リビングでゆっくりしていると、飼い犬があなたの腕や足にガシっとしがみついて腰を振る仕草をしてくる。
クッションやぬいぐるみにすることもあるかもしれません。
オスの犬だけでなく、メスもするようです。
たしかにウチのノーフォークも奥さんの足にやります。私にはしないのですが。
飼い主としては、自分の愛犬の性衝動が自分に向けられているみたいに感じて、いい気持ちはしないですよね。
目次
1. 犬のマウンティングってどんなこと?
最近は人間関係でも「マウンティング」という言葉が使われるので、なんとなく「俺の方が強い」と示すための行動と理解していますが、そもそも犬のマウンティングはそれだけではなく、いくつかの原因が考えられるようです。
発情期になると本能的にマウンティングをすることがあります。特にオスは、ヒート中のメスの出すフェロモンで発情し、マウンティングの行為に及びます。
ところが、性的なもの以外にも原因があります。
動きが交尾そのものなので性的なものと考えがちですが、実際にはそれではないケースの方が多いようです。
たしかに、交尾と考えるから「え?」と思っちゃいますが、それではメスがやる理由がないですし、マウンティングをしないオスもいるようですね。
ああよかった。うちのノーフォークも異常ではないってことですね!
2. なぜマウンティングするのか
・愛情不足・遊んでほしい
犬が愛情表現として行うときがあるようです。迷惑ですね(笑)
仕事が忙しくてスキンシップが足りない場合などに起こりがち。隙間の時間を使って思いきり遊んであげましょう。
・犬との主従関係が崩れている
これは少し問題です。つまり「飼い主より自分のほうが上」と思われているとこのような行為が起こるようです。犬にとって上下関係はとても大切なので、しっかりしつけ直したほうがいいですね。
・独り占めしたい
「自分のほうが上」という示威行動と同時に「独占したい」場合にもマウンティングの行為に及ぶようです。
・楽しすぎて
クッションなどで遊んでいて、興奮がエスカレートし、マウンティングの行為に走る場合があります。また、おもちゃやクッションを自分の支配下におくという意味合いがあります。
・ストレスから
飼い主や他の犬との関係や、運動が足りていないことのストレスが原因になっていることがあります。
3. マウンティングをそのままにしておくと
まあ、自分ちのリビングでの出来事だし、とアマく見ていると、のちのち困った問題行動に発展することがあります。まず、主従関係が崩れているということは、飼い主のコマンドを聞かなくなりますよね。
吠えたり噛んだりといった社会性を損ねる問題行動につながってしまいます。
また、散歩やドッグランで他の犬に対して突然マウンティングするなども困りますよね。
また、犬の陰部に傷がつく心配もあります。更に化膿してしまうと大事になります。
4. マウンティングをやめさせるには
・去勢する
オスの場合、去勢をするとおさまる場合が多いようです。もちろん、去勢してもマウンティングする犬もいます。その場合は性的衝動以外の原因を考えたほうがいいですよね。
・しずかにしつける
例えば足にマウンティングしている犬を叱るときに騒ぐような行動をしてしまうと「遊んでくれた」と勘違いしてしまいます。
まず黙って愛犬を振り払って、マウンティングすることができない姿勢を取りましょう。
それから「ノー」と騒がず毅然とコマンドを与え、マウンティングをやめたら褒めてあげてください。ぬいぐるみやクッションにマウンティングしてるなら、それらは犬の見えないところに片付けてしまいましょう。
こうしたしつけ繰り返して、マウンティングという行動を私は快く思っていないとメッセージを送ることが大切です。
5. マウンティングはマナーの問題
犬だけの社会では問題ない行動ですが、犬は人間とともに生活しています。誰だって自分の犬にマウンティングされたらいい気持ちはしませんよね。
犬を飼うときのマナーとして、愛犬に守らせましょう。リビングでの行為をそのままにしてしまうと、「これでいいんだ」と勘違いさせてしまいます。不愉快な行動は、リビングで現れたときに対処するのがいいですね。