台風を犬が怖がる理由

台風 犬 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ

最近は台風の来る季節がどんどん早まっている気がします。
台風がきたとき、あなたの犬はどう過ごしていますか? 
怖がっているようなら、この記事で解決してくださいね。

  1. 犬が台風を怖がる理由と対策に関する5つのQ&A
    1. Q1. 犬はなぜ台風を怖がるの?
    2. Q2. 台風のときに見られる犬の行動にはどんなものがある?
    3. Q3. 台風時に犬を落ち着かせるための環境づくりには何が有効?
    4. Q4. 飼い主がしてはいけない対応は何?
    5. Q5. 台風に備えて飼い主が準備しておくべきことは?
  2. 台風を犬が怖がる理由
    1. 台風の音が怖い
    2. 体に異変を感じて怖い
  3. 台風が来た時の犬の行動
    1. 飼い主のそばを離れない
    2. 落ち着かずキョロキョロする
    3. 尻尾を足に巻き込む
    4. 下痢などを起こしてしまう
    5. 手足をぺろぺろなめる
    6. 台風を嫌がる犬の特徴
    7. 不安などに敏感な犬
    8. 片耳が不調の犬
    9. 関節に故障がある犬
  4. 台風が来たら犬にしてあげたいこと
    1. 犬を室内に入れる
    2. 部屋でリラックスできるように場所を作る
    3. 音楽を使う
    4. 気に入っているおもちゃをあげる
  5. 台風のときに散歩はできる?
    1. 雨や風が弱まるタイミングを狙う
    2. 散歩は短く
    3. すぐに戻れるように、家の周りをぐるぐる回る
    4. 帰ったら犬を乾かす
  6. 台風のときの散歩で必要なグッズ
    1. 犬のレインコート
    2. 犬のレインブーツ
    3. 反射板
  7. 怖がる犬への基本的な対処法
    1. 恐怖の対象を避ける
    2. 恐怖行動を無視する
    3. 基本的な服従訓練を行う
    4. 恐怖を感じなかった時に褒める
  8. 条件づけを利用した恐怖心の克服
    1. 反対の条件づけとは
    2. 脱感作法の実践
    3. ポジティブな体験の積み重ね
    4. 専門家への相談
  9. まとめ

犬が台風を怖がる理由と対策に関する5つのQ&A

Q1. 犬はなぜ台風を怖がるの?

A 犬は聴覚が非常に優れており、人間には聞こえないような低周波や風の音にも敏感です。
台風のときは強い風の音、物が飛ばされる音、雷鳴などが重なり、犬にとって非常にストレスフルな環境になります。
そのため、不安や恐怖を感じてしまうことが多いのです。

Q2. 台風のときに見られる犬の行動にはどんなものがある?

A 震える、吠える、部屋の隅に隠れる、飼い主のあとをついてまわる、よだれを垂らすなどの行動がよく見られます。
普段と違う様子を見せた場合は、音や気圧の変化によるストレスを疑いましょう。

Q3. 台風時に犬を落ち着かせるための環境づくりには何が有効?

A 犬が安心できるクレートや狭い空間を用意し、暗くして布などで覆うことで安全な「巣」を作ってあげると落ち着きます。
また、飼い主がそばにいて声をかけたり、優しく触れたりすることで不安を和らげる効果があります。

Q4. 飼い主がしてはいけない対応は何?

A 無理に静かにさせようと叱ったり、放っておいたりするのは逆効果です。
「怖がるのはダメなこと」と感じてしまい、不安を強めてしまいます。
犬の気持ちに寄り添いながら、穏やかな声かけを意識しましょう。

Q5. 台風に備えて飼い主が準備しておくべきことは?

A 停電や避難の可能性も考慮し、ペット用の防災グッズ(水、フード、排泄用品など)を日ごろからまとめておくことが大切です。
また、天気予報を確認し、早めに犬を室内に移動させるなどの配慮も忘れないようにしましょう。

台風を犬が怖がる理由

犬が台風を怖がるには理由があります。それは音と気圧が関係しているのです。

台風の音が怖い

犬が台風に怯える理由はいくつかあります。
まず、台風のときのいろいろな音が怖いのです。
台風が接近すると、風の音や雨の音が非常に大きくなります。また、風によってものが倒れたり、飛んできたものがぶつかって大きな音がしたりしますね。
犬は聴覚が優れており、とくに低い音に敏感です。
そのため、大きな音が鳴り響く台風の音によって、犬は恐怖心を抱くことがあります。

体に異変を感じて怖い

台風の接近によって気圧の変化が起こり、人間だけでなく犬もそれを感じ取ります。
気圧の変化によって、犬の体調に異変が生じることがあります。
具体的には、頭痛やめまい、関節の痛みなどが現れることがあるのです。
このような体の不調を感じることで、犬は台風を怖がるのですね。

