犬が綿を食べたときのQ&Aまとめ
Q1:犬がぬいぐるみの綿を食べてしまった!すぐに病院に行くべき?
A:綿を少量食べて元気・食欲・排泄が正常であれば、経過観察も選択肢のひとつです。
ただし、嘔吐・下痢・ぐったりしている・お腹が張っているなどの症状が出た場合は、即座に動物病院を受診しましょう。
迷ったら病院、が基本です。
Q2:うんちに綿が混ざっていれば安心?それともまだ注意が必要?
A:綿がうんちに出てくるのは「排出できた証拠」ですが、すべてが出たかどうかはわかりません。
排泄の状態・量・色・においなどに異常がないかを数日間はチェックし続けてください。
うんちに異常が見られたり、排泄が止まった場合は再度受診をおすすめします。
Q3:犬が夜中に綿を誤飲した!夜間の対応方法は?
A:まずは地域の24時間対応の動物病院を検索しましょう。
急患専用のクリニックや動物救急センターが利用できる場合があります。
夜間料金は割高ですが、命を守るための判断が最優先です。
また、電話相談だけでも受け付けてくれるサービスも増えているため、症状に応じてすぐに連絡を。
Q4:ぬいぐるみの綿ってどうしてそんなに犬にとって魅力的なの?
A:犬はぬいぐるみを「獲物」として見立て、引きちぎったり中を出したりする本能があります。
また、ストレス発散や飼い主の気を引くために綿を出す行動も見られます。
素材の歯ごたえやにおいも関係しているようです。
Q5:犬が綿を誤飲した場合、保険で診療費はカバーされる?
A:多くのペット保険では「異物誤飲」による診察や治療は補償対象となっています。
ただし、症状がなく心配だけで受診した場合など、一部適用外のケースもあるため、加入中の保険内容を事前に確認しましょう。
診療明細書や異物の写真などがあると、保険請求もスムーズになります。
犬が綿を食べた!?まずは落ち着いて読むページ
綿って、そもそも食べて大丈夫なやつ?
綿自体は、基本的には消化されない異物です。
つまり「食べ物」ではありません。
消化されないどころか、お腹の中に長くとどまることもあり、最悪「腸閉塞」のリスクもあります。
特に布製のぬいぐるみの中綿には、ポリエステルなどの化学繊維が使われていることが多く、粘膜を刺激する可能性も否定できません。
中には防虫剤が仕込まれているタイプもありますから、食欲旺盛な子犬や拾い食いグセのある犬は要注意ですよ。
食べちゃったのが少量なら様子見でOK?
ほんのちょっとだけ、すぐに吐き出した。
そのあとも元気そうで、うんちも通常運転…という場合は、様子を見る選択もアリです。
ただし、これはあくまで「元気」「食欲」「排泄」が正常なケースに限ります。
よだれが多い、嘔吐がある、下痢っぽい、元気がないといった症状が出た場合は、即座に動物病院を受診しましょう。
綿の大きさや硬さ、中に含まれていた異物によっては、時間差で症状が出ることもあるんです。
大量に食べたらどうなっちゃうの?
一気にむしゃむしゃとクッションの綿を飲み込んだ場合、危険性はグンと上がります。
胃や腸に綿が詰まり、閉塞を引き起こすおそれがあるため、これは様子見で済ませてはいけません。
時間との勝負になることもあります。
放置すると腸が壊死し、手術(場合によっては開腹手術)になるケースもあります。
獣医師の指示を仰ぎ、早めに受診するのが最善の方法といえるでしょう。
ぬいぐるみとクッション、どっちが危険?
どちらも「布製+中綿」という構造では似ていますが、危険度には差があります。
クッションの綿はぬいぐるみより量が多く、詰め物が密なため、飲み込んだときに大きな塊になりやすいです。
そのため、腸閉塞のリスクが高まります。
一方でぬいぐるみには、ボタンやひも、ビーズなど「プラスαの危険物」がくっついていることがあり、こっちはこっちで中毒や異物誤飲の心配があります。
つまり「どっちも危険」ってことですね。
うちの犬、さっき綿をパクッと…何をすべき?
まず「何の綿」かを確認せよ!
同じ綿でも、ぬいぐるみなのかクッションなのか、あるいはベッドやタオルなど別のアイテムかでリスクは変わってきます。
防虫剤入りの布や、保冷剤と一緒に使われるものは成分によっては中毒症状を引き起こすこともあります。
パッケージや製品の説明書きが残っているなら、それを確認するのも大切。
獣医師に見せることで診断がスムーズになるケースもありますよ。
口の中に残ってないかチェックして!
