犬がおもちゃを持ってくるのはなぜ?

犬がおもちゃを持ってくる どんな犬か調べてみた

犬がおもちゃを持ってくる行動には、さまざまな理由があります。
単純に「遊びたい!」という気持ちから、飼い主に何かを伝えたいサインまで、その背景は奥深いものです。
一緒に暮らしている愛犬が、お気に入りのおもちゃをくわえて目の前に現れる姿はかわいいですよね。
しかし、「なぜ?」と思うこともあるのではないでしょうか。
この記事では、犬がおもちゃを持ってくる理由や、その心理を徹底解説します。
また、「持ってくるけど離さない!」という困った行動についての対策や、しつけのコツも紹介していきます。
愛犬とのコミュニケーションを深めるためのヒントが満載なので、ぜひ最後まで読んでください。

犬がおもちゃを持ってくる理由

犬がおもちゃを持ってくる

犬がおもちゃを持ってくる行動には、いくつかの意味が込められています。
単に遊びたいだけではなく、飼い主に対する要求や習性が関係していることもあります。
犬の行動には必ず理由があるので、そのサインを見逃さないことが大切です。
では、具体的にどのような理由が考えられるのでしょうか。

遊びの延長!まだまだ遊びたいワン

犬は遊びが大好きです。
特にお気に入りのおもちゃがあると、それを持ってきて「もっと遊ぼうよ!」とアピールすることがあります。
飼い主さんが投げたおもちゃを持ってきてくれるのは、一緒に遊びたいという気持ちの表れでしょう。
しかし、中には「持ってくるけど渡さない」という犬もいます。
これは、遊びを終わらせたくないという心理の現れです。
おもちゃを離さずに飼い主の反応を見ながらウロウロする行動は、まさに「もっと遊びたい!」というサインなのです。

飼い主にかまってほしいアピール

犬は飼い主さんの注目を浴びることが大好きです。
おもちゃを持ってくることで「見て見て!」とアピールしている可能性があります。
特に、普段からあまりかまってもらえないと感じている犬は、この行動をよくとります。
おもちゃを持ってきたときに、飼い主さんが「すごいね!」と褒めたり、遊んであげたりすると、犬はさらにその行動を繰り返すようになります。
つまり、「おもちゃを持っていけば飼い主が反応してくれる!」と学習しているのです。

獲物を持ち帰る本能が発動!?

犬はもともと狩猟本能を持つ動物です。
獲物を捕まえて巣に持ち帰る習性があり、それが「おもちゃを持ってくる」という行動に表れることもあります。
特に、レトリーバー系の犬種は「獲物をくわえて持ち帰る」習性が強く、おもちゃを持ってくることが多い傾向にあります。
本能的な行動なので、犬自身は「遊んでいる」という意識ではなく、「大事なものを持ってきた!」と思っている可能性もあります。

ただの見せびらかし作戦

犬の中には、おもちゃを「見せびらかす」タイプもいます。
「ほら、いいおもちゃでしょ?」と言わんばかりに、おもちゃをくわえて目の前をウロウロしたり、わざと近くに置いてみたりすることもあります。
これは、自分のお気に入りのおもちゃを自慢したい、あるいは飼い主さんの興味を引きたいという心理の表れです。
しかし、持ってきたおもちゃをなかなか離さない場合は、「取られたくない」という気持ちが強い可能性もあります。

犬 おもちゃ持ってくるけど離さない理由

犬がおもちゃを持ってくる

犬がおもちゃを持ってくるのに、なかなか離してくれないことがあります。
「せっかく持ってきたのに、なぜ?」と疑問に思うかもしれませんね。
この行動には、犬の心理や習性が深く関係しています。
では、どうして犬はおもちゃを離さないのでしょうか?

所有欲が強くて絶対に渡したくない!

犬には「これは自分のものだ!」という所有欲がある場合があります。
特に、お気に入りのおもちゃを持っている犬ほど、その執着が強くなることが多いです。
「持ってきたけど、誰にも渡したくない!」という気持ちが、くわえたまま離さない行動につながっているのです。
この場合、無理におもちゃを取り上げようとすると、逆に意固地になってしまうこともあります。
所有欲を和らげるためには、「交換トレーニング」を取り入れるのが効果的でしょう。
おやつや別のおもちゃと交換することで、「手放しても良いことがある」と学習させることが大切です。

もしかして信頼されていない?