台風の街中

台風が来た時の犬の行動

台風が接近すると、犬の行動にも変化が現れることがあります。

飼い主のそばを離れない

犬は飼い主との絆が非常に強く、不安な状況では飼い主の側に寄り添いたくなります。
台風のようなストレスのある状況では、飼い主の存在が安心材料となるのです。

落ち着かずキョロキョロする

犬は状況に敏感であり、台風のような自然災害に対しても警戒心を持ちます。
そのため、周囲を不安そうに見回したり、キョロキョロと動き回ったりすることがあります。

尻尾を足に巻き込む

犬は尻尾の動きで感情を表現します。台風が来て、怖がるときには尻尾を足のあいだに巻き込むことがあります。これは緊張や不安を表すしぐさですね。

下痢などを起こしてしまう

ストレスや不安が重なると、犬の消化機能にも影響を与えることがあります。
台風のような状況下では、ストレスで犬の腸の動きが乱れ、下痢や軟便になってしまうことがあります。

手足をぺろぺろなめる

犬は自分自身をなめることでストレスを発散しようとすることがあります。
不安や緊張からストレスがたまり、手足をなめることで気持ちを紛らわせようとするのです。

台風を嫌がる犬の特徴

一部の犬は、台風をとくに嫌がる傾向があります。その特徴をいくつか紹介しましょう。

不安などに敏感な犬

性格的に不安定な犬や、過去にトラウマを抱えている犬は、台風などの自然災害により敏感に反応します。
彼らはふだんから神経質であり、外部の変化に対して過敏になる傾向があります。

片耳が不調の犬

片耳の聴力に問題がある犬は、もう片方の耳を頼りにしているため、台風のような大きな音により不安を感じやすくなります。
彼らは聴覚を頼りに環境の変化を察知しているため、音による刺激が大きなストレスとなるのです。

関節に故障がある犬

関節に故障がある犬は、気圧の変化によって関節の痛みや不快感を感じることがあります。台風の接近に伴う気圧の変化は犬の関節にも影響を与えるため、そのことから彼らは特に不安や恐怖を感じることがあります。

台風が来たら犬にしてあげたいこと

台風が接近すると、犬のストレスを軽減するために以下のことを行うことがおすすめです。

犬を室内に入れる

台風の強風や雨から犬を守るために、外飼いの犬の場合は室内に移動させましょう。
風雨の影響を最小限に抑えることで、犬の安全を確保できます。

部屋でリラックスできるように場所を作る

犬にとって居心地の良い場所を用意し、リラックスできる環境を整えましょう。
快適な寝床やお気に入りのブランケットなどを用意することで、犬は安心感を得ることができます。

音楽を使う

リラックス効果のある音楽を流すことで、犬のストレスを軽減することができます。
穏やかな音楽や自然の音を選び、犬の心を落ち着かせる効果が期待できます。

気に入っているおもちゃをあげる

お気に入りのおもちゃは、犬にとって安心材料となります。
台風のときには特に、愛犬が落ち着けるおもちゃを用意してあげましょう。
犬は遊ぶことでストレスを発散できますので、おもちゃを与えることで気分をリフレッシュさせてあげることが大切です。

台風のときに散歩はできる?

台風の接近時には、犬の散歩には注意が必要ですが、特定のタイミングや対策を講じれば散歩は可能です。

雨や風が弱まるタイミングを狙う

台風が接近しているあいだは強風や激しい雨が予想されるので、犬を散歩させるのは危険です。
台風の勢力が弱まったり、雨や風が収まったあと、安全な状態で散歩ができるようになるまで待つ必要があります。

散歩は短く

台風の接近時には外部の状況が不安定であり、予測が難しいため、散歩時間を短くするとよいでしょう。
十分な安全確保を行いつつも、犬が排泄を済ませるだけの時間や運動を取る程度にとどめましょう。

すぐに戻れるように、家の周りをぐるぐる回る

散歩中に突然の悪天候が襲ってきた場合、遠くへ行かずにすぐに家に戻れるように、家のまわりをぐるぐる回るようなコースを選ぶことが安全です。

帰ったら犬を乾かす

台風のなかで散歩をした場合、犬は雨に濡れた状態で帰ってくることがあります。
全身が濡れていなくても、お腹が濡れている場合もありますよね。
濡れたまま放置すると体温が下がり、体調を崩す可能性があるため、帰宅後はタオルなどでしっかりと犬を乾かしてあげましょう。

