ケンケンってどんな犬?
アニメ『チキチキマシン猛レース』に登場するケンケンは、ブラック魔王の忠実な相棒でありながらも、どこか憎めないキャラクターです。
彼の特徴的な笑い声と独特のビジュアルは、多くの視聴者の記憶に残っています。
では、ケンケンとはどんな犬なのでしょうか?
もじゃもじゃの被毛
ケンケンの外見でまず目につくのが、全身を覆うもじゃもじゃの被毛です。
この特徴的な毛並みは、テリア系の犬種を思わせます。
エアデール・テリアやボーダー・テリアのように、密度の高い毛で覆われた犬種に似ていますね。
このもじゃもじゃ感が、彼の愛嬌のある姿を引き立てています。
まるで「手入れをサボった犬」なんて思われがちですが、実際の犬なら定期的なブラッシングが必須になるでしょう。
また、アニメキャラクターとしてのデザイン上、被毛の質感が強調されているのかもしれません。
アニメ作品では、キャラクターの外見が個性を示す重要な要素になりますからね。
つぶらな瞳
ケンケンの目は、まん丸でつぶらです。
いつもニヤリと笑っているように見えますが、よく見ると黒目がちな愛らしい目をしています。
このつぶらな瞳があるからこそ、いたずら好きな性格でもどこか憎めない存在になっているのでしょう。
人間でも、目が大きくて表情豊かな人は親しみやすく感じるものです。
犬にとっても、目の表情は重要です。
犬は人間の表情を読み取る能力が高いため、つぶらな瞳を持つケンケンは、視聴者の心をつかむ存在になっているのではないでしょうか。
ずんぐりとした体型
ケンケンの体型は、足が短めで全体的にずんぐりとしています。
これは、特定の犬種をモデルにしたというよりも、アニメ的なデフォルメの影響が大きいでしょう。
実際の犬でこのような体型のものとしては、ブルドッグやフレンチ・ブルドッグが挙げられます。
特に、ちょっとした動作でドタバタする様子は、短足で筋肉質な犬によく見られる動きです。
この体型のおかげで、ケンケンのコミカルな動きがより際立っています。
ブラック魔王が怒っているときも、ケンケンのちょこちょことした動きが笑いを誘うのは、彼の体型あってこそですね。
独特の笑い声
「シシシシシ!」この笑い声こそ、ケンケン最大の特徴と言えるでしょう。
ケンケンの笑いは、ただの悪役の高笑いとは違います。
どこか裏がありつつも、イタズラが成功したときの満足げな笑い。
これが彼のキャラクターを際立たせています。
実はこの笑い声、英語版の声優ドン・メシックによるものです。
彼の特徴的な発声が、アニメ史に残る「ケンケンの笑い声」を生み出しました。
ケンケンの性格と行動
ケンケンは、ただの脇役の犬ではありません。
彼には独自の性格や行動パターンがあり、視聴者に強い印象を与えています。
ブラック魔王の忠実な相棒でありながら、時にはちゃっかり自分の利益を優先するしたたかさも持ち合わせています。
いたずら好き
ケンケンは、まさにいたずら好きな犬です。
『チキチキマシン猛レース』では、ブラック魔王とともに他のレーサーたちを邪魔する作戦を次々と実行します。
しかし、その計画が成功することはほとんどなく、最後には自分たちが痛い目を見るのが定番の展開です。
いたずら好きな犬といえば、ジャック・ラッセル・テリアやビーグルが思い浮かびます。
これらの犬種は非常に好奇心が強く、常に何か面白いことを探しています。
ケンケンのいたずら好きな性格も、こうした犬種の特徴と共通しているのではないでしょうか。
忠誠心
いたずら好きなケンケンですが、ブラック魔王に対する忠誠心は確かです。
彼はいつもブラック魔王のそばに寄り添い、命令を忠実に実行します。
とはいえ、ブラック魔王が失敗するとケンケンも巻き添えを食らうことが多く、どこか気の毒な部分もありますね。
犬といえば、やはり「忠誠心」が強い動物として知られています。
特にシェパードやボーダー・コリーなどは、飼い主に従順であることで有名です。
ケンケンも、そんな忠誠心の強い犬たちをモデルにしているのかもしれません。
勲章への執着
ケンケンには、他の犬にはあまり見られないユニークな趣味があります。
それは「勲章集め」です。
ブラック魔王の命令をこなしながらも、彼は勲章をもらえるかどうかを気にしています。
成功したときは「勲章くれる?」と期待し、失敗するとがっかりする姿が印象的です。
勲章に執着する犬というのは現実には存在しませんが、犬がご褒美を求める姿には通じるものがあります。
例えば、トレーニングの際におやつをもらうことを楽しみにしている犬などが、それに近い行動と言えるかもしれません。
笑い上戸
ケンケンは、何か悪巧みが成功すると「シシシシシ!」と笑います。
この特徴的な笑い声は、彼のキャラクターを際立たせる大きな要素の一つです。
普通の犬は笑いませんが、実は「笑顔のように見える表情」をする犬は存在します。
特に口角が上がりやすい犬種、例えばサモエドやゴールデン・レトリーバーなどは、「笑っているように見える」と言われることが多いです。
