子犬で我が家にやってきてあっという間に大人になっちゃうのが犬ですよね。
「犬は1年に7歳、歳をとる」と言われますが、これはもろもろ平均した数字で、実際には体の大きさなどで歳の取り方が変わるようです。
たとえば小型犬中型犬の歳の取りかたは子犬のときに歳をとるスピードが早く、大人になるとゆっくりになります一方、大型犬は子犬の頃、成長スピードがゆっくりで、成犬になってから歳をとるスピードが早まるそうです。
体の大きさや、今生後何年目なのかに注意して人間の年齢に当て嵌めた方が良さそうですね。
また、大型犬の平均寿命は10−13年ですが、アメリカのギネス保持のラブラドールは29歳までいきたそうです。個体ごとの状況も随分違うと考えた方が良さそうです。
1. 犬の年齢を人に換算する計算式
これまで犬の年齢を測る計算式として用いられていたのは、
小~中型犬の場合:(犬の年齢+4)×4=人間年齢
(例)10才の小型犬の場合…(10+4)×4=56歳
大型犬の場合:12+(犬の年齢‐1)×7=人間年齢
(例)10才の大型犬の場合… 12+(10−1)×7=75歳
でしたが、新しい計算式が考案されているようです。それは
16ln(犬の年齢)+31
でして、さっぱりわかりませんが、解説を引用すると
「lnは自然対数を示し、常用対数から自然対数への返還は2.303倍します。例えば、log103≒0.4771とすると、ln3を計算すると以下のようになります。
Ln3≒2.303log103
≒2.303 X 0.4771
≒1.099
3歳の犬を人の年齢に換算すると、
(16X1.099)+31=48.584≒49
つまり、49歳と計算されます。」
※引用 https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/3404.html
それを早見表とすると以下になります。
2. 犬の年齢早見表【小型犬】
小型犬とは
成犬の時の体重が10kg未満の犬種が小型犬になります。
具体的はトイプードル・ミニチュアダックス・ヨークシャー・ジャックラッセル・マルチーズ・シーズー・チワワ・キャバリアなどですね。
犬の年齢 | 人間に換算 |
1か月 | 1歳 |
2か月 | 3歳 |
3か月 | 5歳 |
6か月 | 9歳 |
9か月 | 13歳 |
1年 | 17歳 |
1年半 | 20歳 |
2年 | 24歳 |
3年 | 28歳 |
4年 | 32歳 |
5年 | 36歳 |
6年 | 40歳 |
7年 | 44歳 |
8年 | 48歳 |
9年 | 52歳 |
10年 | 56歳 |
11年 | 60歳 |
12年 | 64歳 |
13年 | 68歳 |
14年 | 72歳 |
15年 | 76歳 |
16年 | 80歳 |
17年 | 84歳 |
18年 | 88歳 |
19年 | 92歳 |
20年 | 96歳 |
小型犬の平均寿命
小型犬の平均寿命は12〜15歳と言われています。
犬種別には
イタリアン・グレーハウンド(10.9才)
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(13.8才)
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(12.4才)
シー・ズー(14.3才)
ジャック・ラッセル・テリア/ノーフォーク・テリア(11.8才)
スコティッシュ・テリア(12.6才)
チワワ(11.6才)
トイ・プードル(13.0才)
パグ(12.0才)
ビション・フリーゼ(14.9才)
フレンチ・ブルドッグ(10.2才)など
ペキニーズ(13.4才)
ポメラニアン(13.6才)
マルチーズ(13.7才)
ミニチュア・シュナウザー/カニーンヘン・ダックスフンド(12.8才)
ミニチュア・ダックスフンド(13.5才)
