子犬を飼おうと思い立ったあなた。
それはとっても素敵なアイディアだし、素晴らしい体験になりますよ!
一緒に散歩や旅行、考えるだけでもワクワクしてきませんか?
「犬を飼う」ことがどれほど有意義かを示す数々の格言もあります。
・この世で犬だけが、自分よりも相手を愛してくれる。 (ジョッシュ・ビリング)
・顔をなめてくれる子犬に匹敵する精神科医はいない。 (ベン・ウィリアムス)
・幸せというのは、あたたかい子犬のことである。 (チャールズ・M・シュルツ)
などなど。
本当に犬は人間の良いパートナーなんです。
ではあなたの子犬を迎える前に、準備することを知っておきましょう!
Modified on: Nov 6, 2019
まずは実際に子犬を迎える行動を起こす前に考えていただきたいことがあります。
まず考えなければいけないことは次の3つですね。
「子犬を迎えよう!」と考えているあなたは、一緒に散歩に行きたい、ドッグランに連れて行きたいと楽しみにしていると思います。
散歩はもちろん楽しみなことですし、実際多くの飼い主の方が生きがいにしています。
ただし、それはあなたに時間の余裕があり、晴れた暖かい日を選んでいけば良いものではありません。
あなたが仕事に追われて疲れているときにも、寒い日にも、場合によっては雨の日にだってワンちゃんに散歩をさせる必要があります。
十分に運動させられなければ犬の健康状態は悪化し無駄吠えなどの原因になるかもしれないのです。
また、犬の寿命は大型犬で最低でも9〜10年、小型犬では12、3年です。今現在のあなたは、もちろんやる気満々でしょう。
では10年後には?
子犬を迎えることを考えるときには、その生涯のあいだ、ワンちゃんに時間を使えるか? と考える必要がありますね。
経済的な負担も忘れてはいけません。
生き物を飼うということは、お金がかかるものです。その覚悟がなくては、途中で投げ出すことになるかもしれません。
例えばワンちゃんの場合、初年度の登録料に3千円。年に1回の狂犬病予防注射に2500円、鑑札代に550円(東京都の場合)がかかり、また、様々なワクチン接種に7千円〜1万円程度が必要になります。
もちろん食費もかかります。食費は大体1カ月7千円程度は想定しておきたいもの。
また、しつけなどのトレーニング代も欠かせないと考えた方が良いでしょう。
子犬の時には元気一杯の犬も7歳を過ぎるとシニア犬です。
人間と同様に徐々に介護などのケアが必要になり、最終的には天に召されます。
これは避けることはできません。
最愛の犬との別れは本当に辛い経験になります。
それでも最後を看取る勇気を持てなければ、子犬を迎えるべきではありません。
子犬を迎えることを考えるときには「かわいいから飼いたい」という気持ちも大切ですが、ここにあげたような条件をご自分がクリアできているかを考慮する必要がありますね。
(続き)子犬を迎える条件
「ワンコを飼う」と決めたら次に決めるのは「部屋の中で飼う」のか「外で飼う」のかですね。それぞれにメリット・デメリットがありますから、よく考えてください。
どちらで飼うか決まったら、それに合わせて買い揃えたいものがあります。
※詳細は画像をクリック!
ペットサークルとは柵で四方を囲ってそのなかで子犬が暮らすものですね。
また、ケージとはどうちがうかというとケージのほうは四方を柵で囲んだうえに「屋根が付いた」ものと考えていただければいいです。
犬はもともと穴の中で暮らしていたので、四方が囲われて狭い場所に安心するんですね。落ち着くようです。
「そんな狭いところじゃかわいそう」って思ってしまうかもしれません。
でも犬にとって狭い空間ストレスにならないんです。逆に安心した場所になるんですね。
※詳細は画像をクリック!
クレートとは「樹脂製のハウス」のことです。
バリケンネル(バリケン)と呼ぶこともあります。クレートは折りたためないので場所をとりますが、耐久性に優れています。
大型犬の場合は4か5型、またはLかLL。中型犬用は2か3型、またはLかM。小型犬用は1か2型、またはMかSあたりが標準的です。
子犬を迎える時にはサークルの中にクレートを置いて、サークルはトイレと運動スペースに、クレートは寝室として使います。
※詳細は画像をクリック!