うっかり飲み込んだと思っても、実はまだ口の中や歯に綿が絡まっていることがあります。
ベロの裏や歯の隙間などをそっとチェックしてみましょう。
犬が口を気にしている素振りを見せていたら、異物が引っかかっている可能性も。
ただし、口の中を無理に触るとケガや事故につながるので、難しければ動物病院で診てもらった方が安心です。
布製のものは「ほどけた繊維」や「ひも状の中綿」が粘膜にからむこともあるので注意が必要になります。
吐き出させたほうがいいの?その方法は?
誤飲してすぐの場合、「催吐処置(さいとしょち)」が選択肢に入ることがあります。
これは、動物病院で薬を使って吐かせる処置のことです。
ただし、家で勝手に吐かせようとするのは絶対にNGです。
ネットで「塩水を飲ませる」などの民間療法が出てきますが、逆に命を縮める恐れがあるんです。
催吐が適用できるかどうかは、時間・状態・誤飲物の種類によって変わります。
獣医師の指示に従って、安全に処置することが必要です。
病院行くか迷ったら見るべきサイン
こんな症状が出たら、様子見してる場合ではありません。
まず、よだれが止まらない・嘔吐が続く・元気がない・お腹が張っている・下痢や排泄ができていないなどです。
また、「元気だけどなんか動きが鈍い」「おもちゃに反応しない」など、行動の変化もヒントになります。
迷ったら「今すぐ行く」が基本です。
閉塞や中毒は、時間が経つほどリスクが高まるため、「何か変だな」と思ったら病院へ。
できれば、誤飲した時間や綿の種類、量などもメモしておくとスムーズです。
動物病院での診察ってどんな感じ?
獣医さんに聞かれることリスト
いざ動物病院へ駆け込んでも、ただ「綿を食べました!」だけでは情報が足りません。
獣医師からは以下のようなことを聞かれる可能性が高いです。
いつ、どのくらいの量を食べたのか。
綿の種類(ぬいぐるみ?クッション?ベッド?)。
今の症状(嘔吐・元気・排泄・食欲など)。
食べたあとの行動や経過。
過去に誤飲や胃腸トラブルがあったかどうか。
このあたりをスムーズに答えられるよう、頭の中で軽く整理しておくと安心です。
スマホで状況を写真に撮っておくと、診察時に役立つこともありますよ。
レントゲン?内視鏡?お金はどれくらい?
検査内容は状態によりますが、誤飲の確認にはレントゲンやエコーが使われることが多いです。
綿は金属のようにハッキリ映るわけではないので、位置やガスのたまり具合、胃の動きなどを間接的に確認します。
状況によっては内視鏡検査やバリウム検査が必要になることもあります。
費用は病院によって異なりますが、初診+検査で5,000〜15,000円程度は想定しておきましょう。
処置や入院が必要になれば、そこからさらに加算されていきます。
「とりあえず様子見」って言われたけど大丈夫?
診察後に「今のところは様子見でいいですね」と言われることもあります。
その場合は、綿が少量で、症状もなく、排泄も正常という判断があったからこそです。
ただし、あくまで「現時点では」です。
数時間後や翌日に、閉塞や中毒の症状が出るケースもあります。
先生から指示された観察項目(食欲、うんち、元気など)をしっかりチェックし、不安があればすぐ再診を。
経過観察中でも、何か「いつもと違う」と感じたら、迷わず再訪するべきです。
処置を断ったらどんなリスクがある?
まれに「そこまでしなくても大丈夫では?」と考え、検査や処置を断る飼い主さんもいます。
でも、それが「誤った安心」だった場合、手遅れになるリスクがあります。
たとえば綿が腸に詰まっていたのに見逃してしまうと、腸が壊死して手術や入院になりかねません。
結果的に高額な治療費と大きな苦痛を犬に与えてしまうこともあるのです。
不安な場合は、処置のメリットとリスクをきちんと説明してもらいましょう。
納得のうえで判断することが、飼い主としての責任といえるでしょう。
綿を食べたその後…うんちで出る?詰まる?
