ポメラニアンはなぜうるさいの? ポメラニアンってどんな犬?

どんな犬か調べてみた

ポメラニアンってどんな犬?

ポメラニアンはなぜうるさい

ポメラニアンは、そのふわふわの毛並みと小さな体で、多くの飼い主さんを魅了している犬種ですね。
しかし、その可愛らしい見た目とは裏腹に、意外と活発で頑固な一面も持っています。
ここでは、ポメラニアンの来歴や性格について詳しく見ていきましょう。

ポメの歴史は意外と古い

ふわふわした長い被毛でまるでぬいぐるみのように愛くるしい容姿をしたポメラニアンはどんな歴史を持っているのでしょう?
ポメラニアンは、ドイツとポーランドの国境にまたがるポメラニア地方に土着していたジャーマン・スピッツやサモエド(シベリアのツンドラ地方で、遊牧民族であるサモエド族と暮らしてきた土着の犬)が元祖と言われているようです。

18世紀になってイギリス国内に持ち込まれ、ヨーロッパの王族・貴族に愛好されるようになりました。
19世紀後半、愛犬家のビクトリア女王は10キロほどあったポメラニアンを5kg程度まで小さく作り上げました。
また、それまでブラックとホワイトしかなかったポメラニアンですが女王の犬舎にはレッドが存在したと言われているそうです。

女王は1891年に開催された第1回クラフト・ショーにポメラニアンを出して、いずれもクラス1席を獲得しているそうです。
この後ポメラニアンが世界的に人気となり、小型化が促進されるとともに毛色も増えていったようですね。
日本では1970年代にマルチーズやヨークシャー・テリア、ポメラニアンは座敷犬御三家と呼ばれるほどの人気でした。もちろん現在も人気犬種の1つです。

小さいけどスピッツの血筋

ポメラニアンは、見た目こそ小さくて可愛らしいですが、実はスピッツ系の犬種です。
スピッツ系の特徴として、警戒心が強く、非常に活発でエネルギッシュな性格を持っています。
また、ふさふさの毛と立ち耳が特徴的で、寒さに強いのもスピッツ系ならではの特性ですね。
しかし、その一方で、警戒心が強すぎて無駄吠えが多くなることもあります。
これは、スピッツが番犬としての役割を果たしていた名残と言えるでしょう。

フワモコだけど実は活発

ポメラニアンは、小さなぬいぐるみのような見た目ですが、実際にはとても活発な犬です。
じっとしていることが苦手で、散歩や遊びが大好きですね。
そのため、運動不足になるとストレスがたまり、無駄吠えの原因になることもあります。
また、ポメラニアンは好奇心旺盛な性格をしており、新しいものに興味を示します。
ただし、警戒心も強いため、知らない人や環境には敏感に反応しやすいです。
このバランスが、ポメラニアンの性格の面白いところと言えるでしょう。

賢いけど頑固な一面も

ポメラニアンは、非常に賢い犬種としても知られています。
しつけの覚えも早く、トレーニングをしっかり行えばさまざまなコマンドを習得できますね。
しかし、その反面、頑固な一面も持っています。
自分が納得しないことにはなかなか従わないこともあり、飼い主さんが根気よくしつける必要があります。
特に、無駄吠えに関しては、しっかりとしたルールを作り、適切に対処することが大切になります。

ポメラニアンの体の特徴

ポメラニアンはなぜうるさい

ポメラニアンは体重1.9 〜5.0kg、体高8〜13cm。体は小さいがとても丈夫な堅守です。
小さな頭に大きな目、手足も細く、尻尾は背中に向けて巻いていて、ゴージャスな?
毛並みを持っています。ポメラニアンはすべての犬の中で最も毛色のバリエーションが多いです。

一般的なのはオレンジ、ブラック、クリーム、ホワイトですが、ブラウン、レッド、オレンジ、セーブル、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、チョコレート、スポット、ブリンドル、ビーバー、ブルー、ブラック・アンド・タン、ブラウン・アンド・タンと調べてみると驚きの多さですよね。
さらにそしてこれらの毛色の組み合わせもあります。

ポメラニアンの性格

ポメラニアンは活発で遊び好き。頭がよく、しつけが入りやすい犬種と言われています。
また人間が大好きで基本的には他犬にもフレンドリーです。
しかし、しつけがキチンとされていなかったりすると、飼い主と離れることに過度に不安を感じてしまう場合もあります。
環境の変化に敏感なので新しい刺激に吠えやすいところもあります。放っておくと無駄吠えの癖がついてしまうので、しっかりしつけを入れる必要がありますね。

なんでポメラニアンはうるさいの?

