犬がトイレット ペーパー 食べた! 飼い犬が留守番中やほんのちょっと目を離したすきにティッシュを食べてしまった、そんな経はありませんか?
ペーパー類は想像以上に危険なのです。
中大型犬は便で出てくることがありますが、小型犬の場合はお腹のなかに残ってしまって、便秘になったり嘔吐をしたりすることがありますね。食べてしまったら犬の様子をよく観察してくださいね。
なんでまたトイレットペーパーやティッシュペーパーを食べてしまったりするのでしょうか。その原因はいくつかあるようです。
とくにティッシュペーパーですが、箱から無限に出てくるので、おもしろがって遊んでしまいます。イタズラですね。とくに子犬のうちは好奇心旺盛で、ふわふわと動くティッシュペーパーに興味をそそられても無理ありません。その匂いを嗅いでいるうちに食べてしまうことがあるようですね。
食べかすを拭いたティッシュをゴミ箱に捨てたりしていませんか? これでは食べ物の匂いがティッシュからしてくるので、犬にとっては食べてみたいものを目の前に置かれているようなものですよね。
また、ローションを染み込ませたティッシュなども、そのローションの匂いを気に入って食べてしまうことも。
繰り返すと「ティッシュは食べ物」の認識してしまいます。
長時間の留守番や、運動の不足などからストレスが溜まり、身近なティッシュボックスでイタズラをしてしまう。それを見た飼い主が大騒ぎをすると「構ってもらえた」と誤解して繰り返す場合があります。
寄生虫症・消化酵素の不足・鉄欠乏などの栄養障害・餌が不足していて満足していない・退屈・ストレスなどが原因で食べられないものを食べ物と認識してしまうことがあります。
これを異嗜(いし)といいます。
トイレットペーパーやティッシュ以外にもビニールや布・金属片・ペットボトルの蓋などを食べ物と勘違いする例があるようです。
では、犬がトイレットペーパーやティッシュペーパーを食べてしまったら、どう対応すれば良いのでしょうか?
ペーパーを食べたあと、嘔吐や下痢をしていないか、呼吸が浅いのではないかなど、いつもと違う素振りを見せていないか観察します。
どのくらいを食べてしまったのかを確認します。獣医に連れて行くときに報告します。留守番中のできごとで性格な量が分からないなら、そのことも伝えてください。
いつも通りの排便があるか、チェックしましょう。
排便の量が少なく、元気がないなどの場合は獣医師を受診してください。小型犬や未発達な子犬の場合腸内に留まって排出されないケースがあります。
通常の食べ物の場合、24時間程度ですが、異物の場合はさらに時間がかかる場合も。
誤飲や誤食から2,3日経過しても嘔吐や下痢などがなければ、自然に排せつされる可能性が高いので、排せつされるまで待ちましょう。
トイレットペーパーの芯は水に溶けるように作られていないため、食べてしまうと詰まってしまって呼吸困難や腸閉塞の原因になる可能性がありますね。
芯をおもちゃとして与えている場合もあるかもしれません。できれば他のものと取り替えた方が良いですね。
芯をくわえているときには、前述したとおり、おやつやおもちゃと交換して口から出させましょう。
トイレットペーパーは水に溶けますが、ティッシュペーパーは溶けません。
胃袋に入っても消化されることはなく、そのまま残ります。
少しの量であれば、便で排出されますが、大量に食べてしまった場合は腸のなかに詰まってしまうことがあります。
その結果、腸閉塞などに陥ってしまいます。
腸閉塞には腸の内部が完全にふさがってしまう「機械的閉塞」と腸が通常の動きができなくなる「機能的閉塞」があります。
とくに「機械的閉塞」は危険です。緊急処置が必要な場合もあります。いつもと違う状態だと思ったら獣医師を受診してください。
軽度であれば、食欲不振、嘔吐、便秘、下痢などがあり、長引くと体重が減少していくようです。
完全な閉塞を起こしていると、腸内細菌の毒素が体内に入り込みショック状態に陥ることもあるそうです。
現代の飼育環境では長時間の留守番も仕方ない部分もあります。
ですが、犬が異物を誤飲するなどは、飼い主のケアで防ぐことができます。
ほんの一手間で犬が安全に留守番できるように気をつけてあげましょう。
基本ですが、いたずらしてはいけないものは犬のまわりに置かないことです。高いところや、引き出しのなかなど、犬が完全にアクセスできないところに置いてください。
リードをつけた状態の犬の前にティッシュを置きます。
「ダメ」「ノー」などの制止のコマンドを続けて犬に口に入れてはいけないのだとわからせましょう。
食べそうになったらリードを引いて止めてください。
狭いハウスで長時間の留守番はかわいそうと感じてしまいますが、もともと犬は狭いところにいたので、あまり気にしません。
腸閉塞などの事態になるよりはハウスで平和に留守番してもらいましょう。
テッシュと同様、よくあるのが新聞紙をびりびりに破いて食べてしまうことですね。
これはだいじょうぶなのでしょうか?