ケンケンの笑いも、そんな犬の表情を参考にして作られたのかもしれませんね。
ケンケンのモデルとされる犬種
ケンケンの犬種は公式には明言されていませんが、その見た目や性格から、いくつかの犬種がモデルになった可能性が考えられます。
では、ケンケンと似た特徴を持つ犬種を見ていきましょう。
エアデール・テリア
エアデール・テリアは「テリアの王様」とも呼ばれる大型のテリア犬種です。
特徴的なもじゃもじゃの被毛と精悍な顔つきが、ケンケンのデザインに影響を与えたのではないかと言われています。
エアデール・テリアは非常に賢く、活発な性格を持っています。
また、忠誠心が強く、しつけ次第でとても従順になります。
この性格は、ブラック魔王の相棒であるケンケンとも共通する部分が多いですね。
ただし、エアデール・テリアはケンケンほどずんぐりとした体型ではなく、もう少しスラッとした体型をしています。
そのため、ケンケンはエアデール・テリアに別の犬種の特徴を混ぜて作られたキャラクターなのかもしれません。
ボーダー・テリア
ボーダー・テリアも、ケンケンのモデルとしてよく挙げられる犬種です。
小型のテリアで、もじゃもじゃした被毛と丸みのある体型が特徴的です。
ボーダー・テリアはとても活発で遊び好きな性格をしており、いたずら好きなケンケンとよく似ています。
また、飼い主への忠誠心が強く、トレーニングをしっかりすれば命令をよく聞く犬種でもあります。
ケンケンの「ブラック魔王に従いつつも、どこかマイペースな性格」は、ボーダー・テリアの自由奔放な気質に通じるものがあるのではないでしょうか。
ワイアー・フォックス・テリア
ワイアー・フォックス・テリアは、エネルギッシュで好奇心旺盛な犬種です。
もじゃもじゃした被毛とシュッとした顔つきが特徴的で、ケンケンの顔立ちにも似ています。
この犬種は、非常に機敏で、運動能力が高いことでも知られています。
アニメのケンケンは、ドジを踏むことも多いですが、走ったり飛び跳ねたりするシーンもよくあります。
この軽快な動きは、ワイアー・フォックス・テリアの性質と共通しているかもしれません。
雑種
ケンケンの犬種を特定することが難しいのは、彼が「雑種」という設定だからかもしれません。
英語版の名前「Muttley」には「mutt(雑種犬)」という意味が含まれています。
雑種犬は、複数の犬種の特徴を持ち合わせることが多く、ケンケンのデザインも複数の犬種を組み合わせた結果なのではないでしょうか。
「特定の犬種ではなく、さまざまな犬の要素を取り入れたキャラクター」という考え方が、最も自然なのかもしれませんね。
ケンケンの名前の由来
ケンケンの名前にはどのような意味が込められているのでしょうか。
彼の名前は日本語版と英語版で異なり、それぞれの文化に合わせたネーミングがされています。
ここでは、ケンケンの名前の由来や各国での違いについて見ていきましょう。
英語名「Muttley」
ケンケンの英語名は「Muttley」ですが、これは「mutt(雑種犬)」と「-ley」という接尾辞を組み合わせた造語です。
「mutt」は英語で「雑種犬」や「ノラ犬」という意味を持っており、公式設定ではケンケンが特定の犬種に属していないことを示唆しているのかもしれません。
また、英語圏では「Muttley」という名前が持つ響きが、どこか愛嬌のあるキャラクターとしての印象を与えます。
実際に、彼の笑い声や行動を見ると、ただの悪役の手下ではなく、どこか憎めない存在であることがわかりますね。
日本語名「ケンケン」
日本語版では「Muttley」ではなく、「ケンケン」という名前が付けられました。
この名前は「犬(けん)」という言葉を繰り返して、親しみやすくしたものだと考えられます。
また、一説には「陰険な犬」から来ているとも言われています。
ケンケンは、ブラック魔王の命令に従いながらも、時折ちゃっかりした態度を見せることがあります。
そのため、「陰険」というイメージが反映されているのかもしれませんね。
他の国での名前
ケンケンは世界中で放送されたため、各国で異なる名前が付けられています。
例えば、フランスでは「Diabolo」、スペインでは「Patán」という名前で登場しました。
フランス語の「Diabolo」は「悪魔」や「いたずら者」を意味し、ケンケンの性格を反映しています。
一方、スペイン語の「Patán」は「不器用なやつ」「乱暴者」といった意味を持ち、ブラック魔王の計画をうまく遂行できない様子を表しているのかもしれません。
名前の音の印象
「ケンケン」という名前は、リズミカルで親しみやすい響きを持っています。
繰り返しのある名前は覚えやすく、日本の視聴者にとっても馴染みやすいですね。
また、「Muttley」も「t」の音が軽快で、いたずらっぽい性格を想起させます。
名前の音から受ける印象が、キャラクターのイメージを作るうえで重要な役割を果たしているのではないでしょうか。
ケンケンの人気と影響
ケンケンは、ただのアニメキャラクターではなく、長年にわたって世界中のファンに愛されてきました。
