子犬の散歩時間ってどれくらい?

そもそも散歩ってなんのため?

散歩は、愛犬にとって単なる運動以上の意味を持ちます。
外の世界を探索し、さまざまな刺激を受けることで、社会性を育み、ストレスを解消する効果があります。
また、適度な運動は肥満防止や健康維持にも役立ちます。
飼い主さんとのコミュニケーションを深める大切な時間でもあります。

どのくらい歩けばいいの?

子犬の散歩時間は、年齢や体力、犬種によって異なります。
一般的には、1回20~30分程度の散歩が目安とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、愛犬の様子を見ながら調整することが大切です。
無理をせず、楽しく歩ける時間を見つけてあげましょう。

1日何回がベスト?

1日2回の散歩が理想的ですが、生活スタイルや子犬の体調によっては1回でも問題ありません。
また、散歩の時間帯は、夏場は朝早くや夕方の涼しい時間帯、冬場は日中の暖かい時間帯を選ぶと良いでしょう。
地面の温度や天候にも注意して、快適な散歩を心がけてください。

うちの子、体力ある?ない?

子犬は成犬に比べて体力がまだ十分ではありません。
長時間の散歩や激しい運動は避け、徐々に体力をつけていくことが大切です。
散歩中に疲れた様子が見られたら、すぐに休憩を取りましょう。
愛犬のペースに合わせて、無理のない散歩を心がけてください。

犬種によって散歩時間って変わるの?

小型犬はお散歩少なめでOK?

チワワやシーズーなどの小型犬は、1回20~30分程度の散歩が目安です。
体が小さい分、運動量も少なめで大丈夫ですが、毎日の散歩でストレスを発散させ、社会性を養うことが重要です。
また、地面からの暑さや寒さの影響を受けやすいため、季節や天候に応じて散歩時間や服装を調整しましょう。

中型犬はどのくらい歩くのが理想?

柴犬やコーギーなどの中型犬は、1回30~40分程度の散歩が適しています。
これらの犬種は活発で運動量が多いため、十分な散歩時間を確保してあげることが大切です。
また、走ることが好きな子も多いので、安全な場所ではリードを長めにして自由に動ける時間を作ってあげると喜びます。

大型犬はやっぱり長距離必須?

ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬は、1回40~60分程度の散歩が理想的です。
体力があり、運動を好む犬種が多いため、長めの散歩やドッグランでの自由運動を取り入れると良いでしょう。
ただし、関節に負担がかかりやすいので、平坦な道を選ぶなどの配慮が必要です。

犬種ごとの散歩のクセってある?

犬種によって、運動量や性格、健康上の注意点が異なります。
例えば、短頭種(フレンチ・ブルドッグやパグなど)は暑さに弱いため、夏場の散歩は特に注意が必要です。
また、狩猟犬や牧羊犬として活躍していた犬種(ビーグルやボーダー・コリーなど)は、運動欲求が高いため、散歩だけでなく遊びやトレーニングを取り入れてあげると良いでしょう。

犬種ごとの必要な散歩の時間

犬はどのくらい散歩が必要なのでしょうか? 犬種によって違いがあるのは間違いありません。そこで、日本で人気のある犬種の散歩に必要な時間を調べてみました。

トイプードル

日本で最も人気のあるトイプードル。小さくて可愛い室内犬のイメージですが、「散歩は必要なの?」と思う方もいるかもしれません。
実はトイプードルは、もともと鴨猟のために作られたれっきとした猟犬です。そのため、どんなに可愛く見えても、部屋の中だけでは運動不足になってしまいます。
活発な性格のため、運動が足りないとストレスをためてしまうことも。目安としては1日1回30分程度の散歩をするとよいでしょう。ただし、個々の性格や室内での活動量、健康状態に応じて調整してあげてください。

チワワ

 

チワワは超小型犬です。その大きさから、室内を自由に歩き回れれば十分と言われることもあります。
そのため、共働きなどで散歩に連れていく時間が取りにくい人にも向いている犬種とされます。しかし、ストレス発散や気分転換、他の犬との交流のために散歩は必要です。
目安として、子犬なら約1km、成犬でも2km程度。時間にすると1日1回15分程度の散歩をするとよいでしょう。

