1. 子犬におもちゃを与える時期は生後2ヶ月から
うちのノーフォークは「みればわかる、やっすーいやつやん」のおもちゃが大好きです。
このおもちゃは笛が入っていて咬むとキューキュー鳴るのですが、足の部分に入っているロープが抜けると鳴らなくなっちゃうんですよ。
そしてこのロープを必死に抜くのが大好きなんですね。
笛が鳴るのも好きなんですが、ロープが抜けちゃうと鳴らないので、寂しそ〜にしています。
いや、自分で抜いたんでしょ?
ワンコは本当に楽しそうにおもちゃで遊ぶんで、いくつも買ってきてしまったという人も多いですよね。私もそうです(笑 そこら中に転がってます。
では、子犬にはじめてのおもちゃをあげるのはいつがいいのでしょうか?
生まれたての子犬はまだ目が見えません。これではおもちゃをあげても意味がないですね。
はっきりと目が見え、音が聞こえるようになるのは生後1ヶ月頃からなんですね。
でも、この時点ではまだまだおもちゃに興味が持てないようですよ。
だいたい生後2ヶ月で少しづつ活発になってきた頃に、おもちゃに興味を持ち始めるようです。
子犬にいつからおもちゃを与えるか? 生後2ヶ月あたりでおもちゃを与えてみましょう。
2. 子犬におもちゃを与えるメリットは?
生後2ヶ月には、28本の乳歯が生え揃います。
その乳歯が生え揃ってから4〜6ヶ月の間に今度は永久歯に生え変わります。
この時期にはいわゆる「歯がかゆくて」家具やら壁紙やらやたらにかじっちゃうんですよねー。
もう家中やられましたよ。
以前飼っていたラブラドールは「ここはいいよ」と言ったところだけをかじってくれたんで問題はありませんでしたが、そんな賢さはね、ノーフォークにはないんですよ。
そこら中、もうね、そこら中かじりまくりですよ。
そのときに、歯がため用におもちゃを与えればよかった・・・。
つまり、子犬におもちゃを与えるメリットの一つは、おもちゃを咬んでもらって家具や大切なものに被害を出さないですむことですね。
また、このような「あまがみ」を人間の手にする場合もおもちゃが役立ちます。人間の手に「あまがみ」をするのではなく、おもちゃを噛むようにしつけることができますよね。
飼い主との絆を強めることもできます。
ロープをつかった「ひっぱりっこ」は、犬の先祖である狼が狩りでしとめた獲物をなかま間同士で分け合っていた名残なんですね。
おもちゃを使って飼い主と「ひっぱりっこ」を行うことでなかま意識が生まれ、ワンコと深い絆や、信頼関係を結べるんです。
3. 社会化期に噛む力加減を覚えさせる
犬は本来であれば、兄弟犬とのじゃれあいの中で「相手を強く咬むと、同じように強く咬み返されて痛い」という経験をしますよね。
その経験によって強く噛んではいけない、と学習するのだそうです。
生後3週齢~12週齢の「社会化期」と呼ばれる時期にこのような経験をしつけとして行うことで、甘噛みなどの問題行動を抑えられるようになるですねー。
そのためにおもちゃをうまく使ってきましょう。
やり方は簡単で、ワンコとおもちゃを使って遊んでいるときに、ワンコの歯が飼い主の手に触れたら遊びを中断しましょう。
それから10秒ほどは無視をすることで「人間の手を噛むと遊んでくれなくなる」と学習していくそうです。
もちろん、一回では無理ですが、何度も繰り返して甘噛みを予防していきましょう。
4. 子犬に与えるおもちゃの注意点は?
