このあいだ知ったんですけどね。柴犬には「柴距離」というパーソナルスペースがあるんですって。
柴犬はなんとなく「武士」をイメージしちゃうので「ご主人様!」と飼い主にべったりなのかと思っていました。ところがじつは「遠からず、近からず」の距離が好きなんですね。
犬にもある「パーソナルスペース」それが柴距離
パーソナルスペースというのは、他者が自分に近付いて不快に感じない限界範囲のことを言うらしいですね。R・サマーという心理学者が提唱したそうです。まあ、感覚的なことなので厳密に何センチという規定はなくて、さらに個人によっても感じ方が違うらしいです。
そのパーソナルスペースが柴犬にもあって、それを「柴距離」と呼ぶんだそうです。
●柴犬が距離を保つのはなぜ?
柴犬は忠誠心も強いのですが、警戒心も強いそうです。
いやあ、武士ですね。
飼い主とは一緒の空間にいたいのは確かなんですが、同時に心地よい距離を保ちたいと考えているようです。
具体的にいうと「飼い主の隣に座りたいけど、触られるのは嫌。抱っこはもっと嫌」「自分がかまってほしいときにはものすごく甘えてくるが、そうでないときはとにかくそっけない」という状態が柴距離。
でも、このツンデレな状態が柴犬の大きな魅力なんだそうです。
●日本犬は距離を保つ傾向
日本犬には多かれ少なかれこの「柴距離」に似た習性があるようです。
日本犬は番犬や猟犬として用いられてきたため、冷静沈着に主人に危険を知らせたり、自分で判断して獲物を獲るなど、飼い主と適切な距離での活動が身についているのでしょう。もちろん飼い主をないがしろにしているのではなく、信頼している飼い主に対してはとても従順なんですね。
この「相手と一歩距離をとった礼儀正しい付き合いかた」が海外でも「まるで日本人のよう!」と称賛されているようですよ。日本人ってそう見られてるんですねー。日本人あるあるでしょうか。
柴犬との付き合いかた
柴犬は強引に距離を詰められるのはNG。ストレスを与えてしまうようです。ではどのように付き合っていけば良いのでしょうか。知っておくべきポイントをお話ししましょう。
●無理強いはしない
愛犬が近くにいたら、なにかとちょっかい出したくなるものですよね。でも柴犬はそれを嫌がることがあります。そんな状態のときに無理強いをしないことが大事です。
「近くに居たいけど、触られたくはない」気持ちを尊重してくださいね。
触りはせず、ときどき声をかけてやるだけで柴犬は安心した時間を過ごすことができるようです。注意しましょう。
●甘えてきたときがかわいがるとき
柴犬が自分から寄り添うように近づいてきたらそれは「甘えたい」サイン!
様子をみきわめて頭をなでてあげたり、体に触ってあげたりと思いっきり甘えさせてあげましょう。
●柴犬が嫌がること
・ベタベタされること
飼い主と適切な距離をとることが柴距離ですから、犬のほうから甘えてこない限り、ベタベタされることはにがてです。
ちょっと寂しいかもしれませんが、クールな犬なんだと自分を納得させましょう。
・知らない人や犬は苦手
見知らぬ人を警戒する番犬の用をになうくらいだから、警戒心がとても強い柴犬。知らない人や犬がにがてです。警戒して相手に吠えたりする場合もあります。理由を理解して普段から注意してあげましょう。
犬が触られて喜ぶところ 嫌がるところ
もちろん柴犬以外の犬にもスキンシップに個性があります。
「今撫でてもらいたい」「今は嫌」「どんな人にでもなでてもらいたい」「飼い主さんだけにしか撫でられたくない」といろいろですね。
犬はどんなところを触ったり、撫でてもらいたがり、またいつなでてほしいと思っているのでしょうか? 言葉がしゃべれない愛犬のために飼い主さんが理解しておきましょう。
毎日の暮らしのなかで、犬とのスキンシップの参考にしてください。
●犬が触ってほしいところ
犬にも触ってほしいところ、撫でてほしいところ、触ってほしくないところがあります。
まず触ってほしい部位は次の部分です。