ポメラニアンはなぜうるさいの

ポメラニアンは、その可愛らしい見た目とは裏腹に、「よく吠える犬種」としても知られていますね。
高い声でキャンキャン鳴くことが多く、近所迷惑になってしまうことも。
しかし、なぜポメラニアンはそんなに吠えるのでしょうか?
ここでは、その理由を探っていきます。

警戒心が強くて吠えがち

ポメラニアンは非常に警戒心が強い犬種です。
スピッツ系の血を引いているため、外の物音やインターホンの音、知らない人の気配に敏感に反応してしまいますね。
特に、家の中で番犬のような役割を果たそうとするポメラニアンは、何か異変を感じるとすぐに吠えます。
また、ポメラニアンは臆病な性格も持っており、「怖い」と感じたときに吠えてしまうこともあります。
この場合は、恐怖心を和らげる対策が必要になってきますね。

小さい体でも番犬気質

ポメラニアンは、見た目こそ小さくて可愛らしいですが、意外と番犬気質が強い犬です。
自分よりも大きな犬や人にも立ち向かおうとする勇敢な性格を持っています。
このため、家の外から聞こえる足音や、通りすがりの人に対して吠えることがあります。
特に、窓の外がよく見える場所にいると、刺激が多くなり、さらに吠えやすくなってしまうことも。
これは、犬としての本能の一部とも言えますね。

飼い主が大好きすぎる

ポメラニアンは、とても甘えん坊な犬です。
飼い主さんが大好きすぎて、少しでも離れると「どこ行くの!?」とばかりに鳴き声を上げることがあります。
これがいわゆる「要求吠え」と呼ばれるもので、飼い主の気を引こうとして吠えるのです。
また、寂しがり屋の性格もあるため、長時間の留守番が苦手な子が多いですね。
この場合は、適切なしつけや環境の工夫が必要になります。

運動不足でストレス発散

ポメラニアンは、小さい体ながらとてもエネルギッシュな犬です。
しかし、運動量が足りないとストレスがたまり、それが無駄吠えにつながることがあります。
散歩の時間が短かったり、遊びが少なかったりすると、エネルギーの発散ができず、鳴くことでストレスを解消しようとするのです。
また、刺激が足りないと退屈になり、ちょっとした物音に過敏に反応して吠えてしまうことも。
運動不足は無駄吠えの大きな原因の一つなので、しっかりと対策してあげることが大切ですね。

ポメの無駄吠えを減らす方法

ポメラニアンはなぜうるさいの

ポメラニアンの無駄吠えは、飼い主さんの工夫次第でコントロールすることができますね。
適切なしつけや環境の整備をすることで、吠え癖を改善できる可能性が高いです。
ここでは、ポメラニアンの無駄吠え対策として効果的な方法を紹介します。

吠えたら無視が基本

ポメラニアンの無駄吠えには、「要求吠え」が多いです。
飼い主さんの気を引きたくて吠えている場合、反応してしまうと「吠えれば構ってもらえる」と学習してしまいますね。
このようなときは、無視をすることが重要です。
しかし、無視を続けると最初は吠えがエスカレートすることも。
ここで根気強く対応することが大切になります。
「吠えても無駄だ」と理解すれば、徐々に吠えなくなるでしょう。

コマンドを教えてコントロール

ポメラニアンは賢い犬なので、しっかりとトレーニングをすればコマンドを覚えてくれます。
「おすわり」「まて」などの基本的な指示を教えておくと、興奮したときにコントロールしやすくなりますね。
また、「静かに」というコマンドを習得させるのも有効です。
吠えたときに落ち着かせる言葉をかけ、静かになったらおやつをあげることで、「吠えない方がいいことがある」と学習させることができます。
トレーニングは一貫性を持って行うことがポイントですね。

社会化トレーニングで慣れさせる

ポメラニアンの警戒吠えを防ぐためには、子犬のうちから社会化トレーニングを行うことが重要です。
さまざまな人や犬、環境に慣れさせることで、不安や恐怖からくる無駄吠えを減らすことができますね。
特に、生後3ヶ月~6ヶ月の時期は「社会化期」と呼ばれ、この時期に多くの経験を積ませることが大切です。
知らない人に慣れさせたり、いろいろな音を聞かせたりすることで、無駄吠えのリスクを下げることができるでしょう。

運動と遊びでエネルギー発散

ポメラニアンは活発な犬なので、適度な運動と遊びが必要です。
運動不足になるとストレスがたまり、そのストレスを解消するために吠えてしまうことがありますね。
毎日の散歩はもちろん、室内でもおもちゃを使って遊ぶ時間を確保するとよいでしょう。
知育玩具を活用すれば、頭を使う遊びができ、精神的な満足度も上がります。
エネルギーをしっかり発散させることが、無駄吠えの防止につながるのではないでしょうか。

やっちゃダメ!逆効果な対応

ポメラニアンはなぜうるさいの

ポメラニアンの無駄吠えを減らそうとするあまり、間違った対処をしてしまうこともありますね。
しかし、逆効果な対応をしてしまうと、むしろ吠え癖が悪化してしまうことも。
ここでは、ポメラニアンのしつけにおいて避けるべき行動について紹介します。