食器の大きさや形状は、ワンちゃんに最適なものを選んであげましょう。
例えばマズルの短い犬は浅めの食器の方が食べやすいですし、長い犬には深い食器のほうが適していますね。子犬用には深さ3−5cm、直径10−15 cm位のものが適当でしょう。
※詳細は画像をクリック!
小川でも流れていない限り、給水器がないと子犬は水を飲むことができません。
獣医に言われたのですが、「水を切らさないこと、トイレにいつでも行けるようにすること。人間もそれができないと辛いでしょ?」
でした。
犬は体重1kgあたり20〜90ml/日水が必要です。
例えばうちのノーフォークテリアは、すでに成犬で6.2キロありますから、最大で558ml。ペットボトル1本以上ですよね。意外と犬は水を飲むんです。
そこで、給水器を設置する必要があるのですが、給水器にはいくつか種類があります。
トイレ。これは家に来た日から使います。
トイレトレーニングにも使いますから、慌てて買うのではなく、じっくり吟味して手に入れたいですね。
気になるのは「大きさ」です。これは「トイレの中で犬が方向転換できるくらいの大きさ」が適当と言われています。これより小さいと体のコントロールがうまくいかず、粗相が多くなるようです。くるくる回ったり、方向転換ができるスペースの余裕があることが大切です。 だいたいワンコの体の大きさの1.5倍見当くらいの大きさで買ってください。下のペットシーツのところに、犬種とシーツの大きさを書いています。トレイはそのシーツが入るものを揃えてくださいね。
最近のトイレトレイではペットシーツの上にメッシュのカバーをかけるものもあります。
シーツがめくれないのと、犬の足が汚れないことがメリットなんですね。
ですが、子犬の時は軟便も多く、上に置いたメッシュカバーの目の中に入り込んでしまうこともあり、帰って手間が増えるので個人的にはお勧めできません。シーツを頻繁にかえて清潔に保つ方が良い気がします。
※詳細は画像をクリック!
※参照 アマゾン
ペットシーツとはトイレに敷いておしっこやうんちを受け止めてくれるアイテムですね。子犬は当分のあいだ、外でトイレはできません。だから子犬がやってきたその日から必要です。忘れずに用意してください。
ペットシーツに慣れていれば、外出先や旅行に連れて行ってもトイレをシーツの上でするようになります。
レギュラー
32~35cm×44~46cm。
トイ・プードル、チワワなど超小型犬から小型犬向け
セミワイド 40cm×51cm前後。
超小型犬から小型犬向けですが、あまりメジャーなサイズではないそうです。
ワイド
44~46cm×58~62cm。
コーギー や 柴犬 など小型犬・中型犬に向け。
また、小型犬の複数多頭数飼いや長時間のお留守番のときに用意してあげるといいでしょう。
ワイドプラス
51cm×70cm前後。
小型犬から中型犬に向け。
こちらもマイナーな規格ですから商品によってはラインナップされていません。
スーパーワイド
60cm×90cm前後。
市販されているものとしては最大のサイズ。
吸収量も多く、中型犬から大型犬、超大型犬に向いています。
子犬を受け取るときに、ペットショップやブリーダーがそれまで与えていたフードを何日分か用意してくれる場合が多いと思います。
環境が変わってストレスを感じている子犬には、食べ慣れたフードをしばらくあたえるのが良いのではないでしょうか。
一段落したら勧められたフードを与え続けるかどうか、一度成分を見直してみましょう。添加物がたくさん含まれている場合もあります。
フードに書かれている内容をよく読んで、あなたが信頼できるブランドのものを用意してあげてくださいね。
より詳しくは・・・
(続き)子犬を迎える準備 サークルや食器、給水機、ペットシーツ、フード
いよいよ子犬を家に連れてきましょう。
その前に、家族で犬を飼う場合はしつけのしかたが家族によって違わないように事前に話し合っておいてください。
人によってしつけの考え方が違うと犬は混乱します。また子犬の時と成犬になった時もしつけのルールは統一した方が良いでしょう。
犬がまごつかないようにクレートやサークルは一度設置したら動かさないことが大事です。
適切な位置にクレートやサークルを設置しましょう。
次に犬が行ける部屋のチェックをしてください。
好奇心旺盛な子犬はあらゆるものをかじると考えた方が良いです。
電線やソケットは抜いておいたり、飲み込んだら危険なタバコ、針などに気をつけましょう。
まず、移動中に子犬が吐かないように朝食を抜いてもらうようペットショップやブリーダーにお願いしてください。
車で連れてくる場合、事前に車に慣らす準備をすると良いですね。
子犬は必ず吐くので、クレートのなかに古い衣服や布などを用意しておきましょう。注意したいのは子犬が吐いても決して叱らないことです。
大騒ぎをしてもいけません。少なくとも2時間ごとに休憩を取るなどして様子を確認してください。
これを機に子犬が快適にドライブできるように、いろいろなグッズを用意あするのもよいと思います。
あまり高価なものではないので、あなたの子犬に合うものを試してみてはいかがでしょうか?
