人間にとってはもうおなじみの「うつ病」。
ストレスフルな世の中ですからね。油断せずに心身ともに健康でいたいものです。
ところで、「犬にもうつ病がある」という事実を知ってましたか?
ここのところ愛犬の様子がいつもと違う・・なんてことがあるとしたら、ひょっとすると「うつ病」かもしれません。
犬っていつも陽気なイメージがありますよね。
しかし、イギリスではなんと200万匹以上がうつ病といわれています。
愛犬の様子を注意深く見てあげてくださいね。
1. 犬のうつ病の3大原因
犬が「うつ病」になる原因は、大きく言ってしまえば人間とおなじ。
抱えきれないストレスを感じてしまった場合なのです。
犬にとってのストレスといえば、飼い主との関係性です。
よく言われる原因は
1 長時間の留守番が多い
2 飼い主がいつも機嫌が悪い
3 家庭の雰囲気がいつも悪い
人間だってこのような状況がずっと続くなら「うつ病」になりそうですよね。なんだか身につまされますが。
1 長時間の留守番が多い
犬は群れで生活する動物ですから、一人きりが長く続くことは苦手です。
おもちゃを与えていてもずっと一人遊びができる動物でもないため、基本的には長時間の留守番はストレスが高いのでしょう。
長い間飼い主と離れていると寂しさから、犬がうつ病になってしまうことがあるようですよ。
2 飼い主がいつも機嫌が悪い
イライラしたり、大声を出したりすると、飼い主を信じきっている犬は怯えてしまいます。大声を出しても何も解決しません。
自分をコントロールすることが大切ですね。
3 家庭の雰囲気がいつも悪い
家族がケンカをはじめると、犬がハウスに戻って出てこなくなること、ありますよね。
人間にとってストレスがある環境は犬も敏感に感じとります。
家族がよるとさわると口論になったり、では犬にも心労をかけてしまうのですね。
2. 犬のうつ病 症状
では「犬のうつ病」ではどのような症状があるのでしょうか?
飼い主が呼びかけてもまったく動かないで丸くなっている。
散歩が大好きだったのに、行くことを嫌がったりする。
食欲がなく、嘔吐、下痢をするという症状がでることもあるようです。
飼い主が帰宅しても大喜びで挨拶しに来ない。
しっぽをあまり振らない。
元気がなく、動きが少ない。
以前は好きだった遊びに興味を示さない。
このような症状があったら、それは「うつ病」のサインのようです。
犬が「おかえり!」と駆け寄ってくれなくなると、こちらが沈んだ気持ちになりそうですよね。
また、睡眠のしかたにも注意をしてあげてください。
犬はよく眠る動物で、留守番中はほとんど眠っていますよね。
帰ってきても鼻が乾いていたりすると、ぐっすり眠っていたんだなとわかります。
ところが、飼い主が帰ってきても起きずに眠り続けていたり、以前なら窓の外に別の犬が通りかかるなど見に行っていた犬が、丸まったまま動こうとしないのであれば、「うつ病」かもしれません。
多くの場合、運動不足が原因なのですが、「うつ病」が原因で、壁や家具を噛んだりする場合もあります。
それから「うつ病」の犬は家の中でトイレを失敗することが多くなります。
でもそこで怒ってはだめ。外でトイレできる時間を十分に与えてくださいね。
3. 犬の「うつ病」を予防するには
原因が飼い主とのコミュニケーションなのですから、犬のうつ病予防において最も大切なのは「スキンシップ」をとることです。
なるべく時間をとって犬とのスキンシップに励むことですよね。
名前を呼んだり、体をなでてやったりと、忙しい毎日ですが、スキンシップの時間を持ちましょう。
とはいえ、あまりにもベタベタと過保護にしてしまうと、成犬になっても一人で留守番ができず、それが大きなストレスになったり、飼い主がそばにいないと不安が高まるなど精神的に弱い犬になってしまいます。
子犬のうちから「一人で過ごす」ことに慣らしていく必要があります。
始めは30分くらいから、徐々に留守番する時間を延ばして、犬を慣らしていきましょう。
留守番させるときにラジオをつけっぱなしにして人の声を聞かせることで寂しさをまぎらわせることも効果的です。
4. もし愛犬が「うつ病」になったら
もし犬がうつ病になったら、どうしたらいいのでしょう?
犬のうつ病を治すことができるのは、飼い主とのスキンシップだけです。
その時間を意識してとったり、犬が寂しく感じる時間をなくす工夫をしていきましょうね。
犬は人間と違い、不満を口に出すことができません。
犬が「うつ病」にならないように、十分に犬と過ごす時間を確保したいですね。
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