犬が丸まって寝るのをよくみますよね。
ねこも丸まって、しかも狭いところにはいって寝るのでねこ鍋なんて言われます。
犬は犬鍋でしょうか? アジアのどこかで本当にメニューにありそうで怖いです。
犬が丸まって寝る理由や、犬の睡眠について調べてみましたよ!
犬が丸まって寝るしぐさには「体温を逃さない」「集団で暮らしていたころの習性」「周囲を警戒している」などの理由が考えられます。
丸まって寝ることで表面積が小さくなります。
丸まって寝ることで体温を逃さない効果があり、寒いときにこの寝方をするようです。
たしかに夏はもっとだらしなく伸びきって寝ている気がしますよね。
犬の弱点は内臓がある腹と獲物を捕らえるための後ろ足です。丸まって寝るのはこの二つを守るためとも言われます。丸まると腹は隠れますし、後ろ足も無防備になりませんからね。
大昔、巣穴に集団で暮らしていたときは、仲間同士おたがい丸くなってお尻をくっつけあって寝ていたようですよ。
弱点を守って、丸くなって寝ることは、周囲に緊張しているあらわれかもしれませんね。
腹や鼻を隠して防御しているとも考えられるのではないでしょうか。
「丸くなって寝る」以外にも、犬は寝るときにいろいろな寝相を取ります。「うつ伏せ」「横向き」「仰向け」の寝相にどんな意味があるのでしょうか。
ほかの寝方と比較して、うつ伏せはワンアクションで起き上がれますよね。飼い主がどこかにいくのかな? と感じているときはうつ伏せで寝ている、というかこちらをうかがっていることが多いくないですか? 周りを警戒していて、熟睡できないのでしょう。
安心して熟睡している状態です。横向きになり足を投げ出しているのは犬にとっても楽な姿勢なのでリラックスしているのではないでしょうか。
いわゆるおへそを上に向けたヘソ天の状態です。最高にリラックスして寝ています。
腹や鼻を隠していないのは安全を感じているからですね。
犬ってしょっちゅう寝ている気がします。どのくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか?犬は成犬で12時間から15時間眠ります。子犬や老犬の場合は18時間〜19時間必要なようです。
1日の半分寝ているのでもすごいですが、19時間必要なんて言われると1日の80%は寝ていることになります。「どっか悪いのかな?」と心配になってしまうこともあるでしょう。
「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉、聞いたことがありますよね。
「レム睡眠」は体は寝ているけど脳は起きている浅い睡眠。「ノンレム睡眠」は体も脳も寝ている深い睡眠です。人間はこれを交互に繰り返しているのですが、犬も同じです。
犬は長時間眠りますが、大部分が「レム睡眠」。
深い眠りである「ノンレム睡眠」の時間はとても短いようです。
人間の場合は、約90分のサイクルで1晩に4~5回「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しますが、犬は約8割が浅い眠りだそうです。野生時代の名残で、外敵から襲われる危険に備えてすぐ起きられるように浅い眠りが多くなっていると言われています。
浅い睡眠『レム睡眠」で体力を回復させるために長い時間が必要なようですね。
人間とおなじく、大きなストレスを抱えてしまうようです。十分な睡眠が取れない状況では、人間も健康を害してしまいますよね。犬も同じです。
とくに、おうちに迎えたばかりの子犬などは慣れない環境にただでさえよく眠れません。
これが高じると問題行動を起こす犬に育ってしまうなどのリスクがあるそうですから、とくに子犬のうちはよく寝かせてあげましょう。
※あわせて読みたい→「子犬はご飯の時間になっても寝てる? 犬の平均睡眠時間は?」
浅い睡眠『レム睡眠」では記憶が整理され、夢を見ると言われます。人間でもそうですが夢を見ると思わず体が反応してしまいますよね。
私も何度か高いところから落ちそうになり、体が縮こまるという夢を見ました。犬も一緒ではないでしょうか。
寝言も同様で夢に起因するものだと思われるのですが、一方、グフグフやブーブーなど「いびき」の場合は注意が必要のようです。いびきは呼吸に合わせて一定の間隔で口や鼻から聞こえてくる雑音です。ブルドッグやパグなど短頭種はいびきをかきやすい犬種もいます。よっていびきをかいている犬が短頭種ではない場合や、短頭種であってもいびきの様子がいつもと異なる場合は注意が必要ですね。
のど、鼻、気管などの呼吸器系の部位に問題を抱えている可能性があります。あまり頻繁の場合は獣医師に相談しましょう。
白目を剥いて寝ていることもよくありますよね。
これは脳も体もぐっすりと熟睡できているからだそうです。力が抜けて表情筋がゆるみ、リラックスして眠れている証拠なんだとか。
いろいろな寝相の意味、わかっていただけましたか? 一方、こんな寝方をしていたら要注意という状況もあります。
同じ横向きでも、息が荒い場合は、暑がっているのかもしれません。横向きに寝ることでお腹の熱を逃そうとしているのかも。
ぴくぴくするどころではなく、激しく痙攣する、震えるなどの場合は獣医師に相談しましょう。スマホでその状態の動画をとり、診断を仰ぐと良いと思います。
前肢を伸ばして腰を上げた「祈りのポーズ」で寝ていることはありませんか?
