シーズーの毛色 珍しい毛色や、毛の色が変わることについて

シーズー 毛色 どんな犬か調べてみた

シーズーの来歴と歴史

シーズー 毛色

シーズーは、その愛らしい見た目と穏やかな性格で世界中の人々に愛されている犬種です。
しかし、その歴史をさかのぼると、意外にも王侯貴族に寵愛されてきた高貴な犬であることがわかります。
もともとはどこで誕生し、どのように広まったのか?
また、日本ではいつ頃から人気が出たのか?
シーズーの歴史をひも解きながら、その魅力に迫ってみましょう。

シーズーのルーツはチベット?

シーズーの起源には諸説ありますが、有力なのはチベット説です。
もともとチベットで飼育されていた「ラサ・アプソ」という犬種が、シーズーの祖先だと考えられています。
ラサ・アプソは、現代のシーズーと同じように長毛で、厳しい寒さに耐えられる厚い被毛を持っていました。
チベットでは、この犬は幸運をもたらす存在とされ、僧侶や貴族たちに大切に育てられていました。
やがて、このラサ・アプソが中国に渡り、宮廷で飼われるようになります。
ここでペキニーズとの交配が行われ、現在のシーズーの原型が誕生したのです。
チベットの神秘的な雰囲気と、中国の宮廷文化が融合した結果、シーズーは「獅子狗(ライオンドッグ)」と呼ばれるほど威厳のある姿になりました。
この独特の風貌と温和な性格は、当時から多くの人を魅了していたのではないでしょうか。

中国の宮廷で愛された犬

シーズーが本格的に歴史の表舞台に登場するのは、中国の清王朝時代です。
特に皇帝や貴族たちに寵愛され、宮廷の中で育てられていました。
シーズーは単なる愛玩犬ではなく、王族の権威を象徴する存在でもありました。
毛並みの美しさや優雅な歩き方が評価され、特別な犬として扱われていたのです。
宮廷内では、シーズー専属の世話係がつき、ブラッシングや食事管理など、非常に手厚いケアを受けていたといわれています。
さらに、皇帝が気に入った個体は特に大切にされ、宮廷の中でも最高級の待遇を受けていたそうです。
こうした歴史を知ると、シーズーの優雅な佇まいには、長い年月をかけて磨かれてきた高貴さが宿っているように感じられますね。

世界に広まったきっかけ

シーズーが中国の宮廷から世界へ広がったのは、20世紀に入ってからのことです。
特にヨーロッパの外交官がこの犬に魅了され、中国から持ち帰ったことがきっかけとなりました。
シーズーの美しさと穏やかな性格は、瞬く間にヨーロッパの愛犬家たちの間で話題となり、特にイギリスやフランスで人気が高まりました。
1930年代にはイギリスで本格的な繁殖が始まり、シーズーはショードッグとしての地位を確立していきます。
さらにアメリカにも輸出され、AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)によって正式に犬種として認定されました。
このように、シーズーは中国の宮廷から世界へと旅立ち、多くの人々の心をつかんでいったのです。

日本でのシーズー人気の歴史

日本にシーズーが本格的に輸入されたのは、第二次世界大戦後のことです。
戦後、日本に駐留していたアメリカ兵がシーズーを持ちこんだことが、日本での普及のきっかけとなりました。
小型犬の人気が高まり始めた時期と重なり、シーズーは愛玩犬としての地位を確立していきます。
特に1970年代以降、日本国内のブリーダーが繁殖を本格化させることで、ペットショップなどでも見かけることが増えました。
現在では、シーズーは小型犬の中でも特に人気のある犬種となり、多くの家庭で愛されています。

シーズーの基本的な毛色バリエーション

シーズー 毛色

シーズーの魅力のひとつは、その豊富な毛色バリエーションです。
同じ犬種でも、毛色によって雰囲気が大きく変わります。
一般的にシーズーは2色や3色の毛色を持つことが多く、組み合わせのバリエーションも豊富です。
ここでは、代表的な毛色について詳しく紹介していきます。

ホワイト&ゴールド

ホワイト&ゴールドは、シーズーの中でも特に人気の高い毛色のひとつです。
ホワイトをベースに、ゴールド(黄金色)の斑が入ることで、明るく華やかな雰囲気を演出します。
ゴールドの部分の色味には個体差があり、淡いベージュのような色から、濃いマホガニーに近い色までさまざまです。
また、成長とともにゴールドの色が変化することもあり、子犬のころは濃い色でも、成犬になると少し薄くなることがあります。
光の加減によっても見え方が変わるため、見る角度によって異なる表情を楽しめるのも魅力ですね。

