「甘噛み」って犬が人や他の犬に、手加減しながら噛むことですね。
甘噛みだといっても、噛まれたほうはとても痛い場合もありますし、エスカレートして行く場合もあるんですよー。
例えば、うちにやってきたワンコの甘噛みが日に日に強くなってきて治らない…。
おやつをあげようとした手を噛まれたり、怒っても褒めても噛んできたり。
あげくにマズルをつかんだり、怒鳴ったりしちゃうんだけど、いっこうに甘噛みが治るきざしがない。
そんなことが「あるある」で、不安を抱えているあなた! 今回は子犬がなぜ甘噛みをするのか? から考えて、なんとかやめさせる対策を考えましょう。
犬との生活はとても楽しいものですが、ひとたび問題行動が現れると楽しかったはずの犬との生活が辛く陰鬱なものになってしまうこともあります。ほとんどの場合は犬の資質の問題ではなく、飼い主とのコミュニケーションやしつけが原因ですよね。犬との生活を素敵なものにし続けるために、しつけに心を鬼にする必要もあります。頑張りましょう!1. 無駄吠え・犬の無駄吠えはどのくらいうるさいの?まず犬の鳴き声はどのくらいうるさいのでしょうか?生活をする中で発生するさまざまな音があります。どのくらいの人が犬の鳴き声を不快と思... 犬の問題行動の原因は? なんとかしたい場合、どうトレーニングしたらいいの? - 子犬の記念日 |
なんと言ったって相手は犬ですからね。噛むのは本能ですもん。
手を使ってものをつかめない以上、口を使って噛んだりなめたりすることで「これは危険なものかどうか」を判断するのです。
とにかく「噛むこと」が生きることに直結しているわけです。
でもね、甘噛みを助長しちゃうのは、人間の側にも問題があるようですよー。
子犬の甘噛みの場合、「かわいいから」って放っておいたことないですか?
飼い主の手を噛むことがゆるされちゃう環境にしてしまっては、子犬に「噛んでいい」のサインを送っているわけですから、治るわけありません。
そして、将来大変なことになりかねませんよ。
成犬になったときに噛み癖をつけないためには、子犬のうちに「噛んでいいもの」「噛んではいけないもの」を飼い主がしっかりしつける必要があるんですねー。
子犬が甘噛みをする理由は「本能である」以外には次のものが考えられます。
子犬は生後2ヶ月には、28本の乳歯が生え揃います。
その乳歯が生え揃ってから4〜6ヶ月の間に今度は永久歯に生え変わるんですね。甘噛みで「歯がかゆい」と言われるのはこの時期のことですね。
この時期の子犬は、ほっとくと家具やら壁紙やらやたらにかじっちゃうんですよねー。
自分で歯をさわれないので、噛むことでかゆみをとっているんでしょうねー。
これは仕方ないことなのですが、本来子犬は成長していくとき、母犬がいたり、兄弟の犬がいたりするわけじゃないですか。
そのなかでじゃれあっているうちに「どのくらい噛んだら相手が痛がるのか」という力加減を学習していくのですが、子犬が一頭だけが人間の家族と暮らす場合は、それを学ぶチャンスがないんですよねー。力加減がわからないんです。
問題行動と思えるレベルになっているなら、子犬がなんらかストレスを感じているかもしれないですよ。犬はストレス発散のために何かを噛みますからねー。
狩猟などに用いられていたりしてきたわけですから、犬は動くものに「噛み付く」習性を持っています。
なので、手や足を犬の前でこれみよがしに素早く動かすと、噛み付いてしまう習性があるんですよね。
「黒い悪魔」の異名を持つラブラドールのときでさえ、家のなかを壊された記憶はないのですが、「草原の悪魔」のノーフォークテリアは幅木をかじる、壁紙をたべるで大変でした。幅木は素人ではいかんともしがたく、放っているのですが、引きちぎられて破れた壁紙は、裏面にシールになっているかんたんな壁紙で隠していた。なんだかそれも汚れてきたので、もう少し見栄えの良いものにしようとDIYを決意しました。1. 犬はなぜ壁紙をかじって破るのか 歯がかゆい子犬のときは歯の生え変わるときに歯茎がかゆくなるそうです。犬の乳歯は上... 犬が壁紙をかじって破いた 修復はどうする? - 子犬の記念日 |
あなたは甘噛みされたとき、どんな反応してますか? あいては子犬ですからねー、甘噛みされても最初のうちは痛くないので、続けて手や指を使って遊んであげいたり、「かわいい!」と喜んだりしてませんか? これNG! ですからっ!
