犬が玉ねぎを食べちゃった! ハンバーグやシチューなどもダメ! 中毒を起こします

玉ねぎ 犬の育て方 16週間で行う犬のしつけ

1. ハンバーグ・コロッケ・シチュー・焼き肉・すき焼き・牛丼もダメ!

玉ねぎは犬が食べてはいけない、ってことは知ってますよね。

さらに「玉ねぎを使った料理」はもっとダメです。ハンバーグやコロッケ、シチュー、焼き肉、すき焼き、牛丼などに一緒に入っている肉だけ取り出せば、玉ねぎをあげていないのだから大丈夫と考えがちです。

でも実は玉ねぎの成分が溶けだして肉に付着している恐れもあります。

さらに煮汁もだめです。

それらの煮汁は、玉ねぎを煮詰めた汁です。玉ねぎそのものを食べるよりも中毒を起こす有機チオ硫酸化合物が濃縮されていて危険なんですね。

同様に玉ねぎを切るのに使ったまな板を洗わずに犬の食事の用意に使ってはいけません。犬が玉ねぎ中毒を引き起こす成分の中でも「アリルプロピルジスルフィド」は汁状の成分のため、玉ねぎを切ったまな板や包丁に付着しています。中毒を起こす危険がありますから、キチンと洗って使用しましょう。

2. 玉ねぎ中毒のメカニズム

玉ねぎに限らずネギ科の植物(タマネギ、長ネギ、ニンニク、ニラなど)には「有機チオ硫酸化合物」と呼ばれる成分が含まれています。

人間にとっては健康に良い玉ねぎですが、犬はこの物質を消化する酵素を持っていません。だから中毒を起こしてしまうんですね。

またネギ類には「アリルプロピルジスルフィド」という有機硫黄化合物も含まれています。この「アリルプロピルジスルフィド」が有機チオ硫酸化合物の吸収力を高めるこらしいんですね。その結果中毒症状が起こります。

これらの物質によって赤血球が破壊されて溶血性貧血が起こるのが玉ねぎ中毒です。

3. 玉ねぎ中毒の症状

下痢や嘔吐、発熱の初期症状があります。重症になると痙攣や震え、貧血、血尿、血便、黄疸、吐血などの症状に進み、死に至ることもあります。

4. 玉ねぎを食べてしまったら

料理をしていて、ポロッと落ちた玉ねぎを食べられてしまうのが一番多いパターンらしいです。そうなったらすかさず口の中の玉ねぎを取り出してください。破片も残らずです。

歯の隙間なども濡らしたガーゼなどを使って丁寧に拭き取ってください。その後に獣医に連絡をとりましょう。どのくらいの量を食べたのかを獣医に伝えられるようにしておいてください。

5. 玉ねぎの致死量はどのくらい?

一般的には体重1kgに対して玉ねぎ20gと言われています。

玉ねぎは一個大体200gくらい。とすると、体重10kgの犬が一個食べてしまうと危険な状況になるということですね。

もちろん犬の個々の状況によって違います。

「ちょっとだけだから大丈夫」と素人判断をせず、獣医に相談しましょう。

6. 玉ねぎ中毒になりやすい犬種

柴犬です。

「HK型イヌ赤血球」というタイプが中毒になりやすいのですが、柴犬にはこのタイプが多いそうです。

「HK型イヌ赤血球」のイヌはタマネギ中毒が重症化しやすく、死亡してしまうケースが多いため、特に気をつけないといけません。

7. 人間の食事は犬に与えない

まず人間の食べ物は犬に与えないと決めることじゃないでしょうか。ついつい情にほだされ食べさせてしまっていませんか?

料理をするときには、足元に犬が入ってこれないような対策を取る、残り物はテーブルの上に出しておかない、人間のご飯の最中はケージに入れておくなどを決めて、守る。これにつきますね。

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