ホワイト&ブラック

ホワイト&ブラックのシーズーは、コントラストがはっきりしているのが特徴です。
黒い部分がはっきりと出ることで、顔の表情が引き締まり、シックで洗練された印象になります。
特に目の周りや耳の部分が黒くなる個体が多く、独特の可愛らしさがありますね。
ブラックの部分は、成長とともにグレーっぽく変化することもあります。
特に日光を多く浴びる環境で育つと、毛色が少し褪色することがあるため、お手入れの際には紫外線対策も考えてあげると良いでしょう。

ホワイト&ブラウン

ホワイト&ブラウンの組み合わせも、シーズーの毛色としてよく見られるパターンです。
ブラウンの色味は個体によって異なり、淡いクリーム色のようなものから、ダークブラウンに近いものまで幅広く存在します。
このカラーの特徴は、優しげな印象を与えることです。
特に目の周りや耳、背中の一部にブラウンが入ることで、シーズー独特の愛らしさが引き立ちます。
成長とともにブラウンの濃さが変わることもあるため、どんな色味に変化するかを楽しみにしながら成長を見守るのも良いですね。

レッド&ホワイト

レッド&ホワイトの毛色は、温かみのある色合いが魅力的なシーズーです。
レッドといっても真っ赤ではなく、明るい茶色から深いマホガニー色まで、幅広いバリエーションがあります。
成長につれてレッドの色が薄くなることが多く、子犬のときは濃い赤みがかっていても、成犬になると少し落ち着いた色合いに変化することが一般的です。
この毛色のシーズーは、活発で陽気な印象を与えるため、明るい雰囲気の犬を求める人におすすめですね。

珍しいシーズーの毛色と変化する毛色

シーズー 毛色

シーズーには一般的な毛色以外にも、珍しいカラーバリエーションが存在します。
特に単色(ソリッドカラー)や、虎毛模様(ブリンドル)、レバー(チョコレート色)、ブルー(灰青色)といった珍しい毛色の個体は、レアカラーとして注目されることもあります。
また、シーズーの毛色は成長とともに変化することがあり、子犬のころと成犬でまったく違う印象になることも珍しくありません。
ここでは、特に珍しい毛色について詳しく見ていきましょう。

ソリッドカラー(単色)

シーズーの毛色の多くは2色や3色の組み合わせですが、まれに単色(ソリッドカラー)の個体も生まれます。
特にブラックやホワイトの単色は非常に珍しく、ペットショップなどでもなかなか見かけることがありません。
ソリッドブラックのシーズーは、全身が黒一色で統一されており、落ち着いた高級感のある雰囲気を持っています。
一方、ソリッドホワイトのシーズーは、純白の毛並みが特徴で、まるで雪のような美しさを持っています。
どちらのカラーも非常に希少なため、特別な個体として扱われることが多いですね。

ブリンドル(虎毛模様)

ブリンドルは、複数の色がまだら模様になった毛色です。
虎の毛のように見えることから「虎毛」とも呼ばれることがあります。
シーズーの場合、ブリンドルの模様は茶色や黒が混じり合い、個体によって模様の出方が異なるため、一匹一匹が唯一無二の存在になります。
この毛色のシーズーは、光の当たり方によって模様が変わって見えるため、とてもユニークな印象を与えます。
ただし、ブリンドルの模様は成長とともに変化することがあり、子犬のころと成犬になったときで、模様のはっきりした部分が変わることもあります。

レバー(チョコレート色)

レバー(チョコレート色)のシーズーは、深みのあるブラウン系の毛色を持つ個体のことを指します。
この毛色はメラニン色素の影響を受けやすく、成長とともに微妙に色味が変わることが多いですね。
特に子犬のころはダークブラウンに近い色でも、成長すると少し明るめのブラウンになったり、毛の一部にホワイトが混じることもあります。
こうした変化があるため、レバー色のシーズーは飼い主にとって成長を楽しむ要素のひとつともいえるでしょう。

ブルー(灰青色の毛並み)

ブルーと呼ばれる毛色は、グレーがかった青みのある毛並みが特徴的です。
非常に珍しいカラーであり、ブルーのシーズーを見かけることはほとんどありません。
この毛色は光の当たり具合で色味が変わるため、角度によって見え方が異なるのが魅力です。
また、成長するにつれて色の変化が起こることがあり、子犬のころはダークグレーに見えていても、成犬になると少し明るめのシルバーグレーに変わることもあります。

シーズーの毛色の変化とお手入れ

シーズー 毛色

シーズーの毛色は、成長とともに変化することが多い犬種です。
子犬のころは濃かった毛色が成犬になると薄くなったり、逆に深みを増すこともあります。
また、シーズーの美しい毛並みをキープするためには、定期的なお手入れが欠かせません。
ここでは、毛色の変化や美しさを保つためのケア方法について詳しく見ていきましょう。

子犬の時と成犬で色が変わる?