台風のときの散歩で必要なグッズ

台風の時に犬を散歩させる場合、以下のグッズが役立ちます。

犬のレインコート

台風では雨が激しくなりますので、犬の体を濡らさないようにするためにレインコートを着せることが重要です。
犬のサイズに合った防水性の高いレインコートを用意しましょう。

 

犬のレインブーツ

雨水の中を歩く際、犬の足は濡れたり泥だらけになったりすることがあります。
そのため、レインブーツをはかせることで犬の足を保護し、清潔さを保つことができます。

 

犬を守るために傘をさし、雨や風から犬をさえぎることができます。
犬用の特殊な傘や、大きなサイズの傘を使用することで、犬と一緒に散歩を楽しむことができます。

反射板

台風のなかでは視界が悪くなることがありますので、犬に反射板をつけておくことで、車や他の人に見つけてもらいやすくなります。
安全性を高めるために、犬の首輪やハーネスに取り付けるタイプの反射板を利用しましょう。また、自分にもつけておくと、より安全です。

怖がる犬への基本的な対処法

犬 怖がる

ワンちゃんが怖がるとき、飼い主さんの対応次第で、その恐怖心を和らげることも、逆に強めてしまうこともあります。
間違った対応をすると、ワンちゃんが「怖がることで飼い主さんが反応してくれる」と学習し、さらに怖がるようになってしまうこともあります。
しかし、適切な方法で接すれば、ワンちゃんの不安を軽減し、少しずつ克服することが可能です。
ここでは、怖がるワンちゃんへの基本的な対処法をご紹介します。

恐怖の対象を避ける

まずは、ワンちゃんが怖がる対象をできるだけ避けることが大切です。
例えば、雷や花火の音が苦手なワンちゃんには、カーテンを閉める、静かな部屋に移動させるなどの工夫をするとよいでしょう。
また、大きな音がする家電(掃除機やドライヤーなど)を怖がる場合は、ワンちゃんのいない部屋で使用するか、少しずつ慣れさせるようにしましょう。
とはいえ、完全に避けることが難しいケースもあります。
その場合は、お気に入りのおもちゃやおやつを使って、恐怖の対象に対してポジティブなイメージを持たせるのも有効です。
例えば、雷の音が聞こえたらおやつをあげる、掃除機の近くで遊んであげる、といった方法で少しずつ慣れさせていきましょう。

恐怖行動を無視する

ワンちゃんが怖がっているとき、つい「大丈夫だよ」と声をかけたり、抱きしめたりしたくなるものです。
しかし、過剰に反応すると、「怖がれば飼い主さんが優しくしてくれる」と学習してしまい、逆に恐怖行動を強化してしまうことがあります。
そのため、ワンちゃんが怖がっているときは、あえて特別な対応をせず、普段どおりに接することが大切です。
例えば、インターホンの音を怖がるワンちゃんに対して、飼い主さんが慌てて「大丈夫だよ!」と声をかけると、「インターホン=飼い主さんも気にする音」と認識してしまいます。
こうした場合、インターホンが鳴っても落ち着いて行動し、ワンちゃんが静かにしていたら褒めるようにしましょう。
「怖がっても何も起こらない」ということを学習させることで、恐怖心を軽減できます。

基本的な服従訓練を行う

「おすわり」「まて」「ふせ」などの基本的なコマンドを教えることは、ワンちゃんの自信を高めるうえでとても重要です。
指示に従うことで飼い主さんとの信頼関係が深まり、ワンちゃんは安心感を得ることができます。
また、「飼い主さんの指示に従えばいいことがある」と学習することで、不安を感じたときの気持ちの切り替えがしやすくなります。
たとえば、散歩中に知らない人や犬に遭遇して怖がるワンちゃんには、「おすわり」をさせて、落ち着いてから褒めるという方法が有効です。
指示を出すことで、「今は飼い主さんに集中すればいいんだ」と気持ちを切り替えることができます。
日頃から服従訓練を取り入れることで、ワンちゃんの恐怖心をコントロールしやすくなるでしょう。

恐怖を感じなかった時に褒める

ワンちゃんが普段怖がるものに対して、今回は怖がらなかった場合、それをしっかり褒めてあげることが大切です。
「怖がらなくても大丈夫なんだ!」と学習することで、恐怖心を少しずつ克服していくことができます。
ただし、褒めるタイミングが重要です。
怖がった後に落ち着いたからといって褒めてしまうと、「怖がると褒められる」と勘違いしてしまうことがあります。
怖がる前や、怖がらずに過ごせたタイミングで褒めるようにしましょう。
例えば、ワンちゃんがインターホンの音を聞いても吠えなかったとき、すぐに「いい子だね!」と声をかけておやつをあげると効果的です。
また、散歩中にいつも怖がる場所をスムーズに通れたときも、「えらいね!」と褒めてあげることで、恐怖心を軽減できます。
こうしたポジティブな経験を積み重ねることで、ワンちゃんの自信を育てていきましょう。