綿がうんちで出てくるまでのタイムラグ
「とりあえずうんちで出てくれたら安心なんだけど…」と期待してしまう気持ち、よくわかります。
でも実際、綿の排泄には個体差があるんです。
早ければ数時間、遅ければ2日以上かかるケースもあります。
消化管の動きや、食べた綿の量・形状、そして体の大きさによって「排泄までの時間」が変わるんですね。
中には途中で詰まってしまい、うんちとして出てこない…なんてこともあります。
時間が経っても便に混じらない場合、病院で検査してもらったほうが安心です。
うんちに綿が混じってるときの見分け方
「あれ、これ…白いの混じってる?」と思ったら、綿がうんちに紛れ込んでいる可能性大です。
乾いた綿なら、そのままモサモサっと出てくることもありますし、水分を含んで糸状になることも。
色は白やグレー、黄色っぽいものが多いですが、おもちゃの色素によってはピンクやブルーになることもあります。
いずれにしても、便に異物が混じっていたら「体が排出しようとしている証拠」なので、しばらくはうんちチェックを継続しましょう。
写真を撮っておいて、獣医師に見せるのも良い方法です。
うんちが出ないときにすべきこと
一番怖いのが、「うんちがまったく出ない」状態。
これは、腸内で綿が詰まっている、または閉塞している可能性があります。
嘔吐が続いたり、食欲不振、元気消失などの症状もあれば、即受診のサインです。
病院ではレントゲンや触診で確認し、必要であれば内視鏡や開腹手術で除去することも。
放置してしまうと腸の壊死→手術→命に関わる事故に発展するケースもありますので、早めの判断が命を救うことにつながります。
「綿まみれ便」ってどんな感じ?写真もある?
想像していたより「派手じゃない」ことが多いんですよ。
綿がたくさん混じっていても、うんち自体の色にまぎれて、気づかないこともあります。
ネットやSNSで「綿まみれうんち」の写真が出回っていますが、それがすべてではありません。
異物が少しでも混じっていれば、それが誤飲の証拠になるケースもあります。
「出たからOK」と安心しきらずに、出方や形状に注意することが大事ですね。
ちなみに、IDOGなどの専門ブログではこうした便の写真付きで解説しているものもあります。
なぜ犬はそんなに綿が好きなのか問題
ぬいぐるみ=獲物という野生の名残?
犬がぬいぐるみをボロボロにして、中から綿を引きずり出すのは本能なんです。
つまり、ぬいぐるみを小動物のように見立てて、狩りごっこをしているという説が有力なんですね。
野生時代の名残で、「噛む」「裂く」「中を出す」という行動は、もともと生きるための技術だったのです。
特に元気な若い犬や、猟犬気質のある種類の犬ほど、こうした行動が目立ちやすいですね。
なので、完全にやめさせるのは難しいかもしれません。
かまってほしいからわざと破壊してる説
飼い主がスマホを見ているときに限って、突然ぬいぐるみを破壊し始める。
そんな行動、心当たりありませんか?
それ、たぶん「かまってアピール」です。
綿を出すと、飼い主が「やめなさい!」と反応してくれることを犬は覚えているんですね。
つまり、破壊=注目されるって学習しちゃってるんです。
これは「構ってくれないなら、悪さしちゃうぞ」的な、いじらしい反乱かもしれません。
ストレスがたまってるかもよ?
綿を食べるのが癖になっている犬は、ストレスがたまっている可能性も考えられます。
散歩の時間が足りない。
おもちゃのバリエーションが少ない。
家族が忙しくて構ってくれない。
そんな日々が続くと、犬は「何かを噛んで発散しよう」とします。
布製のおもちゃやクッションは、歯触りがちょうどよくて、発散グッズにぴったりなんですよね。
ストレスが原因なら、まずは環境や生活習慣の見直しが必要になります。
もしかして栄養不足のサイン?
「まさか綿を食べたのは、栄養が足りないから…?」と心配になる飼い主さんも多いはず。
確かに、食べ物の栄養バランスが悪いと、変なものを食べたがる行動が見られることがあります。
でもそれはかなり稀なケースです。
ただし、ビタミンやミネラル不足が行動に影響を与えることはあるので、フードを見直してみるのもひとつの方法です。
最近、食欲が不振だったり、毛づやが悪いなど他の症状がある場合は、念のため病院で相談してみましょう。
綿を食べさせないための対策いろいろ
「ぬいぐるみ禁止令」は正解?
「もう二度とぬいぐるみは買わない!」と誓った飼い主さんも多いはず。
でも、それって本当に正解でしょうか?
