頭の悪い犬ランキングは本当の知能ランキングではない

「頭の悪い犬ランキング」という言葉はなかなか刺激的です。
愛犬が載っていたら「うちの子、そんなにおバカなの?」と少し複雑な気分になるかもしれません。
けれど、このランキングをそのまま犬のIQの順位だと受け取るのは正確ではありません。
広く知られている犬種別の順位は、カナダの心理学者スタンレー・コレンが著書で紹介した「作業・服従知能」の評価をもとに語られることが多いものです。
新しい指示を覚えるまでにどれくらい反復が必要か、最初の指示にどのくらい従うかといった、人と一緒に作業する能力が中心になっています。
つまり「人の言うことを早く理解して、そのとおり動くのが得意か」という物差しなのです。
犬の賢さにはいくつもの方向がある
犬の賢さは一つではありません。
牧羊犬が羊の動きを読み、ハウンドが匂いや視覚を頼りに獲物を追い、家庭犬が人の表情や生活パターンを覚えるのも、それぞれ別の能力です。
人の命令への反応だけで、それらを全部順位づけすることはできません。
| 賢さの見方 | どんな力か | ランキングとの関係 |
|---|---|---|
| 作業・服従知能 | 人の指示を覚え、指示に従う力 | 一般的な犬種ランキングで重視される |
| 本能的知能 | 狩猟・牧羊・警護など犬種本来の仕事をする力 | 十分には反映されない |
| 適応的知能 | 経験から学び、自分で問題を解決する力 | 十分には反映されない |
言うことを聞かないことと理解できないことは違う
ここが、このランキングを見るときにいちばん大切なところです。
「おいで」の意味がわからない犬と、意味はわかっているけれど今は匂いを追いたい犬では、起きていることが違います。
飼い主から見るとどちらも「来ない」ですが、後者は理解力よりも動機や本能の問題です。
とくに狩猟犬は、人から離れた場所でも自分の鼻や目を信じて判断することを求められてきました。
その自立心は仕事では長所ですが、家庭で「すぐ伏せて」「今すぐ戻って」と頼んだときには、しつけにくさとして表れることがあります。
人間にとって都合のいい賢さだけでは、犬の能力は測れないということですね。
頭の悪い犬ランキングワースト10
ここでは、コレンの作業・服従知能の評価をもとに広く紹介されているワースト10を見ていきます。
順位は「犬として劣っている順」ではありません。
人の指示を覚えて従う訓練では苦戦しやすい犬種の傾向として見てください。
| 順位 | 犬種 | 下位になりやすい理由 | 犬種らしい能力 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アフガン・ハウンド | 独立心が非常に強い | 視覚で獲物を追う |
| 2位 | バセンジー | 自主性が高く反復を好みにくい | 狩猟で自ら判断する |
| 3位 | ブルドッグ | 頑固でマイペース | 粘り強さがある |
| 4位 | チャウ・チャウ | 独立心と警戒心が強い | 自分で状況を判断する |
| 5位 | ボルゾイ | 追跡本能が強く独立的 | 高速で獲物を追う |
| 6位 | ブラッドハウンド | 匂いへの集中が強い | 優れた嗅覚で追跡する |
| 7位 | ペキニーズ | 自分のペースを崩しにくい | 人との距離を自分で選ぶ |
| 8位 | ビーグル | 匂いと好奇心を優先しやすい | 嗅覚を使った追跡 |
| 9位 | マスティフ | 反応がゆっくりで頑固な面がある | 落ち着いて警護する |
| 10位 | バセット・ハウンド | 匂いを優先し頑固な面がある | 地面の匂いを追跡する |
アフガン・ハウンド

ランキングで1位、つまり作業・服従知能の評価で最下位とされるのがアフガン・ハウンドです。
長い被毛とすらりとした体つきは実に優雅ですが、中身はかなりの独立派です。
もともとは険しい土地で獲物を追うサイトハウンドで、人から細かい指示が届かない場所でも自分で判断して走る必要がありました。
そのため、家庭でも「呼ばれたから、とりあえず行こう」というタイプとは限りません。
理解していても、自分にその行動をする理由がなければ動かないことがあります。
訓練する側から見ると手ごわい犬ですが、これは判断力がないというより、自主性が強いと見るほうが犬種の歴史には合っています。

