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ワンコって常にお腹すかせているイメージ、ありませんか?
ご飯をあげても瞬く間に食べてしまいますし、テーブルに載っている人間の食べ物を虎視眈々と狙っていますし。
あ、それ、お行儀が悪いうちのノーフォークだけですか(笑
そんなワンコがですよ、ご飯食べないってことは相当の異常事態だと思うんですが、子犬の場合、いろいろな理由があって、「ご飯食べない」ってコもいるみたいですね。
重篤な場合は低血糖で倒れたり、注射器などを使って食べさせるなど工夫をしている方もいらっしゃるようです。
1. 食べない日が2日続いたら獣医さんへ!病気かも!
「ご飯を食べない」以外の何かしら異常(下痢や嘔吐など)が感じられるとしたら、すぐにでも獣医さんへGO!ですが、食欲不振だけの症状ならば、何日まで様子を見ているべきなのでしょうか?
そんなな場合は1〜2日程度は子犬の様子を見守ってみましょう。
子犬は体力がないので、その期間中でもなんらかの症状があったら(元気がないなど)はやめに獣医さんに連れて行きましょうね。
2. 子犬がご飯を食べない原因は?
本来食い意地の張った子犬がご飯を食べなくなる理由はなんなのでしょうか?
原因は大きく2つに分けられます。
一つは、先程あげた体調が良くないこと。病気の可能性。
何かしらの病気にかかっていたり、口の中のトラブル、メスの場合なら生理中であるとか。
また、食事の量が多すぎて下痢になることもあります。
子犬に与える食事の量が多い場合、消化不良を起こして子犬が軟便や下痢になることがあります。
子犬の消化機能はまだ十分に発達していないからですね。
1度に食べる量が多いと消化不良を起こしてしまうんです。
子犬を構いすぎて睡眠時間が足りなくなってしまうと疲れがたまり、下痢になってしまうこともあります。
そんな場合では、普段と比べて元気なくあまり動かないようです。かかりつけの獣医に相談しましょう。
もう一つは子犬の心理的な状態や「わがまま」かもしれないってことです。
そういう場合、子犬の気持ちを想像してあげましょう。
次にような原因が考えられませんか?
① 連れてこられた新しい環境に緊張している
うちのノーフォークがはじめこれでしたね。
勇猛果敢なノーフォークにあるまじき臆病さを持っているので、すぐに尻尾丸めちゃうんですよ。
うちに連れてきたときは、ビビって緊張していたのか、食欲があまりないようでしたね。
スキンシップや遊んであげたりしている中で、環境に慣れてきたのか平気になりました。
子犬を引き取るときには、どんな餌を与えていたのかをショップに確認するといいです。
まあ、ショップが気を回してフードを用意してくれているとは思いますが、そうでない場合は、種類を聞いて同じものを用意してあげましょう。これだけで随分緊張がほぐれるようですよ。
事前に子犬が安心できるすみかを確保しておいてあげてくださいね。
② 新しいフードに慣れない
子犬〜成犬までの間にフードって随分変わりますよね。
離乳食→子犬用フード→成犬用フード
この変わり目の時期に食べなくなることが多いようですね。
離乳食から子犬用フードに変わるときは「硬く」なりますから、それが食べれない。子犬用のフードから成犬用に変わる時には「大きく」なるので、それで食べれないってことですね。
③食べる場所が悪い
犬は清潔な場所で眠ったり食べたりすることが好きです。
トイレのそばではご飯が進まない子犬も多いんですよ。また、大きな物音が響いてくる場所や外が気になってしまう窓際など子犬が落ち着かない場所なんですね。
④フードを急に変えてしまった
まず第一の対策は新しいフードに切り替える時は、いきなり全部を新しいものにしないようにしましょう。
1/4くらいづつ切り替えるようにしていけば、子犬も慣れ親しんだフードからうまくスイッチできるようです。
つまり、