綿入りのおもちゃを全撤去するのは、ひとつの方法ではあります。
ただし、遊びの幅が狭くなってストレスがたまる可能性もあるので、完全に禁止するよりは「安全なぬいぐるみ」へシフトするのが現実的かもしれません。
綿の代わりにロープ素材や空気入りの柔らかいプラスチックを使ったおもちゃもありますし、破壊しづらい設計のものも出ています。
むやみに取り上げるより「選び方」を工夫したほうが、犬も飼い主もハッピーですね。
誤飲しにくいおもちゃってどれ?
誤飲対策の第一歩は「飲み込めないサイズ」と「壊れにくい素材」のおもちゃを選ぶこと。
目安としては、犬の口の2倍以上の大きさがあるものが安心です。
中綿が入っていないラテックス製のおもちゃや、ぬいぐるみ風でも強化縫製されているタイプなど、誤飲に強い製品も増えてきています。
さらに、最近は中に綿の代わりに「音が鳴るパーツ」や「おやつが入れられる仕掛け」があるものも人気です。
拾い食いがクセになっている犬には、知育玩具タイプが特におすすめですよ。
ハウスの中で与えるのはアリ?ナシ?
犬が落ち着いて遊べるハウスの中でおもちゃを与えるのは、一見よさそうに思えます。
ですが、ハウスは「密室」であるため、飼い主の目が届きにくいという落とし穴があります。
気づかぬうちに中で誤飲していた、というケースも多いのです。
遊ぶときはなるべく見える場所で。
ハウスに置いておくのは、食べられない素材のおもちゃや安全なガム系にしておきましょう。
夜間など目が届かない時間帯には、いっそおもちゃを撤去するのも有効な対策になります。
噛み癖・破壊癖の直し方マニュアル
「そもそも綿を出さなければ、食べる心配もないのに…」と思ったあなた、正しいです。
噛み癖・破壊癖を抑えるには、いくつかのステップが必要です。
まずは「噛んでもOKなおもちゃ」を用意し、正しい行動をしたときにしっかり褒める。
逆に危ないものを噛んだら、すぐに取り上げ、無言でスッと距離を取るのが効果的です。
しつけ教室や、ドッグトレーナーのアドバイスを受けるのもひとつの手段です。
なお、ストレスが原因の場合は、散歩の時間を増やしたり、飼い主とのふれあいタイムを充実させることも大切ですよ。
再発防止!飼い主がやりがちなNG対応
「またやったの!?」と怒鳴るのは逆効果
ついつい出ちゃいますよね、このセリフ。
でも犬にとっては「なぜ怒られてるのか」が伝わっていないことがほとんどなんです。
特に誤飲やイタズラをしてから時間が経っている場合、犬は「怒鳴られる=飼い主が怖い」としか学習しません。
その結果、誤飲しても隠すようになり、もっと厄介な事態に発展することもあります。
誤飲の再発防止には、感情ではなく「冷静な対策」と「環境管理」がカギになりますよ。
綿を食べるのを笑って許すとどうなる?
「うちの子、またぬいぐるみやっつけた〜」とSNSにアップして爆笑してませんか?
かわいいんです、わかります。
でも、それって犬にとっては「褒められた」と勘違いする行動強化になっている可能性があるんです。
飼い主が笑う→犬がテンション上がる→また破壊する→笑う…この無限ループ、けっこう多いです。
悪気なく「よしよし」と頭をなでるのも注意。
再発防止のためには、感情と行動をちょっと切り離して考える必要がありますね。
叱らないしつけって本当に有効?
最近よく聞く「叱らない育て方」ですが、これは「甘やかすこと」とは違います。
叱らないしつけとは、間違った行動を無視し、正しい行動を強化する方法。
たとえば誤飲しそうになったときに「ダメ!」と叫ぶ代わりに、「おすわり」や「ちょうだい」で行動を切り替えさせて、それができたらほめる。
それが習慣になれば、犬は「これをすると飼い主が喜ぶ」と覚えていきます。
しつけの方向性がブレていると、犬も混乱するので、家族全員でルールを統一しましょう。
犬の前で掃除サボるとどうなるか
床に落ちた綿くず、破壊されたぬいぐるみの残骸、そのまま放置していませんか?
犬にとっては「まだ遊べるおもちゃ」かもしれませんし、「うっかりまた食べちゃう異物」かもしれません。
とくに布系の素材はにおいが残りやすく、犬の好奇心を刺激し続けます。
綿を食べさせないためには、遊び終わったおもちゃの回収と、部屋のこまめな掃除がとても重要です。
室内の安全は、飼い主の目と掃除機にかかっているといっても過言ではありませんね。
実は知りたい…動物保険は使えるの?