アフガン・ハウンドの面白さは、この「王族のような見た目」と「自分のことは自分で決めます」という気質の組み合わせにもあります。
人への従順さだけで見ればランキングは低くても、獲物を見つけて追う能力や集中力はまったく別の話です。
まさに、このランキングの限界をわかりやすく見せてくれる犬種ですね。
※くわしくは「1番頭が悪い犬 アフガンハウンド!」
バセンジー

2位のバセンジーも、独立心の強さで知られる犬です。
アフリカで狩猟犬として働いてきた歴史があり、人のそばで一つ一つ指示を待つというより、自分の感覚を使って動くことを得意としてきました。
「吠えない犬」として有名ですが、まったく声を出さないわけではなく、独特の声を発することでも知られています。
しつけでは、同じことを延々と繰り返すより、短く区切って興味を保つほうが向いています。
強く押さえつけて従わせようとすると、かえって距離を取られてしまうこともあります。
何を喜ぶのかを見つけ、犬にとって「やる意味」がある形にするのがコツです。
ブルドッグ

3位はブルドッグです。
ずんぐりした体と迫力のある顔から強面に見えますが、家庭では穏やかで愛情深い一面を見せる犬です。
一方で「今はやりたくない」と決めるとなかなか動かない頑固さがあり、それが服従訓練では低い評価につながりやすくなります。
反応がゆっくりだからといって、すぐに理解力の問題と決めつける必要はありません。
短い練習で成功しやすい課題から始め、できたことをきちんと褒めるほうがブルドッグにはわかりやすいでしょう。
急がず付き合える人にとっては、そのマイペースさ自体が大きな魅力になります。
チャウ・チャウ

4位はチャウ・チャウです。
ライオンを思わせる豊かな被毛と青黒い舌が印象的な犬ですが、性格はかなり独立的です。
誰にでも愛想を振りまくというより、自分が信頼した相手との関係を大切にするタイプで、知らない人には距離を取ることがあります。
この気質は「指示への反応」を基準にすると不利です。
けれど、周囲をよく見て自分で判断することと、人の命令に素早く応じることは同じではありません。
チャウ・チャウとのしつけでは、力で押すより、早いうちから社会化を進め、一貫したルールの中で信頼を積み上げることが大切です。
ボルゾイ

5位のボルゾイは、ロシアで大型の獲物を追ってきたサイトハウンドです。
細長い顔と優雅な体つきからはおっとりした印象を受けますが、走るものを見つけたときの反応とスピードは別物です。
人の指示より自分の目で見つけた対象に意識が向くのは、かつての仕事を考えれば不思議ではありません。
家庭では静かに過ごす個体も多い一方、屋外では追跡本能への配慮が欠かせません。
「普段はおとなしいから大丈夫」と油断せず、安全なリード管理と十分な運動を考える必要があります。
服従の速さより、自分で判断して獲物を追う能力に特化してきた犬と考えると、ランキングの見え方も変わります。
ブラッドハウンド
6位はブラッドハウンドです。
非常に優れた嗅覚を持つセントハウンドで、人や動物の匂いを追跡する仕事で能力を発揮してきました。
いったん気になる匂いを拾うと、飼い主の声より鼻から入ってくる情報を優先しやすいところがあります。
散歩中に匂いへ一直線になる姿だけ見れば「言うことを聞かない」と思うかもしれません。
しかし、それはブラッドハウンドが不得意なのではなく、むしろ鼻を使う仕事に強烈な集中力を持っているからとも言えます。
得意分野が人間の服従テストと違う方向に伸びた、わかりやすい例です。
ペキニーズ