この姿勢で寝ているとき、犬は腹痛を感じていることがあります。同時に嘔吐・下痢などがあるようなら、すい臓などの場合があります。すぐに獣医師の判断をあおぎましょう。
なによりも犬が安心してしっかり眠れることが大切です。
安心して眠るためにできることを考えてみました。
犬はもともと群れで行動していましたから、眠る場所も家族が集まるリビングごほうが落ち着くようです。
リビングのフローリングに直接寝かすのは、人間の生活音が床を通して伝わるため安眠できません。やはりなにかベッドがあるほうが良いようです。
ベッドはあまりふかふかだと犬は不安定に感じるみたい。ある程度しっかりしたベッドが適しています。
ちょっと高くなっているベッドのへりやまくらに頭や顎を乗せて寝ている犬をよく見かけませんか? じつは、頭は体のパーツの中でもっとも重く、犬は普段首がくたびれているようです。まくらに頭を預けられると首の疲れが取れるようなので、犬のサイズに合わせて用意してあげましょう。
犬はとても清潔好きです。寝床はいつも清潔を保ってあげましょう。
ベッドが汚れていると病原菌の温床になりかねませんからね。
きれいに見えても何日も使った後では皮脂汚れがついているものです。湿気もあるのでカビが生えることもあります。
週に一回は丸洗いをしてあげてはいかがでしょう。
除菌スプレーなどもうまく使いたいですね。
犬のベッドを洗うには、ペットの布製品用洗濯洗剤を使いましょう。
というのも、犬と人間とでは皮脂の性質が異なるので、通常の洗濯洗剤では落としきれないようです。
※詳細は画像をクリック!
1 浴槽にお湯をためて洗剤を加え、カバーを取り外したベッドを入れて押し洗いする。
2 泡が出なくなるまですすぎ、しっかりと絞ってから風通しのよい場所に干す。生乾きになると雑菌が繁殖し、嫌なニオイがするようになるので完全に乾かす。
3 物干しネットを使用すると、自宅のハンガーを活用して風通しよく両面日光に当てられるので便利。
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人間も同じですが、犬にも就寝中の温度管理は大切です。
布団などで調整できない分、注意してあげると良いですね。
犬が快適なのはシングルコートかダブルコートかで違います。
シングルコートの犬種: 夏季22~25℃、冬季20~25℃
ダブルコートの犬種: 夏季23~26℃、冬季19~23℃
4 静かに寝かせてあげる
犬が寝ていると、可愛くてつい構ってしまいがちです。
気持ちはわかりますが、体力以上に遊ばせてしまうと疲労がたまり、免疫力がおちて病気になりやすくなります。
ゆっくり寝かせてあげることで成長していけば体力もついていきます。
とくに、子犬のうちはゆっくり寝かせてあげましょう。
快適に眠るためにはある程度体が疲れていることが必要です。
そこで、キチンと散歩にいったり、それでも足りないときは、うちに帰ってから遊んであげるなど運動量を確保してあげてくださいね。
※あわせて読みたい→「子犬はご飯の時間になっても寝てる? 犬の平均睡眠時間は?」
犬が熟睡しているときは起こさないであげましょう。熟睡することで疲れをとっているのです。
起きたら思いっきり遊んであげましょうね!