綿を食べた診察って保険適用される?
意外と知られていませんが、「異物誤飲による診察・検査・治療」は多くのペット保険で補償対象になっています。
ぬいぐるみの綿を食べた場合でも、嘔吐・下痢・腸閉塞などの症状が出ていれば“治療の必要がある事故”と見なされるんですね。
ただし、「まだ症状はないけど心配で来ました」といった受診理由だと、補償対象外になるケースもあるので要注意。
保険会社の規約によって範囲が違うため、加入している保険の補償条件を事前に確認しておくと安心ですよ。
保険会社によって違いがあるって本当?
本当です。
同じ「ペット保険」でも、会社によって補償範囲がけっこう違います。
たとえば、SBIプリズム少額短期保険は異物誤飲をかなり広くカバーしている一方で、一部の保険では「慢性疾患の検査目的受診はNG」といった条件がつくこともあります。
また、通院・入院・手術のうち、どこまで補償されるかも会社ごとに違います。
年齢制限や回数制限がある保険もあるので、細かいところまでしっかりチェックが必要ですね。
通院記録が必要?証拠写真は役立つ?
はい、必要になることがあります。
保険請求時には、「診療明細書」「領収書」「病名や処置内容の記載」などが求められる場合があります。
綿を誤飲したことが明確にわかるとスムーズに処理されるため、状況説明や症状の記録が重要になります。
さらに、食べた現物の写真や、排泄された異物の写真を撮っておくと説明がしやすくなりますよ。
もちろん、先生の診断書や診療記録も大事ですので、忘れずにもらっておきましょう。
保険に入ってない人のための救済策
「うちの子、まだ保険入ってないんです…」という飼い主さんもご安心を。
最近は、動物病院によっては「後払い制度」や「ペットローン」などの支払猶予を設けているところもあります。
また、クレジットカードの分割払いや、地域によっては助成金制度を利用できるケースもあります。
金額に不安がある場合は、まず病院で相談してみましょう。
「早く診てもらいたいけど、費用が心配で…」というのは決して恥ずかしいことではありませんよ。
夜中に食べちゃったとき、どこに電話すればいい?
24時間対応の動物病院の探し方
夜中に愛犬が綿をむしゃむしゃ…これはもう、焦りますよね。
でも落ち着いて、まずは「夜間対応の動物病院」が近くにあるか調べましょう。
「夜間 動物病院 〇〇市」などで検索すると、急患専用のクリニックがヒットすることがあります。
また、動物救急の全国ネットワーク(ERセンターなど)に電話すれば、最寄りの病院を教えてくれることも。
事前にスマホに保存しておくと、いざというときかなり安心です。
夜間料金ってどれくらいかかる?
これはちょっとビックリするかもしれませんが、通常の診療費より高くなるのが一般的です。
初診料に加えて、夜間対応料が5,000〜10,000円前後かかることも多く、診察+検査で合計2万円超えになることもあります。
ただし、命に関わる状況であればためらっている場合じゃありません。
後述の保険や支払い相談も含めて、「まず診てもらう」ことが最優先です。
お金のことは、後でなんとかなりますが、愛犬の命は取り返せませんからね。
「様子見」の基準って夜は変わるの?
夜だからといって、症状の見極め基準が変わるわけではありません。
ただ、夜間は獣医師が少人数だったり、検査機器が使えないこともあるため、余計に判断が難しくなるんですね。
よだれ、嘔吐、ぐったり、お腹のふくらみ…このあたりの症状があるなら、夜間でも即受診が正解です。
逆に、元気で排泄もOK、食欲もあるなら、朝まで様子を見る判断もあります。
でも少しでも迷ったら、電話だけでもして相談しましょう。
電話だけでも相談にのってくれるとこある?
あります!
最近では、獣医師と直接つながる「動物相談ホットライン」や「ペット救急電話サービス」なども充実してきました。
有料のものも多いですが、夜間でも30分〜1時間対応してくれるところもあります。
もちろん、緊急対応の病院に電話して、症状を伝えればアドバイスしてもらえることも。
「こんなことで電話していいのかな…」と遠慮せずに、迷ったら聞く!これが一番大切です。
綿と一緒に「危険な中身」も食べてたら?
防虫剤入りのぬいぐるみに注意!