ドライブボックス
※詳細は画像をクリック!
犬を安全にシートに固定するには、もちろんシートベルトがあれば良いのですが、それだけではシートを汚してしまいます。そこで、一人用のスペースに合わせて使うのがドライブボックス。主に後席の3人用シートにまたがるよゆに使うのがドライブシートになります。ドライブボックスは小ぶりで持ち運びしやすく、助手席などでも使えるところがメリットです。
一方活発な犬だとひっきりなしにボックスから出てきてしまいます。その辺がデメリットでしょうか。
ドライブシート
※詳細は画像をクリック!
車の後席全部に被せる形で使用します。
犬はシートベルトに繋がれてはいますが、ドライブボックスよりも自由なので、安心して乗ってくれるかもしれません。
布が大きい分、しまうときにスペースを取ります。ドライブボックスと比べると設置が手間といったデメリットがあります。
様々なものがあります。
犬種ごとのものも出ているのでお好みで。
貼っているからといって何の優遇措置もないのですが、ファッションですね。
ドンパック
※出典 アマゾン
旅先で犬がしたうんちはもちろん持って帰ります。
でも車内にそれをいれているときの臭気といったらものすごいものがあります。
なのでハッチバックのリアワイパーにコンビニ袋にいれた「うんち」を吊るす、みたいなのが犬同伴ドライバーの定番だったのですが、「donpack」でそんな光景も過去のものに。
だいたいコンビニ袋の結びが解けたら落ちちゃいますからね。
バッグの中にうんちをいれて、磁石でリアドアにくっつけるんですね。
でも注意! アルミ製のハッチドアにはくっつきません。わたしは無駄にしました(涙)
※詳しくは→子犬を車移動させたいが車酔いが心配 車好きにさせる手段とグッズ
そして子犬はできれば午前中に連れてきてください。
母犬や兄弟犬から引き離された子犬は大きな不安を感じています。
日中から夜へ徐々に移行できるようにして新しい環境に慣らしてください。
次の日くらいは子犬と一緒に過ごせるように休日であるとか、仕事の休みを取れるとよいですね。
子犬が家に来たらまずトイレに連れて行きます。
うまく排泄できたら思い切り褒めてあげましょう。
そのあとで飼い主が先頭に立ってケージまで案内してやります。
こうすることで子犬は飼い主を「信頼できるリーダー」として認識し始めることになります。
知らない人、知らない家、知らない臭いに子犬はとてもストレスを感じています。
それに加えて車や電車の移動で疲れてもいますよね。
ケージの中に子犬を入れたら、1日~3日はなるべく休ませてあげてください。
環境に慣れたら一緒におもいきり遊んであげましょう。
しかし子犬の体はまだまだ未熟です。骨折や脱臼のに注意しなければいけません。
高いところからの落下や、強い衝突、転倒など、激しい運動は避けるようにしてください。
(続き)子犬のストレス 解消すべき5つのポイント そしてうちに連れてこよう!
子犬を迎える時に首輪を選ぶのはとても楽しいものですよね。
せっかく買ってあげるのだからついついおしゃれなもの、可愛いものを選んであげたくなります。
でも、おしゃれ、かわいさだけではなく、首輪とリードを買うときにチェックしなければ行けないポイントがあります。
子犬はトイレトレーニングが完全ではなかったりするので、家の中にいても体が汚れやすいですね。
いつでも清潔にしてあげたいのですが、グルーミングをしてくれるトリミングサロンはいつ頃から連れていけばよいのでしょうか?
