11月の半ばにトリマーさんから「太り過ぎ」宣言をされ、以来2ヶ月間ダイエットに励んできました。6.6キロまで太ってしまったのですが、1月末の計測で6.1キロとなりようやく元に戻せた感じです。
2ヶ月で、0.5キロですからあとで触れますが、犬のダイエットとしては最適なペースで痩せられました。とはいっても65キロの人間で考えれば、2ヶ月で5キロ減らしたってことですからね。我が愛犬ながら褒めてやりたい気分です。
顛末をまとめて報告したいと思います。
原因はわかっているんです。
まず、この秋は長雨が続いて土日に出歩くことができなかったこと。
普通ならクルマに乗っけて海辺に行って歩くのが週末の習慣ですが、これができなかった。
息子が大学の授業で実習が多くなり、夕方の散歩ができていない。
つまり、運動不足ですね。
もう一つはトリマーさんにも言われましたが、朝食にフルーツのおすそ分けを家族全員からもらっていること。ああ、だめ飼い主の典型ですね。
あげると喜ぶものだから家族4人全員で上げていました。フルーツは果糖で結構太ります。
つまり運動不足とカロリーのとりすぎです。
いままで一回のフードの量はだいたい50グラムでした。これを10グラム減らして1週間過ごしてみました。犬はフードの「一回の量」よりも「食事の回数」に喜びを感じると言われていますが、50グラムを40グラムに変えてもそれほど「足りない」などの態度の変化はありませんでした。
今までのフードの量。
このぐらいの量に。
フルーツもいきなりなくすのも可愛そうなので、誰か一人だけがあげると決めてこれまでの4分の1に減らしました。
以前の犬がラブラドールだったので、フードの量が全く違い、ちょっと不憫に思っちゃいます。今までだって「少な!」と思っていたのに、更に減らしちゃうとは。
でも文句言わず食べます。
この状態で1週間過ごしてみて体重計に。
体重計は人間用しかないので、まず犬を抱いて乗って計ります。
その後に犬を降ろして自分だけの体重を計り、差を出してみます。
6.6キロ!
なんてこった! 微動だにしていません。
トリマーさんにオススメされた「パーフェクトプラス」をフードとトレードしてみることにしました。
フードを少なくしすぎると毛艶に影響が出るそうなので、40グラムをさらに少なくするよりも、必要な栄養は取りながらカロリーオフするダイエットに切り替えてみます。
「パーフェクトプラス」は馬肉の赤身肉に内臓や骨、野菜を入れてキューブ状にまとめたものです。
サイトには
”アミノ酸バランスに優れる
身体を造っていくためには「タンパク質」が不可欠です。タンパク質は約20種類のアミノ酸が集まって構成されたものです。馬肉にはタンパク質をつくるために必要なアミノ酸がバランスよく含まれています。その中には体内で作ることができないアミノ酸も含まれています。
グリコーゲンと必須脂肪酸に富んでいます
身体のエネルギー源となるグリコーゲンが牛・豚・鶏に比べると3倍以上も含まれています。さらに代謝過程で必要な必須脂肪酸も豊富に含まれています。これら必須脂肪酸は体内で作ることはできません。牛や豚は蹄が2つにわかれた偶蹄類に属します。馬は蹄が奇数の奇蹄類に属しており、ウィルスの感染に関係する受容体細胞が異なるため、偶蹄類が感染する口蹄疫のリスクもありません。さらに馬は体温の高い動物ですので、身体の中に寄生虫や細菌が少ないのも特長です。馬刺しとして昔から食べられてきたのはこのような理由からです。”
とあります。
※参照 About Rawfood
「パーフェクトプラス」のキューブがだいたい10グラムなので、それを加えて40グラムになるようにフードを調整します。
※詳しくは→犬のダイエット 食事はどうする?
食事も減らしました。結局これが効いたと思いますけど。
50グラムほどのフード、スプーン据え切りで上げていたものを、まず5分の4に押さえました。でもこれではさほど落ちなかったんですよね。
そこで「ダイエットフードは毛艶を悪くするので」とトリマーさんに言われ、馬肉のフード「パーフェクトプラス」を加えたものに途中から変えました。
「パーフェクトプラス」は1キューブ10グラムで、量的には変わらないのですが、カロリーが低いです。
これを朝食にして過ごしてみました。
さらに散歩の時間を30分から45分に増やしました。
また途中に200メートルほど小走りを何回か繰り返すようにしました。
そして一週間。なんと6.57→6.4に戻すことができました!
