犬のトイレ失敗を防ぐには?はみ出す原因と成功しやすい環境の作り方

結論:
犬のトイレ失敗は、場所・大きさ・清潔さ・トイレとの境界を見直すことで減らせることがあります。

とくにトイレまで行けるのにはみ出す犬は、トイレの場所そのものは理解している可能性があります。
体がきちんと収まる広さと、「ここからがトイレ」とわかりやすい境界を作ることがポイントです。
失敗しても叱らず、成功したら褒めながら、犬に合う環境を探していきましょう。

犬のトイレ、失敗していませんか?

とくに食事の用意をしているような、一分一秒を争っているときに(焦げたりするから)トイレを失敗されるとがっかりしますよね。

こっちではフライパンの様子を、こっちでは床を拭いて、ああ、焦げたニオイがする! なんて「底抜け脱線ゲーム」かっ! これなんとかしたいですよね。

トイレの失敗を防ぐ方法

犬がトイレを失敗するのはいくつか防ぐ方法があります。
とくに「トイレ環境」の面でいうと次のことをまず点検してみましょう。

トイレに失敗して不安そうなノーフォークテリアを女性が優しく見守る、犬のトイレ失敗を防ぐ6つの方法の図解

トイレの「場所」を点検する

犬は野生の時代に、おしっこやウンチのニオイによって自分の寝床が危険な敵に襲われることがないよう、寝床とトイレを分けていたと言われています。

その習性が今も残っているために、ハウスとトイレが近すぎると嫌がってトイレを使わないことがあるそうですよ。

また、トイレは動物にとって無防備になる瞬間ですから、犬が安心して用を足せる場所が最適です。
とはいってもあまりハウスから遠いのも考えもの。

ドアを隔てたり、長い廊下を行かないとトイレにたどり着けないのでは、トイレを失敗する確率も大きくなりますね。

ハウスから50cm以上は離して、かつ犬にも飼い主にも見えるところで場所になっているか確認しましょう。

トイレと寝床の区別そのものがあいまいな様子なら、犬がトイレで寝る理由と正しい対処法も参考に、寝床と排泄スペースの位置関係を見直してみてください。

トイレのスペースは十分か?

トイレを買ったときは、犬も子犬だったので十分に思えた大きさでも、どんどん成長していきます。
まずは十分に大きいものを飼うこと。
子犬が成長したら躊躇せずトイレは大きいものに買い換えましょう。

また、犬はトイレの前にくるくる回りますよね。
その時に体がトレイからはみ出すと、トイレの失敗が多くなります。

くるくる回ったり、方向転換ができるスペースの余裕があることが大切です。
だいたい犬の体の大きさの1.5倍見当くらいの大きさで買いましょう。

常に清潔に保つ

スペースに余裕があると、何回かオシッコをしてもシーツは替えないと考えちゃうじゃないですか。
うちのノーフォークは異常なきれい好きのために、それやるとトイレに入るの嫌がるんですよ。
で、結局カーペットにしちゃう。
何回かされちゃうとカーペットを取り替える羽目になるので、ペットシーツは高くない! と唱えながら本人がトイレを嫌がる素振りを見せたら替えてます。

おしっこは一回目はだいたいトイレの入口にするんです。

そのまま代えないと、入り口のおしっこを嫌がってカーペットに半身出すかたちでおしっこしてしまうので、トイレごと上下を入れ替えます。

おしっこした部分が遠くにいくと、また入り口にします。

2回までは許してくれてます(笑)2回したら取り替えます。

トイレの周囲の環境はどうする?

ジョイントマット

トイレをフローリングや、カーペットの上に直接置いてしまうと、犬がほんのちょっと目測を誤っただけで被害甚大。
こっちも焦っちゃって犬を怒ることにつながってしまいます。
トイレの周りの環境を固めることが実は大事と思っています。
子犬のときに使っていたサークルのトレイなどを使って、「失敗してももれない」環境を作るのも手です。

ただし、「トレーは汚れていく」ため、いつかは代えないといけませんし、トレイになみなみとおしっこが溜まっているのを処理するのもちょっと悲しいです。

※詳しくは→子犬のときこそトイレのワンツーコマンドを教えるビッグチャンス!