1・2日目・・・新しいフード25%:今までのフード75%
3・4日目・・・新しいフード50%:今までの50%
5・6日目・・・新しいフード75%:今までの25%
7日目・・・新しいフード100%
と段階を踏んで代えていくと良いようです。
⑤硬くて食べにくい
子犬はまだ顎の力が強くありませんから、離乳食からいきなり硬いフードに変わることも辛いかもしれませんねー。
だったら、混ぜてやる新しいフードをお湯でふやかしてあげましょう。
熱湯ではなく、45度以下のぬるま湯を使って、フードを指で押すと簡単に潰れるぐらいの柔らかさになるくらいまで20分ほどふやかしてください。
もちろん、栄養分の溶け出している「ふやかしたお湯」も一緒に与えてくださいねー。
⑥大きすぎる
大きくて子犬の口では持て余すものは、ビニール袋にいれて砕きましょう。
硬いものも、大きいものも、いつかは慣れて食べられるようになるので、ずっとこのやり方をしなくても、良いと思います。
子犬の食べ方や便の状態を見て判断していくといいですねー。
⑦誤飲している
本当に驚くものを食べちゃいますよ。その場合食欲無くなりますよね。
以前ラブラドールを飼っていたときは、周りのラブ仲間からどれだけ凄いものを食べてしまったかの武勇伝(というには、その後開腹手術になったけど)を聞かされました。テニスボールは「好物」だったらしく、何回も食べてしまったそうです。
それが疑われる状況であれば、すぐに獣医へGO!です。
なにを食べてしまったのか、獣医さんに伝えられるようにしておくと、診察もスムースです。
誤飲は子犬が悪いわけではなく、整理整頓や、制御ができない飼い主の管理責任です。命に関わりますから慎重のうえにも慎重に環境を整えていきましょうねー。
⑧フードボウルが怖い
これ、なんだか笑っちゃうのですが、特にステンレスの食器で食事をさせると、始めは隠れていた犬の顔が、フードを食べるに従って出てくるじゃないですか。いや、自分の顔が映ってるんですけど。
それが怖い、と。
自分が映らない陶器の食器に変えてあげると解決できますね。
ただ、お皿や食べる場所を無意味にコロコロ変えないこと。
変化に敏感な犬にとってストレスです。
それが食べない原因にもなってしまうようですよ。
⑨おやつを食べ過ぎている
フードよりも嗜好性の高いおやつを食べすぎているとフードに興味を示さなくなることがあります。
しつけにはトリーツを使うのではなく、主食のフードを使っても効果は変わりません。
なるべくおやつを与えすぎないようにしましょうね。
⑩飼い主の手からしかフードを食べない
「フードを食べなければ、飼い主が困っておやつをくれるかも」と思い込んでいる場合もあります。
手からあげるのは、多くの場合フードより美味しそうなおやつだったりしますから、「手からくれるもの=もっと美味しいもの」を期待させちゃっているかもしれないですね。
犬は賢いですからね。
そのような経験をしてしまうと、ずっと覚えてしまうんです。
特に生後7ヶ月〜8ヶ月頃は自我がでてきて、飼い主を試してご飯を食べないというワンコもいるそうです。
⑪ 保存状態が悪い
ドライフードは一度開封すると酸化が始まります。なるべく早めに使い切ってやらないと、変質して犬が食べない原因になったり、下痢を引き起こしたりします。
保存といえば冷蔵庫に入れておけば安心と考える方もいそうですが、実際には冷蔵庫から出す時に結露し、カビの原因を作ってしまうこともあります。
夏など高温多湿の環境では、「クーラーのかかった室内」での保存が最善です。
フードストッカー
開封した袋のままではなく、密閉できる容器に入れて保管しましょう。
密閉ジッパー付きの袋
開封したフードはジッパー付きの袋に移し替えて保管するのもいいですね。
その上でストッカーに入れればさらに良いと思います。
フードの中には、初めから小分けしてあるものや、短期間で食べきれる大きさのパッケージも用意されています。状況や、環境に応じて利用してみてはいかがでしょうか?