犬が飼い主におもちゃを渡さない理由の一つに、「信頼不足」が考えられます。
過去に無理やりおもちゃを取り上げられた経験があると、犬は「この人に渡すともう戻ってこない」と警戒してしまうことがあります。
その結果、飼い主さんが手を伸ばした瞬間に逃げてしまうこともあるでしょう。
こうした場合は、まず「持ってきたことを褒める」ことが大事です。
犬が自分からおもちゃを離したときに、ごほうびをあげたり、たくさん褒めたりすることで、「渡すのも悪くないかも」と思わせるのがコツです。

もっと遊んでほしいワガママモード

犬にとって、おもちゃはただの道具ではなく、コミュニケーションツールでもあります。
「持ってきたのに取られちゃうとつまらない!」という気持ちで、わざと渡さないこともあります。
これは、「まだまだ遊びたい!」というワガママな気持ちが反映されているのかもしれませんね。
この場合、無理に取り上げようとせず、一緒に遊びを続けることで満足させてあげるのが良いでしょう。

取り上げられるのがイヤで必死

犬にとって「おもちゃを取られる」ことは、時にストレスになることもあります。
特に、普段からおもちゃを取り上げられてしまう経験がある犬は、「また取られる!」と感じて必死でくわえ続けることがあります。
こうした行動を改善するには、普段から「取られる=良いことがある」と教えてあげることが大切です。
おもちゃを手放したらごほうびがもらえる、またすぐに返してもらえる、といった経験を積み重ねることで、少しずつ「渡しても大丈夫」と思えるようになるでしょう。

「持ってこい!」しつけのコツ

犬がおもちゃを持ってくる

「持ってこい」のしつけは、犬とのコミュニケーションを深めるうえでとても役立ちます。
しかし、なかなか上手にできない犬もいるでしょう。
ここでは、効果的なしつけのポイントを紹介します。

おやつを使って正しく誘導しよう

犬に「持ってこい」を覚えさせるときには、おやつを活用するのが効果的です。
おもちゃを持ってきたら、すぐにおやつをあげることで「持っていくと良いことがある」と学習させましょう。
ただし、タイミングが重要です。
犬がおもちゃを離した瞬間におやつをあげることで、「離すことが正解」と認識しやすくなります。

最初は短い距離からチャレンジ

いきなり遠くに投げたおもちゃを持ってこさせるのは、犬にとってハードルが高いこともあります。
まずは、目の前におもちゃを置いて「持ってきて」と指示し、すぐに褒めてあげるのがコツです。
短い距離から徐々にステップアップすることで、犬も成功体験を積み重ねることができます。

楽しさをプラスして成功体験を増やす

しつけは楽しくなければ続きません。
犬が楽しめるように、声をかけたり、一緒に動いたりしながらトレーニングを進めるのがおすすめです。
また、犬が成功したときには、たくさん褒めることで「もっとやりたい!」という気持ちを引き出せます。

無理に取り上げない!信頼関係がカギ

「持ってこい」のしつけを成功させるためには、犬との信頼関係が欠かせません。
おもちゃを持ってきたのに無理に取り上げると、犬が不信感を抱いてしまうことがあります。
無理やり取り上げるのではなく、交換トレーニングを取り入れながら、犬が自然に手放せるように工夫すると良いでしょう。

見せびらかす犬 VS 渡さない犬

犬がおもちゃを持ってくる

犬がおもちゃを持ってくる行動には、見せびらかすタイプと渡さないタイプがいます。
「ほら、すごいでしょ?」と自慢気に持ってくる犬もいれば、「あげないよ!」と頑なに渡さない犬もいるでしょう。
それぞれの行動には、どのような心理が隠れているのでしょうか?