条件づけを利用した恐怖心の克服

犬 怖がる

ワンちゃんの恐怖心を克服するためには、「怖いもの=良いことがある」と思わせる条件づけが有効です。
これを活用すれば、ワンちゃんの不安を少しずつ取り除き、怖い対象への印象をポジティブなものに変えていくことができます。
特に、恐怖が習慣化してしまっているワンちゃんには、段階的に慣れさせるトレーニングが重要になります。
ここでは、条件づけを利用した恐怖心の克服方法を詳しく解説していきます。

反対の条件づけとは

反対の条件づけ(拮抗条件づけ)とは、ワンちゃんが怖がる刺激に対して、楽しいことや美味しいものを組み合わせることで、恐怖心を和らげる方法です。
例えば、雷の音が鳴るたびにおやつを与えると、「雷=美味しいものがもらえる」と学習し、恐怖心を減らすことができます。
この方法を継続することで、ワンちゃんは「怖い音=良いことが起こる」と思うようになり、少しずつ恐怖が薄れていきます。
重要なのは、怖がっている最中ではなく、怖がる前の段階でポジティブな要素を取り入れることです。
例えば、花火が苦手なワンちゃんには、花火の音を流しながら遊びやおやつを取り入れると、恐怖を感じにくくなるでしょう。
ワンちゃんの様子をよく観察しながら、無理のない範囲で試してみることが大切です。

脱感作法の実践

脱感作法とは、ワンちゃんが怖がる対象に対して、徐々に慣れさせることで恐怖心を軽減する方法です。
一度に強い刺激を与えるのではなく、少しずつレベルを上げていくことで、ワンちゃんが無理なく順応できるようにします。
例えば、掃除機の音を怖がるワンちゃんに対して、いきなりスイッチを入れるのではなく、最初は掃除機を置くだけにする。
次に、掃除機を動かさずに電源を入れ、小さな音から慣れさせていく。
こうしたステップを踏むことで、「怖くないかも?」という意識を育てることができます。
この方法のポイントは、ワンちゃんが怖がるギリギリのラインを見極めること。
過度に怖がらせてしまうと逆効果になってしまうため、焦らず少しずつ慣れさせていくことが大切です。
「怖がらなかった!」という成功体験を積み重ねることで、ワンちゃんの自信につながっていきます。

ポジティブな体験の積み重ね

ワンちゃんが怖がる対象に対して、楽しい経験を重ねることで、恐怖心を克服しやすくなります。
たとえば、他の犬を怖がるワンちゃんの場合、落ち着いた性格の犬と少しずつ接触させることで、ポジティブな印象を持たせることができます。
いきなりドッグランなどの賑やかな環境に連れていくのではなく、静かな場所で一対一の交流から始めるとよいでしょう。
また、人を怖がるワンちゃんには、信頼できる人からおやつをもらうなどのポジティブな経験を積ませることで、「人=怖くない」と学習させることができます。
「怖い状況だけど、いいことがあるかも?」という経験を積み重ねることで、ワンちゃんの不安が少しずつ和らいでいくのです。
成功体験を増やしていくことが、恐怖心の克服にはとても重要です。

専門家への相談

ワンちゃんの恐怖心が強く、飼い主さんだけで対処が難しい場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談するのも一つの方法です。
特に、極端に怖がる行動(パニックを起こす、噛みつく、吠え続けるなど)が見られる場合は、専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対処が可能になります。
獣医師は、ワンちゃんの健康状態を確認し、恐怖心が病気や体調不良に起因していないかを判断してくれます。
また、ドッグトレーナーは、ワンちゃんの性格や環境に合わせたトレーニング方法を提案し、飼い主さんと一緒に恐怖心の克服をサポートしてくれます。
「自分だけではどうしたらいいかわからない」と感じたときは、無理をせず専門家に相談してみましょう。

※くわしくは「犬が怖がるのをなんとかしたい

まとめ

台風が接近すると、犬は不安や恐怖を感じることがあります。その理由や行動、対策について紹介しました。
最後に、台風が接近したからおこるさまざまなことについては獣医師やペットに関する専門家のアドバイスを参考にすることも大切です。
あなたの犬の健康と安全を守るために、正しい情報を得て適切な対応を行いましょう。
台風がやってくるときは、飼い主と愛犬の絆がより一層重要となります。愛情と安全を大切に、台風に備えることで、愛犬と共に安心して過ごしてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました