中型犬とは、一般的に体高が40cm以上60cm以下、体重が10kg以上25kg以下の犬を指します。
中型犬は大型犬と比べ、小型犬よりも運動量が必要で、飼育には一定のスペースが必要です。ここでは、中型犬の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。
中型犬とは、一般的に体高が40cm以上60cm以下、体重が10kg以上25kg以下の犬のことを指します。しかし、犬種によっては、小型犬として扱われる場合もあれば、大型犬として扱われる場合もあります。
犬種によって、体高・体重に差があるため、正確な定義はありませんが、一般的にこの範囲を中型犬としています。
中型犬は、大型犬よりも小型犬よりも、運動量が必要であるんですねー。
中型犬には、さまざまな種類があり、それぞれの犬種に特徴があります。
例えば、柴犬は日本の代表的な中型犬で、元気で陽気な性格が魅力ですよね。
ブルドッグは筋肉質で力強い体格が特徴で、愛嬌のある印象があります。
猟犬として知られるビーグルは、嗅覚が優れており、能力を発揮することができますね。
中型犬は、従順で飼い主に忠実な性格が多く、一緒に遊ぶ時間を楽しみたい飼い主にはおすすめの犬種なのです。
では中型犬にはどんな犬種がいるのでしょうか? ここでは、中型犬の代表的な犬種を一覧にして紹介します。
中型犬には、さまざまな犬種が存在します。
ここでは、人気の中型犬のいくつかを紹介していきましょう。
「世界一有名なビーグル犬」といえばスヌーピーのことですが、ビーグルには他にも異名があるのを知ってますか?
「森の鈴」、「森のトランペッター」、「草原の声楽隊」などなど。
これらは猟犬であるビーグルが狩りの時に獲物を追いながら「追い鳴き」をするためにつけられました。
ビーグルは嗅覚の鋭いハウンドドッグ(猟犬)で、14~15世紀ごろからイギリスではスポーツであるウサギ狩りに使われてきた歴史があるんですね。
狩りの時には、何頭もの群で使われたそうですが、ビーグルたちはよく通る高い声で連絡を取り合い、逃げるうさぎを追いつめていくそうです。
そりゃあ「森のトランペッター」と呼ばれますよね。
ちなみに「ビーグル」という名前は、諸説あるようですが、フランス語で「大声を出す」という意味もあるとされています。
原産国のイギリスでも昔から人気の犬種なのですが、1860年頃にアメリカにも輸入されるようになると、たちまち人気の犬となりました。
それ以来、アメリカケンネルクラブの登録数ランキングのベスト10入りが続く、人気の犬種なんです。
最大の特徴は、太くて良く通る吠え声です。
体高を33cm~40cm。体重は9〜11kg。ハウンドドッグとしては一番小さいそうです。
毛色はブラック・タン・ホワイトのトライカラーや、レッドアンドホワイトなど多数あります。レバー色以外のハウンドカラーは認められているそうです。
ビーグルは短毛なので抜け毛が少ないかも、と思われるかもしれません。
ところがビーグルの毛はダブルコートで、年2回訪れる換毛期には驚くほどの量の毛が抜け落ちることになります。
皮膚を傷つけにくいラバーブラシで毎日ブラッシングしてあげるといいですね。
※「抜け毛が少ない犬 抜け毛が多い犬 毛の抜けにくい理由は? ダブルコートってなんのこと?」
ビーグルはとても食欲旺盛な犬種。食べ物を与えれば与えただけ食べてしまうので、しっかりと食事を管理してあげないと肥満になってしまいます。
肥満はさまざまな病気のリスクが高まるだけでなく、腰や骨への負担が大きくなってしまいますからね。
きりりとしてますよね。なんか日本に大昔からいて、もうまさに忠誠の権化のような。
それが「柴犬」のイメージじゃないですか?
本当にその通りで、柴犬は大昔から日本各地の山岳地帯で小動物や鳥の猟を助ける犬として使われていたそうですね。
日本固有の6犬種というものがあって(秋田・紀州・北海道・甲斐・四国・柴)その中で最も古い犬種だそうです。
名前の「柴」とは小さい雑木の意味でその柴藪をくぐり抜けて猟を助けることから柴犬と名付けられたと言われています。
以前は産地により美濃柴,信州柴,石州柴などと呼ばれていましたが、第二次世界大戦後の普及期に信州柴が主流となり、系統別の地域差はあまりなくなってきたそうです。
オスは体高38-41cm、メスは35-38cmぐらい。立ち耳で巻き尾、短毛ですね。
なんと巻尾には左巻きや右巻き、さし尾などの形態があるそうです。左巻き、右巻きで何か違うのか? 調べられませんでしたー。
柴犬といえば赤毛のイメージが強いのですが黒毛や白毛の柴犬も。
赤毛が約80%、黒毛、白毛がそれぞれ約10%の割合。「四つ目」「麻呂眉」などと呼ばれる黒い被毛のなかに目立つ白い模様のある黒柴は最近人気ですよね。
ボーダーコリーの「ボーダー」の意味、知ってます?