シーズーの毛色は、生まれたときと成長後で大きく変化することがあります。
特に、レッドやブラウン系の毛色は、成長とともに薄くなる傾向があるため、子犬のころとは印象が違うシーズーになることも珍しくありません。
これは、シーズーの毛に含まれる色素の変化によるものです。
毛が生え変わることで、色が薄くなったり、明るくなったりすることがあります。
また、日光に長時間当たることで、色素が抜けやすくなる場合もあります。
そのため、子犬のころの毛色が気に入っていても、成長後に変わる可能性があることを理解しておくことが大切ですね。

シーズーの毛色は薄くなる傾向あり?

シーズーの毛色は、年齢とともに薄くなる傾向が強いです。
特に、ゴールドやレッド、ブラウン系の毛色は、成長とともに色味が淡くなることが多く、最初ははっきりしたカラーだったのに、成犬になったらベージュっぽく変化することもあります。
また、シーズーの毛色は季節によっても影響を受けることがあります。
特に夏場は日光を浴びる時間が長くなるため、紫外線の影響で色が抜けやすくなります。
一方、冬場は新しい毛が生え変わるため、毛色が少し濃くなることもあります。
こうした変化を知っておくことで、適切なお手入れがしやすくなりますね。

退色しにくい毛色はある?

シーズーの毛色の中で、比較的退色しにくいとされるのは「ブラック&ホワイト」や「ダークブラウン」などの濃い色合いの組み合わせです。
特にブラックの部分は退色しにくいため、成長しても色の変化が少ない傾向があります。
一方で、レッドやゴールド、クリーム系の毛色は、退色しやすい部類に入ります。
特に、顔周りや背中の部分は色が薄くなりやすいので、日々のお手入れに注意が必要ですね。
退色を防ぐためには、紫外線対策として日焼け防止のスプレーを使ったり、直射日光を避ける工夫をすると良いでしょう。

美しい毛色をキープするお手入れ方法

シーズーの毛色を美しく保つためには、定期的なケアが不可欠です。
まず、毎日のブラッシングは必須。
毛の絡まりを防ぎ、毛並みを整えることで、ツヤのある美しい毛色を維持することができます。
特に、アンダーコート(下毛)が絡まりやすいので、専用のブラシを使って丁寧にケアするのがポイントですね。
また、シャンプーも重要です。
皮膚が敏感なシーズーには、低刺激のシャンプーを使用し、洗った後はしっかり乾かすことが大切です。
さらに、食事にも気を配ることで、毛の健康を内側からサポートできます。
オメガ3脂肪酸を含むフードを与えることで、毛艶が良くなり、退色を防ぐ効果が期待できますよ。

シーズーの性格と魅力

シーズー 毛色

シーズーは、その愛らしい見た目だけでなく、性格も非常に魅力的な犬種です。
甘えん坊で飼い主にべったりな一面がありながらも、マイペースで頑固な性格も持ち合わせています。
知的でしつけがしやすいという特徴もあり、多くの家庭で愛され続けていますね。
ここでは、シーズーの性格や魅力について詳しく掘り下げていきます。

愛嬌たっぷりで甘えん坊

シーズーは、とにかく愛嬌たっぷりな性格の持ち主。
飼い主に寄り添うのが大好きで、抱っこされるのも喜びます。
「ワンちゃん」というより、まるでぬいぐるみのような愛らしさがありますね。
また、シーズーは表情が豊かで、喜びや甘えたい気持ちを全身で表現します。
目をキラキラさせながら見つめてきたり、嬉しいと尻尾を振りながら体をくねらせたりと、見ているだけで癒される存在です。
飼い主に対する愛情が深いので、一緒にいる時間が長いほど、より強い絆を築くことができます。

マイペースで頑固な一面も

シーズーは基本的に温厚ですが、実はマイペースで頑固な性格も持ち合わせています。
一度「これは嫌だ」と思うと、なかなか譲らないことも。
例えば、散歩の途中で気に入らない道があると、断固として動かなくなることもありますね。
また、飼い主の指示を理解していても、自分が納得しないと動かないことがあります。
「ちょっと頑固な性格が可愛い」というのも、シーズーの魅力のひとつかもしれません。
しつけの際には、怒るのではなく、褒めて伸ばす方法が効果的です。

知的でしつけがしやすい?