・新聞のインク
食べてしまったとして、新聞紙のインクって犬の健康に影響ないのでしょうか?
新聞に使われるインクですよねー。
最近まで石油化学系の溶剤には芳香族成分(アロマ成分)が含まれていて人体に対する影響が問題になっていたようです。犬にもよくなかったでしょうね。
最近の新聞用インキの溶剤には大豆油が使われています。
大豆油は、日本でも新聞用インキから使われ始め、溶剤として使われる比率も新聞インキが最も多いそうですよ。大豆って聞くといきなり体にいい感じがしますよね。(笑)
とはいえ食べない方が良いと思いますけど。
犬を飼っている人は気づきませんが、実は犬、臭いです。シャンプーに行った直後はとってもいい匂いですが、行く直前の匂いといったら! 洗わなければ臭くなるのは当たり前なんですが、実はストレスで臭くなる場合もあるんですねー。1. 犬には「アポクリン汗腺」が全身にある人間の腋にある「アポクリン汗腺」。腋の匂いの原因なんですが、犬の場合、これが全身にあるんですよね。アポクリン汗腺の役割はニオイを作りだすことです。種の存続と遺伝子の偏りを防ぐ目的から、どの生物も自分と同じニオイのする生物を嫌がる傾向があります...
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・新聞紙の繊維
例えば布などの繊維は強くて長いため、まれにまれに腸の内部でからんで命に危険が及ぶなんてことも言われます。その点、新聞の繊維は短くてもろいので安全なのでしょうね。
・紙を喉に詰める心配は?
分解されれば脅威ではない新聞も、そのまんま食道に詰まってしまうと呼吸困難になってしまったり、最悪の場合死にいたる危険もあるようです。
新聞紙は犬にとってものすごく危険というわけではありませんが、食べて良いものでもないので、なるべく食べるチャンスを与えない環境を整えることが大切ですね。
犬がアクセスできない場所に置きましょう。まとまっておいてあるゴミ捨てのときなどはとくに用心してください。
犬が新聞紙を口に入れてしまっても「オフ」などのコマンドや、おもちゃと交換というトレーニングを日頃からしておくことも大事ですねー。
一番いけないのは、犬が何かをくわえたとき、大声を出して追いかけてしまうことです。犬は怒られているとは認識せず、「遊んでくれている」と勘違いしてしまいます。
同じことを繰り返すと、経験が強化されてしまいますから、最初の何回かでしっかりしつけることが大切です。
もちろん、それはわかっているんですけど、いつもいつも十分に運動させてやることも実際には難しいですよね。
散歩に長くいけなかったらおもちゃを使って家の中で遊んでやるなど、相手をしてあげることが必要なんですねー。
※参考https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13155573233
新聞紙はそれほど危険がないようですが、おなじような生活ゴミでも以下のものは危険です。
犬の周りに置かないようにしましょう。
・スーパーなどのビニール袋
生鮮食料品を入れているビニール袋は、食べ物のにおいがついているので、犬は興味しんしんです。
でもビニールですから、喉に詰めて窒息したりする危険がありますよ。
・タオル、ひも
タオルも使い古すとさまざまなにおいがついて、犬の気を引いてしまいます。タオルが危険なのはそのものが長いことや、繊維に分解されても長いので体の中で引っかかってしまうことですね。
・トイレシート
犬用のトイレシートが危険なの? と思われるかもしれませんね。
トイレシートにはおしっこを吸収する素材が入っており、これを食べて胃の中に入れると、水分を吸収して膨張してしまいます。
子犬などはなんでも口に入れてしまいますから注意してください。
・焼き鳥串
焼き鳥の串を食べてしまうと、胃や腸に刺さってしまい、手術で取り出す羽目になることもあります。
「忠犬ハチ公」も死因の解明のために解剖したところ、腹のなかには折れた焼き鳥の串が入っていたそうです。
食べて欲しくない、噛んで欲しくないものにビターアップルスプレーをかけておくという手もありますね。
※詳しくは「犬が新聞紙食べる! それって危険? トイレにしいた新聞紙はだいじょうぶ?」
異物を食べてしまったら、とりもなおさず獣医師を受診しましょう。
どんなものをどれだけ食べてしまったのかをしっかり報告してくださいね。