市販されているぬいぐるみの中には、防虫加工されているものがあります。
これ、見た目はフワフワで無害そうですが、実は成分によっては中毒症状を引き起こすこともあるんです。
とくにペット用ではなく、人間の子ども向けのおもちゃやインテリアグッズを流用している場合は要注意。
成分表示や説明書を確認し、「防虫剤」「防ダニ」などの表記があるかチェックしてみましょう。
万が一、そういった綿を飲み込んでしまった場合は、中毒のリスクもあるため、早めに病院で処置を受けるのが安全です。
電気あんかやコード類の中身はヤバい
あなどれないのが「電気あんか」や「電源コード」類の誤飲です。
中には導電性の液体や金属繊維が使われていることがあり、これが体内に入ると大変危険です。
電気機器に使われている部材は、人間向けに設計されていて、ペットの体内では分解も排出もできません。
場合によっては開腹手術が必要になることもありますし、感電事故につながる可能性もあります。
室内で自由に動き回る犬には、こういった危険物の管理も重要ですね。
洗剤の香りがする布系おもちゃは?
ふわっといい香りがする布製おもちゃ、ありますよね。
でも実はこの「香り成分」が犬には強すぎる場合があり、舐めたり噛んだりするうちに誤飲してしまうケースもあるんです。
中でも、柔軟剤の香料や抗菌コーティングなどがされている商品には要注意です。
洗濯済みのタオルやハンカチをおもちゃ代わりに与えているご家庭もありますが、香料残りがある場合は避けた方がいいでしょう。
無香料で安全な布素材を選ぶのがベターですね。
「乾燥剤」まで食べたかも…その時は?
おもちゃの中に乾燥剤なんて入ってるの?と思うかもしれませんが、実際に入っているケースがあります。
とくに海外製や、おしゃれなインテリア系の布製品にはシリカゲルの袋がこっそり入っていることも。
これを犬が噛みちぎって中身を摂取してしまうと、最悪の場合、胃腸障害や中毒を引き起こす恐れがあります。
食べてしまった疑いがある場合は、中身の種類(シリカゲル・石灰乾燥剤など)を確認して、すぐに病院へ。
乾燥剤の袋やパッケージも持参すると、診察がスムーズになります。
まとめ
様子見と病院の判断ポイントまとめ
犬が綿を食べてしまった場合、「どこまでが様子見で済むのか」と悩む飼い主さんは多いです。
ポイントは、元気・食欲・排泄の3つがいつも通りかどうか。
少量で、行動にも異常がなければ、まずは24時間の経過観察。
ただし、嘔吐・下痢・ぐったり・腹部の張りなどがあれば、即座に動物病院を受診しましょう。
時間との勝負になるケースもあるため、自己判断は禁物です。
迷ったら病院、これに尽きますね。
綿の誤飲を予防するコツ、もう一回おさらい
破れにくくて誤飲しにくいおもちゃを選ぶ。
遊び終わったらすぐ片づける。
誤飲癖のある犬は、目を離さない。
ぬいぐるみの素材や中身にも気をつける。
ストレス発散や満足感を別の形で与える(散歩・遊び・ふれあい)。
このあたりが誤飲対策の基本になります。
「一度食べた子は、また食べる可能性が高い」と覚えておくと、防止策にも力が入りますね。
うんちチェックと観察の重要性
「うんちを見れば健康状態がわかる」ってよく言いますが、これは本当です。
異物が混じっていないか、量や形、色に変化がないか、においが強すぎないか。
とくに綿を食べたあと数日間は、うんちを毎回しっかりチェックする習慣が大切になります。
写真を撮って記録しておくと、獣医師にも説明しやすくて便利です。
「ちょっと面倒」でも、ここをさぼると後悔することになるかもしれませんよ。
心配しすぎなくてもいいよ、の話
最後にこれだけは伝えたいのですが…
あまりにも心配しすぎて、逆に犬の様子を悪くしてしまう飼い主さんもいます。
もちろん異物誤飲は重大な問題です。
ですが、飼い主が落ち着いて冷静に対処すれば、多くのケースは乗り切ることができます。
自分を責める前に、できることをひとつずつやる。
それが、いちばんの「愛犬への処方箋」になるのではないでしょうか。
- わんちゃんホンポ|犬が綿を食べたときの対応・危険性
- ブリーダーナビ|犬の不安と異物誤飲の関係
- あいけんオンライン|犬が食べてはいけないもの一覧(獣医師監修)
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