シーズーは賢い犬種なので、しつけがしやすいといわれています。
ただし、頑固な一面もあるため、根気強く教えることが大切ですね。
トイレトレーニングや基本的なコマンドも、しっかりと教えれば覚えてくれるでしょう。
特に、食べ物への関心が強いため、ご褒美を活用したトレーニングが効果的です。
「おやつをもらえるなら頑張る!」というタイプの子が多いので、上手に活用するとスムーズにしつけが進みますよ。

他のペットや子どもとも仲良くできる?

シーズーは社交的な犬種なので、他のペットや子どもとも仲良くなりやすい傾向があります。
ただし、あまりにしつこく構われるとストレスを感じることもあるので、適度な距離感を大切にするのがポイントですね。
また、シーズーは穏やかで攻撃性が低いため、小さな子どもがいる家庭でも安心して飼うことができます。
ただし、小型犬なので、子どもが乱暴に扱わないよう、最初は慎重に見守るとよいでしょう。

シーズーの飼育で気をつけること

シーズー 毛色

シーズーは比較的飼いやすい犬種ですが、長毛であるためお手入れに手間がかかることは覚えておきたいポイントです。
また、皮膚がデリケートなため、シャンプーやスキンケアにも気をつける必要があります。
さらに、運動量はそこまで多く必要ないものの、適切な散歩や食事管理をしないと肥満になりやすい傾向もあります。
ここでは、シーズーを健康に育てるために気をつけるべきポイントを紹介していきます。

毛のお手入れは必須!ブラッシングのコツ

シーズーの毛は長く、アンダーコートが密集しているため、毎日のブラッシングが欠かせません。
毛が絡まると皮膚トラブルの原因になりやすく、放置するとフェルト状になってしまうこともあるので注意が必要です。
ブラッシングの際は、ピンブラシやスリッカーブラシを使用し、毛の根元から優しくほぐすようにしましょう。
また、絡まりやすい耳の後ろや脇の下、しっぽの付け根などは特に入念にケアすることが大切です。
長毛のシーズーは定期的なトリミングも必要となるため、プロのトリマーにお願いするのも良い方法ですね。

皮膚トラブルを防ぐためのシャンプー方法

シーズーは皮膚が敏感で、乾燥や湿気による皮膚炎を起こしやすい犬種です。
そのため、シャンプーは低刺激で保湿効果のあるものを選ぶと良いでしょう。
特に夏場は皮脂が多くなりやすく、冬場は乾燥しがちなので、季節ごとのケアが重要ですね。
シャンプーの頻度は月に2回ほどが目安ですが、皮膚が弱い子はシャンプーのしすぎも刺激になるため、獣医と相談しながら調整すると良いでしょう。
また、洗った後はしっかり乾かすことが大切です。
特に、毛の根元までしっかりドライヤーで乾かすことで、皮膚の健康を保つことができます。

運動は控えめでOK?散歩の適正距離

シーズーは小型犬のため、激しい運動を必要としません。
ただし、まったく運動しないと筋力が衰えたり、肥満の原因になったりするため、適度な散歩が大切です。
1日2回、20分程度の散歩が理想的ですね。
また、シーズーは暑さに弱いため、夏場の散歩は早朝や夕方など、涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。
寒さにもあまり強くないため、冬場は服を着せるなどの対策をすると快適に過ごせますね。
室内では、軽い遊びを取り入れながら適度に運動させるのもおすすめです。

食事管理が重要!太りやすい体質

シーズーは食べることが大好きな犬種で、油断するとすぐに太ってしまうことがあります。
肥満は関節や心臓に負担をかけるため、食事管理がとても重要ですね。
適切な食事量を守り、間食を控えめにすることが大切です。
また、シーズーは消化器官が繊細なため、高品質のフードを選ぶことも重要です。
タンパク質がしっかり含まれたフードを中心に、脂質は控えめにするのが理想的ですね。
食事量だけでなく、適度な運動を組み合わせて、健康的な体型を維持することが大切ですよ。

まとめ

シーズー 毛色

シーズーは、その愛らしい見た目と豊かな毛色バリエーション、そして穏やかで愛嬌たっぷりな性格が魅力の犬種です。
これからシーズーをお迎えしようと考えている方は、自分のライフスタイルに合った個体を選び、しっかりとお手入れしながら愛情を注いであげてください。

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