⑫「子犬期の終わり」である
爆発的に成長する子犬期がそろそろ終わりかけていて、成長のためのエネルギーがそれほど必要ではなくなった場合もあります。
一般的に子犬期は生後4~6ヶ月目くらいまで。
それまでは多くのタンパク質などの栄養やエネルギーを必要としますが、そこから先は徐々に食事の量も落ち着いていくそうです。
栄養価の高い、子犬用のドッグフードは、せいぜい生後7~8ヶ月頃までにしましょう。
その頃を目安に成犬用のドッグフードへと切り替え、与える量も少しずつ減らしていかないと、逆に肥満になってしまいます。
3. フードは「ずっと出しっ放し」にしない
子犬がフードを食べなかったら、一度下げてしまいましょう。
いつまでもだしていると、子犬が「いつでも食べられる」と思ってしまいますからね。
また、衛生面でも、無添加のフードなどはすぐに酸化して雑菌が繁殖し、品質が落ちますから、10−20分で食べなかったら下げる。時間をあけてまたやってみる の繰り返しです。
それに一度口をつけてしまえば、口の中の雑菌がフードについてしまいます。あまり衛生的とは言えませんよね。
面倒臭いですが、ここが我慢のしどころですね。
4. フードローテーションって何?
私たち人間は、毎日の食事で同じ食べ物を食べませんよねー。
でも、ワンコには毎日同じものを与えちゃいますね。
総合栄養食と呼ばれるフードでも各メーカーで栄養素の割合は違うんですよ。
もちろん、ワンコの体質や好みも様々なんで同じフードを与え続けるのではなく、ローテーションして様々なフードを食べることにより栄養を充足するって考え方がフードローテーションっていうんです。
こまめにローテーションすることで食欲が維持できる場合にあるようですよ。
特に飽きっぽい小型犬には効果があるようです。
ローテーションは数週間ごとに行うのですが、それには3つの利点があります。
消化器系を強く
毎日同じ食事をさせると、犬の消化器系はその食べ物だけを消化できるように適応していってしまうそうです。
犬のご先祖である野生の狼は多様な食物をとっていたわけで、DNAの大部分を共有する犬も多様性のある食事が必要と考えることができますよね。
フードローテーションは野生の狼のように食の多様性を保ち、強い消化器系を作る、維持すると言われています。
アレルギーを予防
知られているように、犬も食物アレルギーになるんですね。
長期間にわたって同じフードを続けると、食物アレルギーや過敏症になる可能性が高くなるといわれているんですね。
フードローテーションによって様々なタンパク源に分散することで、アレルギーを予防できるそうです。
好き嫌いをなくす
フードローテーションによっていろいろなフードを食べることで犬の好き嫌いを無くし、食事を楽しみにさせることができます。
それから、災害のときには助かりますね。避難生活を送る場合はいつもどおりの生活とは行きません。フードローテーションによって与えられた食事に順応しやすくなりますよね。
5. 香りを立たせてみる 香りをつけてみる
単純な方法ですが、フードをふやかしてみるのも手ですよ。
お湯をかけると香りが立つじゃないですか。
ご存知の通り、犬は嗅覚が鋭いためそれだけでも興味をもたせたり、食欲を掻き立てることがあるようです。
あまりカロリーのないトッピングなどもいいですよね。
肉や魚を粉末状にしたふりかけ、犬用ミルクなどもフードに新しい香りをつけられます。
トッピングだけ食べてしまうということがあるかもしれませんね。その場合はフード全体に混ぜ込める形状や、スープのようなものを試してみるといいですね。ミルクなどは便利そうです。
もちろん、子犬の体はデリケートですからいきなり全部を変えてしまうのではなく、少しづつやってみてはいかがでしょうか。それでも体質に合わないときは獣医師に相談してみるのもいいですね。
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6. まとめ
子犬がご飯を食べたがらないときには、それなりの理由があるものなんですねー。
食べないからといってトッピングなどに頼ると、それがなければ2度と食べなくなってしまうかもしれず、でも食べてくれないと倒れてしまうかもしれず、難しいところです。
成長にとって大切な子犬期ですから、飼い主さんはしっかり管理をしてあげてくださいね!
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