そもそもボーダーコリーはイギリスが原産なんですが、その原産地がイングランドとウェールズの国境(ボーダー)のエリアであることから名付けられています。
「コリー」とはスコットランドの方言で牧羊犬全体を意味します。実際に牧羊犬として世界で最も使われている犬種だそうですよ。
イギリスでは羊毛生産を支える重要な役割を果たしたと言われています。
そして、すべての犬種の中で最も賢い、知能が高い犬。それがボーダーコリーなんですよね。
歴史は古く、8世紀にスカンジナビアからバイキングによってスコットランドに持ち込まれ、もともとそこにいた牧羊犬と交雑が繰り返されて、現在のボーダーコリーの形になったようです。
牧羊犬としてだけでなく、非常に優れた運動能力や・訓練性能を持っており、アジリティ、ディスクドッグ競技などいろいろなスポーツを一緒に楽しめる犬種ですね。
体高は53 cm、体重:14 – 22 kg。
毛色はブラックアンドホワイトが基本で最もよく見かけますよね。
でも実はレッド、チョコレート、ブルーなど様々な毛色があるんです。
毛質は長毛のダブルコートのイメージですが、(もちろんこれが基本なんですが)短毛(スムースコート)もいるそうです。
がっしりとした体つきに、ユーモラスな表情。
フレンチ・ブルドッグって「憎めない犬」ですよねー。
フレンチ・ブルドッグはもともとイギリス産の闘犬だったブルドッグが、フランスに渡り、パグやテリアとの交配で誕生したそうです。
ブルドッグってみるからに怖そうですよね。
だって「怖い犬」のイメージにもよく使われますもん。
それに平和な気質のパグや陽気なテリアを混ぜて、家庭向きの穏やかな性格とユーモラスな姿形を与えるって、これはちょっとした発明ですよねえ。
はじめは、パリの市場でネズミを撮るために飼育されていました。
その愛らしい風貌によって上流階級で人気を集めるようになったようですね。
日本に入ってきたのは早く、大正時代に紹介され、昭和初期には結構な数が飼育されていたようです。
その後は一時人気が衰えましたが、ご存知の通り、2000年代に入ってから復活しましたね。今では安定の人気犬種です。
フレンチ・ブルドッグといえば、ピンと立った大きな耳ですよね。
コウモリが羽を広げたような耳なので、「バット・イヤー」と呼ばれています。
実はフレンチ・ブルドッグがキチンと認知されるまでは、もともとのブルドッグの耳である「ローズ・イヤー(耳先が巻いている)」も認められていたのですが、アメリカのブリーダーらの働きかけでフレンチ・ブルドッグは「バット・イヤー」とされたそうです。
体高28~33cm、平均体重11kgくらいになります。
頭が大きく、下顎が突き出てしゃくれています。しっぽは根元が太く先細で、らせん状によじれた「スクリュー・テイル」です。体は筋肉質で、短毛で全身が覆われています。
毛色の種類はとても多いですねー。
タイガー・ブリンドル、ブラック・ブリンドル、ブルー・ブリンドル、クリーム、フォーン、パイド、ハニー・パイド、ブルー・パイド、ティッキング・パイド、ブラウン、ブラック&タン
などがあります。
中型犬は、犬種によって様々な性格や特徴を持っています。
例えば、柴犬は陽気で活発な性格が特徴的ですが、ブルドッグは従順で愛嬌がある印象を与えます。
ここでは、中型犬の飼育環境と飼い方のポイントについて紹介していきます。
中型犬を飼うとしたら、住居にはある程度の広さが必要になります。
中型犬は、小型犬に比べて運動量が多く、大型犬に比べて住居内で過ごす時間が長いため、広めのスペースが必要ですよね。
また、居住スペースによっては、ペット可の物件が少ない場合があるため、物件選びは早めに行いましょう。
中型犬は、運動量が多い犬種が多く、毎日の運動を欠かすことはできません。
例えば、猟犬種のビーグルは、見た目以上に運動量が多いことを覚悟しなければいけません。
小型犬と比べると、中型犬は体重が重く、「スピード」「体力」も相当なものです。
中型犬では飛びつきでよろめく恐れがありますから注意してください。
・中型犬と小型・大型犬のしつけの違い
中型犬は小型犬と違い危険が迫った時に、抱いて回避できませんよね。
その分、しっかりしつけをしていく必要があります。
それは、犬がキチンと指示に従う状態を作り出すことです。
また、幼い頃から意識して社会化を行うことも大切です。
・中型犬はしつけがしやすい?
中型犬全体がしつけしやすいかどうかというよりも、それぞれの個体の問題ですね。
警戒心が強いと、噛むことで逃れようとする子も多いでしょうし、そうすると力もあるので問題行動になりやすいですよね。
その場合には、ドッグトレーナーに相談してみましょう。