ミニチュアダックスフンド

愛嬌のある胴長のルックスが特徴のミニチュアダックスフンド。実はこの体型は、アナグマの巣の中に入りやすいように改良されたもので、れっきとした猟犬です。
そのため、散歩の時間もしっかり確保してあげる必要があります。1日1時間程度を数回に分けて散歩させるのが理想的。1日2回なら30分ずつ、3回なら20分ずつが目安です。

ポメラニアン

ポメラニアンの祖先は、そりを引く犬だったとも言われていますが、貴族の愛玩犬として改良されたため、猟犬のような運動量は必要ありません。
目安として、1日2回、それぞれ15分程度の散歩をするとよいでしょう。

柴犬

柴犬は世界的に見ても古い犬種のひとつ。その可愛らしい見た目とは裏腹に、狼に近い遺伝子を持つとされています。
また、低木をくぐり抜けて猟をするために活躍していたことからも分かるように、猟犬としての体力があります。そのため、1日2回、各30分程度、合計1時間以上の散歩が必要です。

ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーは、牧場や厩(うまや)の番犬として飼育されていた犬種。そのため、体力があり、活発です。
あまり激しい運動は必要ありませんが、好奇心旺盛なため、こまめに散歩に連れて行くのが理想的。1日2回30分ずつ、合計1時間程度の散歩をするとよいでしょう。

ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアは、もともとはネズミを捕るために飼われていた犬です。労働者階級に飼われていましたが、次第に貴族にも愛されるようになりました。
猟犬としてのルーツはありますが、体が小さいため、それほど運動量を必要としません。1日2回、1回5~10分程度の散歩で気分転換をするのが理想的です。

フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグは、闘犬の血を引きつつも、パグや小型テリアと交配され、穏やかで陽気な性格になりました。
ただし、太りやすい体質のため、運動不足には注意が必要。1日2回、30分程度の散歩が適切です。

シー・ズー

シー・ズーは、貴族や僧侶に愛されてきた犬種で、それほど運動量を必要としません。
しかし、小型犬としてはがっちりした体型のため、太りやすい傾向があります。そのため、1日1~2回、20分程度の散歩をするとよいでしょう。

マルチーズ

マルチーズは「世界最古の愛玩犬」とも呼ばれるほど、長い歴史を持つ犬種。長時間の散歩や激しい運動は必要ありません。
散歩は20分程度で十分ですが、愛犬の様子を見ながら適度な運動を取り入れてあげてください。

子犬の散歩デビュー、いつがいい?

ワクチン終わったらすぐOK?

子犬の散歩デビューは、ワクチン接種の完了が目安となります。
一般的には、生後3ヶ月頃にワクチン接種が完了し、その後2週間程度経過してから散歩を始めると安全です。
これは、免疫力が十分に備わるまで待つことで、感染症のリスクを減らすためです。
ただし、個体差があるため、かかりつけの獣医師と相談して適切な時期を判断しましょう。

社会化期って聞くけどなに?

子犬の「社会化期」とは、生後3週齢から3ヶ月齢頃までの時期を指します。
この時期に多くの経験を積むことで、成犬になったときの性格が決まると言われています。
散歩を通じて、さまざまな人や犬、音、匂い、環境に慣れることがとても重要なのです。
しかし、ワクチンが完了していないため、地面に降ろすことは避け、抱っこ散歩で外の世界に慣れさせるのが理想的でしょう。

初めての散歩でやりがちなミス

いきなり長時間歩かせるのはNG。
最初は5~10分程度から始め、徐々に時間を延ばしていくのがベストです。
また、飼い主さんが緊張しすぎると、犬も不安になってしまいます。
リードを強く引っ張りすぎたり、大声で指示を出したりすると、散歩自体が「怖いもの」になってしまうかもしれません。

まずは準備が大事!チェックリスト

散歩に出る前に、しっかり準備を整えておきましょう。
必要なものをリストアップしましたので、チェックしてみてください。

  • リードとハーネス(または首輪):愛犬のサイズに合ったものを選びましょう。
  • 迷子札:万が一、愛犬が逃げてしまったときのために必須です。
  • おやつ:しつけのご褒美に使えます。
  • マナー袋:排泄物をしっかり処理するために持っておきましょう。
  • 水と折りたたみボウル:散歩中の水分補給用に。

準備万端で、楽しい散歩デビューを迎えましょう!