ミニチュア・ピンシャー(12.5才)
ヨークシャー・テリア/パピヨン(13.9才)
柴(15.1才)
※出典 東京都獣医師会霊園協会HP
3. 犬の年齢早見表【中型犬】
中型犬とは
成犬時の体重が25kg未満の犬種が中型犬。
具体的には
ビーグル・コーギー・フレンチブルドッグ・スピッツ・柴犬・バセットハウンド・ブルドッグ・ボストンテリア・シェットランドシープドッグなどになります。
犬の年齢 | 人間に換算 |
1か月 | 1歳 |
2か月 | 3歳 |
3か月 | 5歳 |
6か月 | 9歳 |
9か月 | 12歳 |
1年 | 16歳 |
1年半 | 19歳 |
2年 | 23歳 |
3年 | 28歳 |
4年 | 33歳 |
5年 | 38歳 |
6年 | 43歳 |
7年 | 48歳 |
8年 | 53歳 |
9年 | 58歳 |
10年 | 63歳 |
11年 | 68歳 |
12年 | 73歳 |
13年 | 78歳 |
14年 | 83歳 |
15年 | 88歳 |
16年 | 93歳 |
17年 | 98歳 |
18年 | 103歳 |
19年 | 108歳 |
20年 | 113歳 |
中型犬の平均寿命
中型犬の平均寿命は11〜15歳と言われています。
犬種別では
イングリッシュ・コッカー・スパニエル(12.3才)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(13.3才)
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル(13.0才)
シェットランド・シープドッグ(13.6才)
シベリアン・ハスキー(13.5才)
バセンジー(11.1才)
ビアデッド・コリー(14.9才)
ブルドッグ(9.9才)など
ボーダー・コリー(12.7才)
日本スピッツ(13.9才)
※出典 東京都獣医師会霊園協会HP
4. 犬の年齢早見表【大型犬】
大型犬とは
成犬時の体重が25kg以上の犬種です。具体的にはゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・ダルメシアン・コリー・バーニーズ・シェパード・秋田犬・エアデールテリアなどになります。
犬の年齢 | 人間に換算 |
1か月 | ー |
2か月 | 1歳 |
3か月 | 2歳 |
6か月 | 6歳 |
9か月 | 8歳 |
1年 | 12歳 |
1年半 | 16歳 |
2年 | 19歳 |
3年 | 26歳 |
4年 | 33歳 |
5年 | 40歳 |
6年 | 47歳 |
7年 | 54歳 |
8年 | 61歳 |
9年 | 68歳 |
10年 | 75歳 |
11年 | 82歳 |
12年 | 89歳 |
13年 | 96歳 |
14年 | 103歳 |
15年 | 110歳 |
16年 | 117歳 |
17年 | 124歳 |
18年 | 131歳 |
19年 | 138歳 |
20年 | 145歳 |
大型犬の平均寿命
大型犬の平均寿命は10〜13歳と言われています。
犬種別には
アイリッシュ・セッター(13.7才)
ゴールデン・レトリーバー(12.3才)
サモエド(13.4才)
スタンダード・プードル(12.4才)
ダックスフンド(12.8才)
ダルメシアン(14.5才)
ボルゾイ(11.3才)
ラブラドール・レトリーバー(13.5才)
秋田犬(11.6才)
※出典 東京都獣医師会霊園協会HP
5. 犬のライフスステージ
生後―1歳
子犬を迎えると毎日大変であたふたしてしまいますが、あっという間に成犬に成長してしまいます。まずは忙しい毎日を楽しむこと、子犬にこれでもかって言うくらい愛情を注ぐことが大切ですよね。
しつけもこの時期からやっていくことが大切ですね。
※詳しくは→子犬のしつけ方は16週で考えてみよう!