7位はペキニーズです。
中国の宮廷で大切にされてきた歴史を持ち、どこか堂々とした雰囲気があります。
小さな体でも自己主張はしっかりしていて、人にべったり従うより、自分が心地よい距離を選ぶマイペースな犬です。
そのため、同じ練習を長く続けると飽きてしまったり、気が乗らないと反応しなかったりすることがあります。
しつけは短時間で区切り、成功したところで気持ちよく終えるほうが向いています。
「わがまま」と片づけるより、何に反応し、何なら喜んで取り組むのかを観察すると付き合いやすくなります。
ビーグル

8位はビーグルです。
明るく社交的で、家族との交流を楽しむ犬ですが、散歩に出ると鼻が主役になることがあります。
ウサギなどを追う嗅覚ハウンドとして改良されてきたため、地面の匂いを拾うことに非常に熱心です。
飼い主が呼んでいるのに、気になる匂いから顔を上げない。
ビーグルと暮らしていると、そんな場面に出会うことがあります。
これを「集中力がない」と見るか、「匂いへの集中力がすごい」と見るかで印象はかなり変わります。
トレーニングでは、まず気が散りにくい場所で短く始め、好物など犬が本当に価値を感じるご褒美を使うと進めやすくなります。
叱る回数を増やすより「こちらを見るといいことがある」と学んでもらうほうが、ビーグルの好奇心を味方につけやすいでしょう。
マスティフ
9位はマスティフです。
非常に大きな体を持ち、古くから警護などさまざまな役割を担ってきた犬です。
落ち着きがあり、家族に対して穏やかな一面を見せる一方、反応がゆっくりだったり、一度決めたことを変えにくかったりする面があります。
体が大きい犬だけに、しつけでは「できるまで待てばいい」で済まない場面もあります。
子犬のころから人や環境に慣らし、基本的な合図を無理のない形で積み重ねることが大切です。
ランキング上の順位より、成犬になったときの体格と力まで考えて付き合う必要のある犬種です。
バセット・ハウンド
10位はバセット・ハウンドです。
長い耳と短い脚が愛らしい犬ですが、その鼻はかなり本格派です。
地面に残る匂いを追うセントハウンドとして働いてきたため、散歩中は人の声より匂いの情報に夢中になることがあります。
のんびり見える外見とは裏腹に、気になる匂いへの執着はなかなかのものです。
しかも頑固な面もあるので、服従訓練では「わかっているのに動かない」と感じさせることがあります。
一方で、そのマイペースさと愛嬌こそがバセット・ハウンドらしさでもあります。
頭が悪そうに見える犬の行動10選