いつも同じ場所で失敗するならニオイと床をチェック

トイレのすぐ横やカーペットの同じ場所で繰り返し失敗するなら、そこに残ったニオイや床の感触が手がかりになることがあります。
粗相した場所はできるだけニオイを残さないように片付け、ペットシーツと似た感触のマットやラグが近くにある場合は、一度外して様子を見てもよいでしょう。

トイレの場所そのものをまだ覚えていない子犬なら、環境対策だけでなく、子犬のトイレトレーニングの基本から見直すことも大切です。

トイレを失敗しても叱らず静かに片付ける

トイレを外した瞬間に大声を出したり叱ったりすると、犬が「排泄したことを怒られた」と受け取ってしまうことがあります。
失敗したときはできるだけ淡々と片付け、ニオイを残さないようにします。
そのぶん、正しい場所でできたときにしっかり褒めるほうが、犬には「ここでやればいい」が伝わりやすくなります。

犬のトイレ失敗はどのタイプ?

失敗のしかた 考えたいこと まず試すこと
トイレのすぐ横にはみ出す サイズ・姿勢・境界 トレーを広くし、境界を分かりやすくする
毎回同じ場所でする 残ったニオイ・床の感触 消臭し、似た感触のマットを見直す
トイレが汚れると外でする 清潔さへの好み シート交換のタイミングを早める
別の部屋や離れた場所でする トイレの場所の認識 トイレトレーニングを見直す
ケージではできるのに部屋では失敗する 行動範囲とトイレ認識 行動範囲を段階的に広げる

犬がトイレまで行くのにはみ出して失敗するのはなぜ?

「場所は合っているのに、あと少しだけ外れる」という失敗は、トイレの場所をまったく覚えていないケースとは少し違うんですよ。
犬自身はトイレに入ったつもりでも、体の一部やお尻が外に出ていることがあるからです。

トイレの場所はわかっているのに失敗することがある

ペットシーツのすぐ横やトレーの縁で排泄するなら、「ここがトイレ」という場所そのものは理解している可能性があります。
このタイプでは、しつけを最初からやり直すより、まずサイズや入り方、トイレの境界を見直したほうが解決につながるかもしれません。

前足が入っていてもお尻がトイレから出ていることがある

犬は人間のように、自分のお尻の位置を確認しながら排泄するわけではありません。
前足がトレーに乗っていることで「トイレに入った」状態になっていても、方向転換したあとに後ろ半身が外へ出てしまえば、結果としてシートの外におしっこが落ちてしまいます。

シートと床の境目がわかりにくい場合もある

床の上に薄いペットシーツを敷くだけだと、犬によっては「どこまでがトイレなのか」がわかりにくいことがあります。
トレーの縁や少し高さのある境界があると、またぐ動作が加わるため、体全体をトイレ側へ入れるきっかけになります。

「ここからがトイレ」とはっきりさせてあげる

例えばトイレの下に様々なガードやシートを敷いたとしても、そのガードやシートと、床、あるいはカーペットとの境目におしっこをしてしまうのが犬という生き物のようです。

この戦いは未来永劫続くのだろうかと落胆していましたが、天啓が訪れました。

犬のトイレエリアとそれ以外の場所を色と境界線で明確に分け、トイレの場所を教える方法を示した図解

ひょっとすると「トイレとそれ以外の境目をはっきりさせる」ことで失敗がなくなるのでは?

