毎日の生活に犬がいることは、飼い主にとってとても大きな意味を持っています。犬のおかげでどれだけリラックスできているか、計り知れません。
それだけではなくて、健康の面で犬を飼う効能はずいぶん言われていますよね。
犬がいると散歩が欠かせないことから、毎日の運動量が増えたり、情緒が安定して免疫系が高まり、結果、ストレスが減ったり血圧が安定するそうです。
実はそれらの効能以外にも「子供学力向上には、犬を飼うこと」が良い影響を与えることがわかってきました。
犬に限らず哺乳類は嬉しいことがあると脳内に「オキトシン」というホルモンが分泌されるそうです。
「オキシトシン」は別名を「幸せホルモン」「癒しホルモン」とか「抱擁ホルモン」と呼ばれていまして、ストレスを抑えたり、自律神経の働きを整えたり、免疫力を高めたり、体の痛みを抑えたりと、さまざまな健康効果があることがわかってきました。
さらに最近の研究では「オキシトシン」が「記憶」に関係していることがわかってきたのです。
脳の中心には記憶を司る「海馬」という部位があります。
そこがこの幸せホルモンの「オキトシン」に浸されると長期に渡って機能が増強されることが確認されたというのです。
「幸せになると記憶力がよくなっちゃう」わけですね。
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ではどうしたら「オキトシン」の分泌を高められるのでしょうか。
1つは、「体に気持ちいい刺激を与えること」。
気持ちよく運動したり、おいしい料理を食べたり、要するに、体と心が心地よく感じることをすることで「オキシトシン」の分泌が高まると言われています。
もう1つは精神的なことで、愛情を感じたり、人に思いやりや感謝、共感の気持ちを持つだけでも「オキシトシン」が分泌されるのです。
「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という筑波大の論文が、アメリカ『サイエンス』誌に掲載され、世界で話題になりました。
このニュースは新聞でもいっせいに報道され、「オキシトシン」というホルモンが一般の人にも知られるようになったのです。
つまり、子供と犬を一緒に育てると、子供は両親に愛情を持って育てられるのに加えて、犬とのふれあいから「オキシトシン」の分泌が高まり、記憶力が向上するということです。
実は日本ではまだ認められていないようですが、欧米ではオキシトシンの点鼻薬が売られています。そのくらい効果が認められているといるのです。
子供がいたらもれなく犬を飼うことがどれだけ良いことか、ここまで証明されているのですね。
私たちが愛犬と過ごしてリラックスできるのは、こんな仕組みだったんですねー。