
「直腸の一部が飛び出す」って人間ならば「脱肛」ですからね。痛くないのかな? と思いますが、このような腸の動きや、うんちそのものの異物感に違和感を感じで暴れるのかもしれませんね。
詳しくは→犬の肛門は人間よりも優れている? 肛門腺炎に気をつけよう!
2. する場所を探している
散歩をしていると、犬はいつも同じ場所でうんちしませんか?
犬はうんちをする場所にこだわりがあるようで、たいてい「自分トイレ」を決めているみたいですね。
ところが、その場所に着くより先にうんちしたくなったりすると、「自分トイレ」の条件に合う別の場所を慌てて探そうとして駆け出したり、ソワソワしたりが始まるようです。
3. 安全を確認している
うちのノーフォークテリアは見知らぬ犬に会っても吠えないのですが、チャイムに吠える、物音に吠える、と音に対してとても敏感なんですね。
外でうんちをするときも、周りで音が出ていると駄目です。人が通りかかった足音や、衣ズレの音等がするとそちらを向いて警戒態勢に入ってしまいます。
これは古くからの犬の習性だそうで、危険がいっぱいの外で無防備にうんちをすることを警戒している仕草だそうです。
特に「くるくる回る」のは同じ場所で何度も足踏みすることで、危険な蛇や虫を確認したり、追い出したりしていたようですね。
4. 南北を確認している
地球自体が発する磁力が地磁気といいます。鳩などがこれを利用して方向を決めていると言われていますね。実は犬にも同じ説があります。
2013年、チェコとドイツの研究チームが約2年間に渡って70匹の犬が見せた膨大な行動を記録・観察したところ、「地球の磁場が安定しているとき、犬は南北の軸に体を合わせてウンチをする」という奇妙な現象を発見したんですね。
これは犬が脳の中に方位磁石を持っていて、それが地磁気に反応。そしてうんちするときに南北をさがしてジタバタしている、という説ですね。
詳しくは→犬に帰巣本能はないと考えよう でもなぜ犬は南北にうんちするのか
5. 飼い主にアピールしている
褒めてもらいたい 排泄物を速く片付けてほしい
家の中でうんちしたときに、なんかやたらに愛想がいいんですよ。
テリアはあまり愛想よくないのにどうしたのかな?と思ってトイレを見るとこんもりうんちがしてあったり、が多いですね。
これは「うんちしたよ、褒めて」「うんちしたよ 片付けて」の要求のようです。だからトイレの前の大騒ぎも「いまからうんちするから褒めてよねー!」って意味かもしれません。だまってしろ!といつも思いますが。
6. 砂かけの意味は?
猫はうんちを隠すために砂かけします。犬を飼って驚いたのは犬も砂かけの動きをするんですね。
でも、犬の場合の「砂かけ行動」は猫のように排泄物を隠す目的ではなくて、自分の存在感を示すためのマーキングの意味合いが強いみたいですね。自分の匂いを地面にこすり付け、まわりに撒き散らすことでアピールしているようです。
7. まとめ
犬とうんちは切っても切れない間柄ですね(笑)
ただ、年齢とともに行動は変化するようで、室内のうんちでは、はじめはぴょんぴょん飛び跳ねていたうちの犬も今は静かに音無しの構えです。
問題行動になるまで大騒ぎする犬には困ってる場合もあるでしょうが、時間が解決することもあるのではないかなと思います。もちろんあまりにもひどいようなら、獣医師などに相談するのがいいと思います。