お店によって多少の違いはあるのですが、
生後4ヶ月以上(シャンプーのみでしたら3ヶ月でも相談可)
ワクチン接種前後から1週間以上
とされているところが多いようです。
ただ、健康な状態であればお家でお尻だけを洗ってあげるなどは問題なさそうです。
その場合にもワクチンの摂取前後は避けてくださいね。
おうちでグルーミングもしてあげていですね。グルーミングとは一般的に愛犬のケアを指す「グルーミング」とは、シャンプー、ブラッシング、耳掃除、爪切りなど体の衛生を保ち機能維持のために行うこと全般のことをいいます。
一方「トリミングサロン」などで使う「トリミング」とは被毛を可愛らしいデザインにカットすることなんですね。
トリミングサロンでグルーミングもしてもらうので、ちょっとこんがらがってしまいますよね。
グルーミングは成犬になってから習慣づけようとしてもなかなかうまく行きません。子犬のときからブラッシングや耳掃除に慣れさせておくことが大切です。
グルーミングにはいくつかの目的があります。
健康管理
犬を清潔に保つことが第一の目的です。犬の毛に付着したゴミやホコリ、汚れをしっかりと洗い落とすことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。また、ブラッシングで定期的に皮膚をチェックすることは皮膚の病気を早期発見できる可能性を高めます。腫瘍(しゅよう)やノミ、ダニなどの寄生虫の発見につながります。
信頼関係を築く
できるだけ小さい頃からグルーミングをしてあげることによって人間とのスキンシップに慣れ、社会性が身につきます。
2週間から1ヶ月に1回、グルーミングのためにサロンに行くことになると思います。
(続き)子犬のグルーミングセットを用意しよう サロンはいつからOK?
子犬のときには、健康な状態にいるのか、飼い主であればいつも気になってしまいますね。
日々の生活の中で活発に遊んでいるか、よく食べているか、よい便をしてぐっすり寝ているかを毎日気にかけていきましょう。
まずは定期的に体重をチェックします。
順調に体重が増えているか一週間ごとの増減を調べていきましょう。
あまり増えない、または減っている場合には獣医に相談すると良いと思います。
また子犬の体重は一日のうちでもご飯を食べたり、ウンチやおしっこをするだけで変化が大きいため、毎日同じ時間に測るようにしてください。
朝起きてすぐ測ることでその問題を解決できます。
成犬でも2,3キロにしかならない小型犬の子犬の場合は100グラム単位の体重計では増減がわかりにくいため、10グラム単位の体重計を用意しましょう。
(続き)子犬の健康チェックをする 体重・耳・目・口・鼻・手足・しっぽのチェックポイント
生まれたばかりの動物は外界で初めて遭遇するウイルスや細菌などの病原体に対してとても弱いものなので、母親から免疫を受け継ぐことが不可欠です。
子犬は初乳を飲むことで、母犬の免疫を受け継ぎます。
しかし、生後約42日~150日くらいで徐々に効果が薄れそれ以降は感染症に対して無防備になってしまいます。その代わりに子犬の体を守るのがワクチンなのです。
本来、母犬から受け継いだ免疫が薄れた後は、自分で抗体を作り出さなければいけません。
ところが、そのためには一度、その病気にかかる必要があります。それを回避するために、ワクチンを打つことで体の中に抗体を作っていくのです。
ワクチンの接種後1、2日は犬を安静にしてあげましょう。
約2−3週間で免疫を得ることができ、1年間は効果が続きます。
1年後にはもう一度ワクチンの接種を受ける必要があります。
(続き)子犬のワクチンの値段や、種類、回数、間隔、散歩はいつから?がわからない!
蚊を媒介にした「フィラリア」は犬にとってとても怖い病気です。
飼い始める季節にもよりますが、5月以降であれば、すぐにワクチンとは別に予防していく必要があります。フィラリアとはどんな病気なのか、どんな予防法なのかについて書きます。
人や動物から吸血するメスの蚊の媒介する犬糸状虫により犬フィラリア症(犬糸状虫症)が引き起こされます。
月一回投与するタイプの薬が登場する前はフィラリア症は不治の病であり、そのため犬の平均寿命は8年程度でした。
薬の登場後、平均寿命は伸び、現在は10歳を超えています。
寄生数が少ないときは無症状ですが数が増えると咳がでてきます。
吐くような動作をするようになったらかなり進行しています。
安静時にこれ出るようであれば重症で、末期では腹水や血尿などもみられます。
慢性症状が犬フィラリア症の95%と言われています。一方急性症状が出た場合は緊急の手術が必要です。
◯慢性症状
体重の減少
運動を嫌う 疲れやすい 辛そうに歩く など
失神
咳
腹水
◯急性症状
元気消失
虚脱
急激な食欲不振
赤色の尿がでる
突然死
などがあります。きちんとフィラリアについて知っておきましょう。