特徴的なカットで一目でわかるビションフリーゼ。
フランス原産の犬種です。
「ビション」はマルチーズのことを指し、「フリーゼ」は巻き毛と言う意味です。14世紀頃には存在していたと言われています。
地中海の沿岸で「バルビー」と呼ばれていた大型のウォータードッグと、マルチーズを掛け合わせて作られました。この系統には4種類存在しましたが、そのなかでカナリア諸島のテネリフェ島に持ち込まれた犬種「テネリフェ」が後のビションフリーゼだと言われます。
そして、第一次大戦によって絶滅の危機を迎えますが、フランス人の繁殖家がビジョンフリーゼの救済運動に乗り出し、1933年、正式に「ビション・プワル・フリーゼ」(巻き毛のビション)と命名されます。
ところが、第二次大戦でまたもや絶滅の危機を迎えてしまいます。1950年代にアメリカで特徴的なカット「パウダーパフ」が開発され人気を集めた。
「パウダーパフ」は例の綿帽子のような大きな頭に見えるカットですね。
陽気で人間に従順な性格です。
抱っこも活発に走り回ることも大好きですね。吠えることもほとんどなく、マンションなどでも飼いやすいようです。
甘やかすとわがままに育ちやすいので飼い主との上下関係や基本的なしつけに注意する必要があります。
毎日の散歩は1日に朝夕2回、15〜30分ほどで十分です。
全身に豊富な真っ白の被毛をまとい、ボリューム感を感じますが、小型犬です。
ジャパンケネルクラブ(JKC)では、ビション・フリーゼの体高は、オス、メスともに25cm〜29cmとしています。オスについては1cm、メスについては2cmまでの高さオーバーは許容されています。
体重については、バランスが取れた範囲で約5kgです。
特徴的な頭のカットはバレーボールサイズです。
ふわふわの毛でわかりにくいですが、愛玩犬のなかでは比較的、骨量、筋肉量ともに豊富。ガッチリとしていて胴が長く、足が短いのが特徴です。
平均的な寿命は12〜15歳ほどです。個体差はありますが、小型犬としては寿命が長いですね。
ビションフリーゼの被毛の色は、純白だけが認められています。
被毛はダブルコートで、上毛は粗めの巻き毛、下毛は細く柔らかな毛。
触るとしっかりとした弾力感があります。
ビションフリーゼは、巻き毛のダブルコート。巻き毛な為、抜け毛が出にくい犬として知られています。毛が抜けても、巻き毛に絡んでしまうので、下には落ちにくいと言われています。抜けた毛が他の毛にからまって落ちないでいると、蒸れや細菌繁殖の原因になります。ブラシを欠かさず、抜け毛を取り除き、風通しのよい状態にしておく必要があります。
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