大きさ・安全性・柔らかさ
子犬におもちゃを与えるときに、気をつけないといけないことは誤飲です。
子犬はほんとになんでも口に入れて確かめますよね。
手に持って確かめるわけに行かないので当たり前なんですけどね。
おもちゃを与えるときに、ボタンやビーズがはずれてしまったり、かじり取ったりしてしまうものは与えてはいけません。
はずれそうなパーツのない、シンプルなおもちゃを選ぶか、ボタンやビーズなど、取れそうなものをまずとりはずしてから与えてください。
子犬は口が小さいので、あまり大きなおもちゃではなく小さな口でも噛むことができるくらいの大きさのおもちゃがおすすめですね。
また、材質もはじめから咬みごたえのあるような硬いものではなくて、ぬいぐるみのような柔らかくて咬みやすいものが良いと思いますよ。
一方で柔らかいものは壊れやすいですね。
ぬいぐるみだって、その中には綿が入っています。
外皮を噛みちぎって綿を飲み込んでしまわないように、飼い主がよくみている状態で与えてくださいねー。
飼い主と犬が遊ぶためのもの
人の手に犬の歯が当たることを避けるために、人が持つ部分、犬が咬む部分がわかれているものがいいですね。
犬がひとりで遊ぶもの
ワンコをひとりで遊ばせるなら外側が硬く作られているタイプは破壊されにくく安心です。さらになかにおやつを詰め込めるタイプは長時間格闘してくれます。
さらに注意点としては
・ 食いちぎられないように硬さに注意。
・飲み込まれないように大きさに注意。
・古くなったら捨てる。
・留守中は布製や柔らかいゴム製の物は与えない。
などに気をつけて選ぶ・与えるようにしてあげてください。
5. 子犬むけおすすめおもちゃ6選
では子犬には具体的にどんなおもちゃがいいのか、を考えてみました。
タオルや布製のおもちゃ
おもちゃをはじめて与えるのは、先述した通り子犬の乳歯が抜け変わり、「かゆい」と感じている時期ですね。
その時期にぴったりなのがタオルや布でできた引っ張り合いができるタイプのおもちゃじゃないでしょうか。
あまり強く引っ張ってはいけませんが、加減して相手をしてあげることで乳歯の生え変わりを促進できます。飼い主と一緒に遊ぶことになるので、子犬期に信頼関係を強めることもできますね。作りも単純なのでなかなか壊れないものもおおいですからね。
・ドギーマン 毎日ハミガキコットンループ
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柔らかさがちょうどいいのか、噛みだすとものすごく熱中するという体験談が多い「毎日ハミガキコットンループ」。
ロープの網目にフードをいれたらさらに熱中します! という恐ろしいカスタムネタまでありました。
熱中のあまり、ロープは短時間でぼろぼろになってしまうようなので、ある程度よれたら新しいものに変えていきましょう。
乳歯がうまくとれました! という報告もありました。
木のおもちゃ
あまがみの対策という意味では木のおもちゃもよいですね。
気をつけないといけないのは、これらは、子犬がひとりで遊ぶおもちゃなので、木をいえども噛みちぎることがないとは言えません。木の場合は噛みちぎったところがささくれ立つので、子犬の口の中を傷つけてしまうかもしれないので、与えるとしても目を離さないようにしましょう。
ちなみにうちのノーフォークは「巾木」をギタギタにしてしまいました。
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高知県産の天然木を使い、職人さんの手作りだそうです。防腐剤、防カビ剤、防虫剤などの薬品を一切使用おらず、さらに無塗装なのも子犬に与えるには嬉しいところですね。
椿は食べても無害な木だそうで、かつ、硬く緻密なので、割れにくく、ささくれが少ない木らしいですね。体験談でも、とても密度の高いすべすべした木質でささくれなどは出なさそうで安心した、という評価がありました。アマガミ期の子犬はかなり好きなようですねー。
・ペットステージ (Petstages) ウッディー・タフ・スティック
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天然のウッドチップを新技術で固めた、丈夫&安全なスティック。噛んでも突起が出来にくく、徐々に細かく削れて、ささくれ立つことはないそうです。発売当初(2012)にはペットプロダクトアワードで第一位を獲得。子犬が家具を噛むのをやめた! とする体験談がたくさんありますね。
音が鳴るおもちゃ
これ、好きですよねー。中に笛が仕込んであってピーピーと音が鳴るやつですね。
なんで好きなのか、というと一説にはこの「ピーピー音」が、獲物の断末魔と同じ周波数だから、と言われているんですよね。
なるほどー! と思いました。
だから、この手のおもちゃを与えっぱなしにすると、興奮がエスカレートしていってしまうので飼い主が管理したほうがよさそうです。たいていは柔らかいゴム製なので、噛みちぎって誤飲する危険性もありますからね。
・ランコ サッカーボール
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見た目よりも柔らかいサッカーボール。なんといっても噛み心地が犬的に最高らしく、多くのワンコに人気です。噛むとプシュプシュと音がするのもワンコには嬉しいのかも。
素材は天然ゴムで、ヨーロッパのベビー玩具の厳しい基準をクリアしています。
・マジカルたまご
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スペイン製。
遊ぶと愉快な音が出るので、ワンコも大喜びします。ミルクの香りつき。いろんなバリエーションがあるのも嬉しいところ。そろえてしまいそうなくらい可愛いですよね。
知育おもちゃ
中におやつを詰められるやつを知育おもちゃというらしいですね。
なかにおやつが入っていることを知っているので、悪戦苦闘して頭を使って取り出そうとするからですね。