こんな反応を返してしまうと子犬はもう大喜びですよ。
甘噛みをしたら、飼い主が遊んでくれた、喜んでくれたというメッセージになっちゃうんですねー。
さらに、甘噛みされたときのNG行動は、
怒鳴る、怒るというのは飼い主の怒りを子犬にぶつけているだけですからね。
子犬の行動を矯正する方向で冷静に「叱る」。これですよ。
む、難しい。
でも、これなんですよー。
これ、母犬が子犬を叱るときの行動を真似してはじめられた「マズルコントロール」というやり方ですねー。
でも、子犬の時期にはあまりお勧めできない方法らしいです。
なぜなら、子犬の時期はまだ飼い主との信頼関係がしっかりできていませんよね? そのときに子犬が嫌がる「マズル」をさわって押さえてしまうと、信頼関係を築くことがさらに難しくなるからなんですって。
それができる母犬はやっぱり、生まれながらに信頼関係ができているってことなんですね。
子犬が甘噛みをしたとき、「叩く」、「地面に押さえつける」などの直接的な体罰は、もうダメダメです。
なぜなら体罰は恐怖や攻撃的な反応を引き起こしてしまうからです。
甘噛みが悪化する場合もあります。絶対にだめですよー。
子犬のうちは「かわいい」甘噛みも、成犬では「噛み癖」の問題行動になってしまうかもしれませんよね。
子犬のうちに甘噛みをなくすには、どんな対応をとればいいのでしょうか?
人間に対する甘噛みをしなくなる環境を作ってあげましょう。すると、自然と甘噛みをしなくなるようです。ではどんな方法があるか、考えてみると…
そんな無茶な! と思われるかもしれませんが、そもそも甘噛みのしつけは、母犬や兄弟犬のなかで揉まれることで学習して行くものですから、多頭飼いは理に叶っています。
いろいろな体験談を読むと、「1頭増えたってしつけてくれるわけじゃないから、2頭分のしつけで、より大変になる」という意見もあるものの、大抵は、先住犬がしつけの面倒を見てくれた、という意見が目立ちますね。うーむ。
子犬ってスリッパとか大好きですよね。大好物じゃないですか? うちのノーフォークもトイレのスリッパをよく引っ張り出してくるんですが、これ、好きなように噛ませていると、習慣になってしまいます。
犬の口が届かないところに置かないとだめですねー。
噛まれたくない家具の脚などに、犬用の「苦みスプレー」を吹き付けておきましょう。
一度噛んで、苦い思いをすれば、次からしなくなりますし、臭いから嫌がるものであれば、噛むことさえなくなります。
①「痛い」などの大きな声を出す。
②手を背中などの犬に見えないところへ隠す。
③もういちど犬の前に手を出したときに、噛まなければ褒めてご褒美をあげる
これを繰り返して「人の手は噛んではいけない」と学習させます。
これは「天罰系」のしつけがよいようです。
①大きな音がするような道具を用意しましょう。
②甘噛みをしたら、犬に見えないところで道具から大きな音だしてやめさせます。
③つぎにズボンやスカートを見たときに噛まなかったら褒めてご褒美をあげましょう。
「噛まない環境」を作ることと同時に、子犬の噛みたい欲求を十分満たしてあげられるように、噛んでもよいおもちゃを与えましょう。
甘噛みには、家具の足を削ってしまうタイプの「とにかくかじり倒したい」欲求と狩猟本能に根ざした「獲物を齧りたい」の2種類があります。
環境を整えてやり、さらにふたつの「噛みたい」欲求を満たすおもちゃを与えてやれば完璧ですね。
かじり倒したいワンコのためには、まずは木製のおもちゃなんかいいんじゃないでしょうか。
噛んだ感じは家具と一緒でしょうしね。
木製おもちゃの場合、噛みちぎってもささくれ立たない材質のものがいいですよね。
例えば「国産天然木の噛むおもちゃ 自然木タイプ 椿」はいかがでしょう。
※詳細は写真をクリック!