そのユニークな性格と特徴的な笑い声のおかげで、今もなおSNSやメディアで話題になることがあります。
ここでは、ケンケンの人気とその影響について詳しく見ていきましょう。
日本での人気
『チキチキマシン猛レース』は、1960年代にアメリカで放送されたアニメですが、日本でも非常に高い人気を誇りました。
特にケンケンの「シシシシシ!」という笑い声は、多くの視聴者に強い印象を残しました。
当時の日本では、海外アニメが多数放送されていましたが、その中でも『チキチキマシン猛レース』はコミカルな展開とユニークなキャラクターが人気を集めました。
ケンケンは、その中でも特にキャラが立っており、ブラック魔王との掛け合いも見どころのひとつでしたね。
他の作品への登場
ケンケンは『チキチキマシン猛レース』だけでなく、さまざまなスピンオフ作品や関連アニメにも登場しています。
例えば、『スカイキッドブラック魔王』という作品では、彼はブラック魔王とともに主役級の扱いを受けています。
また、近年のアニメや映画でも、ケンケンに似たキャラクターが登場することがあります。
これは、彼のデザインや性格がいかに魅力的で、時代を超えて愛されているかを示しているのではないでしょうか。
キャラクターグッズの展開
ケンケンは、キャラクターグッズの世界でも人気があります。
フィギュアやキーホルダー、Tシャツなど、さまざまなグッズが発売されており、特に海外ではレトロアニメファンの間で根強い人気を誇っています。
また、最近ではSNSを通じて、ケンケンの画像や動画が拡散されることもあり、若い世代にもその存在が知られるようになっています。
特に、ヴィンテージスタイルのキャラクターグッズが好きな人にとっては、ケンケンは魅力的なアイテムのひとつになっているでしょう。
SNSでの話題
ケンケンの笑い声や表情は、SNSでもたびたび話題になります。
特に、「シシシシシ!」という特徴的な笑い方を真似する動画がアップされることがあり、ファンの間で盛り上がることもあります。
また、犬好きの人たちの間では、「ケンケンに似た犬を見つけた!」という投稿がバズることもあります。
たしかに、もじゃもじゃの毛並みとつぶらな瞳を持つ犬は、ケンケンにそっくりですね。
こうしたSNSでの拡散もあり、ケンケンは現代でも一定の認知度を保っているのではないでしょうか。
実写版の「チキチキマシン猛レース」
実はこの「チキチキマシン猛レース」ですが、実写になっています!
「ええ?」と驚いちゃいますね。
フランスの車、「プジョー208」のコマーシャルとして作成されました。2013年だと思われます。
※出典 https://www.youtube.com/watch?v=RjrdJlrTYMQ
もちろん、ケンケンも出ています。
そして、「ししししし」と笑うんですよ。笑ってくれるんです! フランス人、わかってますねー
一つ屋根の下のケンケンのマネ
懐かしいテレビドラマ「一つ屋根の下」。
1993年の4月に始まったので、もう25年も前なんですねー。最高視聴率は37.8%。
昨今の紅白歌合戦並みですね。
江口洋介、福山雅治、いしだ壱成、山本耕史というイケメンだけ揃えました! みたいなキャストでした。
この中で江口洋介が扮する「あんちゃん」が家族をはげますときにやる「ししししっー」という口のわきで拳を動かすポーズが「ケンケンのまね」ですね。
70年代くらいまで「チキチキマシン猛レース」は再放送されていた記憶があるのですが、それでも20年近く昔のコンテンツからの引用なので「あれ、なに?」とわからない人も多かったと思いますねー。
まとめ
ケンケンは、『チキチキマシン猛レース』の中でも特に印象的なキャラクターです。
彼のもじゃもじゃした被毛、つぶらな瞳、ずんぐりとした体型、そして特徴的な笑い声は、多くのファンの記憶に残っています。
性格面では、いたずら好きでありながらブラック魔王に忠実な一面を持ち、勲章への執着や笑い上戸な性格が彼の個性を際立たせています。
モデルとなった犬種については明確な設定はないものの、エアデール・テリアやボーダー・テリア、ワイアー・フォックス・テリアなどが候補として挙げられます。
名前の由来についても興味深く、英語名「Muttley」は雑種犬を意味し、日本語の「ケンケン」は親しみやすく、陰険な性格を表しているとも言われています。
世界各国で異なる名前が付けられていることも、ケンケンのグローバルな人気を示す要素の一つでしょう。
また、ケンケンは長年にわたり日本だけでなく世界中で愛され続けており、関連作品への登場やキャラクターグッズの展開、SNSでの話題など、その影響力は今なお健在です。
このように、ケンケンはただのアニメキャラクターにとどまらず、時代を超えて愛される存在として、多くの人々の心に刻まれているのではないでしょうか。
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