顔の周り
目の周りは嫌がりますが、眉間は気持ちが良いみたいですね。優しく撫でていると、うとうとしてくることが多いですね。まぶたや目の周りの筋肉をよく使うためにコリやすいようです。表情を見ながら嫌がらなければ、揉みほぐしてあげてください。
首の周り
いつも人間を見上げているので、首が凝っているそうです。揉みほぐしてあげるととても喜びますね。
犬 犬 触られて嬉しいところ
尻尾のつけ根
しっぽはぐるぐる動きますから凝っているのでしょう。とはいえ自分では触れないので、飼い主に揉みほぐしてもらうと喜びますよ。
耳の後ろ
耳の後ろは、自分の後ろ足でもよく掻いていますよね。犬は耳をさまざまな方向に向けるため、凝っているようです。優しく揉んでマッサージしてあげてください。
背中
首と同様に、そこに続く背中も凝っているみたいです。頭から首、背中と撫でてあげると気持ちよさに喜びますよね。
あごの下
あごの下には緊張を和らげるツボがあるんですねー。
ここを撫でられると気持ちいいようで、もっともっと! と際限なくなりますよね。
●犬が触ってほしくない場所
一方、犬が触られたくない、撫でられたくない場所は・・・
犬が触られたくない場所は、弱点や急所と呼ばれる部分ですね。もし、敵に急所を攻撃されたら致命傷を負ってしまう。だからなるべく触らせないんですね。
足先
指の間の水かき部分
お尻周り
お腹
尻尾
目の周り
口周り(口の中)
耳の中
とはいえ、トリミングや獣医の診断では、急所も触られることになります。そこで大騒ぎになることを避けるためには、触られることに慣れさせることが必要ですね。
柴犬ってどんな犬?
柴犬が持つ「柴距離」わかってもらえましたでしょうか。
ちょっとめんどくさい、でもそこがかわいい柴犬。どんな由来を持つ犬なのでしょうか?
●柴犬の体の特徴
オスは体高38-41cm、メスは35-38cmぐらい。立ち耳で巻き尾、短毛ですね。
なんと巻尾には左巻きや右巻き、さし尾などの形態があるそうです。左巻き、右巻きで何か違うのか? 調べられませんでしたー。
●柴犬の毛色
柴犬といえば赤毛のイメージが強いのですが黒毛や白毛の柴犬も。
赤毛が約80%、黒毛、白毛がそれぞれ約10%の割合。「四つ目」「麻呂眉」などと呼ばれる黒い被毛のなかに目立つ白い模様のある黒柴は最近人気ですよね。
●柴犬の性格
猟犬なので、自立心の強い犬種と言われているそうです。
家族に対して甘えるというよりも忠誠を誓うというか服従するというか、柴犬はそんなイメージがありますが、この辺の出自に寄ってるんでしょう。
柴犬は「家につく」って言われますよね。
それはテリトリーを守る意識が強いので、そこに侵入していくる家族以外の人間や他の犬には厳しく対応するからですね。
オスはメスに比べると活発です。
散歩や遊びに十分時間をかけてあげましょう。
メスは、オスに比べると穏やかな性格で縄張り意識が強いので、番犬向きのようです。
警戒心が強いので「無駄吠え」が多くならないように子犬のときからしっかりしつける必要があるようですよ。
●柴犬の飼育場所
柴犬といえば、「番犬」として外で飼うイメージが強くないですか?
室外で飼うイメージが強いですよね。
体つきが筋肉質なので寒暖差や気候の変化にも強いので、室外でも安心して飼育できます。
もちろん、室内でも問題ないです。
室内で飼うのなら家族全員でしっかりしつけをすることで主従関係を作ったほうが良さそうです。
そうすれば、家の中での問題行動を回避する可能性が高まりますよね。
柴犬は抜毛が多いので、室内で飼う場合でも室外で飼う場合でもブラッシングなどこまめにおこなってあげると必要がありそうですね。
まとめ
どうでしたか? 柴距離のことわかってもらえましたか?
柴犬は日々、絶妙な距離感を大切にしているってことですね。
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