見せるだけで満足する犬の心理

犬の中には、おもちゃを持ってきても、実際には遊びたいわけではないケースがあります。
ただ、「これ、すごいでしょ?」とアピールしたいだけなのです。
特に、新しいおもちゃを手に入れたときや、お気に入りのおもちゃを持っているときに、この行動が見られます。
飼い主さんが「すごいね!」とリアクションを取ってくれることで、犬は満足するのです。
見せびらかしたいタイプの犬には、無理に奪おうとせず、リアクションを楽しんであげるのも良いでしょう。

くわえたままウロウロ…何を考えてる?

おもちゃをくわえたまま、部屋の中をウロウロする犬もいます。
これは、「お気に入りのものを取られたくない!」という気持ちの表れかもしれません。
また、「どこに隠そうかな?」と考えている可能性もあります。
特に、食べ物を隠す習性のある犬は、おもちゃも「大切なもの」として、どこか安全な場所に持ち運ぼうとすることがあります。
こうした行動を見せる犬には、安心できるスペースを作ってあげると落ち着くかもしれませんね。

渡したくないのは“試されている”から?

犬がおもちゃを持ってくるのに、なかなか離さない場合、それは飼い主を試しているのかもしれません。
「この人は、ちゃんと遊んでくれるのか?」とチェックしている可能性があります。
犬にとって、遊びはコミュニケーションの一環です。
適当に対応してしまうと、信頼関係に影響することもあります。
遊ぶときは、しっかりと向き合ってあげることが大切ですね。

しつけ次第で改善できるって本当?

「おもちゃを持ってくるけど渡さない」問題は、しつけ次第で改善することができます。
基本的なしつけの一環として、「ちょうだい」や「離して」のコマンドを教えておくと便利です。
最初はおやつと交換する形で練習し、少しずつ指示だけで手放せるようにしていきましょう。
根気強く続けることで、犬も「渡した方がいいことがある」と理解してくれるようになります。

子犬のうちに「もってこい」を覚えさせるメリット

犬がおもちゃを持ってくる

「もってこい」は、ただの遊びではなく、犬のしつけにも役立つトレーニングの一つです。
特に子犬のうちから練習しておくことで、さまざまなメリットがあります。
ここでは、その効果について紹介していきます。

遊びながらコミュニケーションUP

「もってこい」を教えることで、犬とのコミュニケーションが深まります。
飼い主の指示を理解し、それに従うことで、犬は「一緒に遊んでいる」という意識を持ちやすくなります。
また、飼い主さんが褒めてくれることで、「もっとやりたい!」という気持ちが高まり、関係性が良くなるでしょう。

無駄に噛むクセがつきにくくなる

犬は、ストレスが溜まると物を噛むことがあります。
しかし、「もってこい」を覚えさせることで、適切におもちゃを使う習慣が身につき、無駄に家具やスリッパを噛むことが減るかもしれません。
おもちゃを使った遊びが習慣化することで、噛み癖のコントロールにもつながるでしょう。

飼い主との信頼関係が深まる

「もってこい」の遊びを通じて、飼い主と犬の信頼関係が築かれます。
おもちゃを持ってきて渡す、褒められる、また遊んでもらえる、という流れができることで、犬は安心感を覚えるでしょう。
特に、初めて犬を飼う人にとっては、しつけと遊びを兼ねられる良い方法です。

問題行動の予防にもなる

「もってこい」の習慣がある犬は、飼い主の指示を聞く機会が増えるため、問題行動が起こりにくくなります。
指示に従うことで「遊び=ルールがあるもの」と理解できるため、普段のしつけにも良い影響を与えるでしょう。
また、エネルギーを発散できるので、ストレスがたまりにくくなるというメリットもあります。

まとめ

犬がおもちゃを持ってくる

犬がおもちゃを持ってくる行動には、遊びたい気持ち、かまってほしい心理、本能的な動きなど、さまざまな理由が隠れています。
また、持ってくるけれど離さないという行動には、所有欲や信頼関係の問題が関係していることもあります。
これらの行動を理解し、適切なしつけを取り入れることで、犬とのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。

「持ってこい」を覚えさせることで、犬との関係性が深まり、問題行動の予防にもつながります。
おやつを活用したり、遊びの中で自然にトレーニングを取り入れたりすることで、楽しく学習できるでしょう。

愛犬とよりよい関係を築くために、ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。

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