あるアメリカのセールスマンが南部を回っていると、町の酒場でなんと「チェスをする犬」に遭遇する。
一頭のラブラドールレトリバーが、しわくちゃの老人と対戦しているのだ。
あまりの光景にセールスマンが
「こいつは驚いた! この犬は天才だな!」
と呟くと、
老人はチェス盤から顔を上げてこう言った。
「たいしたこたねえよ、こんな犬。5回に1回しか勝てねぇんだからよ」
ふと見ると、そこに犬がいた。
口にくわえた買い物メモをみると「ソーセージ5本 ステーキ用の肉5枚」と書いてある。
肉屋は注文通りの品物を袋に入れ、犬の口にかけてやると、犬は通りを歩き出した。
「どこからきてるのだろう? 随分と利口な犬だな」と思った肉屋は、こっそりと後をつけることにした。
1ブロック歩くと、バスストップから犬はバスに乗り込んだ。
肉屋も早速乗り込むと、どうやらバスの運転手は犬をよく知っているようで、特に驚いた様子は見せない。
数ブロック走ったところで、犬は立ち上がり、出口に向かった。伸び上がって自分で停車ボタンを押してバスを止め、降りて行く。
「すごいな、この犬は」肉屋はびっくりしながら、ついていった。
2ブロック歩いて、とある一軒家についた。
犬は買い物袋を下ろすと、いきなりドアに体当たりをした。
何事も起こらないので、家の横に回り、窓にジャンプしてノックをすると、ようやく中から不機嫌そうな男が顔を出して言った。
「まったく、お前はなんて間抜けなんだ!」
それを聞いた肉屋はたまらず、
「間抜け? この犬は天才に違いありません!」
そういうと、犬の飼い主は、
「天才? あんた、何を言ってんだ。本気でそんなこと思っているのか? この間抜けは今週、もう3回も鍵を忘れたんだぞ」
思わず笑っちゃいますね。
犬に関するアメリカンジョークはたくさんあるのですが、大きな傾向は「犬の賢さ」をテーマにしているところです。
飼っている私たちは日々実感しますが、犬の賢さはどのくらいなんでしょうね。
通説では人間の3歳児並みと言われています。
犬は人間の言葉を理解しているようですが、実は理解しているのは「単語だけ」のようですね。
どの犬種も200くらいの単語を理解して行動できるそうです。
では、あらゆる動物の中で、犬はどのくらい頭がいいのか?
なんだか大学の偏差値ランキングみたいですが、
1位 チンパンジー
2位 豚
3位 イルカ
4位 オウム
5位 クジラ
6位 犬
7位 タコ
8位 ゾウ
9位 リス
10位 猫
2位豚 7位タコ・・・。
いいのかな、食べちゃって。
そして我らが犬は堂々の6位です! タコの知能をどのように判定したのか、とっても気になりますねえ。
動物の中では6番目に頭がいい犬。
では犬のなかではどんな犬種が頭がいいのか?
カウントダウンで発表すると、
10位 オーストラリアン・キャトル・ドッグ
9位 ロットワイラー
8位 パピヨン
7位 ラブラドール・レトリバー
6位 シェットランド・シープドッグ
5位 ドーベルマン
4位 ゴールデン・レトリバー
3位 ジャーマン・シェパード・ドッグ
2位 プードル
1位 ボーダー・コリー
でした!
つぎにとっても失礼なランキングをお伝えしましょう。
頭の悪い犬ランキング!
といっても人間にとっての頭の悪い犬というのは「馬鹿な犬」ではなくて
「言うことを聞かない」「しつけが入らない」「頑固」などが特徴の犬のことです。
それが魅力! と言う場合もありますからね。
10位 バセットハウンド
9位 マスティフ
8位 ビーグル
7位 ペキニーズ
6位 ブラッドハウンド
5位 ボルゾイ
4位 チャウチャウ
3位 ブルドッグ
2位 バセンジー
1位 アフガンハウンド
世界最古で、ノアの方舟に乗せられた犬と言われるアフガンハウンドがなぜ頭の悪い犬1位なのか? アフガンハウンドは優秀な狩猟犬です、優秀な狩猟犬ということは、主人の命令が届かないところでも自分で判断し、行動することができないとダメなのです。
でもこの特徴は家庭犬となったとき、独断で動いてしまい、飼い主の言うことを聞かないという悪い特徴になってしまっているそうです。頭が悪いというのはアフガンハウンドに失礼ですねえ。