犬はよく寝ますよね。
とくに子犬ってご飯の時間になっても寝てるので、ご飯が後回しになってしまうこともしばしばです。
コロナで在宅勤務となり、一日中犬と同じ部屋にいるのですが、朝から晩まで寝ています。
ソファの上、ソファの下、陽の当たるフローリング、と場所は転々としますが、新しい場所でも寝ています。
それが、散歩の時間やご飯の時間だけは俄然張り切ってこちらをせかすんですよね。
犬の睡眠時間 平均的には?
犬は成犬で12時間から15時間眠ります。子犬や老犬の場合は18時間〜19時間必要なようです。
1日の半分寝ているのでもすごいですが、19時間必要なんて言われると1日の80%は寝ていることになります。「どっか悪いのかな?」と心配になってしまうこともあるでしょう。
子犬の睡眠時間
子犬のころはどのように睡眠時間が変化するのでしょうか?
●生後3週齢ぐらい
母乳を飲むときを除いてほぼ一日中寝ています。
●生後2~3ヶ月
起きているときは活発になりますが、それでも1日の大半は寝て過ごしています。
散歩や遊びのあとは十分に眠らせてあげましょう。発達に睡眠は欠かせないものですからね。
●生後4ヶ月
この頃には犬の個体ごとに睡眠時間や眠りかたに個性が出てくるようです。
まとめて眠ったり、こまめに睡眠を取ったりするようになります。
●生後5ヶ月
睡眠時間は平均14~16時間程度になります。
なぜ犬はよく寝るのかというと
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉、聞いたことがありますよね。
「レム睡眠」は体は寝ているけど脳は起きている浅い睡眠。「ノンレム睡眠」は体も脳も寝ている深い睡眠です。人間はこれを交互に繰り返しているのですが、犬も同じです。
犬は長時間眠りますが、大部分が「レム睡眠」。
深い眠りである「ノンレム睡眠」の時間はとても短いようです。
人間の場合は、約90分のサイクルで1晩に4~5回「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しますが、犬は約8割が浅い眠りだそうです。野生時代の名残で、外敵から襲われる危険に備えてすぐ起きられるように浅い眠りが多くなっていると言われています。
浅い睡眠『レム睡眠」で体力を回復させるために長い時間が必要なようですね。
大型犬ほどよく眠る
大型犬と小型犬を比べると、大型犬の睡眠時間のほうが長いと言われています。大型犬のほうが起きているときによりエネルギーが必要になるからだとも言われますが、正確な理由はわかっていないようです。
犬が睡眠不足になると?
人間とおなじく、大きなストレスを抱えてしまうようです。十分な睡眠が取れない状況では、人間も健康を害してしまいますよね。犬も同じです。
とくに、おうちに迎えたばかりの子犬などは慣れない環境にただでさえよく眠れません。
そして、これが高じると問題行動を起こす犬に育ってしまうなどのリスクがあるそうですから、とくに子犬のうちはよく寝かせてあげましょう。
※合わせて読みたい「子犬の食事 2回にするときの量は?時間帯は?便に注目! フードの量の計算式も!」
犬が快適に眠れるようにできること
1 安心して眠れるベッドの確保
犬はもともと群れで行動していましたから、眠る場所も家族が集まるリビングごほうが落ち着くようです。
リビングのフローリングに直接寝かすのは、人間の生活音が床を通して伝わるため安眠できません。やはりなにかベッドがあるほうが良いようです。
ベッドはあまりふかふかだと犬は不安定に感じるみたい。ある程度しっかりしたベッドが適しています。
ちょっと高くなっているベッドのへりやまくらに頭や顎を乗せて寝ている犬をよく見かけませんか? じつは、頭は体のパーツの中でもっとも重く、犬は普段首がくたびれているようです。まくらに頭を預けられると首の疲れが取れるようなので、犬のサイズに合わせて用意してあげましょう。
2 寝床を清潔に保つ
犬はとても清潔好きです。寝床はいつも清潔を保ってあげましょう。
ベッドが汚れていると病原菌の温床になりかねませんからね。
きれいに見えても何日も使った後では皮脂汚れがついているものです。湿気もあるのでカビが生えることもあります。
週に一回は丸洗いをしてあげてはいかがでしょう。
除菌スプレーなどもうまく使いたいですね。
犬のベッドを洗うには、ペットの布製品用洗濯洗剤を使いましょう。
というのも、犬と人間とでは皮脂の性質が異なるので、通常の洗濯洗剤では落としきれないようです。
洗いかた
1 浴槽にお湯をためて洗剤を加え、カバーを取り外したベッドを入れて押し洗いする。
2 泡が出なくなるまですすぎ、しっかりと絞ってから風通しのよい場所に干す。生乾きになると雑菌が繁殖し、嫌なニオイがするようになるので完全に乾かす。
3 物干しネットを使用すると、自宅のハンガーを活用して風通しよく両面日光に当てられるので便利。
3 犬が快適な温度管理
人間も同じですが、犬にも就寝中の温度管理は大切です。
布団などで調整できない分、注意してあげると良いですね。
犬が快適なのはシングルコートかダブルコートかで違います。
シングルコートの犬種: 夏季22~25℃、冬季20~25℃
ダブルコートの犬種: 夏季23~26℃、冬季19~23℃
※あわせて読みたい「犬が丸まって寝るのはなぜ? 寒いから? 夏でもするの?」
4 静かに寝かせてあげる
犬が寝ていると、可愛くてつい構ってしまいがちです。
気持ちはわかりますが、体力以上に遊ばせてしまうと疲労がたまり、免疫力がおちて病気になりやすくなります。
ゆっくり寝かせてあげることで成長していけば体力もついていきます。
とくに、子犬のうちはゆっくり寝かせてあげましょう。
5 適度な運動をさせる
快適に眠るためにはある程度体が疲れていることが必要です。
そこで、キチンと散歩にいったり、それでも足りないときは、うちに帰ってから遊んであげるなど運動量を確保してあげてくださいね。
寝相でわかる犬の気持ち
犬は基本的に丸まって寝ますよね。あれは大切な内臓を的から守り、体温を逃さないためなんです。それを崩した寝相のとき、犬がどんな気持ちでいるのかと言うと・・・
1 リラックスしているとき
へそ天などの仰向けの姿勢や、足を投げ出して横向きに寝ます。敵を気にせず、飼い主の近くで安心していますね。
2 警戒している寝方
うつ伏せに寝ていたり、少し丸くなって寝ている場合は、ちょっと緊張しているのかもしれません。
とくに、うつ伏せはすぐに動き出せることから、そんな意味を持っているかもしれないですね。
3 体調が悪いとき
お腹を開いて横向きになっている場合は、暑くてお腹から体温を逃そうとしている場合があります。温度調整をしてあげましょう。
程度の問題ですが、寝ているとき痙攣のように激しく足をばたつかせるなどは、てんかんの恐れがあります。獣医師に相談してみましょう。
まとめ
犬が寝ている姿はとても可愛いのですが、いろいろな意味があるのですね。
普段からよく観察して、犬の気持ちや、もしものときの異常を発見しやすくしておきましょう。
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