犬はバナナ食べれるのでしょうか?
身近なフルーツといえばバナナですよね。
そのまま食べてもよし、素材に使ってスイーツを作ってもよしのバナナですが、
犬にあげるのはOKなのでしょうか?
バナナのここがいい!
バナナは犬にあげても問題ありません。人間にとっても栄養満点なバナナは犬にとっても以下の利点がありますよ。
タンパク質
タンパク質は筋肉や骨などを作る成分ですね。活発に動く犬にはとても大切ですよね。
ミネラル
ミネラルとは動物の臓器や細胞の活動をサポートしたり歯や骨のもとになったりといったとても重要な役割があります。ミネラルとはそのような役割を持つ岩や土に含まれる「無機質」のことを言います。そんなミネラルが、バナナには豊富に含まれています。
・カリウム
カリウムが不足すると、うまく歩けなくなったり、食欲不振につながります。
・マグネシウム
マグネシウムが不足すると、不整脈がでたり、骨が弱くなりやすくなるなどの問題が起こります。
・カルシウム
カルシウムが不足すると、健康な骨を維持できません。
・鉄
鉄が不足すると、血液中の赤血球が作れなくなり、貧血などの症状が現れます。
ビタミン
ビタミンは動物が健全に成長したり、健康を維持する役割をします。
動物の体の潤滑油と考えるとわかりやすいですね。バナナで摂取できるビタミンは・・
・ビタミンB1
ビタミンB1が不足すると疲れやすくなったり、上手く歩けなかったりという症状が出ます。
・ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚の健康維持に影響するため、不足するとフケや脱毛が起こりやすくなります。
・ビタミンB6
免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。
・ビタミンC
ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成されないために、血管がもろくなり出血を起こします。壊血病です。そのほか、いらいらしたり、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などの症状があります。
人間がバナナを食べるときの利点と同様で、繊維質が多く含まれているので、便秘予防にも効果ありです。便秘気味の犬にはいいかもしれません。
また、フラクトオリゴ糖という腸内の善玉菌やビフィズス菌を増やす働きがある成分も含まれているそうで、腸内環境も整えてくれます。
バナナのここはダメ!
なんだかよいことが多い「犬にバナナ」ですが、注意するべき点があります。
アレルギー
犬のなかには「バナナレルギー」を持つものもいます。アレルギーを持つ犬にバナナを与えるのは絶対に避けてください。「バナナアレルギー」は食べた当日や1~2日後までに下痢、嘔吐、痒みなどの症状がでます。
バナナの皮はダメ
バナナの皮って厚いですよね。消化が悪く、腸などに詰まると大変です。腸閉塞などにつながる恐れがあります。バナナの皮を与えるのはやめておきましょう。
与えすぎちゃダメ!
バナナ1本(100g)は約84キロカロリーと比較的低カロリーですが、糖分も多いため食べすぎると肥満になります。少量をおやつとして与えましょう。
バナナを安全に与えるには
皮も腸に詰まることがありますが、身も喉に詰めてしまう恐れがあります。塊のままあげるのは避けて、潰したり小さくカットしてからあげましょう。
犬に与えてもいいバナナの量
フードで栄養が取れている場合は、基本的にはあげる必要のないものです。
ですが、あえて適正量というものを調べてみると・・
超小型犬の場合
チワワやトイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなど体重が4kg未満の犬種。
適正量は30g前後。4分の1本程度になります。
小型犬の場合
パグ、パピヨン、マルチーズ、ミニチュアダックスフンドなど体重が10kg以下の犬種。
適正量は74g~147g程度。バナナ半分~1本分です。
中型犬の場合
フレンチブルドッグやウェルシュコーギー、ブルテリア、ボーダーコリーなど体重25kg以下の犬種。中型犬に与えていいバナナはおよそ2本分まで。
大型犬の場合
ラブラドルレトリバーやゴールデンレトリバー、アイリッシュセッター、グレーハウンドなど体重が25kg以上の犬種。大型犬に与えていい量はバナナ2~3本程度。
どんなときにバナナを与えたらいいの?
