この雑誌を手に取る方は、もちろん以前の「NAVI」を読んでいた方でしょう。自動車をテーマにしたハイクオリティマガジンの「NAVI」でしたが、名物編集長の鈴木正文さんが新潮社に移り、同様のジャンルの「ENGINE」を創刊。
「NAVI」読者がこぞってそちらに移動したため、休刊となってしまったのですね。
現在の「ナビカーズ」は独立した月刊誌ではなくて「MOTO NAVI」という別の雑誌のムックとして刊行されているようです。
私はクルマと犬は相性の良いと思っています。
自動車メーカー各社が犬とドライブするサイトを持っているのがその証拠ですよね。
ホンダ→https://www.honda.co.jp/dog/
ニッサン→https://www.nissan.co.jp/SP/DOG/
犬を家に迎える時には色々な買い物をします。ケージだったり、食事用の皿だったり、おもちゃだったり。
そのなかで最も高いものが「クルマ」じゃないか と思うのですね。
実際、私もラブラドールを飼いだしたときに、それまで乗っていたベンツのA
クラスからCクラスのステーションワゴン(W204)に乗り換えました。
ラブラドールの大きさとAクラスの大きさが合わなかったためです。
今回の特集は「やっぱり犬が好き」。
さまざまな家庭におけるクルマと犬と生活が紹介されています。
実は雑誌にはふんだんにお金がかかっています。
1ページの制作単価っていくらだと思いますか?
売れている雑誌なら30万円、普通でも10万円くらいでしょうか。「1ページ」を作るのに、ですよ。
カメラマンをつかってロケに行く。そのあとにデザイナーに渡してレイアウトを引いてもらい、ライターに原稿を依頼。イラストなども手配して・・・普通に情報を伝えるだけなら過剰な演出なのですが、出来上がった誌面はやっぱりお金かけただけのものになっていくのです。「世界観」があるのです。
今回は「スタイリッシュな生活の中の犬とクルマ」なので写真もいいですね。
雑誌の中の生活やクルマに憧れを持ってみることができます。
記事の中で興味を引いたのは「イオンペット」の開発したルノーカングーを使った「ペット用ドクターカー」です。
大きな災害時にペットも負傷することがありますが、動物病院に連れていけない場合に出動し、ケアをするというコンセプト。
災害があったときにその地方で出動いているそうです。
実は、このサービス、平常時もニーズがありそうだな、と思いました。
飼い主の全てがクルマを使えるわけではないので、やはりドライバーが帰ってくるまで動物病院まで行けない人は多いと思います。
今後高齢社会になればなおさらですよね。
店舗を持たずに、電話すると往診してくれるとか、グルーミングしてくれるサービスって今後有望なんじゃないでしょうか。
色々考えさせられた「ナビカーズ」。
クルマ雑誌を普段は手に取ることがない方も、今回の「ナビカーズ」は一度書店で手にとってみたらいかがでしょうか。