犬と暮らしていると、「今のはどういうこと?」と笑ってしまう瞬間があります。
元の記事ではそんな行動を100個集めましたが、そのすべてが知能と関係するわけではありません。
ここでは、飼い主が「もしかして頭が悪い?」と感じやすい代表的な行動だけを10個に絞りました。
頭が悪そうに見えやすい10の行動
- 名前を呼んでも来ない
- トイレをなかなか覚えない
- 散歩中に匂いに夢中になって動かない
- インターホンのたびに吠える
- 鏡の中の自分に吠える
- 投げたおもちゃを見失う
- おすわりやフセを覚えるのに時間がかかる
- 呼び戻しが効かない
- 同じ失敗を何度も繰り返す
- わかっているはずの指示を無視する
おかしな行動がそのまま知能の低さを意味するわけではない
たとえばインターホンに吠えるのは、音を理解できないからとは限りません。
警戒心が強く「誰か来た」と反応していることもあります。
散歩中に匂いから離れられないのも、嗅覚ハウンドならむしろ犬種らしい行動です。
鏡に吠えたり、投げたふりに引っかかったりする姿は確かに笑えます。
ただ、それは愛犬との暮らしに生まれる小さなコメディーとして楽しむくらいがちょうどいいでしょう。
一つの失敗だけを取り出して「この犬は頭が悪い」と決める材料にはなりません。
うちの犬が頭が悪いと感じるときに考えたいこと
ランキングより切実なのが、「うちの犬が本当に覚えてくれない」という悩みです。
何度教えてもトイレを失敗する、呼んでも来ない、同じことを繰り返す。
そんな日が続くと、犬の能力が低いのか、自分の教え方が悪いのかと考えてしまいます。
犬種より個体差のほうが大きく見えることもある
犬種には行動の傾向がありますが、同じ犬種なら全員同じ性格になるわけではありません。
食べ物が大好きな犬もいれば、おやつより遊びや匂い嗅ぎが好きな犬もいます。
慎重な犬、好奇心の強い犬、人への注目が強い犬など、個体によって学びやすい条件も違います。
「プードルなのに覚えが悪い」「柴犬なのに何でもすぐ覚える」といったことは十分ありえます。
犬種ランキングは集団としての傾向を見る資料であって、目の前の一頭の成績表ではありません。
子犬はまだ覚えている途中
子犬の場合は、年齢も忘れてはいけません。
家に来たばかりなら、トイレの場所も人の言葉も生活のルールも、ほとんどが初めてです。
集中できる時間も短く、昨日できたことを今日は失敗することもあります。
そこで「この子は覚えが悪い」と焦って課題を増やすと、人も犬も疲れてしまいます。
まず一つの行動を小さく区切り、成功しやすい状態を作るほうが近道です。
教え方が犬に伝わっていないこともある
家族の一人は「おいで」、別の人は「こっち」、また別の人は名前だけを呼ぶ。
これでは犬から見ると、同じ行動を求められていることがわかりにくくなります。
合図の言葉や成功の基準を家族でそろえるだけで、反応が変わることもあります。
褒めるタイミングも重要です。
犬が望ましい行動をした直後ではなく、数秒たってからおやつを渡すと、何を褒められたのかわかりにくくなります。
「何度教えても覚えない」と思ったときは、犬を評価する前に、こちらの合図が毎回同じかを見直してみましょう。
できないのではなく今はやらない犬もいる
飼い主を悩ませるのが、家ではできるのに外ではやらないケースです。
家の中なら「おいで」で来るのに、公園では匂いや犬、人、自転車が気になって戻ってこない。
これは覚えたことが消えたのではなく、周囲の刺激がご褒美より強くなっている可能性があります。
犬にとって難しい環境で、いきなり家と同じ成功率を求める必要はありません。
静かな場所から少しずつ刺激を増やしていくと、覚えた行動を別の場所でも使いやすくなります。
頭が悪いと感じる犬のしつけ方

覚えが遅い犬に必要なのは、練習時間をむやみに長くすることではありません。
犬が集中できる短い時間で「できた」を積み重ねるほうが、何度も失敗させるよりわかりやすくなります。
とくに独立心の強い犬には、犬自身が参加したくなる工夫が大切です。
短時間で成功して終える
同じ指示を何十回も繰り返すと、人も犬も嫌になります。
最初は数分でも構いません。
成功したところで終えると、「この練習をするといいことがある」という印象を残しやすくなります。
その犬が本当に好きなご褒美を使う
ご褒美はおやつだけではありません。
食べ物への興味が弱い犬なら、おもちゃ、褒め言葉、いっしょに遊ぶこと、匂いを嗅ぐ時間などが報酬になることもあります。
飼い主が与えたいものではなく、犬が「それならやる」と思えるものを探します。
指示の言葉と家族のルールをそろえる
「ダメ」が家具を噛むときだけなのか、飛びつくときにも使うのか。
「おいで」と言ったあと、来なくても結局こちらから迎えに行くのか。
家族ごとにルールが違うと、犬には何が正解かわかりにくくなります。
言葉を一つに決め、成功したときの反応もなるべくそろえます。
賢い犬を作るというより、犬が迷わない環境を作るイメージです。
叱る回数より成功する状況を増やす
失敗するたび大声で叱っても、「何をすれば正解だったか」まで犬に伝わるとは限りません。
トイレなら成功しやすいタイミングで場所へ誘導する、呼び戻しなら来やすい距離から練習するなど、まず成功率を上げます。
できた瞬間を見逃さず褒めるほうが、犬には答えが伝わりやすくなります。
覚えが悪いと感じたときのチェック
- 一度の練習が長すぎないか
- 犬が喜ぶご褒美を使っているか
- 家族で指示の言葉が統一されているか
- 犬が成功しやすい静かな場所から始めているか
- 失敗を叱るより成功した瞬間を褒めているか
頭の悪い犬についてよくある質問
柴犬は頭の悪い犬ランキングに入る?
ここで紹介したワースト10に柴犬は入っていません。
ただし柴犬は独立心が強く、納得しないことには反応が薄い個体もいるため、「言うことを聞かない=頭が悪い」と誤解されることがあります。
理解していることと、毎回すぐ従うことは別です。
シベリアン・ハスキーは本当に頭が悪い?
シベリアン・ハスキーも、このワースト10には入っていません。
そり犬として仲間と走ってきた犬で、運動量が多く、自主性の強い一面があります。
自由奔放な行動やユーモラスな表情が「おバカ」「天然」と呼ばれることはありますが、それだけで知能が低いとは言えません。
チワワは頭が悪い?
チワワもこのワースト10には入っていません。
小さな体から扱いやすく見えますが、警戒心が強い個体では、怖さや興奮から吠えたり指示に集中できなかったりすることがあります。
吠える回数の多さと知能の低さをそのまま結びつけないほうがいいでしょう。
小型犬は大型犬より頭が悪い?