怒鳴ると余計に吠える

ポメラニアンが吠えたときに、大きな声で叱るのは逆効果です。
犬にとっては、飼い主さんが一緒に興奮していると勘違いしてしまい、さらに鳴き声が大きくなることもありますね。
また、強い口調で怒鳴ると、ポメラニアンが恐怖を感じることがあります。
その結果、不安が高まり、より警戒心が強くなり、ますます吠えてしまうという悪循環に。
吠えをやめさせたいときは、落ち着いた態度で接することが重要でしょう。

吠えたら構うのはNG

無駄吠えをしているときに「どうしたの?」「大丈夫?」と声をかけると、ポメラニアンは「吠えれば飼い主が反応してくれる」と学習してしまいますね。
これは特に、要求吠えのときに起こりやすいです。
吠えたときに構うのではなく、静かになったタイミングで褒めるようにしましょう。
これにより、「静かにしていたほうが良いことがある」と理解させることができますね。

家族で対応を統一する

ポメラニアンのしつけをする際に、家族の対応がバラバラだと、犬が混乱してしまいます。
たとえば、ある家族は吠えたときに無視をするのに、別の家族はおやつをあげてしまうと、犬はどの行動が正しいのか分からなくなってしまいますね。
無駄吠えのしつけをする際は、家族全員で対応を統一し、一貫性を持って接することが重要でしょう。

長時間放置は不安のもと

ポメラニアンは甘えん坊な性格のため、長時間の放置はストレスになりやすいです。
特に、飼い主さんが外出している間にずっとひとりでいると、不安から無駄吠えが増えることがありますね。
これを防ぐためには、留守番の際に退屈しないように知育玩具を活用したり、リラックスできる音楽を流すのもおすすめです。
また、帰宅後にはしっかりとスキンシップを取ることで、愛犬の安心感を高めることができるでしょう。

無駄吠え防止の便利グッズ

ポメラニアンはなぜうるさいの

ポメラニアンの無駄吠えを減らすためには、しつけや環境の工夫が大切ですが、それに加えて便利なグッズを活用するのも効果的ですね。
最近は、無駄吠え対策のためのアイテムがたくさん販売されているので、飼い主さんの悩みに合わせて取り入れるとよいでしょう。

音や振動で教える首輪

無駄吠え防止首輪は、ポメラニアンが吠えたときに音や振動を与えることで、吠えるのをやめさせる効果が期待できますね。
これは、電気ショックを与えるものではなく、安全に使えるタイプのものが増えているので、しつけの補助として活用できます。
ただし、このタイプの首輪は、あくまで「吠えることを減らす補助」として使うものであり、根本的なしつけを疎かにしないことが大切でしょう。

防音ケージやカバーの活用

ポメラニアンは、物音に敏感な犬種なので、外からの刺激を減らすことも無駄吠え対策には有効ですね。
防音ケージやカバーを使って、視界や音を適度に遮ることで、外の環境に過剰に反応しなくなることが期待できます。
特に、インターホンの音や外を通る人の気配に吠えてしまう子には、静かなスペースを作るのが効果的かもしれません。

退屈させない知育玩具

ポメラニアンの無駄吠えの原因のひとつに、退屈やストレスがありますね。
そこで役立つのが、知育玩具です。
知育玩具は、おやつを入れたり、頭を使って遊ぶことで、ポメラニアンが夢中になれるアイテムです。
遊びながらストレスを発散できるため、吠える時間を減らす効果が期待できますね。

リラックスできる音楽や香り

ポメラニアンが落ち着かないときは、リラックスできる環境を整えてあげるのもおすすめです。
例えば、クラシック音楽やヒーリングミュージックを流すことで、犬の興奮を和らげることができるかもしれません。
また、ラベンダーやカモミールなどの香りも、犬のリラックスに役立つと言われています。
ただし、犬は人間よりも嗅覚が敏感なので、強すぎる香りは逆効果になることも。
優しく香る程度にして、愛犬が快適に過ごせるように工夫するとよいでしょう。

まとめ

ポメラニアンはなぜうるさいの

ポメラニアンは、小さくてフワフワの可愛らしい犬種ですが、その一方で「よく吠える犬」としても知られていますね。
その理由は、警戒心の強さや番犬気質、飼い主さんへの愛情の深さなど、さまざまな要因が絡み合っています。

無駄吠えを減らすためには、適切なしつけを行い、飼い主さんが根気よく対応することが大切です。
「吠えたら無視する」「コマンドを覚えさせる」「社会化を促す」などの基本的な対策に加えて、知育玩具や防音ケージといった便利グッズを活用するのも効果的でしょう。

また、やってはいけないNG行動として「怒鳴る」「吠えたときに構う」「家族で対応がバラバラになる」「長時間放置する」などが挙げられます。
ポメラニアンの無駄吠えは、飼い主さんの接し方次第で改善できるものなので、愛犬と向き合いながら、最適な対策を見つけていきたいですね。

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