週刊少年サンデーに連載されアニメにもなった高橋留美子先生の「犬夜叉」。それまでのコメディー路線からストーリーテラーとしての本領を発揮した代表作ですね。
映画化、舞台化もされた人気作ですが、2020年、殺生丸と犬夜叉の娘たちを主人公とする続編アニメ『半妖の夜叉姫』が、この秋から読売テレビにて放送されることが発表されましたね。
※出典 animate times
秋には話題になることうけあいです。
さて、この「犬夜叉」、名前の通り犬の妖怪(人間と妖怪のハーフなので半妖と呼ばれています)なんですが、まあ、犬なわけです。
では犬種は何でしょう?
実は高橋先生のイメージでは犬夜叉は柴犬。
柴犬・・・。
本人が言ってるところ申し訳ないですが、柴犬のイメージじゃないですねえ。
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1. 柴犬ってどんな犬?
きりりとしてますよね。なんか日本に大昔からいて、もうまさに忠誠の権化のような。
それが「柴犬」のイメージじゃないですか?
本当にその通りで、柴犬は大昔から日本各地の山岳地帯で小動物や鳥の猟を助ける犬として使われていたそうですね。
日本固有の6犬種というものがあって(秋田・紀州・北海道・甲斐・四国・柴)その中で最も古い犬種だそうです。
名前の「柴」とは小さい雑木の意味でその柴藪をくぐり抜けて猟を助けることから柴犬と名付けられたと言われています。
以前は産地により美濃柴,信州柴,石州柴などと呼ばれていましたが、第二次世界大戦後の普及期に信州柴が主流となり、系統別の地域差はあまりなくなってきたそうです。
2. 柴犬の体の特徴
オスは体高38-41cm、メスは35-38cmぐらい。立ち耳で巻き尾、短毛。
なんと巻尾には左巻きや右巻き、さし尾などの形態があるそうです。左巻き、右巻きで何か違うのか? 調べられませんでしたー。
柴犬といえば赤毛のイメージが強いのですが黒毛や白毛の柴犬も。
赤毛が約80%、黒毛、白毛がそれぞれ約10%の割合。「四つ目」「麻呂眉」などと呼ばれる黒い被毛のなかに目立つ白い模様のある黒柴は最近人気です。
3. 柴犬の性格
猟犬なので、自立心の強い犬種と言われているそうです。
家族に対して甘えるというよりも忠誠を誓うというか服従するというか、柴犬はそんなイメージがありますが、この辺の出自に寄ってるんでしょう。
柴犬は「家につく」って言われますよね。
それはテリトリーを守る意識が強いので、そこに侵入していくる家族以外の人間や他の犬には厳しく対応するからですね。
オスはメスに比べると活発です。
散歩や遊びに十分時間をかけてあげましょう。
メスは、オスに比べると穏やかな性格で縄張り意識が強いので、番犬向きのようです。
警戒心が強いので「無駄吠え」が多くならないように子犬のときからしっかりしつける必要があるようですよ。
柴犬といえば、「番犬」として外で飼うイメージが強くないですか?
室外で飼うイメージが強いですよね。
体つきが筋肉質なので寒暖差や気候の変化にも強いので、室外でも安心して飼育できます。
※詳しくは→柴犬ってどんな犬? 特徴を調べてみた
たしかにヒロインの「かごめ」を守ろうとするところや、結局の所、父親の犬の妖怪の血に忠実なところなどは柴犬的なんですよね。
4. いやあ、スピッツじゃないの?
「犬夜叉=柴犬」説に同意できないのはビジュアルが柴犬じゃないってことじゃないでしょうか。柴犬は「五分刈り」なイメージですが、犬夜叉はもっとふかふか、もふもふしてますよね。
調べてみるともっとも多かったのは「日本スピッツ」説でした。
ビジュアル的には納得ですよね。
5. 日本スピッツってどんな犬?
「スピッツ」とは「先細ったマズル」の意味なんですね。
日本スピッツは意外なことにスピッツという名前ですが、日本原産。
ジャーマン・スピッツ、アメリカン・エスキモー・ドッグ等のスピッツ系の犬を交配して小さく改良し、純白に固定化したものだそうです。
第二次世界大戦後から高度成長期に、家庭犬として愛されました。1950年代後半には、日本で一年間に登録される犬の4割が日本スピッツだったそうです。ところがその後、「神経質でキャンキャン吠える、うるさい犬」との悪印象が定着するとともに人気は衰えてしまいました。そしてマルチーズやポメラニアンにそのポジションを取られてしまったんですね。今は改良も進み無駄吠えは多くないそうですよ。その甲斐あって、最近は復活傾向らしいですね。
6. 日本スピッツの体の特徴
体高はオスが30-38 cm、体重は9-11 kg程度で、メスはやや小さいですね。寒さに適応するために小さく分厚い三角形の立ち耳です。首周りのフサフサの真っ白い被毛に映える真っ黒な目鼻立ちが愛くるしい。そして、全身が光沢のある純白の長い被毛で覆われています。下毛は短く、柔らかい。春になると、大量の毛が抜け落ちるそうです。
7. 日本スピッツの性格
性質は明朗で活発、ものおぼえがよく、無駄吠えが少なく温和。人なつっこく、好奇心旺盛な性格と言われています。しかし、見知らぬ人には警戒心が強く、繊細で神経質でストレスを抱え込みやすい面があります。
昔のイメージですが、「キャンキャン吠える」のは犬夜叉のイメージ。何よりふさふさ、もふもふの髪の毛の量はぴったりですよね。犬夜叉は「銀色の毛」なのですが。
あと、候補に上がっていたのは
シベリアンハスキー
グレートピレネーズ
ゴールデンレトリバー
サモエド
などなど。
そんな事考えながら、秋に始まる『半妖の夜叉姫』を楽しみにしたいと思います。
※合わせて読みたい「めぞん一刻の犬の名前、犬種はなに?」
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