1年〜1年半以上
1年ほどで成犬になります。何を持って成犬なのかは定かではないですが、妊娠や出産が可能になる年齢と考えれば良いかもしれません。そのため避妊や去勢が必要になっていきます。
犬種別には
小型犬:10か月
中型犬:12か月
大型犬:15か月
が成犬の目安になっています。
子犬の時のフードを成犬用に切り替える基準にしてもいいかもしれませんね。
7年〜10年以上
小型犬・中型犬で10才前後、大型犬は7〜8歳頃から「シニア期」です。個体差はありますが、年齢に合わせて運動量や食事を適切なものに変えてあげる時期です。
健康なシニア期を迎えるためには、若い時から良い習慣をみにつけさせるような飼育をすることが大切です。運動や食事は今はまだ若い犬でも、少しずつ気を配っていきましょう。
シニア期かな?と疑うべき兆候
7歳からが犬のシニア期と言われますが、年齢以外にどんな兆候があったらシニア期を意識すべきでしょうか。
歳をとってくると、犬の口臭が強くなる感じがしませんか? 日常的に感じられる老いのサインはまずはこれかもしれないですね。そのほかにも、犬でも白髪が出ますよね。お腹や足の爪の周り、口の周りに白髪がで始めるのが7歳頃ではないでしょうか。また、皮膚が乾燥するようになったり、抜け毛が激しくなります。
若い時は散歩にいくとぐいぐい引っ張られたのに、それがなくなったり、新しいおもちゃをあげても興味を示さないなど行動にも変化があります。
9~12才になってくると、筋肉量が減り、痩せてきたり、爪が伸びやすくなります。
散歩散歩も途中で帰りたがったり、階段を上りたがらないなどが見られるようになります。
12歳を超えてくると歯周病が進んで歯が抜けたり、耳や目が効かなくなったりしてきます。内臓の機能が低下するのでいっそう痩せてきます。寝てばかりいて名前を呼んでも気づかない、飼い主が帰宅してもお出迎えしなくなるなど、犬好きの人にとってはちょっと寂しい兆候が現れてきます。
13−15歳になると痴呆の症状が出る犬が増えてきます。
6. 長生きさせるには
去勢・避妊手術
若いうちに去勢・避妊手術をしておくと犬の健康のためになります。というのは生殖器官の疾患を引き起こすリスクを低くすることができるためです。これはオスにもメスにも同じことです。もちろん去勢手術については適切な月齢や時期があるので、獣医師に確認しましょう。
定期検診を受ける
定期検診は必ず年一回、シニア犬であれば2回は受けた方が良いようです。飼い主では気づけない疾患の早期発見がきたいできます。
適切な食事
上質なフードを与えることはもちろんですが、年齢や運動の状況に合わせた内容のフードを選ぶことも重要です。また犬との相性も大切です。どんなに質が良くてもその犬のアレルギーである原材料が使われていたり、体質にあわず便秘や嘔吐を引き起こしてしまうこともあります。フードを変えるときはいきなり全てを変えるのではなく、少しずつ変えていくと良いようです。
※詳しくは→子犬がご飯 残す フードを食べない 下痢は? 病気かわがままか理由を見極めよう
適切な運動
毎日の散歩はもちろんですが、それでも体力が余ってしまうような犬の場合は家の中でも知育玩具などで遊ぶのもおすすめです。認知症予防にもなりますよ。
一方で、シニア犬になり、それまでの運動量を嫌がるようになることもあります。獣医師に相談して、適切な量の運動をさせるようにしましょう。
7. 犬の平均寿命はこの10年で伸びている
アニコムによると、
「2008年から2017年までの犬猫の平均寿命の推移を調査したところ、この10年で犬と猫どちらも大きく延びていたことがわかりました。犬は0.7歳(8.4ヶ月)、猫は0.5歳(6ヶ月)の延びで、人間の年齢に換算すると犬は約4~5歳分・猫は約3~3.5歳分の延びということになります。
この10年における日本人の平均寿命の延びが、男性で1.8歳・女性で1.2歳(厚生労働省・統計調査結果より)であることと比べても、犬猫の寿命の延びは飛躍的と言えると考えられます。」
※参照https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000028421.html
犬の寿命は飼育の環境の改善や医療の進展によって飛躍的に伸びているそうです。
犬の一生は飼い主からすると駆け足のようで、去ってしまった後は本当に寂しいものです。
だから、寿命が伸びたといってもまだまだ短い犬との生活を思いっきり楽しんであげるのがいいと思うんですよね。
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