体が小さいというだけで、頭が悪いと決めることはできません。
小型犬は抱き上げれば行動を止められるため、大型犬ほど厳密に基本動作を教えられていないこともあります。
その結果が「言うことを聞かない」と見える場合もあり、体格と知能は分けて考える必要があります。

※くわしくは「小型犬は本当に頭が悪いのか?」
頭の悪い犬は飼いにくい?
必ずしもそうではありません。
「頭の良さ」「しつけやすさ」「飼いやすさ」は似ているようで別の話です。
たとえば作業意欲も知能も高い犬は、十分な運動や頭を使う遊びがないと退屈しやすく、家庭によってはむしろ大変なことがあります。
反対に、ランキング下位でも家庭の生活リズムと性格が合い、犬種の特徴を理解して付き合えるなら、かけがえのないパートナーになります。
犬を迎えるときはランキングの順位より、運動量、体格、吠えやすさ、手入れ、健康管理、しつけに使える時間などを総合して考えるほうが現実的です。
何度教えても覚えないのは飼い主が悪い?
犬だけ、飼い主だけのどちらか一方を悪者にする必要はありません。
犬種の特性、個体差、年齢、環境、教え方、ご褒美への興味など、学習にはいくつもの条件が関係します。
うまくいかないときは「誰が悪いか」ではなく、「この犬には何が伝わりやすいか」に視点を変えるほうが次の手を考えやすくなります。
まとめ
「頭の悪い犬ランキング」で1位とされるのはアフガン・ハウンドで、続いてバセンジー、ブルドッグ、チャウ・チャウ、ボルゾイなどが並びます。
ただし、この順位は犬の知能すべてを測ったものではありません。
主に、人の指示を覚えて従う作業・服従知能という一面から見たものです。
ランキング下位にハウンド系が多いのも偶然ではありません。
人から離れたところで獲物を探し、自分の鼻や目を使って判断してきた犬にとって、「いつも人の指示を待つ」ことは仕事上の長所ではなかったからです。
家庭では頑固さやマイペースさに見える特徴が、もともとの仕事では必要な能力だったわけです。
もし愛犬が何度教えても覚えなくても、すぐに「頭が悪い」と決めつける必要はありません。
練習を短くする、ご褒美を変える、家族の言葉をそろえる、静かな場所から始めるなど、伝え方を変える余地があります。
犬の賢さを順位だけで見るより、その子が何に夢中になり、何なら驚くほど上手にできるのかを見つけるほうが、犬との暮らしはずっと面白くなります。


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