1. 子犬へのごほうびと罰
Modified on: Jul 28, 2019
しつけの基本は犬があなたのしてほしい行動をした場合にはすかさずごほうびを与え、望まないことをした場合には罰を与えることです。
飼い主は冷静にこれを行ってください。飼い主が興奮すると、犬も興奮してしまいますよ。
しつけとして褒めるときには「おやつ」「いい子」「なでる」の犬が喜ぶ3つの「ほめ」を連続して与えます。
連続して与えることで条件付けが行われ、「おやつ」がなくても「いい子」というだけで犬は喜ぶようになります。
また連続した動作の「なでる」も嬉しい行為として認識するようになります。
1. 「いい子」と声をかける
2. おやつ
3. 撫でる
2. 「いい子」と声をかける
飼い主さんが声をかけやすい言葉であれば「いい子」という言葉にこだわらなくても構いません。
犬は人間の声のトーンに敏感です。明るいトーンの声を聞くと犬も楽しい気分になります。
ほめる時には、なるべく高めの声でほめてあげましょう。
※あわせて読みたい「犬が触られて嬉しいところを撫でてあげよう!」
3. おやつ
ご褒美におやつを与えることは、食べ物で釣るようで抵抗を感じる人もいるかもしれませんね。
ですが、おやつは犬にとってわかりやすいご褒美なのです。あまり気にする必要はないでしょう。
ドライフードやジャーキーなど犬が好きなものでよいと思います。
おやつを与えるときには指でつまんであげるとかまれてしまうので、手のひらにのせて与えてください。
おやつを与えるのは犬が飼い主にとって好ましい行動をした時です。
ご褒美としての効果が薄れてしまうので、意味もなく与えることはやめましょう。
また、与えすぎには注意してください。太ってしまいますからね。
与えすぎたと思った日はその日の食事量を調整しましょう。
あなたの指示で犬が「悪い行動」をやめた時には言葉による「ほめ」にとどめ、おやつは与えません。
ここでおやつを与えると「おやつ欲しさ」に悪い行動を助長してしまうことになります。
4. 撫でる
犬が喜ぶなでかたをしてあげましょう。
顎の下からお腹に向かってゆっくり撫でてあげてください。
せわしなくなですぎると、犬は興奮してしまいます。
ほめる言葉と一緒に、落ち着いてなでてあげてましょう。
もちろん、それ以外でも犬が喜ぶポイントがあればなでてあげてください。
耳の後ろや眉間、首から肩にかけて、腰から尻尾の付け根あたりなどが大好きな犬は多いです。
そのようなところを毛並みに沿って撫でてあげてください。
「おやつ」「いい子」「なでる」を組み合わせて、どのようなときにほめられるのか、犬が理解してきたらおやつとなでることを減らし、声だけでほめるようにしていきます。
おやつはさらに新しいことを覚えさせる時に使っていきましょう。
5. 子犬への罰
「罰」とは犬が「やってはいけないこと」をした時に、嫌な思いをすることです。
飼い主から叱られることを犬はとても嫌がります。
また、飼い主から無視されることもダメージを与えることになります。
そのほかにも「天罰」として飼い主によるものではない罰も効果があります。
例えば悪いことをすると、急に大きな音がしてビックリ!というものも、犬にとっては罰になるのです。
罰はあくまでも犬がイヤな思いをすれば良いので、苦痛を与える必要はありません。
いたずらをしたり、言うことを聞かなかったからといって犬を叩いてはいけません。
犬を叩いても、犬が恐怖を覚えてしまうだけです。
飼い主に対して恐怖心を抱く関係を作ってはいけません。
さらに進行すると人間自体が信用できなくなり、敵意をむき出しにして、攻撃に出てくる可能性もあります。
これはしつけにはならず、人間を嫌いにさせる、恐怖を起こさせるトラウマを育てるだけです。
罰に暴力を使ってはいけません。
6. 叱るときには低い声
叱る時にはほめるときとは逆に低めの声で叱りましょう。
ヒステリックな高い声で叱りつけたり、追いかけたりすることは良い叱り方ではありません。
子犬は飼い主が遊んでくれていると勘違いしてしまうからです。
まただらだら叱り続けるのではなく、冷静に短時間で終わらせてください。叱る時にはほめる時と同様に同じ言葉を使って叱るようにします。
その言葉と叱られたことが結びつき、そのうちに言葉だけでも理解できるようになりますよ。
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