トキの森公園は犬連れでも入れるの?

犬を連れてドライブに出かけよう!

Q1 トキの森公園って犬連れでも入れるの?

A 館内は原則ペットNGなんだよね。
でも屋外や駐車場で待機して、飼い主同士が交代で見学するスタイルなら十分楽しめるよ。
事前に電話で最新ルールを確認すると安心です。

Q2 フェリーで犬と一緒に佐渡島に行く時の注意は?

A 客室に犬は入れないから、船内のペットケージエリアや指定区画を使うことになるよ。
航路や船ごとに設備が違うから、乗る便を決めてから公式ページでチェックしておこう。
ウィズドッグルームがある便もあるから要確認だね。

Q3 公園で犬を待たせるときに気をつけることは?

A 短時間、日陰、換気、水分補給、この4つが基本だよ。
夏場は地面が熱くなるから肉球保護も忘れずに。
フンの処理やリードの管理もしっかりして、周りの人にも気を配ろう。

Q4 トキと犬が共生するために大事なルールって何?

A 静かに、距離をとって、短時間。
この3つが鉄則だね。
繁殖期は巣に近づかない、餌付けや大きな音はNG、写真もマナーを守って撮ることが大切。

Q5 犬連れで佐渡島を満喫できるモデルコースはある?

A フェリーで上陸→トキの森公園を交代見学→海沿いの散歩や史跡巡りって流れが定番だよ。
北沢浮遊選鉱場跡や二ツ亀、大野亀も景色が最高で、季節や時間帯によって違う表情が楽しめるんだ。

翼を広げた朱鷺

トキの歴史

トキ(朱鷺)は、かつて日本各地の湿地や田んぼで普通に見られた大型の水鳥でした。
翼の裏に淡い桃色を帯び、優雅に舞う姿は「瑞鳥」として縁起が良いとされ、古くから和歌や絵画にも登場してきました。
しかし、明治以降の乱獲や生息地の減少により、野生個体は急速に数を減らしていきました。
20世紀後半には、新潟県佐渡島にわずか数羽を残すのみとなり、日本の自然保護の象徴的な存在となりました。

江戸時代までの豊かな分布

江戸時代、日本のトキは北海道から九州まで広く分布していました。
農村では水田の害虫を食べる存在として歓迎され、同時にその美しい羽毛が装飾品として珍重されました。
このため、一部地域では捕獲が盛んになり、すでに局所的な減少が見られました。

明治時代の乱獲と急減

明治時代になると、羽毛産業の発展や猟銃の普及によってトキは大量に捕獲されるようになりました。
さらに、農地の拡大や湿地の干拓により、生息環境が大きく失われました。
この時期からトキの数は急激に減少し、保護の必要性が強く叫ばれるようになりました。

20世紀の保護活動と絶滅危機

1950年代には、日本のトキは数十羽程度まで減少します。
1971年に国の特別天然記念物に指定され、佐渡島での保護増殖が始まりました。
しかし、野生での繁殖は進まず、2003年10月10日に最後の野生生まれの日本国内個体であるトキ「キン」が死亡し、野生のトキは日本から姿を消しました。

中国からの再導入と現在

1981年、中国で野生のトキが再発見され、その保護が進められました。
日本には1999年に中国から提供されたトキが渡り、人工繁殖が行われたのです。
2008年から佐渡島で放鳥が始まり、2012年には野生下でヒナの誕生が確認されました。
現在では約480〜500羽が自然環境で暮らしており、トキは絶滅からの復活の象徴となっています。
その存在は、環境保全と人間活動の共存を考える上で重要な意味を持っています。

トキの森公園 マップ

「トキのたより」より転載

トキの森公園は犬連れで行ける?

佐渡への旅行は2泊3日で予定しました。
なるべく効率的に回っていくために、フェリーがついた両津港の周りから回っていきます。

まずは「トキの森公園」。

トキの森公園は公園の中にトキ資料展示館とトキふれあいプラザなどの施設が点々と設置される学習施設です。
公園そのものはカートに入れることで犬OKなんですが、展示館などの館内は静粛と衛生が求められるためペット同伴は原則不可です。
そのため多くの犬連れは展示館などの屋外や駐車場で待機し交代で入館する方式になります。
入場は混雑時に制限がかかることもあるので時間にゆとりを持つと良いでしょう。

公式案内の基本情報と入園のしくみ

公式案内では展示館などの開館時間が明記され協力費や最終入館時刻も提示されています。
ペット可否は限定的な記述にとどまるため犬連れは事前の電話確認が安全です。
交代観覧を前提にすれば無理なく入場できますから、待機側の過ごし方を決めておくと安心ですよ。