つまり、大抵失敗するのは、全く場違いなところにしてしまうのではなく、ペットシーツから犬が半身はみ出してしてしまう程度です。

それなら体がペットシーツの上に完全に入りさえすれば大丈夫なんだろうと思いました。

それにはトイレトレーはフチが低すぎて、犬にしてみれば「どこからがトイレかわからない」のかもしれません。

だったら、トイレの前に、適当なハードルをつけてあげて、またいで体全身をペットシーツの上に入れる形にしたらどうだろう? と思いついたんです。

100円ショップの金属金網を用意する

ネットでハードルを探してみましたが、適当なものがありません。

仕方ないのでダイソーで45cm×18cmくらいの金網を買ってきました。

ノーフォークは足が短いので、あまりハードルが高いとトイレに入れず、低すぎると意識されずにまた失敗するので、写真の大きさに決めて手で折り曲げます。

折り曲げてもハードルが自立する必要があるので、犬に合わせて金網の大きさを吟味してください。

合せ技でトイレの失敗をなくしましょう

で、これをトイレの入り口に置くとあら不思議。

トイレの失敗がなくなりましたねー。

思惑通り、ハードルを越えて全身をトイレシートの上に入れる習慣になったようです。

もちろん、トイレシーツの2回までルールや、上下入れ替えルールも適用中です。
いくつかの対策を組み合わせて、犬がトイレをしっかり意識できる環境を作ってあげてくださいね。

後ろ足がトイレに入っていないノーフォーク

全身がトイレに入って成功したら褒める

境界を作って終わりではなく、犬が全身をトイレ側に入れて排泄できたときは、その場で褒めてあげましょう。
「この入り方で合っている」と犬に伝わりやすくなります。
おやつだけでなく、声やなでることもご褒美になりますので、犬へのご褒美と褒め方も組み合わせてください。

何度も失敗するなら1週間だけトイレ日記をつける

対策しているのに失敗の理由が見えないときは、1週間だけでも記録してみるとパターンが見つかることがあります。
「忙しい時間だけ」「シートが2回使われたあとだけ」など、感覚では気づかなかった共通点が見つかるかもしれません。

1週間だけメモしたい5項目

  • 失敗した時間
  • 成功した場所・失敗した場所
  • 直前に食事・睡眠・遊びなど何をしていたか
  • はみ出したのか、別の場所でしたのか
  • そのとき飼い主がどう対応したか

犬のトイレ失敗についてよくある質問

トイレまで行くのにはみ出すのは、トイレを覚えていないからですか?

必ずしもそうとは限りません。
トイレのすぐ横で失敗する場合は、場所は理解していても、体やお尻がトレーから外れていることがあります。
まずはトイレの広さと境界を確認してみましょう。

犬がトイレを失敗したら叱ったほうが早く覚えますか?

失敗した瞬間に叱ると、排泄そのものを怒られたと受け取る犬もいます。
失敗時は静かに片付け、正しい場所でできたときに褒める方法が基本です。

毎回同じ場所で粗相するのはなぜですか?

前の粗相のニオイが残っていたり、カーペットやマットの感触を排泄場所として覚えていたりすることがあります。
ニオイを残さないように掃除し、必要ならその場所に近づけないようにする方法もあります。

ケージではできるのに、部屋に出すと失敗するのはなぜですか?

ケージ内のトイレは理解していても、広い部屋のどこからでも同じトイレへ戻ることまでは身についていない場合があります。
成功できる範囲から少しずつ行動範囲を広げていくとよいでしょう。

犬はわざとトイレを失敗することがありますか?

「嫌がらせでわざと」と決めつけるより、トイレの汚れ、環境、飼い主の反応などを一つずつ確認するほうが解決につながります。
失敗したときに大騒ぎすると、その反応が犬にとって注目を得るきっかけになることもあるので、淡々と片付けましょう。

今までできていた犬が急に何度も失敗するようになったら?

これまで問題なくできていた犬の失敗が急に増えた場合は、トイレ環境だけとは限りません。
おしっこの回数や量、水を飲む量、元気や食欲などにも変化があるときは、体調面も含めて動物病院に相談してください。

まとめ

トイレ成功 犬も人間も嬉しい

犬のトイレ失敗は、「場所を覚えていない」ケースだけではありません。
トイレまで行けているのに少しはみ出すなら、トレーの大きさ、清潔さ、床との境界、犬の入り方を見直す余地があります。

うちの場合は、トイレの入口に小さなハードルを作り、全身をシートの上に入れる形にしたことで失敗がなくなりました。
シート交換や上下入れ替え、成功したときに褒めることも含めて、ひとつではなく「合せ技」で愛犬に合う方法を探してみてくださいね。

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