ちょっとペースが早いのですが、犬の方はダイエットで調子が悪くなることもなく平然としています。
今日は意気揚々と獣医に行きまして、予防注射を受けてきたのですが、診察台に上がって「6.4キロ」と出たんで褒められるかと思っていたんですが、「太ってますね」と叱責。あれ?
トリミングは1ヶ月毎に行くので、1ヶ月前は6.4キロだったのですが、獣医に行ったのは半年前で、そのときには6.2キロだったそうです。
ガーン!
まだまだだ。
まだデブでした。
ダイエットはまだ続けないとだめですね。
というか、こういう食生活が普通にできてないとだめなんですよね。
でも、お皿にフードを入れてやると、これまでと比べて明らかにまばらで、ステンレスの皿が見えちゃうんですよね。
薄毛のオヤジのようです。
顔が写ってるだろうなあ。わびしいだろうなあ。(あ、薄毛オヤジのことではないですよ)
でも、続けないとね。
このとき、トリマーさんに言われたのは「この子は肋骨を触ってみて骨が一本一本確認できるくらいが適正です」でした。
どのくらいが適正なのかを確認しないといけないですよね。
アメリカ動物協会が「ボディコンディションスコア(BCS)」という指標を出しています。犬の体を触って確認してみてください。
1 遠距離からでも、肋骨、腰椎、骨盤、及びすべての骨ばった隆起がはっきりと見える。体脂肪が全く認められない。
2 肋骨は用意に触知でき、体脂肪が触知できず肋骨が見える場合がある。腰椎の上部が見える。骨盤が骨ばって見え、腰がはっきりとくびれている。
3 肋骨を覆う余分な体脂肪はなく、肋骨に容易に触知できる。上から見たときに肋骨の後ろに腰のくびれが見え、腹部が引き締まっている。
4 肋骨の触知は困難だが可能。かなりの脂肪に覆われている。腰椎部及び尾の付け根にはっきりとした脂肪沈着がある。腰のくびれはほとんど、またはまったくない。腹部ひだが存在することもある。
5 胸部、脊椎、及びおの付け根に大量の脂肪沈着がある。腰のくびれ腰のくびれ、及び腹部ひだはない。首と四肢に脂肪沈着がある。腹部の防虫尾が明らかである。
※出典 アメリカ動物病院協会(AAHA)栄養評価 犬・猫に関するガイドライン
https://www.aaha.org/public_documents/professional/guidelines/nag_japanese_color.pdf
1は痩せすぎ。5は太り過ぎで、3になるようにするというのが、このガイドラインの見方なんですね。
トリマーさんの言っているのはこのことだったんですね。
例えばあなたの犬が1キロ太りすぎだなという場合、人間にとっての1キロは例えば60キロ中の1キロなので1.7%にしかすぎません。でも6キロのワンコの場合、17%に当たります。
逆に60キロの人間が17%ダイエットしようとしたら10キロ減らすということになりますから、犬にとっての1キロは侮るべからずなんですね。
60キロの人が50キロになったら外見的にも相当変わります。
そのぐらいのダイエットをワンコに課しているのだと理解しておきましょう。
※詳しくは→犬の太り過ぎ ダイエット4週目 6.6→6.3キロに 将来の病気、怪我を警戒しよう
急激なダイエットは人間にも犬にも問題を起こします。
犬の場合であれば、体重の1%-1.5%を1週間で落とすペースを守っていきましょう。
6キロの犬であれば、60グラム。これはなかなか体重計で管理するのは難しいですから、1ヶ月で250グラム、4ヶ月で1キロ減らすイメージですね。
※詳しくは→犬が太り過ぎたら考えること ボディコンデションスコア(BCS)がダイエットの指標
だとすると、今回のペースは良かった、正解だったと思います。
この食事制限を2ヶ月続けて標準体重に戻せました。
人間のダイエットでもよく言われますが、運動で痩せようというのはかなり厳しいですね。
それよりは食事でカロリーを抑えた方が確実に痩せることができるようです。
もちろん、過度のカロリー制限をすると筋肉がエネルギーとして消費され痩せてしまうと、基礎代謝が落ちてしまいます。基礎代謝が落ちるともちろん「太りやすい」体質になるので、どんどんダイエットが難しくなります。
でも、普通に散歩に行っている状態なら、さらに距離を増やすのではなく、やはり食事のカロリー量ではないでしょうか。
トリマーさんも「僕なら1日くらい絶食させますねー」と言っていました。
犬は食べるの大好きなんで、かわいそうに思いますが、健康を考えて、心を鬼にしてダイエット進めてあげてくださいね。