館内は原則NG?屋外の可否と注意ポイント

資料展示館の屋外での短時間待機は現地で運用されることが多いようですが、明文化されていないようです。
吠えやトイレマナーのためにも、公園内であってもカートを利用するのが良いかなと思います。周囲への配慮を徹底しましょう。

敷地・駐車場での待機マナーと暑さ対策

もう最近は夏といえば酷暑ですよね。
駐車場で待機する場合は、なるべく短時間、換気と水分補給が大切です。

夏は地面が高温になりやすいので日傘や保冷剤があると重宝しますね。

今回ひなたを避けて木陰に駐車すると、大きな蜂がソフトトップに集ってきました。
じつは他の場所でも同じようなことがあったんですよね。

ソフトトップのせいなのか、青い色のせいなのかわかりませんが、刺されたらおおごとです。
青いソフトトップのオープンカーの方は気をつけてください!

公園に入る前に

出発前に公園へ電話して犬連れ対応と混雑状況を確認します。
持ち物はカート・リード・うんち袋・給水器・冷感マット(カートに敷いている)です。
いまや夏の日中の散歩は肉球のやけどが心配ですから、カートの方が良いと思います。

資料館は奥さんと交代で見学

資料館などは交代で見学になります。といっても、それぞれ10分もかからず見て回れる大きさなの心配は入りません。

トキ資料展示館

受付所からメインの道をまっすぐ進み、左に折れると「トキ資料展示館」です。
トキ資料展示館では、保護増殖、野生復帰の取り組みなどの資料を多数展示しています。
トキの骨格標本など興味深かったですね。
観察回廊からは隣接する佐渡トキ保護センターのケージにいるトキを観ることができます。
ちょっと遠いのですが、「おお! 動いてる!」と感動してしまいました!

資料館

トキ

トキ

トキふれあいプラザ

そこから入り口に戻りかけたところにあるのが「トキふれあいプラザ」です。資料展示館では遠くからしか見れなかったトキですが、ふれあいプラザではガラス越しではあるものの、すぐそこにトキを見ることができます!

トキ

トキ

トキ

枝豆ソフトクリーム

入り口で売っている「枝豆ソフトクリーム」。実は他の県にも枝豆ソフトは存在しているのですが、ここは佐渡島の名産の枝豆を使用しているそうです。
食べてみると確かに枝豆の風味がソフトクリームの中に漂います。
暑い夏に行ったならぜひ!

枝豆ソフトの売店

「野生トキに会える確率」は?時間帯・季節・場所のリアル

2008年から佐渡島で放鳥により、野生のトキは佐渡で見られる機会が増えましたが確実に会えるとは限りません。
早朝と夕方は活動が増えやすい一方で繁殖期は巣への接近が禁物です。
観察できない日もあるため展示館で学び、次の機会に回す柔軟さが大切です。

観察は静かに遠くから:声量・距離・車内観察

車の窓越しの観察でも声量は最小限にします。
犬がいるときは、窓は少しだけ開けるにとどめましょう。
双眼鏡や望遠端の活用で距離を守れますよ。

繁殖期(3〜6月)のNG行動と迂回の考え方

繁殖期は巣への接近を避け観察時間もごく短く。
撮影目的でも長居は禁物です。
営巣情報が出たら遠回りでも別ルートへ回避します。
繁殖成功は島の未来につながるという意識が大切ですね。

私有地・農道での配慮と駐車マナー

農道や私有地では作業の妨げにならない場所に駐車します。
ハザードを点けての長時間停車は避けすぐ移動できる体制を保ちましょう。
路肩の植生を踏み荒らさないのも大切ですね。

写真撮影・餌付け禁止など基本ルール

餌付けは生態への影響が大きいため厳禁です。
シャッター音やフラッシュは控えめにします。
撮影可否の標識を確認してくださいね。

近隣で犬と立ち寄れる休憩&撮影スポット

私たちは別日にしましたが、公園からは北沢浮遊選鉱場跡や佐渡金山や尖閣湾や宿根木へ回遊するプランが王道のようです。
朝早くに着いていれば、海沿いを辿って二ツ亀や大野亀というルートもあり得ますね。

まとめ

両津港から10キロくらいのトキの森公園。車なら20分くらいです。佐渡島ステイの始まりとして、とてもふさわしいと思います。

残念ながら犬はトキに会えませんが、もっと野生のトキが増えてくればそれも実現されるのでしょうね。

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