フードで栄養が取れていれば、基本的にバナナを与える必要はありません。元気や食欲がない場合、栄養補給の一つの方法だったり、食べ物の目先を変える目的であげるのがよいのではないでしょうか。
子犬や持病のある犬にバナナを与えてもよい?
バナナはおおむね犬に良いことしかないのですが、それでもあげることを控える方が良い場合があります。子犬や持病を持った犬の場合は基本的に控えた方が良いようです。どうしてもあげたい場合は獣医師と相談してみてください。
子犬には控える
子犬のときはアレルギー反応を発症する頻度が高いそうです。
バナナアレルギーを引き起こすリスクを考えるとバナナは控えたほうがいいですね。
心臓に持病のある犬
バナナにはカリウムが多く含まれており、心臓に持病のある犬には控えましょう。
尿検査でアラームが出た犬
バナナに含まれるミネラルは、犬の尿結石の原因につながる場合があります。
尿検査で注意を受けたり、療養食を食べていたりする犬は避けたほうがいいそうです。
腎不全や腎臓病の犬
病院で処方された療養食をしっかりと食べさせた方が良いそうです。
バナナはあげないようにしましょう。
犬が食べてはいけない果物
野菜もそうですが、果物にも「体に良い」イメージしかありませんね。せいぜい糖に注意くらいじゃないですかね。そう。人間の場合は。
ところが、犬にとっては健康を害してしまう果物があるのです。
果物こそ、ちょろっと犬にあげてしまいそうですから気をつけてくださいね。
ぶどう
ぶどうやレーズンが犬には危険と言われるようになったのは2000年に入ってからです。ぶどうの中毒によって腎機能不全を起こすことはわかっているのですが、実はその原因は特定されていないんですね。農薬、カビ毒などが疑われていますが確定はしていないそうです。
ぶどう中毒の症状は嘔吐、下痢や、呼吸速拍などが知られています。
致死量はぶどうで体重1キロあたり3〜32g、レーズンで11-30gと言われてます。体重が3キロくらいの小型犬で計算すると、ぶどう2〜3粒、レーズン50粒という値になるそうです。
ぶどうやレーズンは「犬に与えやすい」ですよね。それだけに危険度が高いと思いますので、家族で「ぶどうはダメ」を共有してくださいね。
いちじく
いちじくって「不老長寿の果物」って言われているんですね。たしかに爽やかな果物というイメージですが、犬にはダメなんですねー。
いちじくには「フィシン」と「ソラレン」という成分があって、これが犬に中毒症状を引き起こすんですね。
フィシンはタンパク質の分解酵素。人間にとっては整腸作用を促しますが、犬には強く作用してしまいます。ソラレンは犬が摂取すると下痢や嘔吐を引き起こす中毒物質として作用してしまいます。
いちじくは犬にとって不老長寿の果物ではないようです。食べさせないでくださいね。
皮をむいていない柑橘類
レモンの身の部分、果汁などはビタミンCの補充になるそうで、とくに病み上がりや毛色が優れない犬、老齢の犬にはあげても問題ないそうです。
一方、レモンの皮には繊維質が多く、消化不良を起こす場合があるそうで、犬には適さないようですね。
プルーン
プルーンは豊富な栄養がある果物というイメージですよね。
普段プルーンを食べている飼い主であれば、ワンコにも食べさせてあげたいと思うかもしれません。でもやめておいた方がいいようです。
プルーンの葉や種、茎を食べたことで、呼吸困難などを起こす可能性があるそうですし、カリウムが豊富なために、「高カリウム血症」につながってしまうこともあります。
乾燥したプルーンは毒性がより強くなるそうです。プルーンのドライフルーツはさらに危険ですよ。
ドライフルーツ
ドライフルーツにはレーズンやいちじく、プルーンなどが入っているものもあります。注意してください。
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