高知県産の天然木を使い、職人さんが手作業で作っています。
防腐剤、防カビ剤、防虫剤などの薬品を一切使用しておらず、さらに無塗装です。
椿は食べても無害な木だそうで、かつ、硬く緻密なので、割れにくく、ささくれが少ない木らしいですね。体験談でも、とても密度の高いすべすべした木質でささくれなどは出なさそうで安心した、という評価がありました。甘噛み期の子犬に与えるのにもってこいだと思います。
ゴム製のおもちゃは長時間格闘させると、どんなに硬いゴムでもちぎれて誤飲される恐れがあります。ゴム製は飼い主といるときに注意しながら遊ばせてくださいね。
狩猟への欲求では、擬似的な獲物をおもちゃとして与えましょう。飼い主と引っ張ったり追いかけたりして遊べるロープや、ワンコが振り回して遊べるぬいぐるみがいいですね。
※詳細は写真をクリック!
ただ、ぬいぐるみもゴム製以上に破壊されやすく、中のワタや、笛を誤飲する恐れがあります。監視できる環境で与えましょうねー。
しつけもしっかりやりたいけど、とりあえず噛ませたくない! その気持ちわかります。
なにか解決グッズがないかなー、と探してみました!
結構写真は衝撃的でしたー。
なぜに犬をアヒルにしなければいけないのか、理由はわかりませんが「可愛い!」と購入した人も多いようです。
もっともユーザーボイスを読むと「が、しかし、効果なし。口輪してても噛むし」ということでしたが(笑
つぎは実効性ありそうです。
噛ませないために薬品塗るくらいなら、初めっから苦くしとけよ、ってことですね。
うーん、ところがですね、ユーザーボイスでは「お気に入りのおもちゃになりました」ってあります。ワンコによってはあまり効果無いようです・・・。
「ビターアップル」はご存知だと思います。でも私も知らなかったのですが、普通の「ビターアップル」はスプレーですよね。
これはジェル。つまりスプレーよりも効果長持ちってことですよね。
ユーザーボイスによると、ジェルが乾ききるまでは効果があるようですよ。
また、スプレーの方は手につける方法も推奨されています。甘噛み防止のしつけには効きそうですね。
ビターアップルのオルタナティブと思ったのですが、ユーザーボイスは結構辛辣でした。なかなか難しい商品ジャンルのようですなー。
※出典 アマゾン
どうやら、Bitter Apple一択状況ですねー。
個体差はありますが大体生後6カ月頃になれば子犬の永久歯が生え揃います。
その頃には歯が痒くて甘噛みするのは減っていくようです。
ただ、まだ子犬ですからね。エネルギーが有り余っています。
半年経てば完全になくなるものでもないようです。
子犬なのだから「噛むのが仕事」くらいに考えて、噛んでも構わないものをしっかり与えておくのが、やはりいいのじゃないでしょうか。
また、子犬のときの育て方で、飼いにくい成犬になっては取り返しがつきません。
子犬は飼い主がキチンとしつけをすれば、必ず応えてくれます。
かわいいから、今はまだ、ではなくて、ワンコの幸せな人生を決めるのは「今でしょ」なんですよねー。
ここはひとつ、心を鬼にして、根気強くしつけて行ってくださいね。