・Kong コング
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これはどこかで見たことがあると思います。「犬向けの知育おもちゃ、といえばコング」なイメージで、圧倒的な知名度だと思います。
天然ゴムのボディは変わった形をしていますが、これは投げて遊ぶときに意外な方向にはねるため、何度繰り返してもワンコが飽きません。
中は空洞になっていてフードを入れられますから、留守番のときに長時間熱中してくれます。
6. 歯磨きのトレーニングを始める
おもちゃは子犬の歯の健康面からもいろいろなメリットがありますが、ではそれで十分か、というとそうとは言えないようです。
デンタルケア用のおもちゃを与えても歯周病の予防に大切な、歯と歯茎の間の歯周ポケットに入り込んだ歯垢を取り除くことが十分にできないんですね。
結局永久歯に生え変わってしまうのだから、乳歯のうちは歯磨きトレーニングは不要なんでは? ついついそう考えてしまいますね。
ところが、永久歯になってから歯磨きのトレーニングをしようとしても嫌がってしまうワンコが多いようです。
なので、永久歯になる前の段階で、「口や歯を触られて嫌がらない」習慣をつける必要があるんだそうですー。
犬は虫歯にはなりにくいようですが、歯周病にはなりやすく、成犬のなんと8割は歯周病にかかっていると言われます。
また、犬の場合、歯垢が歯石に変わるのが、人間の5倍も早いそうなので、成犬になったら毎日ケアしてあげることがベストです。
子犬のうちはそれほど頻繁に行う必要はありませんが、口を触られることを嫌がらない習慣をつけられるような間隔で行うのが良いようですね。
トレーニングは子犬が家にやってきて、家族に慣れ、信頼を置くようになる生後3ヶ月目くらいをめどに始めてみましょう。
子犬が暴れださないように、身も心も飼い主さんに委ねる雰囲気作りが大切ですよねー。
まずは飼い主さんがリラックス。
飼い主さんの緊張はワンコに伝わってしまいますからね。
子犬にやさしく声をかけながら、トレーニングをはじめましょう。
①トレーニングの場所を決める
飼い主さんとワンコが落ち着くところで始めましょう。
突然大きな音がなるなどなど、子犬を驚かせることが起こると、トラウマになることもあるでしょうから、お互いに落ち着くところを選びましょう。
②膝の上にだっこ
膝の上で犬を落ち着かせましょう。
ワンコがじりじり後退したり、体を激しく動かせないようにすることが大切です。
③やさしく声をかけながら口周りを触ってみましょう
④左右両方の上唇を1回づつめくってみましょう
⑤奥歯が見えるように口を耳の方向に軽くひっぱりましょう
⑥指で犬歯や奥歯を触ったり、こすったりしてみてください
⑦ここまでできたらおやつをあげます
このようなトレーニングを繰り返し、まずは口や歯を人間に触らせる犬にしていくことが第一です。
そのためには子犬が嫌がったときに叱るようなことはせず、なるべく短時間で手際よくすませるようにできるといいですね。
歯周病の予防のためには、歯ブラシを使って歯周ポケットから汚れを書き出すことが大切ですから、子犬が口や歯を触ら背てくれるようになったら、歯ブラシを使ってみてください。
歯ブラシは毛先が柔かく、全面が毛で覆われている犬用の歯ブラシが使いやすいですよー。
7. 子犬がせっかく買ったおもちゃで遊んでくれない
犬はおもちゃが大好きなんだから、買い与えれば遊んでくれるはず。
まあ、そう思っちゃいますよね。
ところが、あにはからんや。
ちっとも喜んでくれない。
まったく遊んでくれない。
おいおい、おまえ何様だ! と怒る前に少し考えてみましょう。
子犬がせっかくのおもちゃで遊んでくれない理由は3つにまとめられると思います。
① そのおもちゃの遊び方がわからない
「それはおもちゃというもので、追いかけ回したり、引っ張ったりして遊ぶものである」なーんて子犬が分かっているわけないじゃないですか。
つまり、「おもちゃで遊ぶ」という行為がわからない子犬も当然いるわけですね。そんな子犬に興味を持ってもらうためには、飼い主がいろいろ工夫してあげる必要があるんです。
まずは一緒に遊んであげたり、おやつを中に入れるタイプのおもちゃで興味(食欲)をひいたりして「おもちゃで遊ぶのは楽しい!」と感じてもらう必要がありますね。
② おもちゃよりもあなたの愛情が欲しい
「おもちゃよりアナタにだっこしてもらいたい」「おもちゃより体を触ってもらいたい」そんなワンコもいますよねー。
おもちゃで遊ぶより、飼い主とのスキンシップを求めているんですね。
こういうタイプには①でも書いてますが、やはり一緒に遊んであげることでおもちゃに興味を持ってもらうのがいいのじゃないでしょうか。
③ 単にそのおもちゃが気に入らない
その子犬によっておもちゃの素材や形など好みが違います。
うちのノーフォークテリアも相当遊び好きですが、やはりハマるおもちゃとイマイチハマらないおもちゃはあります。
子犬はおもちゃの選り好みをするんです! 1種類だけ与えて遊んでくれないと悩むより、いくつか種類が違うおもちゃを用意してみましょう。
8. まとめ
ここであげたおもちゃを「投げてとってこさせたり」「ひっぱりあいっこをしたり」「おやつを仕込んで興味を持たせたり」などを、まずは飼い主と一緒にやってみてください。
子犬はすぐにそのおもちゃに夢中になってくれます。
もちろん、歯の健康維持はおもちゃを与えればそれでOKな訳ではありません。
成長にあわせて適切なケアをしていってあげてくださいね。
また、犬におもちゃを与える場合は、汚れたり、壊れたりしたらすぐに取り替えることが大切かもしれません。高いおもちゃだって値段はしれています。ワンコの健康には代えられませんから、ダメージがでたら、思い切って取り替えることで、ワンコの安全・健康を守ってあげましょう!
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