散歩でよくある困ったことと対策!

うちの子、全然歩かないんだけど!?

子犬が散歩中に立ち止まって動かなくなること、よくありますよね。
「うちの子、大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、多くの場合は怖がっているだけです。
周囲の音や匂いが刺激になり、慎重になっているのでしょう。
そんなときは、無理に引っ張らず、おやつを使って誘導してみてください。
また、少し抱っこして移動し、安全だと感じる場所に降ろしてあげるのも効果的です。

リードをグイグイ引っ張るのどうする?

逆に、元気すぎてリードをグイグイ引っ張ってしまう子もいます。
この場合、リードを引っ張るたびに立ち止まり、「引っ張ると進めないよ」と教えてあげましょう。
しばらく待って、リードが緩んだら再び歩き始めると、犬も学習してくれます。
また、リードを短めに持ち、飼い主の横を歩くように促すことも大切です。

他の犬や人に吠えちゃう…

散歩中に他の犬や人に向かって吠えてしまうことも、よくある困りごとです。
まずは、吠える前に注意を向けさせることが大切。
「お座り」や「待て」のコマンドを使い、飼い主に意識を向けさせましょう。
また、すれ違いざまに吠えなかったときは、しっかり褒めてあげることで、良い行動を強化できます。

落ちてるもの食べるのやめてーー!

子犬は好奇心旺盛なので、落ちているものをすぐ口に入れてしまいます。
タバコの吸い殻やゴミ、他の犬の排泄物など、危険なものも多いので要注意です。
「拾い食い防止トレーニング」として、散歩中に「ノー」と制止し、代わりにおやつをあげる方法を試してみてください。
また、リードを短めに持ち、拾い食いしそうな場所ではしっかりコントロールしましょう。

散歩をもっと楽しくするコツ

おもちゃやおやつをうまく使う!

散歩をより楽しくするために、おやつやおもちゃを活用しましょう。
歩いた後におやつをあげることで、ポジティブな経験として定着しやすくなります。
また、おもちゃを使って遊びながら歩くと、犬も飽きずに楽しめるでしょう。

たまには違う道を歩いてみよう!

毎日同じルートを歩くと、犬もマンネリを感じてしまいます。
たまには違う道を選び、新しい匂いや風景を楽しませてあげるのも良いでしょう。
公園や自然の多い場所を取り入れると、犬のストレス解消にもつながります。

他のワンコと仲良くなれる?

散歩中に他の犬と出会ったら、無理のない範囲で挨拶をさせてみましょう。
ただし、犬同士の相性もあるため、相手の様子を見ながら慎重に進めることが大切です。
お互いにリラックスしている場合は、少し一緒に歩かせると良い経験になります。

季節ごとのお散歩の楽しみ方

季節ごとに散歩の工夫をしてみましょう。
夏は早朝や夕方の涼しい時間に、冬は防寒対策をして暖かい時間帯に出るのがおすすめです。
春は花の香りを楽しんだり、秋は落ち葉の上を歩かせて感触を楽しませるなど、季節を感じる散歩を意識すると、より充実した時間になります。

まとめ

子犬の散歩時間は、犬種や体力によって変わります。
無理のない範囲で適切な時間を設定し、楽しい経験を増やしていくことが大切です。
また、散歩中の困りごとには冷静に対応し、愛犬が安心して歩ける環境を作りましょう。
毎日の散歩が、愛犬とのかけがえのない時間になることを願っています!
※合わせて読みたい「子犬の散歩はいつから大丈夫? 準備するものは? まずは「抱っこ散歩」から始めよう

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